■スポンサードリンク
追われる男
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
追われる男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本人が見た視界の世界が多く、物語の中の入っても、一方通行的でいまひとつ没頭できなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭の拷問を受け謀殺されつつある主人公のクリフハンガーなシーンから、脱出行〜帰国、その後の展開へと一難去ってまた一難を地で行く展開はそれなりに面白いです。 出版されてから半世紀以上たった現在の読者からすると、若干遅く感じられるテンポや、理由や経緯をいちいちすべて説明しないスタイルは、違和感を感じるかもしれません。ただ、試験問題を解くわけではないのですから、記述されない事柄や背景を行間から読み取っていくことも読書の楽しみ方の一つでしょう。 あと、個人的には「先祖にシリアの血が流れているから〜」や階級/血統にこだわりを持つような作者のものの見方に違和感を感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1939年に発表された、イギリス冒険小説の古典。 これといった理由もなくヒトラーの暗殺未遂をしてしまった主人公。拷問にあい殺されそうになるが、なんとかドイツを脱出することに成功する。しかし、イギリスにも刺客が送り込まれ、逃げ回る日々が続く。 前半は散漫かつ不自然。後半は傑作。 主人公がなぜ逃げ回っているのか、なぜヒトラーの暗殺を試みたのか。前半では、この肝心な部分が明かされないため、読者はイライラさせられる。しかし、主人公がみずからの行動の意味を悟り始める後半は圧巻。非常に優れた心理小説に仕上がっている。 ちょっと褒めすぎてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名作。新訳で再登場です。後半にいたるまで、この男が何に追われているのかわかりません。しかし、知恵と体を使って逃げる逃げる。洞窟の中で山猫と友達になったりして、なんとも渋いです。そしておぼろげにわかってくる彼の本当の敵ー。誰にも泣き言を言いません。それを抑えに抑えた文体が感動的に描きあげます。冒険小説、スパイ小説の元祖というより、むしろ今日のハードボイルド・アクション小説の元祖ー、というような気がしますが、どうでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある国(作中国名は出てきませんが、解説によるとナチスドイツ)の要人(これまた名前は出てこないけど、おそらくはアドルフ・ヒトラー)を狙撃しようとした「わたし」。理由は、政治的なものでもなく正義からでもない。ただ、手強い獲物をしとめたいという、スポーツマンの、ハンターの本能からだけで。しかしこの狙撃は失敗、捕まり激しい拷問をうけながらも何とか祖国のイギリスに帰り着く。が、ここも安全ではなかった。執拗な捜索の手から逃れるため、「わたし」は地位も名誉も投げ捨てて、戦うことを決意する。追う者と追われる者の、典型的な冒険サスペンス小説です。前半の拷問の場面や、敵の手から逃れて祖国へ向けて必死に逃げていく姿は、物語の残りの分量からみても捕まって殺されるはずはないとは思っていながらも、まさに手に汗握る、迫真の逃避行です。後半、敵を迎え撃つために都会を離れ、山の中で、穴を掘って住処をつくり、あちこちに罠を仕掛け、といったところは(近くの町に買い物に出たりはするものの)まるで無人島でのサバイバル生活のよう、抜群におもしろい。また、後半にも追いかけっこがあり、これはこれでハラハラドキドキなのですが、それよりも、自分でつくった住処(穴蔵)の中に潜み、追跡者が遠のくまで音も立てずに静かに待っている場面は、追跡劇とは対照的にアクションやスピード感は無いものの、それがかえって緊張感を生み出し、怯えながらジッと待つことの焦燥感が痛いほどに伝わってきて、読んでいて、自分が暗く狭い穴の中に入っているような息苦しささえ感じてしまいます。本書は、何十年ぶりに新訳で復刊されたのだそう。また、続編もあるとのことなので、ぜひこちらも翻訳出版してほしいものです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!