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世界の終わり、あるいは始まり
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世界の終わり、あるいは始まりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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久しぶりに読みました。単行本で出たときに図書館でかりて面白くて出先にも持ち歩いて読んだのを覚えています。 とにかく中盤まではすごく惹き付けられてこれからどうなる?どうなる?とワクワクしながら読みました。 終盤はそのワクワクを悪い意味で裏切られがっかりしました。 スッキリしたい人にはおすすめしません。 私は中盤まではすごく好きだったので文庫でまた買ってしまいました。 それくらいの魅力はあるし、読んでから10年以上たっても内容はなんとなく覚えています。 | ||||
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自分の息子が連続誘拐殺人事件の犯人ではないのか、そういう疑心暗鬼から生まれた「想像の巻き戻し」、シミュレーションの連続。この特異な小説のスタイルが印象的だ。 シミュレーションのそれぞれで面白いストーリー展開を見せ、リーダビリティーが高い。この先どうなるのか、曖昧模糊としたまま終了するラストも余韻がある。 犯罪加害者の家族が世間からどのような仕打ちを受けるのか、マスコミからどのように報道されるのか、そういったことが克明に描かれており、考えさせられる内容。実際の事件報道は他人事にすぎないこと、事件の当事者と第三者とでは大違いであることを改めて感じさせてくれる物語であった。 雄介の部屋という、パンドラの箱を開けた主人公は、箱の底に希望を見出すことができたのだろうか。 | ||||
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これをミステリーだと思って読み始めたら低評価になると思います。 私は母からブックカバーをつけたまま譲り受けて、表紙や帯も見ずに読み始めました。 息子が犯人だと確定するにはページ数がまだまだあるなぁと思いつつ進み、 なんだ妄想だったのか、と思ったあとに更に続く妄想には、無理があるなとか、 退屈だなぁと思うところもあったが 加害者家族としての妄想部分と、息子が事件について開き直り、これは息子を自分の手で。。という自宅での展開の妄想に関しては いわゆるサイコパスに分類されるような未成年の事件があった地域に住み、 主人公と同じ、子を持つ親として、息子がこんな人間だったのかと目の当たりにしたら、自分も同じ決断をするだろうな。と絶望感にひどく共感する部分があった。 本の冒頭の通り、日々の事件や事故をやっぱりどこか他人事だと思っている自分もそうだ。結局主人公は妄想し尽くして 希望を持つ という形で妄想をやめ、本は終わる。 結末はなんだかモヤっとするが、 それらの「妄想」のいくつかが私や家族の近い将来に重なり、私にも妄想させてくるし、だからこそその結末も妙にリアルに感じた本だった。 | ||||
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最悪のケースを覚悟しながらも、自分に都合のいいシナリオを考えてしまう。 分かってるけど分かりたくない。 だって、そんなの、嫌だ。 | ||||
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ミステリーに分類されるのかもしれないが,実態は他のレビュアーの方も書かれている通り 妄想小説というのがふさわしい作品.最初の妄想が終わったところで,この作品の狙いはわかってしまうだろう. 不消化感のある結末ではあるが,そもそものメインテーマが 少年犯罪の加害者の親の心理,などという難しい命題を描ききることにはないのだから それを指摘しても仕方がない, この小説の楽しみ方は, 子供の誘拐殺人という同じ筋立てと,それに関わる小道具,つまり拳銃,PHS,自転車,トレーディングカード, パソコン,ホームレス・・・といったファクターをいじり回して どれだけ別な話を膨らませられるかという点にあるのではないか. TVゲームの「かまいたちの夜」の複数のストーリー,エンディングに似ている. 同じ素材から,これだけ別なストーリーを作れるという実験的作品と位置づけるべきなのかもしれない. ただ,ミステリーとして読んだ場合,致命的なことに,だまされても,ちっとも楽しくないのだ. 単に妄想を並べるだけでない意外性とか,妄想部分をそれと気付かせない演出が必要ではないか. 試みは面白いと思うが,それだけではいいミステリーを読んだというカタルシスが得られない. | ||||
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2002年に出た単行本の文庫化。 非常に実験的なミステリであった。それを覚悟して読まないと、ひとによっては怒りだしてしまうかも知れない。実際、私も3回目の「実験」あたりでイライラしてきた。もっと前半を切りつめるべきなのではないか。こんなに厚い本にする必要があったのか、読み終わったいま、心底から疑問に思う。 結末も非常に実験的だ。しかし、小手先だけのラストシーンを用意するよりは、はるかにいいだろう。 | ||||
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どこかの雑誌でオススメの本としてこの本があって、あらすじを読んで興味を惹かれて最近読んだ。しかしあのラストは…今までモヤモヤと「どうなる?どうなる?」と考えて追っていた読者の気持ちを置き去りで終わった感じ。他にも書かれてる方多いけれども、やっぱり主人公の妄想が多いことにはウンザリした。1つや2つだったらいいけれども、ああも妄想オチが続くとどれが事実かも分からなくなるし、集中して予想しながら読んでる分余計ガッカリさせられた。でも怒涛の妄想パターンが始まる前(もしくは始まった頭くらい)までは、スピード感もあってワクワクしながら読めたので星3つ止まりで。ぁああーでも最後がなぁ!もやもや! | ||||
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無知だったらゴメンナサイだが、印籠を出さずじまいだった水戸黄門、怪獣の登場しないウルトラマンのエピソードはなかったと思う。ミステリも最後に「お持ちかえり」がお約束として決まっているジャンルで、それはもうサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるのと同じように期待されている。プレゼントの良し悪しは別の問題だ。だが、ウルトラマンや水戸黄門と違い、このサンタは稀にプレゼントを持ってこずに詩など吟じて帰ることがあって、まあ当然だが子供は泣く。大人は感動することもある。 今回別に泣きはしなかったが、途中であ、今回はプレゼント無しなんだなと気づいて悲しくなった。その結果、どうしても結末部を素直に味わうことができなくなってしまった。野心的な力作なんだろうなと「思う」という言い方しかできない。もう、そんなサンタだとか決めてかかった読み方はやめたら、とか言われそうだが、やっぱりミステリだけはなあ。読み手の姿勢として古いのかも知れないが。 | ||||
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利己的な、人間らしいというのか、そういう人々が魅力といえば魅力です。 序盤は主人公である父親の無理解や母親の浅はかさ、 登場人物の人格が鼻についてしかたなかったのですが、 主人公である父親が不審や苦悩を抱けば抱くほど、 問題を否定しつつも理解を深め、なんとも皮肉な感じです。 そして、幾度も「その展開はないよ!」という方向へ行くたびに、 バタフライエフェクトのように分岐に戻り、 そういう話かと納得できるようになったら、お話はおもしろくなりました。 最後はさわやかです。 しかし、不気味でもありました。 なぜかと言いますと、最後に登場した息子と今までの設定の息子とを比べると… それも結局はあれなんじゃないかと、思ってしまうんですねぇ ほしみっつです。 | ||||
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前半はものすごくおもしろかったです。 でも途中から意味不明でよくわからなかった。 残念。 結局は息子が犯人だったんですか? | ||||
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題名に惹かれて読んでみました。 途中「だまされた!やられた!!」と思ったのですが・・・ でも、小説には、こういう手法もあるんだな〜。 物語って奥が深いな〜って、変に関心してしまいました。 でも、もやもやが残ってしまいます。 | ||||
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これは読む人を選ぶ本だと思います。 オチの無い落語を聞いたような印象で 読み終わった後はもやもやとしたわだかまりが残りました しかしこれは所謂ミステリ、と捉えるべきものではないと思います。 犯人でも探偵でも刑事でも被害者でも目撃者でもない、 犯人の父親という立場の人間の心理と成長を描いた小説だと考えるならば、 謎解きもオチも必要はなく、十分なカタルシスを描いていたと言えるかと思います。 ミステリだと思って手にとり謎解きのカタルシスや 読後の爽快感を求めてしまったのがそもそもの間違いだったのです。 最初から別のものだと認識して読んでいればまた別の評価になったのかもしれませんが 初見の印象というのは中々取れるものではないということで★三つ。 | ||||
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テンポは凄くいいし、導入から中盤まで 読ませるのが上手い書き方をしてると思います。 特に、子供の描写部分は凄く良かった。 ただ其処まで盛り上げちゃっただけに 終わり方が物足りなさでちょっと消化不良です。 もう少しひねった終わりにしてくれれば☆4〜5で文句なしでした。 リアリティという点で見れば あの結末がもっともなのかも知れないですけど。 中盤の2つ目・3つ目の『想像』は行き過ぎた部分があって 読んでる最中にそれはどうなの?と 我に返らされる部分があるので、あの結末で終わらせるのであれば 『想像』もそれなりの“ありえる展開”にして欲しかったかな。 | ||||
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読んでるときは、面白くて面白くて、何度も「え?!㊀?って思わず声を出してしまいながら一気に読みました㊊??が、最後の部分は「どうなの?それ」って思いました㊊??うーん、作者にちょっと恨みすら抱きます。 | ||||
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自分の子供が犯罪を犯してしまったら、という話は、二児の父としてはけっこう切実なテーマであるなー、と思いながら読みはじめました。でもこの小説は一種のロールプレイングゲームのような構成で読者の感情をもてあそぶので、あまりのめりこめなかったです。賛否別れるであろう結末は、私は嫌いではありませんが、審判によってはボールにとるかもしれないストライクゾーンギリギリの変化球ですね。 | ||||
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物語の構成は新鮮な感じで読み応えがあります。ただその新鮮さで「今はいったい何処にいるの?」的な混乱を起こしてしまいそうです。親として、子供の犯罪だけは嫌です。主人公が苦悶するのが切実に伝わってきます。終わり方が唐突です。結果が見えないのは消化不良気味で今まで読んできたのにーと叫びたくなりました。この先どうなるのか教えて欲しいです。 | ||||
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なんか、結構読み終わったらどっと疲れてしまいました。主人公の想像にさんざん振り回されてしまうという感じは、この小説独特のものでしょう。おもしろかったし、緊張感があってよかったと思います。ただ、結末が突然訪れるので取り残されてしまったような気持ちになりました。あと、時系列に弱い人は途中嫌気が差すかもしれませんが、読んで損はないと思います。満足できるはず。こういう描き方もあるのか、と新鮮でした。この本は人にあらすじを説明されても良さが伝わりませんから、自分で読むしかないという感じです。 | ||||
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