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(短編集)

安楽椅子探偵アーチー



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【この小説が収録されている参考書籍】
安楽椅子探偵アーチー (創元推理文庫)

安楽椅子探偵アーチーの評価: 2.67/5点 レビュー 3件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

滋味あふれる「大人のための児童ミステリ」

ミステリには、部屋からほとんど出ず伝聞だけで事件の謎を解いてしまう「安楽椅子探偵」というジャンルがあるが、これは意識と会話能力を持った安楽椅子そのものが謎を解いていく中篇集。ワトソン役は小学校5年生の男女二人。名作「ふたりのイーダ」を連想する人もいるだろうが、こっちは歩けない。アーチーと名づけられた安楽椅子は老人風のキャラクターを持った骨董品で、子供たちとの掛け合いが実に滋味あふれて愉しい。謎解きが少し屁理屈っぽい独断なのも定石どおりだ。子供が主役なこともあって基本的には「日常の謎」でまとめられているが、最終話はアーチー自身の謎を絡め突如スケールアップ。「変装」までして外にお出ましになる安楽椅子が何とも可笑しい。エンディングも爽やか。子供が読みやすいように書かれているわけではないが、いわば大人のための児童文学として独特の味わいを楽しんで欲しい。
安楽椅子探偵アーチー (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:安楽椅子探偵アーチー (創元推理文庫)より
4488439055

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