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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全562件 461~480 24/29ページ
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ある事件に関わった人たちの、それぞれの視点が描かれているのが 面白いです。 加害者だったり、被害者だったり、傍観者だったり。 男だったり、女だったり。大人だったり、子どもだったり。 登場人物の誰に感情移入するか(あるいは誰にもできないか)で、 感想が変わるのではないでしょうか。 芥川龍之介の「藪の中」に似ています。 興味深く読み進めてきて、最終章が残念でした。 あのような形で決着を着けてしまうよりも、どれが本当でどれが嘘か わからない、有耶無耶なまま終わらせて欲しかったです。 | ||||
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主人公の女教師が独白する 1章の部分だけでも、短編としていけますね。 各章、それぞれのメイン登場人物による事件や事件後の見方という 構成になっています。 最初のほうは、残酷で底意地悪い内容に びくびくしながら読んでいましたが 最後の章で、一気に痛快な気分にさせてくれました。 映画では演技派で、一見清楚な松たか子さんが 女教師を演じるらしいのでとても楽しみです。 脚本もどんなオチにするのか・・・ 真逆な感動的なオチか? それともこの残酷な世界観を大事にするのか・・・ 楽しみです。 | ||||
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私はなかなか面白いと思いました。2時間のサスペンスドラマを見ている感じでサクサク読めました。ただ読み終わった後に残るものはありませんでしたが… | ||||
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まあ、中学がどうとか少年犯罪がどうとかじゃなく、単なる復讐劇としてすかっとしました。必殺仕事人みたいな感じで。舞台が舞台だけに賛否両論ありますが、エンターテイメントとして小難しく考えずに楽しんだらいいんじゃないでしょうか。 | ||||
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本のタイトル通り、内容は”告白”です。 一気に読めます。 たいした伏線もないし。 面白いと思います。 ただ、読んだ後、読まなきゃよかったと後悔するくらい後味が悪いです。 一行でもいいので希望の持てる文がほしかった。 全くありません。 | ||||
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デビュー作だそうですが なんというか、迫力があります。 一言でいうなら独善的で視野狭窄な様をうまく描いている感じ。 時々、気になるいけてない表現とかあるんですが そんなことはどうでもいいくらい ねっこのところが素晴らしい作品です。 つい主人公に肩入れしたくなるんですが ふと気がつくとみんな独善的で(笑) 文字では表わされていない 教室の雰囲気とか 委員長もすでに殺されてたりとか あとから知らされて 驚くスタイル。 あとだしあとだしでおどろかしてくれます。 ラストも読後はいまいちかなっと思いましたが それしかないような気もしました。 さすが、受賞作。 | ||||
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ごく普通の、地味で、まじめで、ささやかな女性の心の奥底に潜む、きわめて陰湿な獰猛さをバーンと突きつけられたような衝撃でした。 愛娘があんなことになれば、実行する/しない、は別にして、そうしたいという衝動は芽生えてしかるべきだと思います。 評価については賛否両論あるみたいだし、全編を通してすごいというわけではないのですが、作品の芯の部分に、私は徹底したリアリティを感じました。 | ||||
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各登場人物の独白形式で章立てされている小説。 一行目から、その後の何となく不吉な展開が察せられるほどの書き出し。 やはり不気味な丁寧語で語られる、教師の独白部分が最も秀逸。斬新という印象はここから来ているのだろう。 ラストは救いようがない、誰も救われない、でも少しスッとしてしまったのも事実。 なお、小説は純粋なエンターテイメントであると割り切って読むべきであり、後味の悪さを理由に低評価にするべきではないと思う。むしろ、行間を読み取る力が衰え、また低刺激では飽き足らなくなってしまった我々が、このような小説を生み出す土台になっているのではないだろうか。自戒の念も籠めて。 | ||||
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なぜ本屋さんがそんなに売りたいのだろうか、そんな興味から手にした一冊。 ある中学校教師の娘である幼子が、近くで飼われている犬に餌をやるためプ−ルに忍び込み転落死。 この出来事をめぐって、お話が展開する。 辞職を決意した主人公の女性教師が生徒たちに語りかける衝撃的な事実。 「なぜ?」「どういうこと?」・・・えも言えぬ暗闇の世界に引き込まれていく。 ここでは、猟奇的な殺人事件だけでなく、 HIV感染、いじめ、ひきこもり、児童虐待、シングルマザ−、思春期、心の病・・・など、 現代の家庭や学校、地域社会で生起している様々な事象が取り上げられている。 それだけに読み手は、現代を映す鏡のような世界だと感じる。 小説の中の出来事に、その原因と責任を追及して何の意味があるのか、 そんな声が聞こえてきそうだが、かといって、ただ読んで面白かったで終わっては、いささか物足りない。 「面白いが、この陰鬱さはどうも・・・」と感じられる方もいらっしゃると思うので、 読後に生じたもやもや感を、少しでも解きほぐしておくことをおすすめしたい。 まず、この小説に込めた著者の問題意識・基調テ−マは何か? 私なりの受け止めは、<人間の倫理観>である。 また、なぜこんな悲劇的な展開になったのか? 最も著者が訴えたいメッセ−ジは、女性教師が愛した世直しやんちゃ先生、 そしてもう一人、殺された女子生徒の言葉としてにちゃんと語らせている。 小説は「本当の復讐と更生の第一歩」と結ばれているが、 読者それぞれの価値観と想像力で思索をめぐらせるきっかけを与えることこそ、 著者が求めていることではないだろうか。 「いちばん売りたい本」、それは「読んでいろいろ考えてほしい本」なのである。 | ||||
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各章ばらばらの視点で描かれることで、じわじわ浮かび上がる事件の詳細。 裏の裏まで見えてきたところで、どの登場人物にも感情移入できない、 一種の不安定さを感じました。 それが面白かった。 読後感の悪さを少し感じた。 しかし、 親にとって子供とはかけがえのないものであること。 誰よりも何よりも自分よりも大事であること。 この気持ちの大きさを理解できるかできないかで、 ラストが納得できるかできないか、変わってくるのではないかと思います。 | ||||
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後味悪いですが、いろいろ考えさせられる本であることは確か。 こういう復讐の連鎖が、たとえばパレスチナで起こっていることなんだろうと自分は思ってしまいました。 惜しいのは、水死体でないのはちょっと調べればすぐわかるはずでは?ということ、 教師ならエイズがあのような手段では感染しないと知ってるはずでは???と疑問に思ったり、 細部の詰めに甘さを感じたところでしょうか。 | ||||
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いろいろな意見があると思います。 よく本屋さんで自前のキャッチ(?)で ひらずみ本の”お勧め”がありますが 結構、はずれはないように思ってます。 本好きの人らしい、くすぐられコメント が好きです。 本屋大賞もその延長で考えてます。 文章なり、が完成されたものを推薦する より”気に入った”の度合い評価です。 この本はストーリー展開がなかなかな ものです。 文章よりは”読者心への攻め方”です。 いままであまり本を読んでない人へも 「ぜひ!」と勧められる、ある意味” みんなに読んでもらいたい小説”へ、 結果として昇華させる可能性を評価す べきだと思います。 そういった意味で素直に面白いし、 ぐいぐい、とまではいかないまでも ひきづられる仕上がりだと思いますよ。 | ||||
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本書、読み終えた感触はまさに「むっ〜考えますな」でした。家族で読み語り合う本だと思います。結論はそれからでも遅くない。by 日暮告白 | ||||
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皆さんがレヴューに書いているように,好き嫌いのはっきり分かれる作品だと思います. あり得ない設定だとか現実味を帯びていないなどと,この作品を批判する気持ちも わからなくはないですが,細部の不備を批判しだしたらキリがないでしょう. 故に,私が星5つを付けたということは,自分の好みに合っていたということです. 正直言って,ページを捲る手が止まらなかったです. 普段,小説のディテールが気になり,読むのが非常に遅い自分でも一気読みしてしまい, 1日で読了してしまいました.こんな経験は初めてです. 1章はやや退屈でした. 1章が衝撃的なラストで締めくられ,1章だけでも立派な面白い短編だ,などといった 書評を読んだことがありますが,むしろ1章はその後の章の予備知識であり,伏線でしかありません. 確かに,読中感・読後感はあまりよいものではないですが,それ以上に現代社会の抱える問題を 自覚的に提起しており,倫理観とは?愛とは?裁きとは?悪とは?親子とは?才能とは? と様々なことを考えさせられる奥の深い作品に仕上がっていると思います. ちょっと大人の道徳をしたい人にはお勧め. | ||||
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今年の本屋大賞を取った話題の書。以前から本屋で平積み されていてずーっと気になっていましたが、受賞で最後の 一押しされて購入しました。同じような人も多いのでは? 結果は、まずまず。インパクトのある導入部から始まり、 テンポ良い展開に引き込まれて、最後まで一気に読ませて くれます。6つの章に分かれた話が複層的な構成となっており、 本書がデビュー作とは信じられないくらい、非常に精巧な ひとつの物語が語られます(逆に、デビュー作だからこと ここまで時間をかけて練られているのかもしれませんが。) ちょっと出来過ぎな話という感じもしますが、楽しめる本 です。 | ||||
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読んだ後に感じたのは二言。「気持ち悪い」と、「うすら寒い」。 故に、読み返す気にはなりません。色んな意味でお腹いっぱいになります。 の割に星4つつけたのは、とりあえず筆力は新人の域を超えてると思ったのがあります。 ただし、最初の元教師の演説は長すぎ。何が言いたいんだかまったくわからない。要するに、娘を殺した二人の少年への復讐の前フリってことでいいんでしょうか。 にしても、血を採るってこっそりできるもんでしょうか?医療関係者でもあるまいに。 登場人物たちの、自分と執着する相手以外誰も見えてない描写がホラー。特に病的に感じたのは直樹の母親と修哉ですけど。でも1番異常だと思ったのは、息子たちのその異常にノータッチな父親たちだったり。でも、最終章で修哉の母親がどんな反応だったのかは知りたかった。 ただ、元教師の心情には共感できます。罪もない愛する娘を憂さ晴らし(&逆恨み)に殺されたら、ああいう精神になっても無理ないと思う。むしろ彼女は冷静な方だったと思います。 ちなみに、星4つにしたもうひとつの理由は、視点の転換によるその病み具合がそこそこリアルだったからです。 でも、誰かにこの本を紹介するとしたら、こう言っときますね。「読んだ後にどんな気分になっても、責任とらないよ」って。 | ||||
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本書を単なるミステリーとして読むと、異常な子供、執拗なまでの担任の復讐ばかりが表立ってしまい、確かに「本屋大賞としては?」と首をかしげる方が多いのでしょうね。 でも、私が本書を読んでまず思ったのは、現代の抱える家族の希薄さ、親の愛情のあり方でした。 思うようにならない生活に、息子に手を上げ、自分の欲求が叶うと、その場限りの無責任な愛情を残して去っていく修哉の母。母に会いたい、認められたいとそれだけを考え犯行に至る修哉の哀しみは、同じ子供を持つ母として胸を締め付けられました。 また、修哉とともに犯人とされる直樹も、子育てに無関心の父、異常なまでに直樹を溺愛する母に育てられている。その生い立ちを知るにつけ、自分の子さえよければ、という価値観で学校にクレームを言い立てる姿はやはり異常といえるでしょう。 事件そのものは、現実的ではないかもしれませんが、修哉や直樹のような母を持つ子供たちは回りにいくらでもいる。そして彼らは、そんな母であっても常に慕い続け、矛先は向けないのです。 本書のラストはそんな現代の母に対する制裁と言えるのではないか、深く考えさせられた次第。 | ||||
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後味の悪さはなかったです。 確かに最初から面白く、引き込まれました。心理描写は「すごい」というより「よくできている」と思いました。「AがこうだからBはこうした」「BがこうだからAはこうした」といった、まるで数学のようです。読んでいくにつれ、それが段々と分かっていくので、終始飽きなかったです。 ただ、全く感情移入できない人物もいました。上村君の母親やウェルテル先生などです(笑)。「キャラ設定として割り切れ」ということですかね〜。 「作者が伝えたかったこと」については今のところ浮かびません。あくまで「読ませる」ということに重点が置かれている気がします。しかし、ここまで暗い話だと、「人間としての善悪」については考えざるを得ないです。 最初から最後までノンストップでどっぷり浸かってしまい、「作者は何を伝えたかったんだろう」と考えているところです。 | ||||
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最初に話されるじわじわとした、なんだかぬめっとした印象の文章。これがすべてかな。その際にある伏線を次の章からじわじわ進めていく・・・・読み物としてはとてもおもしろかったです。ただ、2章以降あそこまで長くはいらなかったかな。犯人の告白と被害者の告白くらいで、後は、ニュアンスに任せてもいいのでは。ちょっと間延びした感じはありました。 ただ、おすすめはともかく、最後まで読み切ったのは、久しぶりでしたので、楽しませてもらいました。 | ||||
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小説であれノンフィクションであれ、本の読み始めにはミソギとも言うべき準備期間を必要とする。この本が何を言おうとしているのか、登場人物は誰で、どんな役割なのか。それらをまんべんなく記憶して、初めて物語に入っていくことができる。要するに、どんな本でも、読み始めは苦痛なのだ。 この本にはそれがなかった。1ページ目から面白い。アクセル全開である。そしてトップスピードのまま、ラストまで駆け抜ける(古い)。 これは技術か、幻術か。こんな本があっていいのか。新人だとか本屋大賞だとか、あらゆる形容詞を取っ払っても万人に勧められる。このレビューの満足度、5点じゃ足らんぞ。 | ||||
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