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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全562件 361~380 19/29ページ
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原作が気に入った小説が映画化され、映画を観ると 大概の場合、僕はがっかりしてしまいます。 原作の世界観が忠実に描かれていなかったり、大事なシーンが抜けていたりと。 この作品は本も映画も大ヒットしており、 僕は原作→映画の順番で鑑賞しましたが、どちらも秀逸でした。 きっとこの作品は映画→原作で鑑賞しても十分楽しめると思います。 ストーリーの細かい部分や登場人物の心情については 既にたくさんの面白いレビューがあるので、 僕が一読者として感想を述べたいのは 映画になっても破綻しない、優れた作品だということです。 他の方のレビューにもありますが、続編があるのか?という気にさせる結末です。 続編があると仮定すると、どういう設定になるのかな?と読んだ後に考えさせられました。 | ||||
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第一章から最後まで、2時間くらいで読んでしまいました。それだけ読みやすいし、自分の中では面白かった。 それぞれの話し手が、それぞれの欲望を正当化し、「自分はまったく悪くない」というスタンスで書かれています。私は各章の話し手一人一人に共感するものがありました。少し残念なのは先の展開が読みやすいというところでした。 道徳とか倫理を深く考えず、目には目を、歯には歯をみたいな復讐劇(重力ピエロとか?)が好きな人には爽快で、楽しく読めるのではないでしょうか? | ||||
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子供を亡くした先生がその悲しみを押し殺して淡々と語っている様子に引き込まれました。「誰にどうやって殺されたのか」という問題提起があり、それに引っ張られてあっという間に読了しました。 先生の語る言葉は、事件と無関係の生徒にとっては週刊誌のゴシップくらいの興味しかないでしょう。でも当事者にとっては呪いの言葉になり、その言葉から次々に起きる生徒たちの心情の変化が興味深かったです。 血液の入った牛乳を飲んだらどうなるのか。。。。。調べれば(調べなくても)わかることですが、根拠のない健康食品情報に踊らされる大人がいるのと同様で、「大丈夫」とはっきり否定できるほどの知性を持ち合わせていない子供もいるはずです。そういうことを作者はよくわかっていると思いました。教室で同じ制服を着て同じように勉強している中学生、でも家庭に帰ればそれぞれに全く違う環境で学校とは全く違う一面を持って生活している。ちょっと突飛な感じもするけれど、もしかしらたこんな危うい子供もいるかもしれない。中学生の子供を持たない私は自分の中学生のときのことを思い出しながらそんな風に感じました。 面白い小説だけれど、読み終わった後に心が晴れやかになることはなかったので☆4つです。 | ||||
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子供じみた大人vs大人ぶった子供。 ひとつの復讐から憎悪が連鎖し拡大していく様は非常にスリリングで一気に読了した。 唯一残念だったのは独白形式とはいえ個々のキャラクターに主張させすぎたことによって、 それぞれに「作者そのものの意思」が投影されすぎてしまった感があり、書き分けが出来てないと感じた部分があったことくらい。 処女作であれば仕方ないところ? 突き放した文体は嫌いではないけど若干2Ch脳な印象も受けた。 もしこれが敢えてそうしているのだとしたら凄い才能だと思うがラッキーパンチな可能性も。次回作に期待大です。 | ||||
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本屋大賞2009に選ばれ、さらに、映画化もされて有名になった小説。 あるクラスの担任の娘が、そのクラスの学生の殺された、そして、その担任が復讐を企てるという設定は面白い。しかし、犯人の学生が自分がエイズと勘違いして発狂したり、担任が犯人の母親の職場に爆弾をしかけたりと、ちょっと現実離れしたストーリー展開で若干しらけた。まぁ、読みやすいし普通に面白いとは思う。 | ||||
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導入部分が大事でありますが、それにあたる第一章は構成、内容が素晴らしく感じました。モノローグ調で語られており、起承転結もきちんとなっており、ラストは森口先生の残忍さにゾッとしました。淡々とした語り口調の背後に、巨大な憎悪を感じ取れました。登場人物は主人公含め皆カスですが、その根源である、自己中心さなどはどの人間にもある部分であり、それがやや顕著になったのかなと思います。ただ渡辺くん達があまりに簡単に殺人を遂行するのには違和感がありました。母を求め殺人を犯す渡辺くんですが、殺人をする事で母が離れていくとは思わなかったのでしょうか?直くんも考えが浅はかでしたし、作者さんには心の葛藤とか書いて欲しかったです。浅はかと言えば、作品にHIVなどが入ると必ず『作者はHIV=死と思いこんでる、間違いだ、ぷー』みたいに怒り出す方がいますが、HIV=死ではないと言うのはあくまで医学的な事です。現実、HIVにかかって『大丈夫だ、死なない』と楽観的に感じる人は殆どおらず、作中ではHIVで実際に死ぬ人物がいる事や対象が中学生である事から、彼らが死を感じるのは当然であります。情報化の進んだ世の中で、小説でHIV=死と扱ったとしても、みんな充分に刷り込まれているから心配しなくて大丈夫だと思いますよwそれに治療出来てるのは未だ先進国ばかり。平和ボケした頭で簡単に治療出来ると抜かすのは浅はかです。 | ||||
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数年ぶりに小説を読んだ。大変面白い作品だった。 ここのレビューを見て、意外と評会が低いことに少々驚いている。 悪い評価をつけた方の読後感の多くは、「後味が悪い」ということに集約されるだろうか。 しかしこの作品の良さはストーリーの展開だけでなく、それぞれの登場人物の内面を、それぞれの言葉で語らせたところにある様に思う。 最近は珍しくもなくなった猟奇殺人や少年犯罪。 そのような罪を犯す者、その周りの人間達の思考が、見事にえぐりだされている。 同じ言葉や体験が、受け取る人によってこうも違う意味を持つのかということが分かる。 身近な人間に対して殺意を抱いたことのある者は、案外多いのではないかと、私は考えている。 しかし「殺したい」と思うほどの燃えるような感情の対象も、俯瞰してみればまた違ったものに映るのである。 | ||||
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中学生が大人へと成長する過程で、まだ無知でありながらも自己を主張したい、でもなかなかうまくいかない、というジレンマの中で様々な問題をかかえながら、自分の立場を確保したいがため、ほんの紙一重の考えの甘さと運の悪さから大きな事件を起こすまで発展してしまう。 そこには人の命を軽んじる未熟さが潜んでいてそんな日常の怖さがうまく描かれている。 また、母親の立場からは、きれいごとなど言っていられない怒りがたんたんと書かれており、 結論があそこまでにならざるを得ない悔しい気持ちも人間の正直な気持ちだろうと思う。 日本国民に対する非難もほんの一行で書かれていて、読み応えのある非常に計算された作品である。 | ||||
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親として読み始めは不吉で怖い、できれば知りたくない「現実」を突きつけられた思いでした。 それでも一気に読み進められたのは、全体を通して流れる「緊張感」にあったような気がします。 「復讐」「絶望」とどうしようもないネガティブなものが根底にあり、確かに深いメッセージ性はないと思いますが、異常な少年犯罪がニュースで流れる昨今、単なるエンターテイメントとは言えないほど考えさせられるものがありました。 | ||||
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後味がわるい、などとレビューでかかれているようだけど、この本には感動な展開はいらないと思います。中途半端な感動物にせず、最後までダークな展開で正解なのでは。いかに人間の裏の本質を書けるか、いかに後味を悪くできるか、いかに不快になってもらえるか。そんな気がします。合わない人には本当合わないとは思いますが、本屋大賞に選ばれるべき文章力は確かに持ってると思います。読みやすい爽快感と内容のダークさが本当堪らなく良いです(笑)万人受けするかは別として、好きに人にはたまらなく心地好い本だと思いますよ! | ||||
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読んでほしいです。 他の方のレビューからもわかりますが、読み続けるのが辛くなる程に終始陰鬱で、救いもないまま一応の結末を迎えます。どの登場人物にも感情移入出来ない方が殆どなのではないでしょうか。犯人は勿論ですが、復讐する立場の人物も善人とは思えません。が、犯人を含め、根っからの悪人もいません。人物それぞれが少しのキッカケ、少しの不運な環境から少しずつ歪んでいき、最悪の選択をしていきます。嘘臭い、リアリティが無いとゆうレビューが多いようですが、私にはこのドロドロで自己中心的で、矛盾だらけで、幼稚で、常に揺れているのが人間のリアルな姿だと感じます。復讐者、犯人、とその家族、犯人のクラスメート、何処に立ち位置を置くかで善悪、人物の印象が変わってくると思います。中学生達に、正にクラスメートの目線で読んでほしいです。最後に・・・ HIVの扱われ方を批判するレビューが多い事について著者を擁護したいわけではありませんが、恐らく意識してこのような書き方をされているのではないでしょうか。クラスメート達のHIVへの認識、知識の低さ、それによるイメージがある事で初めて復讐になったのですから。 | ||||
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章ごとにそれぞれの視点が描かれており、 誰が正しいのか、誰が悪かったのか分からなくなっていきます。 物語に引き込まれて一気に読んでしまいました。 今は映画が見たくなっています。 好き嫌いが分かれる作品だとは思いますが、 好きな人は大好きだと思います。 僕には大好物でした。 | ||||
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美しい童話や綺麗な御伽噺だけ読んで居れば良い。なかなか面白かったです。映画を観た後即本屋で購入しました。HIVを物語に絡めるなどHIV患者に対する冒涜などの意見があったがそれは物語の本質とは違く、教師がいかに娘を殺した生徒に復讐を行うかが重きを置かれている小説だ。そうやって右翼の様な考えを持った頭の固い者が変革を求めずいつまでも従来の古人の考えにしがみついて居るからいけないのだ。これはあくまで物語。批判者は近年の言葉狩りに似たニュアンスを感じざるおえない。人間失格/太宰治 に似たような雰囲気を感じた。 | ||||
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まず、いくつかのレビューで、 「HIV」に対する認識の薄さを指摘する声があり、それをマイナス評価としている事に 驚きを禁じ得ない。 なぜならばそれこそが、この作品の肝の一つだからだ。 その仕掛けは、相手が中学生だから成り立つもので、それは設定であらかじめ解消されている。 あとは、それぞれの持つ「HIV」への誤認識を利用した復讐劇なので、 読者が感じる違和感は、計算されたものだと思うのだ。 そしてこの話には教訓やメッセージなどない。 明らかに、人間の持つ自分勝手な行動に特化された話であり、 そこにある、理由なんてものは、「薄っぺらい」ものだ。 だからこその恐怖なのではないかと個人的には思う。 それはストーリーを考える上で、物凄く難しい事で。 読者が当たり前に持っている、 「大きな理由があるはず」とか「メッセージが隠されているのでは」という期待を ことごとく裏切る。 この裏切りこそが、人の感情を揺るがすエンターテインメントであり、 決して、欠損ではなく、 無駄なものを削り落したナイフのような、 そんな鋭さを持つ作品だった。 ☆1つ〜☆5つまで、ほとんどのレビューで 「読後感が悪い」と書かれている。 要するに、その「気持ち悪さ」の受け取り方次第であって。 この作品の、驚くほどに一貫した作用に 私は☆を5つ与えたいと思う。 | ||||
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おもわず購入してしまいました 独白形式が藪の中を彷彿させました 最後のおちが秀逸 | ||||
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誰に紹介されたのか覚えていませんが、1ページ目から凄い筆力だなと思いました。 初めの1ページだけでも面白く思える本って最近あったかなぁ……。 第1章を読み終えた後、とりあえず著者の経歴を見たのですが、脚本家志望だったんですね。 そして、この方は学校へ通っているはずですよ、絶対。 私も脚本家になるために学校へ通ったことがあるのですが、講師やコンクールには表現の制約が多すぎるんです。 「あれは駄目、これは駄目、救いのないストーリーなんか、もってのほか!」 今、テレビドラマを見る人が、どんどん減ってきているじゃないですか? そう、つまらないでしょ?。 この人は、脚本として表現できなかったものを、そのまま小説にしたのではないかと思います。 筆力というより、表現描写が写実的で脚本っぽいんです。 だから映画と比べられるレビューが多いのです。 救いやモラルがないという意見を持つなら、そういうものがある作品を選んで読むといいです。 私は著者が本書を出版して、今、後悔しているとは思えません。 脚本家として認められなかったうっぷんが晴れてよかったのではないでしょうか? 読中、映画の主人公の教師が誰か分かった時、「ゲッ?!」って思いましたが、評判は賛否両論みたいですね。 今、一番観たい映画になりました。 | ||||
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内容が。。。 娘を自分のクラスの生徒に殺された。そして自分はその生徒、少年Aと 少年Bに復習を果たしたと語る女性教師の告白から始まり、それを 全部聞いたクラスの1女性徒のその後の告白、少年Bの母親の告白、 少年Bの告白、最後に少年Aの告白。 なぞが徐々に解明される展開のもっていき方がすごくうまいので ぐいぐい引き込まれてさらっと読めてしまいます。 でもタイトルにあるように内容が内容なだけに、不快です。読後も すっきりというわけにもいかず、重いです。 それぞれの登場人物の思いや、生い立ち、考え方が明らかになる につれ、ちょっと同情してしまったり、理解できる部分もあったり しますが、みんなゆがんだ方向へいってしまうあたりが悲しいというか 切ないというか。。。 現実の世界でもおこりえそうな内容なので、子供がいる方はまた 違った意味でいろいろ考えさせられるとおもいます。 | ||||
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語り手が次々と自分の事情を語ることで物語が進む、と聞いて「藪の中」を連想し読んでみた。 「藪の中」はとうとう真実に近づけないまま終わってしまう。 あそこまで真実が「謎」のままでなくてもいいけど、 もう少し各々の「告白」が身勝手なものでもよかったのは?とこの本を読んで思った。 「ある(殺人)事件」を軸にそれぞれが語るわけだが、結局全員「森口先生」の告白に沿う形というか、 補足するような説明的な「告白」になっているように感じる。 身勝手でひとりよがりな「告白」がない分、わかりやすく親切なストーリー展開だなと思えるが 衝撃的なストーリーなのに、意外に一本調子に思えるのはそのへんの理由からかも。 森口先生の、一貫した「淡々とした態度」は、この小説を支える重要な柱だと感じた。 感情の乱れが一切自分の口からも語られず、そのような描写もない。 感情の揺るぎをまったく見せず、感じさせず、自分のやるべきこと(復讐ですね)を正確に淡々と遂行する様は空恐ろしいのだが、 もはや人間的な情緒や感情が見えないことで、読み手にはかえって救いになっていると感じた。 映画も見たのだが、映画の森口先生も人間らしいところをどこかに預けてしまっているような様子はあったものの、 心の中の葛藤、という人間味のある姿をわずかに描写していた。 そこが映画では救いだったのかもしれないが、小説の中の森口先生の印象とは微妙に違ったものになっている。 映画は見たものの、まだこの原作は読んでいない、という人は試しに読んでみてもいいかもしれない。 | ||||
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本書を読む前に映画を先に観たが、映画は文句なしの傑作。今年上半期に公開された邦画でベスト5に入ると評価できる作品だった。 原作である本書を映画と比較すると、映画は原作にほぼ忠実であるというか、この原作が映画の台本のように思える。モノローグを活字で追うよりも、生身の肉体によって語られる台詞や演技の迫力、スピード感、モンスターのような中学生を演じた招来有望な若手俳優の爆発的な躍動感に満ちた映画の方に私は軍配を上げる。 映画館では見落としていた細部を確認するのには本書は好都合だが、映画を先に観た人に本書も是非、と薦めるのには躊躇する。 もちろん、本書固有の面白さが無いわけではない。例えば、各章のタイトル。「聖職者」はわかるにしても、「殉教者」とは何に対する殉教なのか、「求道者」「伝道者」の道とは何か。まだ私の頭の中ですっきりとした解答が出た訳ではないが、このタイトルに込めた作者の意図を探るのは一興と言えるだろう。 | ||||
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あるレビュアーの方が書かれている通り第1章のみの短編として書かれたものです。 確かにこの1章のみで読み終え、後は自分の想像の世界で楽しむ方法もありでしょう。 しかし、物事とは一方からのみ見たのでは分からない部分があります。 そこを明らかにし、そのうえで森口先生がしたことについて考える。 これも悪くはありません。 確かに章が進むに従い話が大きくなりすぎ収集がつかなくなり ラストに至っては、まったく違うテイストのお話になってしまっています。 ですが、最後まで読んだからこそ「このストーリー、このラストで良かったのか?」 の議論ができるわけです。 映画はさらに小説よりも出来が良いように思いました。 小説では散漫になってしまっていたものが無理なく映像でつながれ スピーディーな印象を受けました。 告白する人たちそれぞれにドラマがあり秘密がありラストまで飽きさせずに 読ませてくれます。是非最後まで読んでみてください。 | ||||
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