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プロメテウス・トラップ



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プロメテウス・トラップの評価: 4.10/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

天才感が今一…。

天才二人が手を組んで、サイバーテロ犯と手に汗握る攻防を繰り広げる展開を期待したのですが、そういう展開ではなかったですね。
全体的にちょっと浅いです。面白くなりそうな要素はあるんですけどね。
もう少し天才感が欲しかったです。
プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA フ)Amazon書評・レビュー:プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA フ)より
4150312680
No.3:
(3pt)

人々が問われ続ける未来の一つ

元スゴ腕のハッカーである主人公をはじめ,敵にサイバーテロリストを用意しながらも,
想像される激しい電子戦の類はほとんどなく,そのあたりは少し期待とは違っていました.

流れも前半こそはサーバ侵入などがありますが,後半には人が相手の攻防へと変わり,
結局は人間,さらにはそれぞれが抱く正義といった,ありがちな方向に落ち着くものの,
ハッキング周りを深く描かなかったことで,テンポの良さと読みやすさに繋がっています.
その反面,主人公や相棒のスキルやキャラクタは,それを活かせていないのが難しいところ.

とはいえ,主人公が信じる正義と信念,その元に下す決断にはちょっとした驚きがあり,
やや唐突で曖昧な結末ではありますが,選んだ正義が今度は社会の敵となる可能性を示唆,
そこにはネットや情報社会に限らず,人々が問われ続ける未来の一つが覗き見えるようです.
プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA フ)Amazon書評・レビュー:プロメテウス・トラップ (ハヤカワ文庫JA) (ハヤカワ文庫 JA フ)より
4150312680
No.2:
(3pt)

どんでん返しが心地よい。

 著者のものを読むのは、『TOKYO BLACKOUT』(2008)
以来です。同書はスピ−ド感がある反面、登場人物の彫
りが浅く、ストーリーテリングとしてはいまひとつでした。し
かし本書は疾走感はそのままに、主人公らのキャラクター
に陰影が加わった分、読み応えがあるものになりました。
 有能なハッカーが国際舞台で活躍という躍動感に溢れ
た筋立てと起伏に富んだ結構は、服部真澄の初期作品
を思い出させます。ただし、筆致はそれよりずっとドライで、
一方で権力の情報操作の巧緻化・巨大化など閉塞感が
強まって、全体を包むトーンは悲観的なものになっている
ような気がしました。
 分量は302頁と手頃で、暑い夏を乗り切る一服の清涼
剤になると思います。
プロメテウス・トラップ (ハヤカワ・ミステリワールド)Amazon書評・レビュー:プロメテウス・トラップ (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152091061
No.1:
(3pt)

まあまあの面白さ

かつては「プロメテ」呼ばれる天才ハッカーだった能條良明。その後彼は平凡な
在宅プログラマーとしての生活を送っていた。だが、ある男からICチップの
解析を依頼されたことで事件に巻き込まれていく。敵は、サイバーテロ・・・。
見えない敵に、彼はどう立ち向かっていくのか?表題作を含む6編を収録。
連作ミステリー。
パスポートの偽造、会社や政府機関のコンピューターへのハッキング、そして
スーパーコンピューターとのチェス対決の描写などに、作者のIT関係の知識が
遺憾なく発揮されている。好きな分野なので、とても興味深く読み進めた。
テーマはとても面白いと思うが、描写にぎこちなさを感じるし、ストーリー展開にも
軽快さがなく、少々もたつきを感じる。また、描写不足のせいか、主人公の能條にも
それほど魅力を感じなかった。なので、読んでいてぐいぐい引き込まれるような感じ
ではなく、そこがちょっと残念だった。だが、ラストは意外性があり、全体的には
楽しめる作品に仕上がっていると思う。
プロメテウス・トラップ (ハヤカワ・ミステリワールド)Amazon書評・レビュー:プロメテウス・トラップ (ハヤカワ・ミステリワールド)より
4152091061

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