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火星ダーク・バラード
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火星ダーク・バラードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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40間近の不器用な刑事と遺伝子改良によって生み出された新人類の少女、女性しか殺さないシリアルキラー、無人の建設機械による都市開発がすすむ火星の情景。わくわくする要素が揃っていて、かなり期待して読み始めました。 SFの描写がしっかりしていて、ファンタジーになっていないのも好みです(フォボスが観光資源となるために残されているという設定がそれらしくて良い)。 しかし、通読するとSFの設定は思ったより生きていなかったように思います。火星という舞台もそうですが、「一人では能力を発揮できない」「火星の生物の遺伝子を組み込んでいる」「嫉妬や羨望が無い」というプログレッシブの特徴も、設定は面白いのにそこから展開しなかったな、というのが率直な印象です。いくらでも料理できそうな設定なのに、勿体なく感じました。 また、自分の大切にしている物のために感傷や思いやりを捨てざるを得ない厳しさがハードボイルドのハードボイルドたる所以だと私は思うのですが、登場人物達がけっこう安易に自己犠牲的・同情的な行動をとり、安っぽいドラマか漫画のような展開が頻出して拍子抜けしました。描写にもちょっと無粋なところがあり、登場人物の内面など何かあるたびに100%に近い説明がされるのが野暮ったい印象を受けます。後半のロマンチックな展開は嫌いではないのですが、語り過ぎのせいでいまいちボルテージがあがりきらなかった気がします。 テンポが良く、雰囲気もあって面白いのですが、なんとなく惜しいな〜という気持ちが残ります。どこか「男性不在のハードボイルド」という印象の作品だと思いました。 | ||||
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わたしは、これから先、文庫版は読まないでしょう。たとえ、そちらが作品として勝っているとしても。 | ||||
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狂った犯罪者、型破りなPDと頼りになる相棒、理解不能な事件、・・というところからいきなり展開が変わってしまってちょっと興醒め。そのあとも、これでもかというくらいいろんな要素が出てくるんだけど、どれをとっても火星って設定が生きてないような。火星じゃなかったらたんなる近未来フィクションだったり、ファンタジーだったりなのかも知れないけど、それだって十分成立したはず。なんとなく、あれもこれも詰め込みすぎて、物語がつぎはぎに見えてしまっているのが残念。 | ||||
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