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配達あかずきん-成風堂書店事件メモ-
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配達あかずきん-成風堂書店事件メモ-の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全117件 101~117 6/6ページ
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著書の本は初めて手にとって見たのですが楽しみながら読むことが出来ました。書店を舞台に、しっかりものの杏子と勘の鋭いアルバイトの多恵のコンビが、書店に持ち込まれる事件を解決してゆく過程が気持ちよくて一気に読んでしまいました。内容は、全五作でなっている短編集になっているのですが、全て違う雰囲気になっていて面白かったです。個人的には、最初のパンダは囁くが一番印象に残りました。 また、本の中で出てくる実際の本、「夏の扉」「民の子」など読んだことないので手にとりたいと思いました | ||||
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この著者の作品を初めて読みました。 粒揃いの短編連作です。どうして今まで出会わなかったのかしら?同シリーズの他の作品も読もうと思います。 | ||||
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書店の話は興味があるし、とても読みやすくてよかったです。続編も読もうかな、と思います。 | ||||
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この作品がとても面白かったので2冊目も読破♪ どのお話も2が面白いですね。 少し他の本を読んでから3冊目を読むつもりです。 | ||||
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書店員・杏子さんの身の回りに起きる小さな謎を、大学生の多絵ちゃんが鋭く解決する日常ミステリーもの。 北村薫が切り開いたジャンルを、書店という読書オタクにはたまらない舞台で展開する。 北村先生も直木賞をとったわけだし、大崎こずえさんもいずれは…がんばってください。 最後作品中に出てくるのマンガ「トロピカル」は、「ワンピース」が素材ですかね。 | ||||
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ビブリア古書堂の勢いに押されていますが、新本を扱う書店ものとしては、かなりの作品です。 書店という言葉だけで比較したら、こちらをお勧めする方も多いのではないかと思います。 ミステリー要素は薄いけど書店の内情を精緻に描いており、街の本屋さんに行って見たくなるラノベかなと思いました。 | ||||
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本好きにも、書店勤務経験者にも、それにあこがれている人にも 楽しませてくれる内容の本だと思う。 かといって、重すぎるわけでなく、むしろ軽快にストーリーが展開していく。 爽やかで、1話ごとがちょうどよい長さの短編集。 ちょっとした気晴らしに読むのにちょうどよいかも。 なじみの本屋に行った時もちょっとだけ見方が変わるかも。 | ||||
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これまで「日常の謎」系のミステリで、わたしの好きなのは、トリックが手品のように鮮やかで、一読、忘れがたく記憶に残る、そういうものでした。 その意味では、図書館ものや本屋ものの場合には、どうも手堅くまとめた、小粒なトリックものにしか出会えてこなかったような気がします。 ですから、この本もトリヴィアルな謎ときなんだろうな、と思って読み出しました。 ところが本書は、トリックよりもむしろ、本にまつわる事件は小さな糸口にすぎず、背景に大きな人間ドラマがみるみるひろがってゆく、ダイナミックな感動を与えてくれるものでした。 たとえば『標野にて 君が袖振る』は、コミック『あさきゆめみし』を買っていった老婦人の失踪から始まりますが、彼女の気まぐれや軽い思いつきに収束するのかな、と思いきや、二十年近く前にさかのぼるいたましい事件がときほぐされ、あざやかな希望が生まれたラストは、それこそ別の手品を見ているようでした。 本書は、本にまつわる小さな暗号的なおもしろみではなく(そういうテイストのものも入っていますが)、物語それ自体に寄せたひとびとの思いへと展開してゆく、そんな「物語の醍醐味」をたっぷり味わわせてくれる連作でした。 ですから、謎解きのトリックはあまり覚えていない、というか、それは契機で、そこから見えてくる物語のほうが大きくて、それに呑み込まれて余韻の中で読み終える感じです。 特によかったのはラストの『ディスプレイ・リプレイ』です。人気マンガの販促コンテストで、心をこめたディスプレイを作る学生たちに対して、仕掛けられたスプレー攻撃。 ネットでささやかれている「盗作疑惑」というまさに現代的な痛いトピックにつながってゆき、どうなるのか、と手に汗にぎりますが、結末のさわやかさに癒されます。物語をめぐる、ひとびとの暗い情動にもこんなふうにひとつの解決が出されてゆきます。 「本」というかたち、「本屋」という特殊な場所を取り扱うだけでなく、物語と人間の関わりにまで、大きな問いかけのレンジを広げていってくれる作家として、今後の作品に期待しています。 | ||||
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今2冊目まで読み終えて、3冊目を買ってきたところです。私自身、新刊書店に3年、古書店に1年勤めていたことがあり、しかも新刊書店では主人公と同じく児童書担当だったことから、懐かしい気持ちいっぱいで読ませていただきました。配本や版元・取次、それに万引きの件に関して、あっさりと書くに留めてあったのは、本屋に勤めたことがない方も読むことを考えれば、正解だったと思います。もう言い出したらキリが無いですからね。ただ、もう少し、もう少しだけ本屋の裏事情を詳しく書いて欲しかった。今書店に勤めている人たちを少しでも楽にしてあげるために。むちゃぶりな客を一人でも減らすために。正直、感想の方も書き出したらキリがありません。書店員が読むと楽しめる本だと思いました。 | ||||
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この一冊で「成風堂シリーズ」のファンになってしまいました。 「標野にて 君が袖振る」という短編は同じ息子を持つ母として強い印象を持ちました。 中学生の息子と一緒に読みました。 | ||||
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評者はあんまりコアなミステリファンではない。つまり、伏線や作者の「ひっかけ」にいちいち神経質にチェックを入れない「ゆるい」読者である。そういう評者にとって、本書は「あっと驚かされ」同時に「深く納得させられ」、とても楽しめた。本書は「驚き」と「納得」を兼ね備えた、すぐれたミステリである。 特に「標野にて 君が袖ふる」では、ストーリー展開に驚かされた。「あっ」と言わせて、「そうかそうか」と深く納得させてくれるストーリー展開は、「謎とき」ではないけれど、ミステリを読む悦びそのものを与えてくれた気がする。 全体に「本好き」にはたまらないストーリーばかりである。「六冊目のメッセージ」なんて、マジで憧れてしまう(笑)。 思わず書店に行きたくなる本。本好きならば、迷わず手に取られたい。 | ||||
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とにかく本が好きという方には、ピッタリです。舞台は書店、主人公は書店員、本や雑誌にまつわるミステリーと三拍子揃っています。私も本が好きなので、読んでいて楽しかった。読後感も爽やかでした。 難を言えば、ミステリーとしての物足りなさを覚える点。主題は飽くまでも書店の日常と受け止めれば、謎解きは表現手法であって、脇役に過ぎない。(だから謎解き役の名探偵?もアルバイトの女の子で、主人公ではない?) 本が好き、本屋さんが好きという方が、休日に気楽に読むの適した一冊。 | ||||
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2006年に出た単行本の文庫化。 著者のデビュー作。書店に勤めた経験を生かした日常ミステリ系の短編集である。 「書店員だけが知っている」タイプの知識がトリックとして使われており、その意味ではとても面白く、感心させられるようなストーリーばかりであった。すぐネタバレしてしまうので、あまり詳しくは書けないのだが、販促用のディスプレイとか、書店にいる書店員でない何かとか、雑誌配達の仕組みとか。 ただ、その生かし方がいまいち上手くない。もう少しこなれてくれば、と思う。 また、タイトル等のイメージとは異なり、「いやな感じ」を基調とした作風なので、そういうのが苦手な人はご注意。 | ||||
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本屋にまつわる日常?の謎を解くという一風かわった設定の連作短編集。大崎作品は初読。 なんといいますか、まさに北村薫系の作品。エピソードも良いし、作者の筆致もすぐれていてどんどん作品世界に引き込まれる感じ。 そもそもこの作品をミステリ好きが読むと、まず第一作のツカミの部分でやられてしまう。ようするに単なる書名当てなのだが、ここに知っている作品がちょろちょろ出てくるので、それだけでうれしくなってしまうのだ。第4作にはハインラインまで登場。いやいや楽しいです。 謎解きはちょっと強引か、と思えるところもあるものの、まあ全体として、安心してドキドキしながら読める、貴重な作家&作品ですね。当たりです。 | ||||
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5編の連作短編集です。 加納朋子さんや光原百合さんが好きな人には、気に入ってもらえると思います。 「日常の謎」(とはいえ、この中のある1作では、放置すれば殺人事件につながりかねないものでしたが)派では、からくりのある館や派手な立ち回りがない分、登場人物や推理以外の物語に魅力がないと、退屈なものになってしまいます。この本も、登場人物は主人公の杏子、探偵役の(だがとてつもなく手先が不器用な)多絵など、魅力ある人物ばかりです。その他のわき役もしかり。 うち2編では、好きなのに言えないという恋心も、うまく描き出しています。 ここでちょっとした自慢を。私は「パンダは囁く」では、さすがに書名までは特定できませんでしたが、暗号の解き方はわかりました。これはある種類の本を注意深く眺めている人なら、頭を悩ます杏子に解き方を教えてあげたいという衝動に駆られるでしょう。 戦略上の成功は、最後に「ディスプレイ・リプレイ」をもってきたことだと思います。『トロピカル』というコミックを愛するばかりに、ある行為をした誰か(推理小説だから、こういう書き方しかできない)、252ページに登場する、色紙と謎の言葉を残して立ち去った男の正体… 推理小説としての醍醐味はほかの4編に劣りますが、読後感は最高です。 | ||||
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主人公である書店員の杏子は、自分のことを 「特別な読書家ではない」と思っており 「活字中毒に当てはまら」ず、「雑多なジャンルに手を出し」 「読了するのは月に五冊」「本に関する好奇心は強く」 「一旦目を通したものはよく憶えている」と自己分析する。 登場人物に感情移入しにくいという声もありますが、本は好きだけれど 人前で堂々と「趣味は読書です」と言うのも憚られる程度の本好きの私は そういう杏子が好ましく思えます。 「ほどほどの」本好きはもちろんですが、 書店好きなら本屋の日常の件を読むだけでもわくわくするかも。 こと『パンダは囁く』に関しては、 書店で本を選ぶのが好き、 もしくは本は買って自宅の書棚に並べてる という人ならではの楽しみがあるかもしれません。 また、解説で戸川安宣氏が 『「日常の謎」派は、 一時、東京創元社の専売特許のように言われていたことがある』 と述べていますが、私は今でも東京創元社がピカイチだと思っています。 | ||||
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しっかりものの書店員・杏子さんと お仕事はまだまだだけど推理はおまかせなアルバイト・多絵ちゃんの コンビが活躍する書店ミステリ、シリーズ第一作。 お話は、日常の謎的なミステリ連作短編が5作入り。 お客様の曖昧なヒントで本を探すことから、事件を解決する「パンダは囁く」 常連のお客様の失踪をさぐる「標野にて君が袖振る」 美容院へ配達した雑誌をめぐるいざこざ「配達あかずきん」 入院先へのお見舞いの本をめぐる「6冊目のメッセージ」 コミックのディスプレイで起きた「ディスプレイ・リプレイ」 謎としては、本当に「事件」もあれば、日常の謎もあり。 でも登場人物たちのあたたかい雰囲気や 全体をつつむ書店と本への愛情が、すごく優しい雰囲気に仕上げています。 本好き、書店好きにはたまらないミステリです。 | ||||
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