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Twelve Y. O.
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Twelve Y. O.の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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ありがとうございます。欲しかった小説でした。小説の方も満足する状態でした。またご利用の際は宜しくお願い致します。 | ||||
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日米間に繰り広げられる謀略戦を描いた冒険小説。本作品は、背景として沖縄から米軍が撤退したという設定だ。 米国を恐れさせたアポトーシスIIウィルス、《キメラ》計画、『BB文書』、『GUSOHの門』と謎のワードが頻出する本作品。実行者トゥエルブの計画、それを阻止せんとする「ダイス」、複雑に絡み合う米国の思惑と、途轍もなくハードな内容である。 読み進める度に、少しずつ明らかとなていく真相に快感すら覚えてしまった。本作品は、読了時に全てのワードの謎が明らかになる。特に『BB文書』は、最初から要チェック! | ||||
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普段、馴染みのない自衛隊の内情を知らしめてくれる内容はSFながら面白かった。 ただ、状況と場面にもう少し違う場面があれば完璧だった。 | ||||
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好きな作家なのでこの後の著書は読んでた。 さすが福井晴敏。 スケールが大きい。 | ||||
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小説としてはいささか拍子抜けでした。 特にラストになって少女のはずのウルマが・・・ これはないだろ、と苦笑してしまった。 ですがこの作者の文章はとにかく味があって惹きつけられます。 少々練られすぎていて読後はお腹いっぱいになってしまいました。 | ||||
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「それまで無言だった理沙が、『いただきます』と大人たちの気まずさを無視する声を出して、つられるように全員がコップを傾け、箸を取った。そうして元左翼活動家とその妻、秘密工作員とダメ自衛官が囲む夕食は、密やかに始まった。」 この設定が上手いのではないと思います。表現の粋なのだと思います。 | ||||
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「それまで無言だった理沙が、『いただきます』と大人たちの気まずさを無視する声を出して、つられるように全員がコップを傾け、箸を取った。そうして元左翼活動家とその妻、秘密工作員とダメ自衛官が囲む夕食は、密やかに始まった。」この設定が上手いのではないと思います。表現の粋なのだと思います。 | ||||
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文庫版の解説で大沢在昌が書いているように、正直言って、前作「川の深さは」の方が感情移入できたし、泣けた。設定もあまりに話が大きすぎて、あまり現実感はなく、どうしても「作り話」という意識から抜け出ることが出来なかった。個人的には、「川の深さは」と「6ステイン」こそが福井晴敏の真骨頂だと思っているので、ややこの作品は誇張が行き過ぎて失敗したのでは・・という気もする。 ただ、この作品が江戸川乱歩賞を受賞した経緯については、大沢の解説を読んで納得できた。大沢の気持ちは一読者としても共通の思いだからだ。 唯一、この作品を救っているのは護とウルマという「戦闘のために作られた人形」たちが、心を持ち、涙を流す場面だろう。それぞれの父親や母親に見立てた人達への思いは熱く胸を打つものがあった。 いずれにしても、「川の深さは」とこの作品が、「亡国のイージス」という大作に繋がるのだから、読んで損は絶対にない。 | ||||
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「おもしろい」たしかに、おもしかった。後半部分での戦闘シーン、アパッチとの死闘、そして黒幕との戦い。「川の深さは」の静かなドラマ的感はあまりなく、本作はハードアクション的な雰囲気を醸し出している。それによってエンターテインメント性(つまり娯楽性)も高くなっており、ハリウッドアクション映画のようだ。だが・・・ だが。 しかし。 「川の深さは」で重要な意味を持っていた「メッセージ性」が少ない。娯楽性をあまり重視しなければ、もっと現実感のある小説に仕上がっていたと思う。作品ひとつひとつにメッセージがあるのが福井小説の本来の姿であると思う。 内容はよかった。 現実味に欠けているのが残念。 | ||||
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2005年は福井晴敏原作の映画が3本公開されましたが、原点ともいえる作品がこの「Twelve Y.O.」日本という平和に慣れきってしまっている国に対して憂いをもつ兵士たち。国と国の戦争よりも、もっと暗い戦争。狭間に産み落とされた人間。BB文書の秘密。たった一人の人間の手によって2つの国が右往左往するさまは滑稽そのものである。しかしその決して本性を現さない顔にはなんともいえぬ恐怖も覚えるから不思議だ。 | ||||
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第44回江戸川乱歩賞受賞作品 本当にもう、ヤバイくらいおもしろかったです。 しかも、ただおもしろいだけではなく、読書中に「現代の日本とは…」「人の命とは…」「人生とは…」「愛とは…」等々、様々なことを考えさせられました。 そして、軍事的な専門用語がずらりと並んでいるにもかかわらず、ものすごく人間くさいドラマが展開されるというギャップがもうたまりません。 因みに、本作は福井晴敏の形式的デビュー作です。実質的デビュー作『川の深さは』と本作には内容的にリンクがあるので、先ず『川の深さは』を読んでから本作を読んだ方がより楽しめると思います。 さらに、映画の「ローレライ」や「亡国のイージス」で福井晴敏氏のことを知った方も、是非『川の深さは』と本作を読んでみてください。 強烈にお勧めします。 ソレデハ… | ||||
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「亡国のイージス」を読んでとても面白かった!!ので同じ作家の作品ということでTwelve YOを読みました。 テーマも人物のプロットもよく似ています。仙石曹長と平、如月と里沙・・・など同じキャラのように思えます。ストーリーは全く違うのに、2つの作品がだぶって見えます。 ということで、「亡国のイージス」を楽しめた人は楽しめると思います。この二つの作品の持つ雰囲気、テンポの良いストーリー展開大好きです。「沈黙の戦艦」を観て、「沈黙の要塞」も観たくなって、観てみたら面白かった! そんな感じです。 | ||||
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読み出すと面白く、あっという間に読みました。 設定がとても深く最後に謎が解けるとすっきりします。 これを読んでから『亡国のイージス』を読むと、そこに至るまでが良く分かります。 ただ、終わり方が個人的には少し不満が残りました。 | ||||
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なによりタイトルのつけ方がうまい。登場人物のコード名となっているこの名称が、実は 終戦後にはかれたあの歴史的に有名な科白からきているとは…物語が半ばすぎて意味が明 かされるまで不覚にも気づかなかった。 処女作から本作、さらに「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」まで一貫して基調と して流れる戦後日本への視点を考えると、これ以上ふさわしいものは無いと思える。 だが、実はこの歴史的発言も日本の精神性を揶揄したものではなく、むしろ日本の独自性 を認めた上での潜在的能力の高さを表現するのが真意だったいう見方があります(吉田茂 『回想十年』など)。いずれにせよ、タイトルに込められた思いにまず共感してしまった。 | ||||
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この本は、私が読んだ初めての福井作品ですが、非常に面白かったです。 この本は、内容紹介の文章の中に「米海兵隊」「米国防総省」「テロリスト」などの言葉が出てきます。なんだか政治だとか、世界情勢だとか、堅苦しい文章なのではないか?と思うかもしれませんが、そんな事はありません。登場人物も皆、魅力的ですし、誰でも一度読み始めたら最後まで非常に楽しく読むことが出来ると思います。 | ||||
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最初は「沖縄から米軍撤退」の内容に惹かれて買い求め、読み出したら現代日本の外交の弱腰さと決して表に出る事のない日本近現代史の裏を知ったような気がする。また、登場人物の熱い思いも伝わって来て、読み進みながら何度も泣いてしまった。単なる軍事エンタメ小説かと思ったら全然違う、しっかりとしたテーマ性のある内容は読んで損はないと思う。 | ||||
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川の深さと主人公のキャラクターや筋書きのテーマが似ているような気がするが、作品の緊張感、展開どれをとってもすばらしい。 おっさんと若手工作員の一見奇妙なコンビが心を通わせ通じ合っていく本当に熱いやりとりは、幾許かのくささを感じさせるも、物語の深さを感じさせるのに寄与している。 通常のミステリーと異なり、若干専門的な世界でとっつきにくい印象が最初はあるが、一度はまれば抜け出せない。 | ||||
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福井さんの「亡国のイージス」に惚れ込み、本作を読んでみました。 先に「亡国の~」を読んでしまったせいか、本作の登場人物や話の流れが“ちょっと似てるかなぁ・・・”という印象を受けました。 もちろん本作も娯楽として十分価値あるものと思います。が、やはり内容の類似は否めず、また物語のスピード感を比較してしまうと、星4つかな、という感じです。 ただ「亡国のイージス」の話の始まりが、この「Twelve.Y.O」の結末であり、両方をシリーズとして見るとなかなか面白いな、と思います。(具体的に書くとネタバレしてしまうので控えます。興味のある方は両方読んでみて下さい。 | ||||
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福井氏のデビュー作ではあるのだが、実質的な前作にあたる「川の深さは」を先に読んだので、そちらとの比較を踏まえて・・・。「国防」というテーマ、魅力的なアクションシーン、それどころか登場人物の平、護らも「川の深さは」に出てくる桃井、保らに似ている部分があり、多少「ん?」と思った部分があるにはある。が、「川の深さは」では、無気力な警備員の桃山が、結局、国防を巡る話に巻きこまれ・・・と多少、大きく広げ過ぎたのだが、こちらでは平は(挫折した)自衛隊員。遠回りだった部分が解消され、よりメッセージ性が増した印象。勿論、最初にも書いたように魅力的な展開で、娯楽作品として十分に通用する範囲内で。「川の深さは」の実質的な続編にあたり、登場人物も共通する者が出て来たり、とそちらを先に読んだ方がより楽しめると思うのだが、十分にパワーのある作品なのは間違い無い。 | ||||
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初めて福井作品を読んだが文句なしに星5つ。まず、娯楽作品として面白い。 米軍へのサイバーテロ、軍用ヘリの空中戦、機密文書をめぐっての陰謀などなどエンターティンメントとしても一級品でハラハラしどおしで楽しめる。しかし、福井が凄いのは単にエンターティンメントとして終わらせず、その中に骨太なテーマを内包させている事だ。 国家とは何か?自衛隊とは?日米関係とは? 非常に難しいテーマを盛り込んでいる。 下手をすると政治色が前面にでる扇動本になってしまう。福井は娯楽性を損なう事なく重いテーマも見事に両立させている。 凄い作家が出てきたものだ。 | ||||
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