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Twelve Y. O.
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Twelve Y. O.の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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読書録「Twelve Y.O.」3 著者 福井晴敏 出版 講談社文庫 p308より引用 “ 攻撃開始から、三十分弱。トゥエルブが 証明して見せたのは、利便性を追求してウワ バミのようにデジタル化技術を取り込み、そ れがなければなにもできない体質に染まって しまった現代軍事力の本末転倒と、有言実行 を貫いた自らの愚直だった。” 電子戦を駆使するテロリストと、彼の引き 起こす事件が巻き起こす陰謀と、それに関わ る人々を描いた長編サスペンス。 江戸川乱歩省受賞作。 世界最大と言われる艦隊戦力が、母港から 一斉に離脱していく。その事態を引き起こし たのは、たった一組の男女だった…。 上記の引用は、テロリスト・トゥエルブが 仕掛けた電子戦の結末を描いたシーンでの一 節。特殊な技術や能力が無くても、誰でも同 じように使える便利さは、ほんの少しの異常 で使えなくなるもののようです。最後に物を 言うのは、体一つで何が出来るかということ になるのかもしれませんね。 軍事や政治に明るい人が読むと、もっと面 白く評価も高くなるのではないでしょうか。 専門用語や知識も多く使って書かれているよ うなので、蘊蓄好きにはたまらないかもしれ ません。 ーーーーー | ||||
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今読むとかなり滅茶苦茶で驚くが、読んでいる間には違和感はあれどそう感じさせない不思議な説得力。 いくら何でもなどんでん返しもあったが、おもしろかった。 描写が驚く程くどいので、人を選ぶとは思う。 それから中古で初版を読んだらラストシーンで脱字と思われる物が。 井島胸ではないと思う。古本屋に初版が100円で無数に並んでいる理由はこれか。 | ||||
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売れっ子作家の福井氏の記念すべき江戸川乱歩賞受賞作だが、文庫版の解説に書かれているように、前年の応募作の方が数段本作より出来が良かったが、受賞を逃したので、今回も逃してしまうと福井氏が創作活動をやめてしまうのではとの危惧からどうもお情けで受賞した・・・というふうに読み取れてしまう。実際、参考文献の引用の多さや国防論、安保論などのストーリーとは関係ない箇所で異様に力んだ記述が続く。作者が力を入れて書いているのは分かるが、それが話の面白さに残念ながら殆ど結びついていない。類型的な感情移入できない登場人物に、リアルな安保情勢を下敷きにしているのにいきなりウルマという美少女のサイボーグのように強い人間兵器が登場するなどリアルな舞台設定と漫画チックな設定が水と油だ。どう読んでも次のページをめくるのがもどかしいほどのワクワク感は殆どなく、終盤の沖縄の基地を舞台にしたタイムリミットサスペンスも殆ど盛り上がらない。情報量が異様に多い割りには読後殆ど印象に残らなかった。江戸川乱歩賞受賞作としては数年前の受賞作のテロリストのパラソルとかと比較するとかなり落ちる。 | ||||
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福井氏の作品はどれをとっても金太郎飴のように同じ印象を与えます。 物語の骨子はパトレイバーの映画版2作、主人公は王立宇宙軍をおじさんにしてみた、ヒロインはエヴァンゲリオンから借りてきた印象。でも、それを現代日本に置き換えることでとんでもない緊張感を生み出している点がすごい。 で、本作も上述のような印象があることには違いがないんですよね。 でもまあ、おじさんの浪花節が嫌いではないので読んでしまったわけです。 おもしろいっちゃ、おもしろいんですが、もうちょっと登場人物にバリエーションが欲しいところですよね | ||||
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登場人物たちが突っ走るキャラクターの場合、傍観者を用意して、 「主人公はこれからどうするつもりか」「なぜそういう行動が必要なのか」などの 状況を説明する必要があるのですが、それがないので、ちょっとわかりにくいです。 説明なしに登場人物たちが行動しまくるのみ。 読んでいる人間は、主人公たちがいま何をしているのかがわからないまま読まなければなりません。 これではついていけない。 また、いろいろ詳しかったり思い入れが多いのはわかりますが、 肉付けが多すぎて「骨」になる部分がわかりにくいです。 読む側としては「はいはい。もうわかったから」と思いながら、読み飛ばす癖がついてきてしまう。 力みすぎて切れ味が悪い、とでも言えばいいか。 通常、エンタメ小説というものは終盤になるにつれ読むのが止まらなくなるものですが、 ちょっと終盤で読むのが面倒になってしまいました。 しかも戦闘シーンの途中なのに。 何かが過剰で、何かが不足しているのだと思います。 | ||||
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「亡国のイージス」を先に読み、その後に乱歩賞受賞作の本書、あるいは「川の深さは」を読んだ。デビューから生粋の福井ファン、と言うのを除いて、多くの人が辿ったであろう順番である。 防衛庁の秘密機関・ダイスの内部抗争を舞台とし、アポクリファ、辺野古デストラクション、グソーが出てくるなど、「川の深さ」はから始まり、「亡国のイージス」へと繋がる仕掛けが面白い。結果的にダイス3部作と言われるが、作者はこれを書いた時点で「亡国のイージス」を構想していたのだろうか? 辺野古基地への攻撃など、「軍事アクションもの」としても素晴らしい。 底辺を流れる親子のストーリーも良い味付けとなっている。 「亡国のイージス」、「終戦のローレライ」と比べると完成度は低いが、パワーに溢れ、一気に読ませる。福井作品を読む上で欠かせない作品。 | ||||
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話を大きく広げすぎた。 その分、前年の乱歩賞候補作「川の深さは」より小説としての感動は少ない。 登場人物も多すぎる。 乱歩賞のページ数の制約だろうが、一人一人の書き込みが浅い。 「ウルマ」、「キメラ」、「BB文書」、「GUSOH」等小道具ばかり出てくる割には、 現実感のない少女戦闘員とか、存在感の希薄な、傍観者のような主人公と なってしまった。 中途半端な作品になってしまったのは残念。 | ||||
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福井作品を「亡国のイージス」⇒「終戦のローレライ」⇒「川の深さは」⇒「Twelve Y.O.」の順で読み、「川」⇒「Twelve」⇒「亡国」がシリーズ物ということに「Twelve」を読んでいる途中で気がつきました。 「川」が「Twelve」の続きというのは「Twelve」のあとがきに書いてあったので「Twelve」を読む前に気がついたのですが、「Twelve」が「亡国」につながっていることはどこにも出てなかったのでこれから読む人は注意が必要でしょう。 ※出版社はもっと気を使ってほしいものです。 続けて4作も似たような設定の作品を読むとさすがに食指ぎみとなりますが、タイトルとなっている「Twelve Y.O.」にこめられた作者のメッセージは重く、福井ワールドを語るには江戸川乱歩賞受賞作のこの作品は必読です。 | ||||
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圧倒的迫力で、読む者を惹きつける。だが、この作品の根底に流れるのは、人間の心の奥にひっそりと存在していた悲しみだった。「12」こと東馬修一。父を愛することも、父に愛されることも知らずに育った彼の求めたもの、それは親子の絆ではなかったのだろうか。国家の思惑に翻弄された一人の男の憐れさ。「BB文書」の正体が明らかになった時、その思いはいっそう強まった。「死ぬな!生きろ!」かつて東馬に命を救われた平が、東馬に言われた言葉だった。平はそれと同じことを若い二人、護と理沙に叫ぶ。平の思いが、この二人に届くことを願った。 | ||||
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漫画的な(在りえない)ストーリーに共感を持てる人と持てない人で賛否両論判れるんでしょうね。設定が「川の深さは」と似ているのも、判断の分かれるところだと思う。それと、自衛隊という特殊な構造を説明する為か、説明が長い。娯楽作品としては楽しめますが、心に残る物は、ありませんでした。 | ||||
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アクションムービーのようにテンポよく、一気に読めました。しかし、女の子が重い銃器をを背負って戦ったり、絶対死ぬしかない状況で生き延びたり、過去を乗り越えヘリを操縦する場面等、アニメのようだなと思いました。 | ||||
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