■スポンサードリンク
虚夢
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
虚夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
舞台は北海道。 統合失調症の犯人に子供を殺され、家庭が崩壊、離婚してそれぞれ生きる元夫婦。妻の佐和子自身も統合失調症になり、再婚後の生活も崩壊する。夫の三上は、小説家として将来を希望されていたが、事件以後は小説を書く意欲が失せ、すすきの風俗街のルポを書いて生活している。 そんな元夫婦が、犯人の藤崎が社会復帰したことを知り、復讐を考え犯人を追いかける。そして、藤崎は、心の病をかかえて風俗に勤めるゆきと知り合い、恋人となっていく。4人の孤独な魂が救済を求める物語。 結末は衝撃的で、救いはない。でも、かすかに救いが透けて見えるような気がする読後感。結局、心の病を救うのは「愛」、ということなのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辛く重い出来事の後、どんどん引き込まれて最後まで一気読みです。読み終わった後は考えさせられる事が多く、次の本に手がだせません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは良作、もう少し娘に関する人物像を掘り下げて主人公や妻の立場に立って感情移入出来れば尚良かったかなぁ。 個人的にはオッパブシーンと納豆男は要らない、というか名前忘れたけどあの女の子は風俗嬢以外の設定の方が良かったと思うけどね。 あと逃走でも感じたけどタイトルもう少し何とかならなかったのかな、この作品に関してはタイトルがしっくり来ないってわけじゃないけど分かりにくいというか取っ付きにくいから損してる気がする。 色々批判めいた事を書いたが、これはオススメ出来る作品ですw | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
薬丸さんのお話が大好きなのですが、私は、このお話が大好きです。 薬丸さんのお話には根っからの悪者はあまりでてこないのですが、特にこのお話では。 終始、メンドクサイ奥さんが、、、 メンドクサクしてた理由があり、、、 ラストはとてもよかったです。 ここから薬丸さんのお話を全部読むことになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神疾患を理由として無罪となった通り魔殺人犯。その男のために家庭が崩壊し、別々の道を歩まざるを得なくなった夫婦の姿を描いた作品だ。 もし目の前で幼いわが子が殺害されたらどう向き合うべきか。非常に難しいテーマであり、ミステリとしての決着のさせ方に興味が向いた。 登場人物たちの錯綜した人間模様が、物語に厚みを与えているのだが、全編を通しての重苦しさは晴れることがない。真相が明らかになるにつれ、考えされられることが増えていくのだ。 できすぎの部分はあるが、結論としてはこれ以上のものはないと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
娘を殺された夫婦。 しかし、犯人は心神喪失の状態だったとして不起訴に。 心神喪失状態なら罪に問われないという法律がなぜあるのか不思議で仕方がなかった。 実は心神喪失を装って、 罪を免れた人がいるんじゃないのなんて思っていました。 そんな自分にむけて執筆してくれたかのような一冊でした。 薬丸さんの本は本当に面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
商品無事受け取りました。迅速、丁寧な対応有難うございます。商品も美品でまたお願いします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
統合失調症の人が犯した犯罪についてどのような罪に問えるか、という点について考えさせられる興味のある小説である。この病気に犯されているかどうかの判断をたとえ専門医でも分からないのでは・・・という疑問すら感じてしまう内容になっている。ただ、小説の終末は何となく安易に逃げているように思え、物足りない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回も刑法39条のこと深く考えさせられる作品でしたね。 話の展開もおもしろくて、途中飽きることなく読めました。 元妻に最後の最後に驚かされましたけどなんだか気持ちわかるな・・・と思ってしまいました。 人の心のもろさと強さを感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アマゾンレビューで筋を読んで、面白そうな、ストリーなので、購入、読んだが、やはり着たいとおりの、面白さだった。今回は、舞台は、北海道。というのも意外で作品に味をつける。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
彼の作品も、お気に入りになりました。一気に読める作品です。犯罪被害者側にたった作品が多いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
天使のナイフの薬丸さんの作品です。 乱歩賞を取った後の作品なんでしょうね。詳しくは知らないのですが。 物語は、唐突に、しかも何気ないシーンから始まり、流れは急峻。 どこまでも赤く、どこまでも紅い色が、白い、美しい大通公園に染まり ます。その印象が、どこまでも、そしていつまでも全ての人を、全ての 時間を貫きます。 佐和子さんの狂気。三上さんの思い。 ともに果しえなかった、あの時の懺悔。 人々を操るのは、刑法39条。 最後の佐和子さんの叫び。連綿と書き連ねられた思い。 藤崎と、ゆきちゃん。重なり倒れるのは、いずれも了解不能、という 言葉とともに、思い出したくない、思い出せない記憶の下に。 天使のナイフでは、心配性の刑務官が思わず説明に出かけてきたり、 これでもかと逆転の布石が、少し煩わしかったのですが、この作品は 良好。 ビリーミリガンとか、この手のものは、ともすると、気持ち悪くなる だけなのですが、この作品は、その中庸をえています。 松岡さんがいなかったら、成り立たないのですが、その意味でプロッ トも秀逸。 95点。 薬丸さんって刑務官出身だと思うのですが、とっても優秀な語り部 です。刑務官らしい疑問を、逆転の布石とともに、鮮やかに詰め切った。 唯一、佐和子さんが坂本さんと結婚していなくても良かったかなあ。 天使のナイフよりも完成度の高い秀作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神障害者が起こしてしまった殺人の被害者家族の怒りや無念の矛先はどこに向かえばいいのか、非常に考えさせられるテーマで、物語としても読ませる名作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいるうちに、自分にもいつか起こる事件ではないかと不安になります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神病による、無罪。罪を犯した者がその罪を逃れる唯一の結論。ニュースでも、大量殺人をした犯罪者において、必ずここの部分に焦点があたる。しかし、実際問題その人間の内面を誰が正しく、判定できるのだろうか…。そういった、グレーゾーンに足を踏み入れた本作は、とても興味深い内容だった。最後、真実が明かされる部分は作者なりの答えを苦しんで出した跡がありありと出ていた。小説の真骨頂を見た。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の舞台の豊平区に住んでおりました。酷い悲しみとどのように付き合うかの指針のひとつになる話だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
といいますか、薬丸岳さんの作品を何作品か読ませてもらってますが、どれも考えさせられる非常にクオリティの高い作品で、満点以上でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
精神病者による犯罪 罪をなぜ問えないのか?被害者家族の思いは? について真っ向から取り組んだ作品。 ”精神病”の恐ろしさを強調しすぎているきらいがあり、精神病を抱える家族にはとても読める小説ではない。そういう意味で問題作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2012年1月26日、ちょうどこの『虚夢』を読み始めた日の中日新聞に宮城県の気仙沼高校の文芸部員を取材した記事があった。 そこには、部員が作った短歌が数点紹介されており、読んでいて胸が痛くなるようなものばかりだった。 こんなことをなぜ言っているのかというと、『虚夢』を読んだ後にこれを読んだら、怒りがわいてきたからだ。 あの震災を経験した方々はもちろんのこと、文句も言わず、必死に生きておられる人はたくさんいる。 国は、政治家はそのような人たちこそ助けてあげなければいけないのだ。 だが、それができていないというのが現状だ。 さらに言うなら、そんな人ほど本作の篠崎のような人間に出くわして被害を受けるということが多々ある。 だが、損をするのは被害者だ。 ただ、「心神喪失者」という理由だけで、加害者は刑務所に入ることもなければ罰を受けることもない。 こんなことがまかり通る世の中ならば、希望を持つこともできない。 今の政府及び政治家に「この国の未来を明るいものにしたい」という考えがあるのならば今すぐ本作を読むべきだ。 下らない覇権争いばかりしていないで、今すぐに読んでほしい。 だが怒りとともに反省も少しした。 今の世の中を形成しているのは自分を含めたすべての人である。 ならば少しはこんな世の中にした責任もあるのではないかと思う。 こんなことを考えても無駄かもしれないが、やっぱり意識はしておかないといけないことだと思う。 作者の他の作品に触れた人はもちろん、本書に出てくるような事件で少しでも思うところがあった人には読んでもらいたい。 きっと深く読むことができると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『天使のナイフ』で少年犯罪の矛盾や被害者家族の苦悩を鋭く描き出したように、 本作では刑法39条をモチーフにしている。精神鑑定で『責任能力ナシ』と診断されると、 大量殺人を犯した加害者でも数年で社会復帰できてしまう。そんな不条理さに、 本作は真正面から切れ込んでいる。主人公が抱く憤り、葛藤、虚無感がまた痛々しい。 主人公の妻の心の叫びもリアルに伝わってきた。やはり読み応えはかなり重い。 だが、ミステリーの要素もきちんと備えており、クライマックスに向かう 大きな仕掛けには深い感銘をおぼえた(どんなオチかは早くに気づいたけど) あえて不満を述べるとすれば、主要キャラクターの相関図がやや安易なところか。 それでも充分満足できたし、薬丸氏の作品には今後もぜひ注目していきたいと思う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!