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ベロニカは死ぬことにした
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ベロニカは死ぬことにしたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 41~48 3/3ページ
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この本は面白い。一言でまとめると「生」と「死」について述べられている。 いや小説だから、述べられているというよりもあたかも読みながら自分が主人公のベロニカのようになったような疑似体験ができて読み終わったあと生きていることに対しての意義はすごいなあ、価値は大きいなあ、と実感したし、「生きよう!」と力がわいてきた。 面白いのは死を意識すればするほど生の意識が高まると言うこと。 藤原紀香が自分の親戚の死に直面して一回しかない人生は後悔してはならない!と決心した、といつかの日経新聞で語っていたことを思い出した。 やっぱり僕も死ぬ。いつかは分からないけど。でもその「いつかは死ぬ」という意識がありながら生きることと、意識が無くただダラダラ生きているのとは決定的に違う。 また死の意識がなくだらだら生きていること=「おまえはすでに死んでいる」(ケンシロウ)(なんとすごい言葉だろう!)ということだろう。 でもそのように既に死んでいる人は今日多いのかもしれない。今日生きていることは奇跡であることを感じさせてくれる一冊でした。 | ||||
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死から甦ったベロニカは暗い精神病院の灯台☆皆の心を明るく、残酷に、滑稽に照らし出していく。精神病院というとても不自然な環境を、「自然」に思わせてしまうパウロ・コエーリョはすごい!! | ||||
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単行本版、文庫版、両方読みました。文庫化に際して、大分訳に手が入れられているようで、読みやすくなったように思います。現代日本が抱える病巣をいち早く見抜いていたようなコエーリョ氏の着眼点の鋭さに感服しました。星5つです。 | ||||
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訳が少々わかりづらいです.私の頭が堅いからかもしれませんが...文脈をよく読んでいかないと誰の発言なのか誰の描写なのか,不明の個所が多々あるように感じました.もう一度,筋がわかった時点で読み返してみるともっと深く理解できると思います. 内容は自分にとってはかなり興味深いものでした.最近の精神世界関連の本とは趣を異にする,人生に悩み疲れた時に考えそうな事柄を丁寧に扱っていると感じました.自殺場面が妙にリアルで自分の息も止まっていきそうに感じて...いろいろ考えさせられました. | ||||
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アルケミストが老若男女、万人向けのお勧め本なら、こちらは一寸現実に疲れた大人子供向け寓話。非常に特殊な舞台設定(精神病院)で繰り広げられる人間ドラマ。ここは現実に疲れた人たちが集うオアシス。鋭気を養って再び現実という戦場に向かっていく為の、休息地。大前提として日本の精神病院を想像してはいけません。一人一人が現代の病みを一つづつ背負っているような個性的で判り易い登場人物といい、「おおっと、大どんでん返しか?」というような医者のニクイカラクリがベースにある進行具合といい、重たいテーマを軽いタッチで上手く扱っている。物憂いベロニカは何となく自殺未遂を図り、担ぎ込まれた先の病院で命の宣告を受け、逆に「生きる」事を体感するようになり・・・。これいい舞台になるんじゃないかな? | ||||
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自殺したい人に私はいつも、この本を薦めています。その人たちが、(読む人たち)が、この本を読んでわたしと同じ考え方をするかはわかりませんが、私はこの本を読んで、自分が死にたいのは、今、自分が健康だからだと思います。 もし 死ななくちゃいけないならきっと 死にたくなくなるって事を 私は考えました。 | ||||
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若く、美しいベロニカは自殺未遂により1週間の命であることを宣告される。精神病院での様々な心の病を持つ人々との関わりの中で、ベロニカは次第に生きることの意味を見つけだしていく。 最近、社会問題化する引きこもりや身近になりつつある自律神経失調症など人間の心の問題をテーマにした作品である。具体的に言うと人間の心にある「内なる狂気」を扱っている。 生きていく中で、様々な葛藤やストレスにより抑圧されていた心は、自分の死を意識したとき初めて本当の自分と向き合うことができることをベロニカの生き方を通じ感じることができる。「内なる狂気」が誰しも心のどこかに持つものであると考えると、正常という枠組みからはずれてしまったものは一体なんなのかということを考えさせ!られる1冊である。 | ||||
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平和な日常、恵まれた暮らし、なのに幸せを感じない。なぜ? これからの人生に何の希望も見出せずに命を断とうとしたベロニカは精神病院で目を覚まします。彼女の気持ちの変化を追いながら、彼女と関わる入院患者たちそれぞれの人生が語られていきます。なぜ彼等は精神病院に入ることになったのか?ついこの間まで普通に社会生活を送っていた人がなぜ?「狂っている」とはいったいどういうことなのでしょう。私にはべロニカや他の登場人物が、今の日本に住む私達に重なって見えました。日常に潜む狂気の種の数々。人は時として憂鬱にのみ込まれそうになりますが、病院長の語る最後のコメントがひとすじの光になっています。 不思議な読後感の残る本です。 | ||||
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