赤朽葉家の伝説

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評判

赤朽葉家の伝説の評価:

3.77/5点 レビュー 107件。 B ランク

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平均点3.77pt

Amazonレビュー一覧

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全203件 201〜203 11/11ページ
No.3
(5pt)

連なるもの

 や、やられた。ついしみじみと読んでしまっていました。まさか瞳子の時代になってこんな展開が待っているなんて。話の矛盾を探しましょう。
 帰省して家族のあれやこれやを見たり聞いたりした後に読み始めましたので、祖父母や両親の生きてきた時代を思い浮かべながら余計にしみじみ読みました。三者三様の時代背景を持った女達の肖像、印象的なシーンの数々と三代に渡る謎。カタカタと流れるモノクロの映画からだんだんと現代の映画に近づいていくのを見ているようでした。そして過去から今、未来に連なり物語は終わりを迎えます。老若問わず、昔は良かった、と言う人は沢山いますが、昔は昔で大変で、今は今の面白いことがある。瞳子と同世代の人間としては、この生きていくことへの前向きさと不安は体の一部のように感じます。
 最後に小説の筋も好きですが、文章全体の彩り豊かなところも好きです。赤朽葉や溶鉱炉の赤、髪や肌や製鉄所の煙の黒など、その色からするりと場面場面に入っていきました。これからの桜庭一樹先生の作品も楽しみです。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.2
(3pt)

昭和的ノスタルジーと神話的ファンタジーの落とし子のような物語

鳥取の旧家で、製鉄で財を成してきた名門・赤朽葉家の本家に生きた3代の女たちと
彼女たちを取り巻く人々の神話のように語られる物語。
どこかファンタジックでもあり、しかしリアルな昭和の風俗も挿入されているという
どっちつかずさが心地よく、他のどの小説にも似ていない独特の味わいがある1冊でした。
山奥の異端の民の娘でありながら跡取りの嫁として輿入れし、予知能力を持つがゆえに
「千里眼奥様」として慕われるようになる万葉の物語(第1章はスケールが大きい。
万葉の娘で、中国地方の暴走族を取り仕切り、その後はヤンキー時代を描いた漫画で
売れっ子作家になる毛毬の物語(第2章)は、暴走族から少女漫画の世界へ、という飛躍が
おもしろく、裏でこっそり彼女の男を寝取る百夜(ももよ)の存在がスリリング。
そんな祖母や母に比べて平凡なニートである自分をもてあましぎみな瞳子は、赤朽葉家の
女たちの物語を紐解き、祖母の残した「私は人を殺した」という遺言のミステリーにも挑む。
この推理小説仕立ての第3章まで、途中で止まらないくらいおもしろかった。
2段組でそれなりのページ数がありますが、最後まで止まらなかったです。
旧家の女性3代の物語というとドロドロと濃厚な愛憎劇(昼ドラ風)をイメージして
しまいがちですが、もっと大きな視点で作家はこの女たちの運命を描いている気がして
暗いエピソードもちまちまあるのですが爽快な読後感が心地よい1冊です。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.1
(3pt)

昭和的ノスタルジーと神話的ファンタジーの落とし子のような物語

鳥取の旧家で、製鉄で財を成してきた名門・赤朽葉家の本家に生きた3代の女たちと
彼女たちを取り巻く人々の神話のように語られる物語。
どこかファンタジックでもあり、しかしリアルな昭和の風俗も挿入されているという
どっちつかずさが心地よく、他のどの小説にも似ていない独特の味わいがある1冊でした。
山奥の異端の民の娘でありながら跡取りの嫁として輿入れし、予知能力を持つがゆえに
「千里眼奥様」として慕われるようになる万葉の物語(第1章はスケールが大きい。
万葉の娘で、中国地方の暴走族を取り仕切り、その後はヤンキー時代を描いた漫画で
売れっ子作家になる毛毬の物語(第2章)は、暴走族から少女漫画の世界へ、という飛躍が
おもしろく、裏でこっそり彼女の男を寝取る百夜(ももよ)の存在がスリリング。
そんな祖母や母に比べて平凡なニートである自分をもてあましぎみな瞳子は、赤朽葉家の
女たちの物語を紐解き、祖母の残した「私は人を殺した」という遺言のミステリーにも挑む。
この推理小説仕立ての第3章まで、途中で止まらないくらいおもしろかった。
2段組でそれなりのページ数がありますが、最後まで止まらなかったです。
旧家の女性3代の物語というとドロドロと濃厚な愛憎劇(昼ドラ風)をイメージして
しまいがちですが、もっと大きな視点で作家はこの女たちの運命を描いている気がして
暗いエピソードもちまちまあるのですが爽快な読後感が心地よい1冊です。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932