赤朽葉家の伝説

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評判

赤朽葉家の伝説の評価:

3.77/5点 レビュー 107件。 B ランク

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平均点3.77pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全203件 181〜200 10/11ページ
No.23
(3pt)

面白くないわけではない……と思う。

単純に面白いです。もっとゆっくり読むつもりだったのに意外に早く読んでしまったという感想です。
……でも、それ以上何も出てこない……。
面白いんですけど、読んだあとも考えさせられたり、じーんと来たり、重いものが残るってところはないなぁ、個人的には。もっとずっしり胃がもたれるようなテーマを扱っているにもかかわらず、やけにさらっとしている気がします。もう少し濃厚な何かが欲しかったです。
女性三人の生き様みたいなのはすごく好きだし、面白いテーマなんだけど、なぜかぐっと来ないんですよね。文章は多いのに、本自体は分厚いのに、なぜかとてもあっさりしている。食べ物で言うと、かなりの薄味かな。少なくとも私はそう感じました。
時代描写や風景描写がちょっとうっとうしかった気もする。結構読み飛ばしてしまいました。私は風景が見たくて小説を読んでいるんじゃないので、背景ではなくて人物の方に重点を置いた見方をしてほしかったです。素人な意見ですが。。。。
私は、ハードカバーの本には文庫本以上の期待をします。お値段もそれなりに高いしね。だから文庫本よりすごい何かがないと消費者としてちょっと納得できない。
これは文庫本で十分だと思いました。
文章はさらさらとしていて読みやすいし、キャラクターの作り方も好きなので、以後、「ううう……」とうならせてくれるような満足のいく作品が現れることを期待しています。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.22
(3pt)

超能力者の設定が評価の分かれるところ

 鳥取旧家の三代の女性の物語。主人公の一人を千里眼という超能力者に設定したことがストーリーを膨らませているが、各エピソードはあっさりとした印象。激動の昭和を生き抜いてゆく過程をもっと丁寧に書いても良かったのではなかろうか。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.21
(3pt)

超能力者の設定が評価の分かれるところ

 鳥取旧家の三代の女性の物語。主人公の一人を千里眼という超能力者に設定したことがストーリーを膨らませているが、各エピソードはあっさりとした印象。激動の昭和を生き抜いてゆく過程をもっと丁寧に書いても良かったのではなかろうか。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.20
(3pt)

問題は、作者が何をしたかったか、だ

この作品の中で著者がやりたかったことは、ここに尽きるような気がします。
『影の姉妹』のフォーマットを利用して、佐々木丸美の世界を自分の価値観の中で再構築する。
故に、幻想伝奇的少女小説風味の物語になってしまっている訳で。
佐々木丸美がそうであるように、中途半端な歴史の断続の中で(経済環境などから見て、鉄鋼不況についての知識がおかしい、など)、伝奇的な世界を少女小説の形で形成する事が、この作品の中核ではないですかね。
ただ、作者は佐々木丸美ほど夢見がちではなく、もっと浮き世にどっぷり浸かった(地に足のついた)作品を書いた訳なんだけれど。
推理小説としての書き方をしていないという気もするので、祖母と母を追憶した記録物語である、と評価すべきではないかと思います。
ただ、作品の内容から見ても不特定第三者に読まれる事を前提にした「死んでお詫びしたいところだが」なんて言葉が入るようでは、興ざめなんですがねえ。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.19
(3pt)

問題は、作者が何をしたかったか、だ

この作品の中で著者がやりたかったことは、ここに尽きるような気がします。
『影の姉妹』のフォーマットを利用して、佐々木丸美の世界を自分の価値観の中で再構築する。
故に、幻想伝奇的少女小説風味の物語になってしまっている訳で。
佐々木丸美がそうであるように、中途半端な歴史の断続の中で(経済環境などから見て、鉄鋼不況についての知識がおかしい、など)、伝奇的な世界を少女小説の形で形成する事が、この作品の中核ではないですかね。
ただ、作者は佐々木丸美ほど夢見がちではなく、もっと浮き世にどっぷり浸かった(地に足のついた)作品を書いた訳なんだけれど。
推理小説としての書き方をしていないという気もするので、祖母と母を追憶した記録物語である、と評価すべきではないかと思います。
ただ、作品の内容から見ても不特定第三者に読まれる事を前提にした「死んでお詫びしたいところだが」なんて言葉が入るようでは、興ざめなんですがねえ。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.18
(3pt)

女三代伝奇小説

 山の上に立つ製鉄業の旧家。不思議な生い立ちの千里眼「万葉」が、物語の軸となる。昭和という半世紀を伝奇小説の背景に据え、大きくざっくり文明批評している。二代目「毛鞠」のヤンチャぶりも面白い。人物を極端に描いているので、戯画化されたように感じる。
 目指すべき目標や、共通の理念を失って、うろうろさまよっている現代の心もとなさが実感できた。昭和という時代は、既に昔語りの対象となったのだ。
 でも、前半部のオカルトっぽい部分が一番面白かった。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.17
(3pt)

女三代伝奇小説

 山の上に立つ製鉄業の旧家。不思議な生い立ちの千里眼「万葉」が、物語の軸となる。昭和という半世紀を伝奇小説の背景に据え、大きくざっくり文明批評している。二代目「毛鞠」のヤンチャぶりも面白い。人物を極端に描いているので、戯画化されたように感じる。
 目指すべき目標や、共通の理念を失って、うろうろさまよっている現代の心もとなさが実感できた。昭和という時代は、既に昔語りの対象となったのだ。
 でも、前半部のオカルトっぽい部分が一番面白かった。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.16
(4pt)

生きるとは?人生とは?

未来が視えるという万葉の不思議な力。その力は、製鉄業を営む赤朽葉家を
窮地から救ったこともある。しかし、自分にとって大切な人たちの未来を
視てしまうこともある。未来を知ってしまっても変えることはできない。
ただ運命に向かって突き進む人たちを見守ることしかできない万葉の姿は、
胸を打つ。また、時代が大きく変わる中、流されることなく己の信念を貫き
通した万葉の娘毛毬の生きざまはすさまじい。生きるということは、こんなにも
激しいことなのか。ラストの毛毬の娘瞳子の万葉への思いには、ほろりとくる
ものがあった。赤朽葉家に関わる人々が織りなす物語も、切なくてほろ苦い。
これから、瞳子そして私たちが生きる未来はどうなっていくのだろう?自分
自身の人生についても、考えさせられるものがあった。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.15
(4pt)

生きるとは?人生とは?

未来が視えるという万葉の不思議な力。その力は、製鉄業を営む赤朽葉家を
窮地から救ったこともある。しかし、自分にとって大切な人たちの未来を
視てしまうこともある。未来を知ってしまっても変えることはできない。
ただ運命に向かって突き進む人たちを見守ることしかできない万葉の姿は、
胸を打つ。また、時代が大きく変わる中、流されることなく己の信念を貫き
通した万葉の娘毛毬の生きざまはすさまじい。生きるということは、こんなにも
激しいことなのか。ラストの毛毬の娘瞳子の万葉への思いには、ほろりとくる
ものがあった。赤朽葉家に関わる人々が織りなす物語も、切なくてほろ苦い。
これから、瞳子そして私たちが生きる未来はどうなっていくのだろう?自分
自身の人生についても、考えさせられるものがあった。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.14
(5pt)

半世紀で日本はこんなにも変わった

内容には触れない。
この本に記されたのは、ただの物語ではないからだ。
同じ日本という国に住んでいながら、大人は子どものことがわからない。
子どもは大人にわかってもらえなくて、不貞腐れている。
どうしてだろうと不思議に思い続けていた私に、
この本が教えてくれた真実。
「わたしたちは、その時代の人としてしか生きられないのだろうか。」
「変わるって難しいことだ。成長するって、大変なことだ。」
生まれ育った時代が違えば、考え方だって自ずと違う。
だから、ぶつかり合うし、理解できない。
それでも、頑張って共存しなければならないのだ。
当たり前のことなのに、どうして理解できなかったのだろうか。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.13
(5pt)

半世紀で日本はこんなにも変わった

内容には触れない。
この本に記されたのは、ただの物語ではないからだ。
同じ日本という国に住んでいながら、大人は子どものことがわからない。
子どもは大人にわかってもらえなくて、不貞腐れている。
どうしてだろうと不思議に思い続けていた私に、
この本が教えてくれた真実。
「わたしたちは、その時代の人としてしか生きられないのだろうか。」
「変わるって難しいことだ。成長するって、大変なことだ。」
生まれ育った時代が違えば、考え方だって自ずと違う。
だから、ぶつかり合うし、理解できない。
それでも、頑張って共存しなければならないのだ。
当たり前のことなのに、どうして理解できなかったのだろうか。
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4488023932
No.12
(5pt)

鳥取言葉で書かれた大河小説

私は 1961年から 36年間鳥取県の田舎の研究所につとめた.この本で懐かしい鳥取言葉に出会って感無量である.鳥取言葉は知られざる大方言(中国四国方言)に属し,固有の語彙を持つ.この作品で語られる "..だが" がその例で,"..だよ" を意味する.さてこの作品は今の若い人達がどのように大人になるのかを文学的に固定するのに成功したもので,風俗的な意味に於いて画期的な意義があるし,なによりもまず途方もなく面白い傑作である.特に話し手の母 毛毬 の凄絶な生涯は比類を絶しているだろう.総てが終わってしまったようなこの時代に,これほどの凄まじい造形を目撃するのは歓びと言わずして何だろうか.著者の壮健を祈る.
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.11
(5pt)

鳥取言葉で書かれた大河小説

私は 1961年から 36年間鳥取県の田舎の研究所につとめた.この本で懐かしい鳥取言葉に出会って感無量である.鳥取言葉は知られざる大方言(中国四国方言)に属し,固有の語彙を持つ.この作品で語られる "..だが" がその例で,"..だよ" を意味する.さてこの作品は今の若い人達がどのように大人になるのかを文学的に固定するのに成功したもので,風俗的な意味に於いて画期的な意義があるし,なによりもまず途方もなく面白い傑作である.特に話し手の母 毛毬 の凄絶な生涯は比類を絶しているだろう.総てが終わってしまったようなこの時代に,これほどの凄まじい造形を目撃するのは歓びと言わずして何だろうか.著者の壮健を祈る.
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.10
(2pt)

辛口でごめんなさい

本書は製鉄タタラで財を成した、赤朽葉一族の盛衰を三人の女性をとおして描いたものです。
作者は、鳥取の山間の閉鎖的な村、そこに住む人々、何代も続く一族の支配などを効果的に描くためでしょう、超常的能力をもつ女性を配しておどろおどろしさを演出しておいでです。
が、その道具だてに必然性がまったく感じられないのです。
また、時代背景をしめすために随所にその当時のニュースが盛り込まれています。
例えば、「ビートルズがやってきた」等。
これが、かえって小賢しく、物語りを寸断してしまうのです。
今、現在も、島根の山中にタタラを10数代まもった一族「田辺家」が実在しておいでです。
見渡すかぎりの山々が田辺家のもので、村中が今も田辺家につかえています。広大な敷地には10棟以上の蔵が立ち並び、村民が交代で夜中その蔵を守っています。
作者は本書を一ヶ月で書き上げられたとの事ですが、田辺家に綿密な取材をされたのだろうかと、読み進むうちに思ってしまいました。
当主と使用人が簡単に口を聞けるなど考えられないのです。
入念に取材をなされば登場人物に超能力などあたえなくとも充分に奥深い読み物になったのにと思います。
書きいそがれ、いろんなものをテンコモリされたなあと残念に思う本です。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.9
(2pt)

辛口でごめんなさい

本書は製鉄タタラで財を成した、赤朽葉一族の盛衰を三人の女性をとおして描いたものです。
作者は、鳥取の山間の閉鎖的な村、そこに住む人々、何代も続く一族の支配などを効果的に描くためでしょう、超常的能力をもつ女性を配しておどろおどろしさを演出しておいでです。
が、その道具だてに必然性がまったく感じられないのです。
また、時代背景をしめすために随所にその当時のニュースが盛り込まれています。
例えば、「ビートルズがやってきた」等。
これが、かえって小賢しく、物語りを寸断してしまうのです。
今、現在も、島根の山中にタタラを10数代まもった一族「田辺家」が実在しておいでです。
見渡すかぎりの山々が田辺家のもので、村中が今も田辺家につかえています。広大な敷地には10棟以上の蔵が立ち並び、村民が交代で夜中その蔵を守っています。
作者は本書を一ヶ月で書き上げられたとの事ですが、田辺家に綿密な取材をされたのだろうかと、読み進むうちに思ってしまいました。
当主と使用人が簡単に口を聞けるなど考えられないのです。
入念に取材をなされば登場人物に超能力などあたえなくとも充分に奥深い読み物になったのにと思います。
書きいそがれ、いろんなものをテンコモリされたなあと残念に思う本です。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.8
(4pt)

流れ着いた先で

 時代の変化とともに、神話のエネルギーは特別な人の下から離れた。行き場のなくなったそれは多くの人たちを流れに乗せ、それにのれなかった者たちは波間に消えていってしまった。
 そして辿りついた静かな浜辺。一見すると何もないように見える。それまで自分達を運んでいたものはどこかへ消え去り、残ったものは不安だけ。しかし、良く考えてみると、何も考えずにただ流されていれば良い時代にだって、それぞれの人々は同じように不安を抱えていたのだと思う。
 そんなことを考えさせられました。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.7
(4pt)

流れ着いた先で

 時代の変化とともに、神話のエネルギーは特別な人の下から離れた。行き場のなくなったそれは多くの人たちを流れに乗せ、それにのれなかった者たちは波間に消えていってしまった。
 そして辿りついた静かな浜辺。一見すると何もないように見える。それまで自分達を運んでいたものはどこかへ消え去り、残ったものは不安だけ。しかし、良く考えてみると、何も考えずにただ流されていれば良い時代にだって、それぞれの人々は同じように不安を抱えていたのだと思う。
 そんなことを考えさせられました。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.6
(3pt)

現在の神話と世界

ハードカバーであれば普通かもしれませんが、比較的ページが多いので、読破には結構時間を費やす必要があると思います(ライトノベルと比較すればですが)。人によって、非常に読みにくい文章かもしれませんので、一度は目を通してから購入を検討することをお薦めします。
著者のその他の作品を読んだ方なら、新しい魅力が発見できるかもしれないという点でも、一度は目を通してみる価値はあると思います。
僅かな推理要素があるところもポイントです。
初めのほうは、現代の神話のようなお話ですが、それだけでは終わりません。
人生の儚さと生きることの大切さ。
自分達の生きる世界について、少しは考えるにきっかけになるのではないかと思います。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.5
(3pt)

現在の神話と世界

ハードカバーであれば普通かもしれませんが、比較的ページが多いので、読破には結構時間を費やす必要があると思います(ライトノベルと比較すればですが)。人によって、非常に読みにくい文章かもしれませんので、一度は目を通してから購入を検討することをお薦めします。
著者のその他の作品を読んだ方なら、新しい魅力が発見できるかもしれないという点でも、一度は目を通してみる価値はあると思います。
僅かな推理要素があるところもポイントです。
初めのほうは、現代の神話のようなお話ですが、それだけでは終わりません。
人生の儚さと生きることの大切さ。
自分達の生きる世界について、少しは考えるにきっかけになるのではないかと思います。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.4
(5pt)

連なるもの

 や、やられた。ついしみじみと読んでしまっていました。まさか瞳子の時代になってこんな展開が待っているなんて。話の矛盾を探しましょう。
 帰省して家族のあれやこれやを見たり聞いたりした後に読み始めましたので、祖父母や両親の生きてきた時代を思い浮かべながら余計にしみじみ読みました。三者三様の時代背景を持った女達の肖像、印象的なシーンの数々と三代に渡る謎。カタカタと流れるモノクロの映画からだんだんと現代の映画に近づいていくのを見ているようでした。そして過去から今、未来に連なり物語は終わりを迎えます。老若問わず、昔は良かった、と言う人は沢山いますが、昔は昔で大変で、今は今の面白いことがある。瞳子と同世代の人間としては、この生きていくことへの前向きさと不安は体の一部のように感じます。
 最後に小説の筋も好きですが、文章全体の彩り豊かなところも好きです。赤朽葉や溶鉱炉の赤、髪や肌や製鉄所の煙の黒など、その色からするりと場面場面に入っていきました。これからの桜庭一樹先生の作品も楽しみです。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028