■スポンサードリンク
下山事件 最後の証言
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
下山事件 最後の証言の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 81~88 5/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
元々あまりにも不可解な点が多く誰しも自殺とは考えにくい出来事ではあった訳だが、動機という点で不可解とされていた部分の解釈に納得しうる論拠が示された事に本書の意義がある。 最近発刊された2誌とは著者が多くの情報を知りえた有利な立場にあったとはいえ,その点が大きく異なる。 それ以前から事件に関する書籍はかなりの数に上っているが、ほとんどがスクープと過去の書籍の論破の繰り返しで、著者があらゆる状況証拠を自分のスクープ(或いは立場)に都合のいい様に解釈し、都合の悪い状況は無視する傾向が強かった。 状況証拠の解釈という点でいえば過去の他殺説に追従している部分が多く、佐藤一氏の『下山事件全研究』(自殺説)に対する反論がほとんど見られなかった点に少し物足りなさを感じたが、時間の経過と共に当事者も亡くなり、状況証拠の解明が困難になるばかりである今日、それはないものねだりというものかもしれない。反面ここまでの内容が書かれる為には時間の経過も必要だった訳で、事件の細部についてこれを契機に今後あらたな事実が解明される事に繋がればと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説などの、どきどきしながら読む類のものは読まないのですが、今回はある週刊誌の書評を見て購入しました。 面白いです。 下山事件は自分が生まれるよりも前に起きた昭和の混乱の中での事件ですが、犯人グループ、下山総裁の周辺で何が起きたのか、なにが起きようとしていたのか、など非常に鮮明に一枚づつ皮をめくっていくように明確にしていきます。 著者の言う通りなのかもしれませんし、真実はそうでないかもしれません。 でも、十分 どきどきする心地を得ることができます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は、壮大なドキュメンタリー作品である同時に、一級のミステリー作品である。 いや、私のような下山事件に始めて触れる読者がこの作品を読むにあたっては、まずミステリー作品として読み始めた方が良いだろう。そして、ここに書かれているすべての内容が事実であるという現実に直面し(気づき)、驚愕すると共に、何ともいえない心地良さに陥るのだ。これは、著者が推理小説作家であるということが無関係ではないと思う。この作品に触れてまず感じることは、著者のストーリーテラーとしての文章の上手さだ。エンターテインメント性に優れているから読んでいて引き込まれていく。そして緻密な推論に対し、綿密で膨大な量の取材がされ、理路整然とした分析がトリックを一枚、一枚と剥がし事件の核心に迫っていく。ここは、著者のジャーナリストとしての裁量が遺憾なく発揮されているといえるだろう。特に、亜細亜産業の総帥、Y氏のところへ単身乗り込み取材をするシーンは、この著作のハイライトの一つである。この場面は本当に鳥肌モノである。そしてここでまた、これらの内容が全て実際に起きたこと、ノンフィクションであるという事実に気づき、驚愕するのである。 一言で表すならば、一級のジャーナリズムと、一級のミステリーが共存した、今までになかった作品である。 この作品を読んで凡百のミステリーを読む気がしなくなってしまった。 次に読みたいのは著者の、ミステリー作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ただの謎解きでない、すごい本です。いまだに非公開の資料が日の目を見たとき、固有名詞入りですべてがはっきりするのか、それともすでに誰も関心をもたない戦後史の1つの事件になりさがっているか...ルポライター系の文筆業として今は高名とはいえないかもしれないが、著者の今後を注目したい。ただし、あまりの内容なので、護衛をつけたほうがいいかも...。(この事件も国策として処理された? ) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
~諸永 裕司「葬られた夏―追跡・下山事件」、森~~ 達也「下山事件」と続いた、同じソースからなる著作群の、おそらくは最後の1冊になる。これを三部作とすると、出版された順番に読む必要がある。なぜなら、先の2冊は、事実を知りたい人間には不完全燃焼になるであろうからで、少なくとも私はこれでここ数年の溜飲を下げることができた。長く待ちわびた一冊である。下山事件は、掘り下げると様々な事柄と~~のリンクが浮き彫りにされるが、本書によって、下山事件以外の事柄に新たな光を投げ掛ける記事が少なからずある。その意味で、戦後昭和史に関心のあるすべての読者に本書を薦めたい。最後に、森氏の著作に意図的とも思われる明らかな誤りがあることを本書が指摘していることを記しておきます。~ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
近年,他殺説にもとづく著書が続いて出たが(諸永裕司『葬られた夏』,森達也『下山事件』),今回の著者は,犯人グループとの関わりを疑われる人物の孫。著者によるインタビューは核心に迫り,証言内容はまさしく衝撃的だ。「俺が死ぬまで書くな」「彼は見ちゃいけない人物をみてしまったんだ」といった実名での話のくだりは真実性に富み,読んでいて背筋が寒くなった。これで長い論争にようやく幕が降ろされたと実感した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
森達也氏の『下山事件』、諸永裕司氏の『葬られた夏』の両著にキーパーソンとして出てくる「彼」。その「彼」自身が書いた、いわばこれらの本の決定版とも言える内容。以前、諸永氏の本のブックレビューに「森氏の本のアイデア盗用」と書いてしまったが、この本を読むと森氏も同じ穴のムジナであったことがわかる。著者自身の親族の話を元にしながら裏付け取材も行われており、最終的に著者の推理する「真犯人」も(実名で名指しはしないが)明らかにしている。前2著に飽き足らなかった人には是非読んでほしいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者が事件当時の関係者の子孫であることや、それゆえに亜細亜産業のキーパーソンに会って質問をすることが出来、重要な証言を得られたというだけでも大きな価値がある。しかし、それだけではなく著者は調査を重ねている。そんな中で戦後混乱期の裏事情が浮き上がって見える。単なる事件の解明だけでなくストーリー性もあって読みやすい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!