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下山事件 最後の証言
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下山事件 最後の証言の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全88件 1~20 1/5ページ
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下山事件には、偽情報があまりにも多い。事件の解明は、偽情報との戦いでもある。なぜこれほどまでに偽情報が氾濫するのか。私は森達也の中に、偽情報が生まれる図式の一端を垣間見たような気がした。 「下山事件」と「松川事件」――。 昭和二四年夏に起きた国鉄三大怪事件の内の二つが、「小千谷の発電所」というキーワードで完全に繋がったことになる。 (同書より) 事件についてほぼ知らなかったので、全てが新鮮で手に汗にぎり読みました。陰謀論に追いやられそうな衝撃の事実がどんどん記されますが、筆者の祖父が事件に関わっている疑いを明かしたいという個人的動機から書かれているので信頼できます。終盤、地元・新潟が絡んでくるあたりは、世界を巻き込むでかい事件に自分もつながってるように錯覚してテンションが上がりました。 あと、森達也が目を見張るクズだったのにも衝撃を受けました。 次作は平成の下山事件と言える木原誠二事件を期待します。 | ||||
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これは本当かと思った。信じられない内容で大変に興味深い。事実なら日本の闇の深さは深刻で狂気じみてさえいる。空恐ろしくなった。 | ||||
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読むべし。 | ||||
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柴田哲孝『下山事件 最後の証言』『下山事件 暗殺者たちの夏』読了。 『暗殺者たちの夏』を読んでいる途中に、著者の新刊『暗殺』が刊行され、新聞でも大きく宣伝されている。この『暗殺』は、安倍総理の暗殺には致命傷となった別の弾丸があった等という、小説だとしてもトンデモ系陰謀論らしい。普通であれば、こういう著者の本は読まないのだが・・・。 読んだのは、最初に『最後の証言』を読んでいたからである。 この本は、著者が大叔母から、著者の祖父が下山事件に関係していたらしいという話を聞いたところから始まる。 そこから、2000年前後の当時生存した関係者を訪ねて、下山事件の全貌を明らかにしようとするルポルタージュだ。 カギとなっているのは、著者の祖父が当時勤めていた、日本橋にある亜細亜産業という会社である。 ここは、戦争中に中国大陸で陸軍の特殊任務の下請けをしていた特務機関の生き残りたちが再結集し、戦後においてはGHQに取り入り、非合法的な任務を下請けすると同時に、合法的にも利権を得てビジネスを展開していた拠点である。亜細亜産業の上の階にあるサロンには児玉や田中清玄等の右翼から共産党等の左翼、そして吉田茂や佐藤栄作等の首相や大物政治家、白洲次郎等のフィクサー、加えてヒットマン等が出入りしていたとされる。 そして同書では、亜細亜産業がGHQのキャノン機関と組んで、下山事件を引き起こしたらしい、ということを匂わせるだけで終わっている。それがノンフィクションの限界であるという理由で。 これに対して、『暗殺者たちの夏』は、前書ではノンフィクションという制約から描き切れなかった全貌を、小説という手法で描き切ったとされている。 それで、読んでみたのだが、確かにストーリーは全部つながっている。 亜細亜産業は、ロマンス社という出版社を経営しており、「ロマンス」という雑誌を国鉄売店で販売していた。その売れ残りをすべて国鉄に買い取らせて甘い汁を吸っていたのだが、当時のGHQは国鉄のずさんな経営にメスを入れ、10万人の首切りをはじめとする合理化を進めようとしていた。その過程で、下山はロマンス社にかかわる国鉄の裏帳簿を入手したというのである。 そして亜細亜産業は、この帳簿が明るみに出ることを恐れ、GHQ内の特務機関であるキャノン機関を巻き込みつつ、国鉄総裁である下山の誘拐と殺害を計画したというのが本書の骨格である。 前書:ノンフィクションでは、直接、著者がインタビューした以外にも、報道されたり記録されたりしている様々な証言があるのだが、本書:小説ではそれらの多くを取り入れつつ矛盾が無いようにストーリーをつなげているように見える。 が、犯罪計画としてみると、骨格的なところで疑問符が数多くついて回るのである。 例えば、下山は日本橋三越内で3人の男に取り囲まれ、その後、地下鉄駅に移動し、そこでの目撃を最後に姿を消している。 小説では、下山は声を出そうとしたが、喉が引きつってこえがだせなかった、と書いている。しかし、三越の中で、あるいは地下鉄駅で、さらにはクルマに乗せられようとするときに、大声で助けを求めたらどうなったのか。 誘拐は成立しない。本当に誘拐を試みるとしたら、こういうずさんな方法を採用するだろうかという疑問である。 しかも、下山は当日、お迎えの車で不可思議な動きを繰り返したのちに、三菱銀行の貸金庫から裏帳簿を引き出し、日本橋三越に入るときには、クルマの後部座席に置いたままにしていったとされる。 実行犯たちは、誘拐した下山を拷問し、クルマの後部座席にあることを聞き出すと、二人の男を派遣して、運転手を脅して裏帳簿を回収したとされている。 しかし、まず、当日に下山が貸金庫に寄らず、裏帳簿が残った場合には、犯罪の証拠がまる残りになってしまうのである。 あるいは、運転手は何時間も三越の前で下山の帰りを待っていて、その間に下山失踪がニュースになっているが、運転手は知らなかったとされるが、もし運転手が不審に思って国鉄本社にクルマを回送していたら、犯人たちは窮地に陥るはずだ。 こんなずさんな計画を立てるだろうか。 その他にも、下山の衣装を着た男が五反野の旅館で休憩し、周囲を歩き回って目撃者をつくるというシーンがある。これは旅館の経営者が元特高警察で旅館の女将も含めて犯人側の協力者とされている。他の著作でも、そこまでは事実らしいのだが、このために下山を裸にし、さらに殺害後に苦労して衣装を着せる様子まで描写されているのだが、灰色のコート、ソフト帽、ロイド眼鏡等であれば、遠目にしか目撃されないのであるから、似たようなものを似たような背格好の男に着せて歩かせれば済むことだ。どうにも合理性が感じられない。しかも、この小説では、目撃者が「国会議員の西尾末広に似ていた」と証言しているところから、犯人グループに弱みを握られている西尾が下山の服を着させられて歩かされるというシーンまで挿入している。これなどは、荒唐無稽というか噴飯ものとしか言いようがない。 が、しかし、ロマンス社の国鉄利権をめぐって亜細亜産業が犯人であったということまで、否定しようとは思わない。ノンフィクションも含めれば、かなりのリアリティがあるからだ。上に書いたことは、小説にしたにしては、杜撰なところが目立ってしまうという意味である。 ところで、過日、NHKBSで「未解決事件 下山事件と占領期の闇」という番組をやっていた。GHQの秘密文書が公開されたことに焦点を当てつつ、小説でも実行犯の一人とされている在日韓国人にも犯人グループとして焦点を当てているのだが、亜細亜産業については一言も触れられていなかった。 NHKは著者については、うさんくさいトンデモ系としか評価していないのかもしれない。 松本清張の『日本の黒い霧』で下山事件について読んで以来、この問題に関心を持ち続けているが、今もって疑問は解消されないのである。 | ||||
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ドキュメントとあったので少し期待したが、期待外れでした。ハードボイルド小説の域を出ない。米軍占領下の時代、亜細亜産業のような怪しい会社は沢山あったであろうし、生活のためにアクドイことをする人間も多かったでしょうが、私の心証としては自殺かなと思う。この本の中では早々と自殺説を全否定して、目撃情報を替え玉もしくは偽証と決めつけているが、本当にそうかなと思う。他殺にしては動機とされるものがいずれも曖昧で弱い。よっぽどご自分の祖父が殺人の関係者だったことにしたかったのかなと思う。親族の発言した部分を除いたならどのような作品に仕上がっただろうかと思ってしまいました | ||||
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史実は未確定ではあるが、その示唆に富む内容により深層に近いと思う。 | ||||
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事件の詳細はよく理解できたが、同じ項目が繰り返しでややひつこい感じがするが、下山事件の参考文献と しては最高のものだ。 | ||||
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興味があり購入。良く調べていて読んでいても興味がわきます。 | ||||
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著者の一族に絡む人脈が事件に関与していたのではないかとの疑念から調査を始めた過程が詳細に書かれている。米占領軍(GHQ.)&CIA)、旧財閥、新興軍需会社、当時の吉田自由党内閣&官僚、右翼の大物等々の動向が縦横に登場し、あまりに登場人物が多くて錯綜し読んでいるうちに訳が分からなくなってきた。最後に下山総裁他殺の実行犯が示唆されているものの仮名で断定する証拠は示されていない。下山事件は自殺・他殺いずれとも決着がつかない未解決事件で、三鷹・松川両事件は必ず真犯人がいるはずだが、いずれも未解決事件で今となっては永遠に歴史の闇に埋もれていくのだろうと思う。 | ||||
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下山事件。他殺だったのか、自殺だったのか。 自殺だと言う者は、事件について何も分かっていないか、知りすぎているかのどちらか。(証言=消される。なので、言えない) 「すげぇ本だな・・・」、「こんな本が出回っていて、いいのか?」、「一般人でよかった。」、と、読みながら、何度も思った。 作中の「政治には関わるな。」という言葉が、心に張り付く。 日本人なら、これを読んでいないとダメだと思った。「下山事件」とは、ただ単に一人の人間が殺されただけの事件ではないんだという事が分かる本。戦後の日本の情況が分かる本。 よく生きてこの本を出版出来たな・・・と、勇気や根気に感服する。 プロパガンダの法則(やたら、その時の状況を詳しく覚えている・・・etc.)を聞くと・・・あいつも、実行犯の一人なんじゃないかと思うんだが。作中では、脅されたに違いないで済ませているけれど・・・。 | ||||
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ストーリーは松本清張の推理小説と同じ手法と思われる。 | ||||
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この事件については3冊目ですが、最初は写真などもあり真面目に読んでいましたが、とにかく長いし、繰り返しが多くてうんざりでした。 | ||||
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事件関係者の身内を語る方の著書ですが、ドキュメンタリーとして読むも、小説と思って読むも読み手の自由ですが、昭和史の貴重な文献であることには間違いありません。 鉄道や交通に興味のある方や、戦直後の事象に興味のある方は読むことをお勧めいたします。 もちろん、この作品の内容の正反対の主張をされる方の文献ありますので、合わせて読んだあとに、御人身で分析されるのも良いでしょう。 | ||||
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事実は小説よりも奇なり。とはまさにこの事である。読み終わってから鳥肌がたった。どんなミステリー作品よりも面白い。また、戦後の混乱がよくわかり、若い世代の私たちにとっては当時の様子を伺える貴重な作品だと感じた。他のレビューに『結局なぜ下山総裁が殺されたのかあやふやだ』などの意見があったが、そもそも膨大な資料があるにも関わらずこの事件は未解決であるということを念頭におかなければならない。逆に、ここまで事件の真相に近づけた筆者の執念に脱帽する。最後に、X某とは誰なのか、自分の憶測は当たっているのか確かめにレビューを読んでいたが、同じ意見の方がいてちょっと安心したw | ||||
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内容は面白かったが、信憑性には疑問が残るので、「小説」といったほうがいいかもしれない。 なによりも、他のレビュアーさんもすでに書いているが、白洲次郎ではないかとされる写真の人物が明らかに白洲次郎ではない。画像検索して見比べてほしい。別人である。 | ||||
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最後の証言・・・しかも、身内が関係者だったかもしれない・・・ということで、以前から興味を持っていた下山本である本書を購入しました。 出だしは中々好調。戦中戦後のフィクサーたちとその周りに蠢く男たちのドロドロの闇が、現在までその影を引きずっていることがよくわかる内容で良かったのですが・・・・ 肝心の結論(動機)はあやふや、登場人物達の証言が芝居がかっていてとてもそのまま信用できない(特におばさんや矢板 玄)し、エピローグの(犯人一味だったかもしれない)おじさん賛歌に至っては、本当にがっかりでした。別の評者さんも言っておられるように、ここはいらなかった。 これ、実際の事件を扱ったノンフィクションですよね? かなりお安く購入できたのと前半が良かったのでこの星数です。 | ||||
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事実か? 著者の都合の良い解釈か? 「下山事件」に関しては、たぶんもう答えは出ない。 ケネディ暗殺のように、2039年にはウォーレン委員会の報告書が開示され、当時の正式な調査結果がわかるというな類のものではないからだ。 すでに、真実を知りようのない事件の、著者主観のドキュメンタリー。 そのつもりで読んだらいい。 『本能寺の変』で織田信長が暗殺された事件ひとつで、百も千もの物語がある。 600年時差があるが、似たようなものだ。 落合信彦の『2039年の真実』だって、興奮して読んだものだ。 本作は、それと似た匂いがプンプンして、面白い。 そう言う私は「陰謀論」の大ファンである。 | ||||
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著者の祖父と下山事件の繋がりが、身内の呟きから明らかになった。 そこには、著者の記憶にある祖父とは違う一面があった。 興味をもった著者は取材を始める、、、 本書は下山事件のルポルタージュである事は確かだが、昭和の裏面史としても読む事ができる。 知的興奮を刺激する書である。 | ||||
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下山事件本は何冊か読みましたが、この本はすごい迫力です。事実を丹念に追っています。事件に登場する現場を歩いてみたくなりました。 | ||||
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今まで知らなかったことが書いてあったことはよかった。 | ||||
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