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クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い



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クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣いの評価: 3.89/5点 レビュー 158件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全111件 21~40 2/6ページ
No.91:
(5pt)

懐かしい

中学生くらいの人が読んで楽しんで、大人になってから振り返ると恥ずかしいような懐かしいような。そんな作品です。鬱屈した人間が嫌いじゃない人向けかな。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
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No.90:
(5pt)

なるだけストレスのない本書の食べ方(トリック以外のネタバレ有ります)

若い子らは西尾維新がスゴいと言っているけど、自分はちょっと……とお悩みの方!
そんなあなたに朗報かどうかはわからないけれど、どちらかと言えば、このような10年前の
流行本、ほとんど好きな人しか読まないだろうから、まったく有用性はない方に個人的には
ベットしたくなるが、一つの読み方を提案させていただきたい。

その前になぜそんな読み方をひねり出したかと言うと、私自身、西尾氏の本を何度も中途で投げ出した経験があるからです。
しかし、そのひねり出した方法論によって、今回ようやく読み通す事に成功しました。それもすこぶる楽しんで読めました、はい。

で、その読み方というのは、端的に言えば、西尾的なところをあまり気にせず読むという方法。
この一冊だけで、全てをわかったように言うのは早計かもしれないが、西尾的なものというのは、
物語やテーマの中心に直接足を踏み入れずに、その周辺だけをさも意味ありげに語り「空虚な中心」を作り上げるという手法。この読解は、そのまんま渡部直己氏の村上春樹分析と同じ、というかパクリなんだけれど、少なくとも本作において妥当性はあるだろう。

例えば今作のテーマの一つと見なせる天才。
いっぱい天才が出て来て、天才性について語るけれど、結局この作品における天才とは何だとか、
その天才たちがどうなのだとか、そういう身の詰まった結論は出ない。ひたすらに空虚。真犯人の動機も空虚なら主人公と玖渚の関係性(何かあるという匂わせだけはある)も空虚。語られるのは周辺部だけ。これは前述した通り、いわゆるドーナツ型の小説構造と言えよう(食べられるのは周辺だけ、けど空虚な食えない中心は存在する)。
そのドーナツの中心をあれこれ想像して楽しめる読者が最良の読者だと思うけれど、そうでない人もはじめっからドーナツだと思っていれば腹が立つまい。中心にアンコが詰まっていると信じながら食べるから腹が立つのだ。

よって、西尾的な細部はとくに気にせず斜め読みして、美味しく食べられるキャラ作りのウマさや、周辺部の香りだけをそれとなく楽しめば良い。だけど、この「リアリティ」のないキャラたちがマズくて食えんとお嘆きの方は、素直に諦めて「新本格」の作家を読んだ方が、ストレスが無く寿命が伸びて健康に過ごせるでしょう。
あ、あと公平を保つために言うと、今作に限りかもしれませんが、ミステリーの謎と解答、つまり、ミステリーというジャンルにおける「中心」はきっちりロジカルに存在します。
その点は安心して食える。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
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No.89:
(4pt)

ミステリー

私はミステリーなどで登場人物を覚えるのがあまり得意ではないのですが
この本に出てくる人たちは一癖も二癖もあるような個性的なキャラばかりなので
そういった苦労はありませんでした。
ただ、万人受けする小説ではないなという印象を受けました。
主人公は暗いし回りくどい表現が多い。また他のキャラクターたちも好き嫌いが極端に分かれると思う。
それにストーリーの根幹からぶっ飛んでるので正統派は名のれない。
個人的には嘘が多すぎて何が何だかな読後感になってしまったので残念。
とはいえ、好きな人には癖になる小説だと思う。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.88:
(5pt)

いーちゃん、いじめられっ子ちゃん。

この作品の物語の主人公いーちゃん(戯言使い)はかなり可哀想。

なんてったって、登場する美女のほとんど全員に、言葉で罵られ、体を痛めつけられるのだ。しかも何もしてないのに!!

優しくしてくれるのは青色の髪の毛の天才プログラマー、玖渚(くなぎさ)ちゃんぐらい。

後の登場人物達は、すべからく、主人公につらくあたる。

「ばかにしないでって言ったばかりでしょ?ちゃんと脳味噌入ってる?(中略)頭が悪いのは黙ってたらばれないことなんだから、きみ、ちょっとは口を慎んだ方がいいんじゃない?」

「他人のために感情を発揮できる人間はね、何かあったときに他人のせいにする人間だからだよ。あたしはね、きみみたいな人間が最高に嫌いだよ」

「あなたは一度死んだ方がいいと言ったのです」

「お前のせいで……畜生! クソ野郎!」

我慢するのは嫌いじゃない。

こんな殊勝な台詞でいーちゃんは耐える、耐える、耐え続ける。
ちなみに、上記の台詞は全て、別の美女の口からいーちゃんに向けられた罵倒。
(ちなみに、本編の7割型の台詞がこのような主人公への罵りで構成されている)

その上、何もしていないのに、蹴られたり踏まれたり、殺されそうになったり、いーちゃん、可哀想じゃん!(涙)
(いーちゃんは心の中で戯言を呟くとか事件を解決するために頑張るとか、基本いいことしかしてないのに、何故か「生き方」とか「存在」を、ほとんどの登場人物に否定されてしまう。これこそが、この小説の一番のミステリーだ。)

成程、これが『化物語』のドSの戦場ヶ原と「総受け」体質の阿良々木君のルーツなのか、と納得。

それにしても、会って数日、ほとんど初対面の人達にここまで痛めつけられるなんて……。

玖渚ちゃんがいなかったらマジで地獄!!
でも、玖渚ちゃんはマジでかわいいのでいっか!!(「うにー」が口癖とかマジで萌える!)

いーちゃん、よかったじゃん!

戯言ですけどね(←言いたいだけ)
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.87:
(5pt)

原点

西尾維新のデビュー作

主な特徴として
・個性的なキャラ
・巧みな言葉遣い
・文章から生まれる異質な雰囲気
が挙げられると思います

まずキャラについて
ネーミングもさることながら、主人公も含めてとにかくキャラの個性が強いです。
ライトノベルには感性や主義等がかなり特徴的なキャラが多く出てきますが
この物語も同様にかなり個性派揃い。
例えば主人公は極度の無気力無感動です。そのため主人公への感情移入はしずらい方が多いと思います。
なのでこの本とその続刊を読む場合、感情移入せずあくまで第三者的感覚で読むのをお勧めします。

次に言葉遣いですが
簡潔に言うと著者は言葉1つ1つの意味のとらえ方に長けています。
言葉を掛けたり崩したり、意味を重ねたりといった手法を多様しています。
そのため読み手によっては回りくどく感じ退屈だったり意味が伝わらないと思ういます。
私はそれを心地よく感じますが、意見は割れやすいでしょうね・・・

最後に雰囲気です
これは上記2つの点を含めた結果なのでしょうが、
他の多くの作家から抜け出た雰囲気、センス、感性を著者が持っていると言うことです。
なかなかちょうどいい言葉が見つかりませんが、
個性的な世界を生み出している、とでも言いましょうか・・・
世界観ではなく世界、空間と言い換えてもいいですね。
人によっては形容しがたい興奮に誘われ一気に読んでしまいますが
人によっては異質さ異常さを違和感として感じ、内容を消化できずに本を閉じてしまうでしょう。
「言葉遣い」の点とかぶりますが意見の割れやすいものだと思われます。

ちなみに推理部分のレビューですが
私しては楽しめたものの私自信その手の本をあまり読んでおらず、
まだまだ知識が少ないため割愛させて頂きます。

さて長くなりましたが
この本は「多くの本を読んできたけど、なんだか最近感動が薄れてきたなぁ。」という方に
刺激を与えるスパイスとしてお勧めします。
読書行為に慣れていない方、回りくどい文章の苦手な方には読みづらいと思われます。

レビューを読んで頂きありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.86:
(5pt)

やはりすごい!

僕は化物語シリーズから西尾維新の作品を読んでいますが、化物語シリーズとは全然違った話で凄く楽しめました。

密室トリックなどは微妙な感じがしました。
しかし、キャラが非常にたっていて微妙な部分を大幅にカバーできていました。
また、西尾維新特有の言い回しで唸らされもしました。

最後には、「え? 嘘? なにそれ!?」と思うような種明かしがされていて、かなりの衝撃があります。

厚さも十分で読みごたえ抜群!
素晴らしい作品かと思います。
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4061822330
No.85:
(4pt)

天才達の集い

日本から?いや、世界から隔離されたような絶海孤島に呼ばれた主人公こと『いーちゃん』 
そんな彼を出迎えたのは様々な方面に特化した『天才』と、呼ばれる人達だった。
 そんな常識とかけ離れた孤島『鴉の濡れ羽島』で起こされる謎の密室首切り殺人。
 『いーちゃん』は連れの『青色サヴァン』こと玖渚友とこの殺人事件をストップできるのか?
 天才達の天才的な頭脳で起こされる殺人事件。
 これぞ西尾維新ワールドの原点とも呼べる「クビクリサイクル」青色サヴァンと戯れ言使い。
 貴方も『天才』の頭脳に挑んでみてはいかがですか?
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4061822330
No.84:
(5pt)

いつもありがとうございます★

商品状態も良好・迅速な対応ありがとうございました。
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4061822330
No.83:
(4pt)

第一巻だけ読んだ者の感想(核心に迫るネタばれはナシです)。

ところどころ日本語の使い方がオカシイのは気になりましたが(「体温が熱くなる」など)、
当時20歳の作者が書いた作品としては及第点なのでは、と思いました。語り口のスピード感は充分です。

私はミステリを読み慣れていないので、
本書における推理ゲームのトリックが真っ当なのかチープなのか今ひとつ分かりませんでしたが、
素人目には、アリなのではないかと感じました。
本音を言うとトリックの精度云々以上に犯行に及ぶ者の心理をもっと見せて欲しかったのですが、
たぶん本書ではそこには最初から重きが置かれていなかったのでしょう。
ゲーム感覚で人命を取り扱うのが持ち味のひとつなのでしょう、きっと……。

語り部の青年の、タテマエ上は没主体的なのにヘンなところで好奇心を逞しくする性格は好きになれませんでした。
ですが、それは私の好みに合わなかっただけで、作品の瑕ではないと判断しました。
この手のモヤモヤした青年像ってなぜか小説で好まれますよね。やれやれ……。

あと、ポップな感じの挿絵はとても良かったです。
この巻で仄めかされた主役の二人の過去のことが気になるので、続きの巻も読んでみようと思います。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.82:
(5pt)

個性あるキャラとストーリーに魅せられました。

表紙が表紙ですから、最初は完全スルーしてました。ラノベには関心がありませんでしたし、いくら西尾さんの作品でも内容に期待ができそうにないな、と。 が、それから日を重ねる毎に広まる噂は、決して批判的なものではありませんでした。 最寄の有隣堂へいって、とりあえず自腹で購入。シリーズを通しての変わらない表紙に少し脱力しつつ、家に帰って読んでみました。 一言でいって、脱帽。圧巻、感無量。 読み終えてからの、煮えたぎる満足感。 ああ、何故私はもっと早く読んでおかなかったのかという後悔。 2作目3作目と、読んだその日にまた買いました。 無気力な主人公、引き付けられる天才、そして殺人鬼。 殺される天才、殺す天才。 色々な感想を持ったかたがいらっしゃいますが、私はこの本に批判的な意見を述べることが出来ません。 『密室殺人なんて、タネの変わらないトリックを延々と見せられているものだ』という言葉がありますが、この本はそれを覆します。 しかし、やはり若人向きかも知れません。設定とか、そういうものは。 とにかく、愛読書指定です。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.81:
(5pt)

玖渚友に50000点

これは凄い!
ここのレビューを見させてもらったのですが何故、玖渚友についての語りがこんなにすくないのかわかりません。
この小説は確かに戯言が伏線になっていたり、新感覚ミステリなどと言われていますが個人的にこれは玖渚友のためだけにある小説だと思いました。
個々の小説には様々なヒロインが登場しますが私はこれほど独創性に溢れたヒロインを未だに知りません。自分の事を「僕様ちゃん」というのですよ?新しい3人称かと思いました。そんなヒロインが主人公の語り部に向かっていきなり「えっちーことしよ」というのですよ?それが電子工学の天才で青色サヴァンときたもんだ。完全にやられました。
よって、戯言シリーズは僕様ちゃんの登場頻度によっておもしろさが変わると断言します。
……一個人として。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.80:
(4pt)

もっと多くの世代に読んでほしい

2002年に第23回メフィスト賞を受賞した本作品は、
気にはなっていましたが、長らく読まずにいた作品です。
鴉の濡れ羽島で暮らす、赤神財団の直系、赤神イリア。
彼女は、各界の天才を島に呼び寄せます。
画家・料理人・七愚人・占術師・技術屋、といったメンバー。
主人公のぼくは、技術屋の天才、
玖渚友(くなぎさ・とも)の付添人として、やって来ました。
果たして四日目、殺人事件が起こります。
天才の一人が首無し死体となって発見されたのです。
しかも、現場は密室状態。
そして、翌日には、第二の首無し死体が発見されて…。
不思議な作品、及び作者です。
新作が発表されると、ベストセラーになったりするのに、
若い世代にしか読まれていないような感じです。
年代を限られたコアな読者層に支えられている感じを受けました。
でも、それは勿体ない。
本作品を読む限り、
その文章力は明らかに大人の読者をもターゲットに
できるだけの力を持っているように思われますし、
ミステリとしての賞を取っただけあって、
ミステリとしての骨格もしっかりした作品であると感じました。
プロローグの第一行には、
伏線のようなものがきちんと張られているし、
「クビキリサイクル」という題名のダブル・ミーニングもなかなか面白い。
ある意味でネックになっているのは、
美少女系イラストでしょうか。
「美少女系」がいけないといっているのではありません。
文章力のある小説ならば、
各キャラクターにイラストは必要ないのでは、
と思われるからです。
人物の描き分けはきちんとできているので、
あとは読む人の想像力に任せればいい。
実際、他の小説本って
みんないちいちキャラクターごとのイラストなんて付いていないですよね。
既に売れている作家なので、ここでどう言おうと、
変わるものではないのですが、
ある年代、読者層にしか認知されていないというのは、
この作者の本意でないのではと思い、感想を述べました。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.79:
(4pt)

クビ〜の三つの中では一番好きです。

シリーズ最初ということもあり、結構キャラ説明的なシーンが多発するのかと思いきや、そうではなく、いきなりストーリーが始まります。
一番最初のページだけ、「いきなり感」が強すぎてとっつきにくい感じがしますが、後はすいすい読めて、読後感もさわやかなものでした。
読みながら、ニヤニヤしてしまう一冊だと思います。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.78:
(4pt)

化物語→戯言

活字なんてほとんどラノベくらいしか読まない僕
この作品の作者の別作品「化物語」がアニメ化されたことで
この作品群「戯言シリーズ」を知りました。
あえて分類するのならミステリーになると思います。
普段ミステリーを読まないので、
一般的な作品がどの程度、読んでいく過程で推理できるか、
もしくはトリックに気付けるのかがわかりませんが
頭の悪い僕でもこの作品のトリックは気付くことができました(最後のネタバラシ部分では驚くところがありましたけど)
おそらくミステリー好きの方には簡単すぎて面白くないのでしょうが
僕にはトリックに気付いたときの喜びが新鮮で次の作品も買おうと思いました。
化物語で西尾さんを知ったミステリー初心者の方は楽しめるんじゃないですかね。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.77:
(5pt)

天才が物語る天才達の物語

西尾維新のクビキリサイクル、ありえないぐらい面白い。
孤島で暮らす財閥令嬢と4人のメイド。
そこに招かれた5人の天才と2人の付き人。
発見される首切死体。
13人目の名探偵。
登場人物達の認識が三重四重に覆されていくクライマックスの展開に、
驚愕的な面白さを感じずにはいられない。
認識、言語、心理、論理、科学、歴史、文学、といった
あらゆる分野に精通した博学的な知識が随所に組み込まれていて、
それが登場人物のキャラクターや物語の世界観に相当な深みを与えている。
読んでいて面白いだけじゃなく勉強にさえなる。
そしてなんといっても、作者の巧みな言葉遊び。
日本語の音韻、構造、意味合いで、これだけの遊びを興じてしまう作者の表現力。
楽しさや面白さを存分に味あわせてくれる。
天才、という言葉が登場人物達を表現する言葉として多用されているけれど、
西尾維新自身がまさに天才と呼ばれるに相応しい人物であるとさえ思える。
作者自身は、天才という言葉にあまり好意的ではないことをあとがきで述べているけれど、
天才という凡庸な言葉でしか表現できないほどの非凡な魅力がこの小説にはある。
これだけの小説を若干二十歳にして発表してしまったという事実。
その事実もまた驚愕であり、作者と作品の非凡さでもあると思う。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.76:
(5pt)

文庫化されたので読んでみた

前々から「西尾維新」「戯言使い」というフレーズはたびたび耳にしていた。
だけども一度も手に取ることなく、立ち読みすらしたことなく、
なぜか避けて通っていた。
読まず嫌い・・・だったのかもしれない。
どうせおもしろくない、どうせわからない、そんな偏見があったのも確か。
しかし。
文庫になった。
しかも「西尾維新文庫」だ!!
これはきっと何かある。
そう思い、試しに買って読んでみた。
うーん、完敗。
おもしろかった。
確かに、キャラのネーミングや天才たちの集まり・・・って
なんやそれ、的な感じもあったけど。
でも。
引き込まれてしまった。
トリックにも謎解きにも。
そしてそれ以上に、キャラクターたちの心のあり方に。
いーくんの過去、玖渚友の過去に何があったのか。
いつかそれは明らかにされるのだろうか。
このシリーズを読んでいけば。。。
読み終えたその日、刊行されているすべての文庫を買うために
わたしは本屋を目指した。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)より
4062754304
No.75:
(5pt)

初・戯言

戯言シリーズは初めて読みましたが、一言でいえば面白かったです。しかし文章が独特なのでくどい・読みづらいという印象を受ける方もいるかもしれません。言葉遊びや精神論・倫理などに興味が有る方には特にお薦めします。また、一度読み終わってから最初のプロローグやその他を読み返すと新たな発見があったり、また違った雰囲気で楽しいですよ!そこそこ厚みのある本ですが全く飽きずに読めましたし、文体が嫌いでなければ楽しめると思います。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)より
4062754304
No.74:
(5pt)

全部伏線といっても過言じゃないと。

大人からみると、えぇ〜……、って感じかもしれないと思います。最近の若者にはいいんじゃないですか?語彙力もうまくすれば格段にあがると思いますし。わたしとしては、地の文(?)で主人公の心情をよく表していると思う。クビキリ〜はそうでもないけどヒトクイ〜などでは主人公の取り乱しようなどがただならぬ感じで伝わってきます。文(行の区切りや繰り返し)が漫画で言うトーンの役目までしていて、雰囲気に凝ってるなぁ、と感激。 さらに零崎シリーズまでよむと(まだ最終巻はでてませんが)、クビキリ〜はほんとに伏線です。て言うか、戯言シリーズは全部伏線みたいな感じがします。作者も回収しないところがあると言ってますし。想像を膨らませてじっくり読みたいですね。思わせぶりな台詞なと、満載で楽しいです。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.73:
(4pt)

孤島、密室、首なし死体。お手盛りのエンタテイメント。

いよいよ西尾維新初体験でした。洋上の孤島に集められた天才たち。そこでおこる密室、首切り殺人。王道ともいえるミステリでありながら、語り部「いーくん」なる1人称視点から語られる事件は混沌とし、2点、3点してゆきます.最後は人類最強の請負人、哀川潤による驚きの解法。徹底的にフィクションし、エンタテイメントに徹した作風はミステリのあたらしい風を予感させます.
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)より
4061822330
No.72:
(5pt)

西尾維新文庫創刊

物理的にノベルスのほうが読みやすいです。分厚すぎて手に余ってしまいます。
挿絵も書き直しているわけではないのでなんだか表紙と不釣合いです。
そして、新規イラストで男性キャラクターは格好よく描かれているのですが女性キャラクターの魅力がなぜか半減しています。
竹さんの進化をどうとらえるかが焦点です。
表紙を見比べて買ったほうが良いかと。
クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)より
4062754304

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