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裏庭



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【この小説が収録されている参考書籍】
裏庭 (理論社ライブラリー)
裏庭 (新潮文庫)

裏庭の評価: 4.03/5点 レビュー 68件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.03pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全50件 21~40 2/3ページ
No.30:
(5pt)

愛すべき1冊

何回も何回も読めば読むほどに、物語の持つ奥深さがひもとかれていく、素晴らしい本です。
この本には色々なテーマが出てきますが、物語を通してのメインは、小さい頃に亡くなった、照美の双子の弟、「純」のお弔いの話であり、「純の死」によってバラバラになった人たちの心を、照美が純のお弔いをする事でまた繋いでいく、という事だと思います。
「死んだという事を周りの人がきちんと受け止められず、無い物になっていた純」、「純が死んだ」という事で、存在を消されそうになっていた照美。
純が、この物語の大きな核であると気付くと、更に楽しめるのではないかと思います。(明確に書かれていないので、分かるまで大変だと思うんですが・・・私も4回目くらいで気付きました)
人の死、自分の持つ感情、人との関わり、生きていくこと、自分自身について。
子供よりも、大人の方が、沢山の勇気や発見を貰えるのではないでしょうか。
私は、生きずらさを感じたとき、照美の辿った道筋をもう一度辿ると、また少しずつ自分を愛せるようになります。
人生の中で、愛すべき1冊です。
裏庭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:裏庭 (新潮文庫)より
4101253315
No.29:
(5pt)

2回目から!

正直文章にまとまりがなく、初めて読んだときは読むのすら苦痛でした・・・
でもストーリーを理解して、細部に目を配ることが出来るようになると、なんて面白い。
あれはこういう意味だったんだ・・・、こういう意味かなと深く考えることができる本です。
まとまりのなさも裏庭の雰囲気を醸し出すためのことなのかも。
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4101253315
No.28:
(5pt)

誰もが心の中に「裏庭」を持っている

 誰もが心の中に庭を持っている。
 庭は自分だけの場所。
 心の中にあるものは、外側の世界を形作っていく。だから内と外はつながり、互いに影響を与え合い、不思議な世の中の模様を織っていく。
 本作は第1回児童文学ファンタジー大賞の受賞作であるが、むしろ大人にこそふさわしい深みを持っている。
 少女が迷い込んだバーンズ屋敷の「裏庭」は、現世とは違う不思議な世界。その探索と冒険行を通じて、生きるために大切なことを見出していく。
 梨木の落ち着いた筆致は、淡々としていながら深みのある語り口で、寓話的世界を鮮やかに描く。
 忘れられない一冊となった。
裏庭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:裏庭 (新潮文庫)より
4101253315
No.27:
(4pt)

リアルなファンタジー

 この本は面白いです。
 繰り返し読むたびに色々な発見がありますし、そのときの自分によって感じ方がとても変わります。
 けれど、場所やもの等の描写に花や木に詳しい人じゃないと理解できない表現も多々ありました。(ものによってはどんなものか書かれていますが、名前だけのものが多いです)
 はじめに読んだだけでは分からない部分もあると思います。
 
 登場の人物の心理描写はとても上手なのですが、何度も読み込まないと正直辛い部分もありました。(実際、中学生のとき初めて読みましたが、はじめは何で? と思うことが多かったです)
 読書を普段あまりしない、という方が読書感想文等のきっかけに読むには少し厳しいかも知れません。
 けれどそれを差し引いても十二分に面白い作品だと思います。
 読書が好きで、深く読み込むのが好きな方は是非読んでみて下さい。
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4101253315
No.26:
(5pt)

まるで絵のように。

全ては裏庭でつながっている。
その世界は許されたものだけの世界。
自分というものを何かで縛り付けたような少女。
そしてその少女を縛り付けていた糸が切れたとき一体何が起きるのだろうか。
少し怖い部分もあるが、すごくいい話。
読んでいてその世界が目の前に現れてくると思う。
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No.25:
(5pt)

傑作のファンタジー

日本人作家のファンタジー小説として、ずっと気になっていた本です。
『西の善き魔女』のようにライトノベル的でなく『指輪物語』ほど長くもないし、かなり読みやすいです。『はてしない物語』の日本人作家バージョン、現代バージョンという印象です。
サクサクサクって物語が進行していくので、普通なら置いてけぼりになりがちなんですが、それがない。簡単な構造なのでしょうかね。でも飽きないし、なかなか不思議な対の世界を描いておられる。
「早く先が読みたい!」感じではなく『はてしない物語』を読んだときと同じで「終わってしまうのが寂しい」っていうかんじでした。
ファンタジー好きな方、ぜひ読んでみていただきたいです。
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No.24:
(4pt)

あの世とこの世の狭間のお話

さて裏庭世界とはなんなのか。
死んで、肉体を抜け出て、トンネルをくぐったその先、
三途の川のちょっと手前のお花畑のことでしょう。
純粋無垢の弟が素通りしたところをみるとカトリック教の煉獄っぽい。
オブラートで包んであるけど、本書の大きなテーマは「死」であると思う。
臨死体験のことをちょっとかじってから読むことをオススメします。
実はちょっと恐ろしい小説・・・。
でも、なかなか興味深い。力作。
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No.23:
(5pt)

またいつか、辿り着ければいい。

本当に美しい話。
初めて言葉の存在に感謝した。
美しいだけじゃない。
少女の孤独や苦悩。
彼女は自分を見つけるために長い旅に出る。
全ての先に待っているのは、
きっと希望だと信じたい。
あの庭が優しく、僕らを癒してくれるから。
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No.22:
(5pt)

とてもいい。裏庭は異界であり、人が持つ心の反映

思春期以上の年齢の人なら、ハリーポッターよりこちらの方が多分好きになるでしょう。「ナルニア国ものがたり 銀のいす」とも、また、場面が章毎に替わる展開は「海辺のカフカ」とも似ています。
主人公は13歳の綾子。両親の愛情がやや薄い、一寸寂しい少女です。登場人物の多くは、肉親の死などを経験し陰があります。裏庭は異界でもあるし、人が持つ心の反映でもあります。その裏庭で綾子は何度も試練に会い、すごく大人びていきます。
文章も読みやすくファンタジーの秀作でしょう。梨木香歩さんの作品をもっと読みたくなりました。
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No.21:
(5pt)

綺麗にまとまってます

まとめあげたファンタジーです。
何か大切なものに気付かせられる本です。
凄く読みやすいし、一つ一つの文章がとても綺麗。
梨木果歩さんにしては長めな物語ですが、飽きることなく読めました。
この世界に是非入り込んでみて下さい。
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No.20:
(5pt)

自分の進む道に悩んでいる時読みたくなる本です。

バーンズ家のお屋敷には不思議な鏡があって
それは「裏庭」へと続く扉だった・・・
というわくわくするような物語の始まりで、
読み出すと、もうその世界観に圧倒されます☆
この本の中には本当に本当に沢山のメッセージが込められていて、
読む時の自分の状態によって、「ストライクゾーン」が微妙に違うのも面白いです。
自分の進む道に悩んでいる時、とても読みたくなる本で、
今まで時間を置いて3回程読み返したのですが、
そのたびに、「!」 という発見があります。
読み終わったあとは、梨木さんの作品特有のとてもおだやかな不思議な気持ちを感じます☆
お子様から、大人まで、期間をおいて読み返してみてください☆
ぜひ読んで見てください。オススメです。
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4101253315
No.19:
(5pt)

子供のころを思い出す

子供のころ、いろんなことを考えていました。いろんなことで悩んでいました。今考えると、すごくどうでもいいようなことだったかも知れません。そうではないかも知れません。この本を読んで、子供のときに考えたことを思い出しました。いつから大人になるのか分からないけれど、この本の主人公は、この物語の中で少し大人になりました。この本は一見ファンタジーですが、実に様々なことを考えさせてくれる本です。
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No.18:
(5pt)

盛りだくさんのテーマに読み応えあり

 いまだにファンタジーが苦手な私には、前半を読み堪えるのがとても辛かった。コミックでも読んでいるような(コミックもほとんど読まないけれど)場面の進め方や子供っぽい表現に付いていくのに精一杯であまり楽しめなかったというのが本音です。それでも盛り込まれた課題の量やその複雑さから見て評価は五つ星です。かなりの後半になって主人公が幾多の苦難に立ち向かうあたりから、話の密度が増してきて、手応えを感じてきます。 思春期の少女が自身の内面(裏庭)を深く見つめることで、醜い部分を認めることができ、癒され、また抑えられていた感情を回復する。その結果、両親や友人との関係を取り戻すことが出来たと言うように読みました。また、祖母から母へ、そして母から娘へと受け継がれていく血のつながりの因縁を考えさせられました。 私も自分の裏庭を見に行ってきま~す。
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No.17:
(4pt)

奥が深いファンタジー

弟の死、それを忘れようと仕事に没頭する両親を見ているうちに、いつの間にか心の内を言えなくなってしまった少女照美。そんなとき、仲良くなった友達のおじいちゃんから、教えられたある秘密。バーンズ屋敷にある大きな鏡は、『裏庭』と呼ばれる心の庭へと続く扉で、資格があるものだけが行くことが出来る世界 だと。本当の愛や深い思いやりを持っているのに、傷を恐れ心を閉ざしていまうことで、憎しみや悲しみを生んでしまうという悲劇。勇気を持って心を開き向き合うことの大切さを教えてくれるファンタジー小説にして、奥の深さを感じさせる作品です。
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No.16:
(4pt)

強さと脆さと優しさと

誰もが持っているだろう煮え切らない部分を描いてくれているように感じ、とても考えさせられました。共感、謎、反省、感動を行ったり来たりでとっても忙しかったです。現実性と幻想性を兼ね備えた彼女の不思議な世界を、(綺麗な部分だけではなく汚い部分も描いてあったので)私は素直に受け入れられました。ぽーっとしている私には一度読んだだけではしっかりと理解する事は出来ませんでしたが、それでも彼女の世界にぐぃぐぃ引き込まれました。おすすめです。
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4101253315
No.15:
(4pt)

少女の心の裏庭

 世間で思われているほど少女の時間は明るくも華やかでもない。悩みもあれば深い闇を背負ってもいる。そうした少女の一人、照美のファンタジーは、いわく付きの古い洋館で、現実世界の向こう側の裏庭をつくることになるのだろう。 この物語は、「ハリー・ポッター」や「ダレン・シャン」シリーズのように明るくも楽しくもない。なのに、どうしても読まずにいられない。照美のファンタジーがリアルに感じられるのだ。裏庭の「テルミィ」と現実世界の「照美」、バーンズ屋敷の持ち主、照美の家族が綯い交ぜになってミステリアスで読み応えのある物語になっている。
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No.14:
(5pt)

イニシエーションとしての「裏庭」

知的障害のある弟が池でおぼれて死んでから、仕事に没頭し始めた両親と、寂しさを表現できないままに暮らす照美。両親にかまってもらえない代償のように、照美は、友達のお祖父ちゃんと仲良くなる。そのお祖父ちゃんが教えてくれた、バーンズ屋敷の「裏庭」。今は廃屋になっているバーンズ屋敷の階段には、大きな鏡があって、資格のあるものだけが、そこから、「裏庭」と呼ばれる異世界にいけるのだという。そんな話、信じていたわけではないけど、どうしようもなくやるせない気分のある日、照美は、バーンズ屋敷に忍び込んでしまった。お祖父ちゃんのいっていた鏡は・・あった。触ってみると、「フー・アー・ユウ」と問いかけてきた。「テル・ミィ」と答えた照美。「アイル・テル・ユウ」という声とともに、照美は「裏庭」へ誘い込まれた。「裏庭」の中は、滅びを報せる礼砲が鳴り響き、不可思議な住人たちが右往左往している。全てが象徴的で、何一つ無駄の無い登場人物たち。少女の通過儀礼を、見事に描いていると思う。少年の通過儀礼は、冒険に出たりする、外交的なものだけど、少女の通過儀礼は、内へと向かうんだなぁと納得してしまった。初めて読んだときは、なにがなんだかわからなかったこの作品。二度目に読んで、泣きました。照美のパパが、死んだはずの息子と出会うシーンと、照美のママが、母親へのわだかまりを解くシーン。主人公は照美なんだけど、照美に感情移入するには、年をとり過ぎた私^^;好き嫌いはあると思うけど、名作だと思っています
裏庭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:裏庭 (新潮文庫)より
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No.13:
(5pt)

難しい

というのが本音です。私はこの本大好きです。ただ、時間の合間をみて「ささっと」読めるような本ではないなというのが正直な感想です。時間をとって一文一文を噛み締めながら読みたい1冊ではないかと思います。1度は自分や人について悩んだことのある人、読んで後悔はしないはずです。
裏庭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:裏庭 (新潮文庫)より
4101253315
No.12:
(4pt)

裏庭

鏡の向こうの世界が一見メルヘンな世界であるからこそ、そこで起こる出来事と現実は、よりぐさぐさと胸に刺さるものでした。最終的に、少女のまわりの人々にはそれなりに穏やかな日々がくるように思いますが、鏡の向こうで自分のbackgroundを見つめてきた少女自身は子供らしさが欠けてしまい、変に大人びて違う人間になってしまったように思えました。これが成長と大人になる過程を描いたものだとしたら、少し悲しい感じがします。でも、奥深くてよい物語だと思いました。
裏庭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:裏庭 (新潮文庫)より
4101253315
No.11:
(5pt)

一語一語が直接心に響く物語

色々な物語を読んできましたが、久々に最後まで読めた小説です。ファンタジーのような冒険小説のような物語の中に、梨木さんからの多くのメッセージが伝わってくるように思います。生きること・死んでしまうことなど・・・・・。一つ一つの言葉の裏、行動の裏にそれぞれ深い意味があるように思えます。植物や風景の描写も細かく、物語の中の景色が目の前に浮かび、ますます「裏庭」に引き込まれます。生きていくことに疲れを感じている時、自信がなくなったとき、暖かく励ましてくれる作品です。読み終わった後、きっと安心感・感動が得られる事間違いなしです。
裏庭 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:裏庭 (新潮文庫)より
4101253315

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