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西の魔女が死んだ
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西の魔女が死んだの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 41~59 3/3ページ
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ある下級生が、この本を最近読んだ本としてあげていて、全く偶然にダブリン滞在中に安宿の本棚にあったので、こんな縁もあるのかとギネスを飲みながら読みました。 多感な少女まいは、生きていく上で要となりうることを西の魔女こと祖母から教わります。核になるのは自分のことを自分で決めるということ。他に、きちんと規則正しい生活をすることや、自分で管理できる感性の在り方の大切さなど、あくまで良い魔女の特性として語られます。 昔の頑固親父は「こうじゃなきゃいかん!」と怒鳴ってくれたわけですが、最近の親父は「自分で決めなさい」と優しく言うらしい。むろん、すでにその段階で選択可能性は最小限に抑えられています(とか書くのは意地悪すぎかな)。作中「まいが、ここにずっと住み続けたいなら、それでもいいのよ」と魔女が話したときに、父親がドキッとした顔をしたという箇所があります。この辺がリアルといえばリアルなんじゃないかと思います。なぜかって、世の中、自分のことを自分で決めるってことはかなりの力を持っています。そして、誰もがそれを尊重せざるをえないように出来ています。魔女と生活することを娘が選ぶなら父親はそれに反対することはできても、強制的に止めることは難しい。自分で決めること、他人が決めたことを尊重すること、この二つを魔女の教えとして物語化した作品に思えます。 | ||||
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ナチュラルに、英国人の祖母と、クォーターの孫の夏休みの生活という感じで楽しんで読めました。 スピリチュアルな生活をしているお祖母さんの素朴な魔法修行に、魔女修行も人間修業なんだなと妙な納得感はありました。 お母さんと、お父さんの現代人的な感覚も、嫌らしい感じに描いていないのが好感が持てました。 お母さんと、お祖母さんが、過去に衝突していて完全には和解していない感じも、嫌に感じませんでした。 普通こういうドロドロした感じになりそうなところをさらりと書くところがうまいなぁと思います。 途中でまいがつぶやくように、おばあちゃんの思う方向に誘導されているように感じるところが若干気になりました。 そんなことも感じさせないような、もっと泰然として俗世を超越したような存在と描いた方がお父さん、お母さんの印象と対比がくっきりしてもっと印象に残ったのかなと思います。 もっと話の印象をくっきりさせてもよかったのにという意味で3点です。 ラストシーンは綺麗で気がきいていて好きです。 | ||||
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映画化もされてということで手に取ったこの本。 いわゆる「おばあちゃん文学」の一つであると思います。 過去から現在へ連綿と続く精神・魂の継承、 生とは何ぞや、死とはなんぞやということを考えさせられる一冊だと思います。 草花など綿密な取材と知識の下に書き上げられたことがひしひしと伝わってきますが、 いかんせん、おばあちゃんの話の内容が薄っぺらい。 言われることは至極当然のことがほとんどで、 (もちろん、日常では忘れ去られているというテーマからずれることなく仕上がってはいますが) 「亀の甲より年の功」という感じがいまいち出ていません。 おそらく、おばあちゃんがイギリス出身の異国人であるというところも影響しているでしょう。 収録されている「渡りの一日」も、魂の継承というテーマからずれている気がしていまいち読後感がありません。 「おばあちゃん文学」というジャンルにくくるのであれば、幸田文さんがお書きになられた 「きもの」の方がずっと奥が深く、内容があるとおもいます。 「顔のしわに刻み込まれた人生経験」がにじみ出てくる一冊だと思います。 | ||||
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前評判で、「夏の庭」と雰囲気が似ていると聞いて、あの三國連太郎の映画を思い出し、「人の死」が重要なポイントであるに違いない!と、タイトルを見ればわかることを思ってしまった、ジュブナイル小説。 どうしても学校に行けなくなったまいには、英国人の祖母がいた。しばらく、祖母の下で生活することになったまいは、そこで「魔女の修行」をはじめ、学校の、人生の悩みを解決すべく奮闘する。人はどのように他人と生きていけばいいのか、そして死んでしまうとどうなるのか。思春期の揺れる心へのある種の回答を、明快かつ鮮やかに描き出す作品である。 教訓を含んだ作品であるが、エンタテインメント性の低さから、おいらの評価は低めになった。それでも、成長期の子供にはぜひ読ませたくなる作品である。最近映画化もされている。長さも、テーマも映画にしやすいだけにどう仕上がっているのかそっちもちょっと気になる作品でもある。 | ||||
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面白かったです。でも本の帯に「最後の○ぺーじで泣ける。」みたいな事が書いてあって、 よせばいいのに、エンディングを知ってしまいました。 登校拒否だったことも少女だったこともあるので、まあ、ふつうに面白かったです。 でもね、 魔女修行のところはもっと「おおおっ!」と言わせて欲しかった。 ナチュラリストなら普通にしているようなことばかりのような気がします。 わたしの家はそれなりの田舎なので、ミントなどのハーブは雑草のごとく生えているし、 ドクダミのお風呂とか、どうも私の周りは魔女がいっぱいいるようです。 | ||||
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おばあちゃんとまいの平凡な日常の中の幸せと、おばあちゃんの優しさが丁寧に描かれた物語だった。まいの不安定な心情がとてもよく表現されており、魔女を目指すという目標をもつことで自分の意思で物事を考えることの大切さを学んだまいの成長した様子もよかった。ただ、前評判がよかったわりに、平凡な内容だったのが残念だった。 | ||||
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映画を偶然拝見したので、書籍も購入しました。 書籍だけを拝見すると、 なんともイメージしづらい印象を受けました。 だから3点とさせていただきました。 ストーリー性やメッセージ性は申し分ありません! 本当の豊かさマインドとは何かを気づかせる、 いや、そのヒントを提供していただいた気がします。 もし書籍には良い印象を抱かなかった方は、 映画をみることをお勧めします。 その後、書籍を再び読んでいただければ、 表題の“映画との相乗効果”を実感していただけると思います☆ | ||||
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これは好き嫌いが分かれる本だと思う。だから気軽に人に奨められないなあ。 「死」についての祖母のセリフと父のセリフの違いが印象的だった。 二人のセリフについて、夫に簡単に説明したら、父のセリフの方が納得いくというような ことを言っていた。私はどちらかというと祖母の意見に近い。梨木香歩がすごいのは、 そのどちらがいいとか悪いとか決め付けてないところだ。 ラスト3ページ、電車の中で涙ぐんでしまい、術中にはまった!と悔しかった。 1ページ14行というのはなんとも贅沢な組み方で、味わいながら読める。 ラスト前、「ゲンジさん」との関係が少しずつできあがっていくことがうれしかった。 時間が解決してくれる物事って、あると思う。 | ||||
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おばあちゃんの「魔女修行のために必要なこと」がひとつひとつ「そうだよなぁ」と心に響いてきて、なんだか救われる思いがしました。まいというのは、感受性が強くて、まわりのものに影響を受けやすく、そのために傷ついてしまうという典型的な「私」だったので、彼女がぶつかる壁と、それを取り払ってくれるおばあちゃんの関係が、とても心地よかったのです。 子供向けのお話だったためか、文章がとても簡単に書かれていたので、文章の美しさを感じることができなかったのが少し残念だったと、ラストが私としては「惜しい!」という感じがしました。 「まいとおばあちゃん」の二人がイングリッシュガーデンでする短いかけあいを、連載でNHKなんかでやってほしいなぁと思いました。心に染みる小さな哲学の時間。ターシャ・チューダーさんのイメージで。 | ||||
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教科書に載せればいい。 毒が無さ過ぎて何度も寝てしまった。 ただ、話しそのものは悪くないので 若い世代にはいいのではないかと思う。 私の場合、この作品を楽しむには歳をとりすぎた。 本編の続きの話しは面白かった。 | ||||
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私はこの本をファンタジー的な内容なのかと思っていたが読み進めるうちに児童文学的だなと思った。また、自分の孫に敬語を使う祖母に少し戸惑いながら読み進めると 非常に勉強になる内容だと感じるようになっていった。 祖母は主人公である孫に魔女になるための修行を積ませるがそれは彼女に人間としての精神の健康と肉体の健康を回復さて行く事になる。 極力内容は優しさに包まれていて自分自身が疲れているときに読むといいかもしれない。 精神肉体共に健康になれば問題は改善される。また、自分の力で生きて行くという事を考えたときこの事がいかに重要さを思い出させてくれる作品。 | ||||
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書店の手書きポップで絶賛してあったので、読む前からワクワクしていました。西の魔女って、なんだろう?期待満々。 けれど読んでいくうちに、これはよくある児童文学なのだと分かりました。自然描写や料理の作り方や材料の詳細。どれもが丁寧に、すべてのものたちに愛情をこめて、いとおしく書かれています。 学校生活から逃避したまいは、西の魔女ことおばあちゃんと現実離れした生活をして、少しだけ勇気をつけ、またもとの生活に戻っていきます。そして、悲しく美しいおばあちゃんとの永遠の別れ…。 この本を読んでいじめや友人関係の悩みには少しも解決にはならないけれど、自分にも不思議な力が備わっているかもしれないという思いにとらわれるかもしれません。多感な年代ならば。 その後のまいを描いた「渡りの一日」のほうが面白かったです。 | ||||
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あーもう、20代も後半になってこんな本読むんじゃなかった。子供の本です。だから、まいと同じ歳かそれ以下の子供が読めばいいんじゃない?文章的には素直で良い感じだとおもったけど、素直すぎて魔女っぽさはどこにもでてこない。 | ||||
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学校の教室で作られる女の子特有の狭くて濃い、そして残酷な人間関係。その世界に嫌気が差し、まいはその輪から零れ落ちることを半ば自分から選んだ。けれど、教室で孤立する環境は辛く、学校に行けなくなる。あなたにも登校拒否とまではいかなくとも、似たような経験ありませんか?私にはあります。だから、その独特な空気を想像しながら読みました。普通、まいのように教室から孤立してしまった場合、その子がとる対応は2つあると思うのです。オドオドと俯いて教室から自分が消えてしまえないかと願うか、「一人でも平気」と無理して胸を張るか。けれども、まいはそのどちらも選びません。彼女は自然体のままで、クラスの現状をため息混じりに見ているのです。私はその、まいの『しなやかさ』に拍手を送りたい。まい自身は作中でそのことを「ずるかった」と振り返りますが、そんなことは無いと思うのです。どちらも選ばないこと。それは勇気の要ることだと思うからこそ。豊かな感受性と、しなやかに生きる強さを持ったまいがこの先どう生きていくのか。その断片が、「渡りの一日」で描かれているように感じました。読後に爽やかさが残る一冊だと思います。 | ||||
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不登校な心に悩みを持つ主人公とその祖母との暖かなふれあい。魔女といわれる祖母に「修行」としてあらゆることを教わった少女は生き生きとしてくる。「修行」の中身は生きていくうえで大切なセンテンスがたくさん盛り込まれていた。周りに振り回されることなく、自分らしさが輝きだした。「自分」とおう存在の大切さをきづかさせてくれる。「人生」は一度きりです。そのときとの時の自分が感じるものすべてを大切にしていきたい。 | ||||
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中学、高校とクラスって仲良しグループがうまく3~4個男女別々でできていませんでしたか? そんなグループになじめず、登校拒否をしている女の子まいが、母方の祖母の家で一月過ごす話。自然の中で過ごしながら、彼女は魔女(祖母)の手ほどきを受ける。 それは、別に特別なことではなく、「何でも自分で決めること」だった。 物語は、その祖母が死んでしまったというところからはじまる。 印象に残ったのは、次の一文。自分に合わない学校から逃げ出すという選択に引け目を感じるまいに、西の魔女(祖母)がかけた言葉。 「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」。 肩の力が少し抜けて、読後がとてもさわやか。温かい感動につつまれる一冊です。 | ||||
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序盤はサンドイッチやジャムを作ったりで、淡々としていてちょっと退屈だった。でも、おばあちゃんの庭の、英国風の庭園を思わせる情景描写の部分は想像力をかき立てられた。 魔女と言っても、ここに出てくるおばあちゃんは箒に乗った魔法使いというより、いわゆる霊能者をイメージさせる。私も含めて、スピリチュアルな世界に関心のある方は、おばあちゃんの抱く死生観に共感を持たれるだろう。 ラストシーンなど全体の構成はなかなかうまいと思ったが、さほど感情移入できず、他の方のように泣けはしなかった。 少し厳しいかもしれないが、普通という意味で☆3つ。 | ||||
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この本は小学5年生くらいの時に学校の図書室で借りて読みました。当時はラストの意味がよくわからなくて不完全燃焼気味だったんですけど…(←バカ??!笑)でも最近文庫を見つけてもう一度読みなおしてみて。。『いい!!!』と改めて感動してしまいました。私にもこんなステキなおばあちゃんが居ればなぁ~。 | ||||
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やさしく居心地のよい物語。きちんと生活するということが丁寧に暖かく描かれている。不登校になってしまう、まじめで不器用な主人公に共感。とくに、ヤラしい男を毛嫌いするところとか…。 | ||||
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