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夏の災厄
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夏の災厄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 41~59 3/3ページ
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自然環境問題を扱った「アクアリウム」の後に出されたもので、東京近郊の架空の小都市昭川でそれは繰り広げられる。新型日本脳炎に市役所保健センターの職員や看護婦、そして街の医者たちの対応が描かれる。 この脳炎には従来のワクチンが効かず、それでもやらざるを得ない状況の中、海外で作られた有効なワクチンを知り、これを使いたいと思うのだが、それは100万人に40人の重大な副作用を伴う上、新しいものを使うには、色々な法制の壁があり直ぐとは行かない。 一地域限定の発生のため、国や県が中々動かないなか、被害はどんどん深刻になり、副作用ゆえ予防注射そのものに反対していた医師や市民も考えを変え、副作用を覚悟してでも使用の方向に変わってゆく。 医療の最前線で働く人達と、役所の上の方とのせめぎあいが続くが、ある事をきっかけに使用へと大きく動くこととなる。今私達に現在進行形で起こっている、福島第一原発問題も、同様の事が言えるのではなかろうか。 住民の避難が遅かったし、現在も広範囲な地域で、放射能汚染に晒されている子供達の退避は、直ちに行わなければならないと思うのに、この程度は安全の論があるのはうなずけない。皆もっと声を上げるべきだし、為政者の決断が望まれる。95年出されたこの作品は、96年の日本中をパニクらせた大腸菌O-157騒動の前であり、予言小説といえる。 | ||||
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公務員というものは、組織の中でミスを犯さないことにひたすら意識を集中させ、常に自分の保身を第一に考えています。それでいて自分が世の中を動かし、自分がいなくては世の中はたいへんなことになると信じてもいます。そのあたりが実にコミカルに、そしてちょっと無気味に描かれます。篠田作品にたびたび登場するまじめというか、単に物の見方の非常に狭い男とひょうひょうと生きていく優男、そしてしっかりした女性陣が大活躍します。 | ||||
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公務員というものは、組織の中でミスを犯さないことにひたすら意識を集中させ、常に自分の保身を第一に考えています。それでいて自分が世の中を動かし、自分がいなくては世の中はたいへんなことになると信じてもいます。そのあたりが実にコミカルに、そしてちょっと無気味に描かれます。篠田作品にたびたび登場するまじめというか、単に物の見方の非常に狭い男とひょうひょうと生きていく優男、そしてしっかりした女性陣が大活躍します。 | ||||
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これが自分にとってのはじめての篠田作品で、読む前は期待半分という感じだったのだが、読んですぐに篠田節子のファンになった。さすが前に役所勤めを経験されてただけあって、描写が事細かで、かつ平易な言葉でわかりやすかった。カッコいいヒローはいないけれど、どこにでもいそうな普通の市民が問題を解決するべくあっちこっちぶつかりながら奔走する姿に力強さを感じた。 | ||||
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これが自分にとってのはじめての篠田作品で、読む前は期待半分という感じだったのだが、読んですぐに篠田節子のファンになった。さすが前に役所勤めを経験されてただけあって、描写が事細かで、かつ平易な言葉でわかりやすかった。カッコいいヒローはいないけれど、どこにでもいそうな普通の市民が問題を解決するべくあっちこっちぶつかりながら奔走する姿に力強さを感じた。 | ||||
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~ 篠田ファンの人に、最初に読むなら何がいいかなと聞いて勧められたのがこの本でした。この手のパニック小説というと、たいていはお医者さんか科学者が主人公で、病原菌の謎を解き、最後にはあっと驚くような解決法を見いだす、といったストーリーが主流ですよね。だからこれも、そういった展開になるものと思って読み始めました。展開がわかっていても、作~~者の筆力次第でいくらでも面白い小説になるものですからね。 ところが、読み進めていってもなかなか”ヒーロー”は出てこない。役場の職員や看護士など、どちらかというと”脇役”っぽい人たちがまとめて主役になっている。社会全体から見たら小さな存在かもしれない人たちが、この事件の中ではそれぞれがとても大きい存在感を示し出す。そう、社会って~~いうのは、誰か一人のヒーローではなく、こういった名もない一人一人が作り出しているものなんだ、と思わせてくれる。 ラストは想像していたものとは違ったけれど、一種の爽快感さえ感じるほど気持ちのいいものだった。~ | ||||
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~ 篠田ファンの人に、最初に読むなら何がいいかなと聞いて勧められたのがこの本でした。この手のパニック小説というと、たいていはお医者さんか科学者が主人公で、病原菌の謎を解き、最後にはあっと驚くような解決法を見いだす、といったストーリーが主流ですよね。だからこれも、そういった展開になるものと思って読み始めました。展開がわかっていても、作~~者の筆力次第でいくらでも面白い小説になるものですからね。 ところが、読み進めていってもなかなか”ヒーロー”は出てこない。役場の職員や看護士など、どちらかというと”脇役”っぽい人たちがまとめて主役になっている。社会全体から見たら小さな存在かもしれない人たちが、この事件の中ではそれぞれがとても大きい存在感を示し出す。そう、社会って~~いうのは、誰か一人のヒーローではなく、こういった名もない一人一人が作り出しているものなんだ、と思わせてくれる。 ラストは想像していたものとは違ったけれど、一種の爽快感さえ感じるほど気持ちのいいものだった。~ | ||||
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わりと分厚い本ですけど、読み始めたらとまらないと思います。 フィクションでありながら、とことんリアルなので、背筋がぞっとすると思います。それに、行政のありかた、官僚の人たちなどの対応など、考えさせられる要素も多数含んでいます。 | ||||
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わりと分厚い本ですけど、読み始めたらとまらないと思います。フィクションでありながら、とことんリアルなので、背筋がぞっとすると思います。それに、行政のありかた、官僚の人たちなどの対応など、考えさせられる要素も多数含んでいます。 | ||||
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初めて手にした篠田氏の小説。大変骨太で最後までグイグイ読ませられます。 日本脳炎の蔓延でパニック発生! 行政の対応がいかにも「お役所的」で、十分ありえる話だと思います。 起こってしまった災厄にどう対処するか?地震や台風の多い昨今、多くの方に読んでほしい一冊です。 | ||||
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初めて手にした篠田氏の小説。大変骨太で最後までグイグイ読ませられます。日本脳炎の蔓延でパニック発生!行政の対応がいかにも「お役所的」で、十分ありえる話だと思います。起こってしまった災厄にどう対処するか?地震や台風の多い昨今、多くの方に読んでほしい一冊です。 | ||||
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SARSが現実の世界を脅かしている今、この作品を読んでみてくだい。 病名は新型日本脳炎ではあるが、まるで今の新型肺炎を作者が予想していたような話の展開には脱帽です。読んでるものがフィクションなのか現実の新聞記事なのか分からなくなる恐怖を是非感じて下さい。本当に面白くかつ恐ろしいです。 | ||||
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SARSが現実の世界を脅かしている今、この作品を読んでみてくだい。病名は新型日本脳炎ではあるが、まるで今の新型肺炎を作者が予想していたような話の展開には脱帽です。読んでるものがフィクションなのか現実の新聞記事なのか分からなくなる恐怖を是非感じて下さい。本当に面白くかつ恐ろしいです。 | ||||
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O-157が流行り、その名を初めて知ったのは何年くらい前だっただろう。毎年、冬場になると多かれ少なかれインフルエンザが流行し、春になれば花粉症患者が激増する。 「日本脳炎」と聞いても、私の世代ではぴんとこない(ただ単に私個人が無教養なだけなのかもしれないが)。それがどんな病気で、罹ったらどんな症状に陥るのか、そして致死率はどのくらい高いのか。 東京郊外のある特定の地域で、新型の日本脳炎が突如流行し、市の保健センター職員や医療関係者たちをひどく困惑させる。当初、日本脳炎と思われていたその病は、明らかに従来の病気に伴う症状とは異なる点がいくつかあり、人々は致死率が極めて高く、また命を取り留めても肢体などに重い障害が残る疫病の恐怖と真正面から向き合う、自分や家族の命を自ら守らねばならない。病気の発生源はどこなのか、感染ルートは? 続々と発生し次第にパニックの様相を呈する町で、疫病と戦う者たちは、それを突き止めようとするが…。予防接種の危険性を唱えていた医師が、この新種の疫病に対する予防接種を提唱したり、今まで自分が「常識」と捉えていた考えを棄て、医療に従事する者たちはフレキシブルな対応を迫られる。ウイルスが進化したとき、人もまた従来の考えを改めなくてはならない。ああ、それにしてもこの話がフィクションであって本当によかったと読了後、心から思った。 | ||||
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O-157が流行り、その名を初めて知ったのは何年くらい前だっただろう。毎年、冬場になると多かれ少なかれインフルエンザが流行し、春になれば花粉症患者が激増する。 「日本脳炎」と聞いても、私の世代ではぴんとこない(ただ単に私個人が無教養なだけなのかもしれないが)。それがどんな病気で、罹ったらどんな症状に陥るのか、そして致死率はどのくらい高いのか。 東京郊外のある特定の地域で、新型の日本脳炎が突如流行し、市の保健センター職員や医療関係者たちをひどく困惑させる。当初、日本脳炎と思われていたその病は、明らかに従来の病気に伴う症状とは異なる点がいくつかあり、人々は致死率が極めて高く、また命を取り留めても肢体などに重い障害が残る疫病の恐怖と真正面から向き合う、自分や家族の命を自ら守らねばならない。病気の発生源はどこなのか、感染ルートは? 続々と発生し次第にパニックの様相を呈する町で、疫病と戦う者たちは、それを突き止めようとするが…。予防接種の危険性を唱えていた医師が、この新種の疫病に対する予防接種を提唱したり、今まで自分が「常識」と捉えていた考えを棄て、医療に従事する者たちはフレキシブルな対応を迫られる。ウイルスが進化したとき、人もまた従来の考えを改めなくてはならない。ああ、それにしてもこの話がフィクションであって本当によかったと読了後、心から思った。 | ||||
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これはバイオハザードを扱った作品である。バイオハザードと言う言葉からSF小説を連想してしまいがちであるが、決してそうではない。主人公は市役所の職員だし、ヒーローも登場せず、社会派の作品と言った方が良いように思える。だが、それだからこそリアリティがあり、ストーリー展開もおもしろく、作品の中に引き込まれ一気に最後まで読み通してしまう。バイオハザードに対し、科学や医学と言った分野だけなく、政治や行政のあり方も考えさせられる作品となっている。 | ||||
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これはバイオハザードを扱った作品である。バイオハザードと言う言葉からSF小説を連想してしまいがちであるが、決してそうではない。主人公は市役所の職員だし、ヒーローも登場せず、社会派の作品と言った方が良いように思える。だが、それだからこそリアリティがあり、ストーリー展開もおもしろく、作品の中に引き込まれ一気に最後まで読み通してしまう。バイオハザードに対し、科学や医学と言った分野だけなく、政治や行政のあり方も考えさせられる作品となっている。 | ||||
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近年頻繁に取りざたされる、バイオハザード。本書の設定自体も決してありえない話ではない。そういった意味でもきっと恐怖感が倍増することだろう。読み進めていくにつれてどんどん倒れていく人たち。そしてさまざまなファクターが次々につながっていき、真相へと。冷や汗をかきながら読むこと間違いなし。 | ||||
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近年頻繁に取りざたされる、バイオハザード。本書の設定自体も決してありえない話ではない。そういった意味でもきっと恐怖感が倍増することだろう。読み進めていくにつれてどんどん倒れていく人たち。そしてさまざまなファクターが次々につながっていき、真相へと。冷や汗をかきながら読むこと間違いなし。 | ||||
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