アフターダーク

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評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全512件 441〜460 23/26ページ
No.72
(4pt)

村上氏の答え

きょうは仕事を休んで、朝一番に書店に走りました。個人的には、「ねじまき鳥」が村上氏の作品の一つの頂点で、その後は、何処に向かっていくんだろうと、幾分はらはらしながら作品を追い続けてきましたが、「アフターダーク」はそんな私のような一読者に対する、村上氏からの最初の答えのように思われました。文体が変化していこうと、本作品には、氏の息遣いが「通奏低音」としてそこにあります。でも、欲を言わせてください。もっと、もっと、長い物語を次は読ませてください!!!もっともっと深い底まで連れて行ってください!!という意味で星4つです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.71
(3pt)

あと30円高ければよかった?

相変わらず「春樹語」がずらずらと出現します。(作家名は挙げませんが)文章が異様に下手な大ベストセラーで、映画化もされた作品より、この本の文章はスラスラと読み取れます。これまで小説などというものを読んだことがない若い人がハマる理由もこのあたりにある気がします。流行りの人気作家の小説は、あまり読まない方なのですが、知り合いから小額の図書券を頂いて、買える範囲で買った本でした。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.70
(5pt)

出会いがあなたにもたらしたものは何ですか?

村上春樹ワールドに引き込まれ、一気に読み進めました。今まで出会ってきた人が、自分にどんな影響を与えてきたのか改めて考えさせられる一冊です。読み終えた後、久しぶりに会いたいと思う人の姿が頭に浮かびました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.69
(4pt)

細かい銀色の砂のような

細かい銀色の一面の砂のような印象の残る小説。物語は感情を徹底的に排した言葉の連なりで語られる。目を離すことができない文体なので、読み進めていってはしまうが、そこには感情的な高まりというものは特にない。表層的な共感というものはまるで問題にされておらず、そのために、これがはじめて読む村上春樹という人には薦めにくいが、是迄深くコミットして読んできた人には、いつもの如く面白いと思う。じわじわと心の深い部分に砂を溜められていくような気分がある。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.68
(4pt)

一晩で人生は変わるだろうか?

一晩で人生は変わるだろうか?答えは「イエス」だと思う。変わる兆しを掴むのに一晩という長さは十分な時間である。それがこの本の読後にまず感じたことです。ぜひこの小説を読んでみてください。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.67
(3pt)

「僕」以外の客観的な視点

渋谷での夜(11:56PM)から朝(6:57AM)までの、ある少女と家で寝ているその姉を取り巻く物語。
この本は村上春樹のやや実験的な試みを読み取ることができる。
物語を語るのは、特定された誰でもない。
空から、空間から、壁から人々を見つめる、実体のない「視点」が物語る。
その視点の推移によって、読者は場面を同じように転換させる。
いつものように、はっきりとした結末はない。
彼の作品は今までだって明確な結末はなかった。
ファミレス、ラブホテル、売春、暴力、引きこもり、ドロップアウト、家庭。
こうして、この物語のキーワードを抜き出すと、現代の縮図が浮かび上がるようでもあり、見えにくかった物語のテーマも明らかになるような気がする。
実は今日だって、この物語と同じ様な事態が渋谷では展開していてもおかしくない。
いや、きっと似た様な状況が展開しているんだろう。
外見からは想像出来ないような暴力を働いたあとで、早朝にエリートらしき男はセブンイレブンで牛乳を手にする。
朝までバンドの練習をし続けた若者が、朝飯を仕入れるためにセブンイレブンで牛乳を手にする。
まったく異質なものが、とある一点で無意味に交わる。
二本に交錯した線は、その後も交わることはない。
都会には様々な線が入り乱れている。
そこ(渋谷)で朝まで過ごすことがあれば、まれにいろいろな線に交わることがある。
太い線、細い線、赤い線、グレーの線、歪んだ線。
深夜(アフターダーク)には、明るい光で見え難くなっている線が、それぞれ鈍い光を放ってうごめいている。
この本を読むとカーティス・フラーの「ファイブスポット・アフターダーク」を無性に聞きたくなる。
これが「ひしひしと」いいんだ。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.66
(4pt)

カメラワーク

真夜中の街が内包する無数の出来事のうち、さほど特別でない一つのエピソードが実験的な三人称で描かれた小説。この作品は、次の下りで始まる。<目にしているのは都市の姿だ。空を高く飛ぶ夜の鳥の目を通して、私たちはその光景を上空からとらえている。広い視野の中では、都市はひとつの巨大な生き物に見える>そこでの「私たち」というのは作中の誰かのことではなく、物語に一切影響を与えない客体としてのストーリー・テラーと、それに同行する読者自身のことである。そこでは「私たち」の眼はまるで無限の性能をもったカメラのように、対象を間近にズームアップしたり、部屋のすみずみを隈なく映し出したりすることができる。ときには目いっぱいバックし、宇宙空間から望遠レンズで街全体を俯瞰することもできる。そういう「ハリウッド的なカメラワーク」で書かれた小説だと言ってもいい。これが映画的な没頭を作り出し、地味な展開のわりにダイナミックな読み応えを生み出す。ストーリー・テリングにはこんな方法論があったんだなあ。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.65
(1pt)

つまらない。

流石にこれでは読者に対して解釈を丸投げしているだけのように思う。
変に偉そうな調子の文体はアリだとは思うが、私は好きにはなれない。
ラブホテルでの少女と従業員のやり取りの場面など、
雰囲気的には悪しからぬ場面もあっただけに、全体的な脈絡の訳分からなさは残念。
さてこういう感想を抱く読者の僕の頭が足りないのか、それとも……。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.64
(5pt)

実験作

2004年刊行なので「海辺のカフカ」の後の作品だ。
たぶん、村上春樹氏の実験作ではなかろうか。
小難しい解釈は一切除けて、面白かった。
いきなり、浮遊する魂ような視点が登場して、
東京の上空から降りてきて、眠り続ける姉を、
本を読み続ける妹を、見続ける。あるいはその視点が
姉とともにテレビの向こう側にワープする。
もうひとつの実験は章の初めに時計があること。
それにより読者は二つの物語が同時に並行して
進行するのを知る。
最終章で二物語が合一する。
そして夜明けとともにささやかな胎動が始まる。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.63
(1pt)

駄作

村上春樹作品の中では一位二位を争う「駄作」だと思います。
文体も彼特有の読者をグイグイと引き込む感じが全くなく、本当に村上春樹が書いた作品かい?と疑いたくなる程です。彼の才能の枯渇を感じずにはいられませんでした。
でも1Q84で挽回してくれたので良しとします。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.62
(3pt)

村上春樹、はじめて読みました

実は1Q84があまりに話題になっているので、村上春樹を全く知らないことが少し恥ずかしくて、まずはこの本を読んでみました。もともと小説はあまり読まないので、これが村上春樹の世界なのかという特徴がわかりませんでした。感想としては、村上龍がハードなら、春樹はソフト。そんな印象を受けた。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.61
(1pt)

こんなものをSFとは呼ばせない

読み終わった瞬間にゴミ箱に投げ捨てました。
態度があまりに卑怯。現代文学に迎合し過ぎ。
果たしてこれを出版する必要があったのでしょうか?
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.60
(3pt)

ありふれた夜

プロの姿(技)を見ていると「簡単そうだな」と思ってしまうことがある。
野球やサッカー、スケートやゴルフなどのスポーツから、
楽器の演奏や、漫才などのお笑いまで。
しかし、それら全てを実際に行ってみると、
ほとんどのものが、驚くほどに出来ない。
頭の中のイメージとは全く異なり、できなさ加減に唖然とすることもある。
「アフターダーク」は、読みやすく、シンプルなストーリーだった。
そして、つい、思わず自分にも書けそうな、ある意味単調な話だなとも思った。
都市に暮らす人々、その中の出来事。それぞれの想い。
エリの深い眠りも、ただの夢の中のこと。
出会い、音楽、売春、暴力、夢、過去・・・。
どれも特別なものはない。
夜は徐々に深くなり、やがて朝を迎える。
人の数だけ物語があり、それがたまに交差する。
日常は、その繰り返しである。
しかし、小説においても、自分にもできそうという想いは、
見事に砕かれるのだろう。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.59
(4pt)

登場人物たちが饒舌すぎるのが気になる

著者の考えを登場人物に語らせるのだが、饒舌すぎてリアリティに欠ける。
もっとシンプルに伝える方法もあるような気がする。
読者側の思考の選択肢が少ないのがちょっと嫌だ。
物語そのものはとても平坦なのでそれぞれの思考が軸となる。
不思議なカメラの視点があったりで、楽しめる。
何の盛り上がりも無いのに、気づいたら終わっていたのでやはり著者の筆力は凄いんだろう。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.58
(3pt)

他の春樹作品とは異質。それを好きになれるかどうかだけだと思います。

『世界のハルキ』に大変失礼な感想を申し上げるのですが、私の読後感は、「村上春樹に憧れる作家志望の人が書いた小説みたいだな。」でした。
複数のシチュエーションをパラレルに進行させ、それらがだんだんとまとまりを持ち始めた時にある熱を帯びた塊のようなものが表面に現れてくる、私などは今までそこに氏の世界観を他の作品では感じたものでしたが、何と言いますか、本作品ではそれが極めてぼんやりとしか見えてこない気がしました。
ただそれは、新しい表現を目指そうとした村上氏の意図を私が読み取れないだけかもしれません。氏が何かのエッセイで語っていましたが、『読者の誤読の集積が作品を形作る』いう観点から見れば、こんな作品もあっていいとは思います。いずれにしても村上作品の中では異質だと思います。
林真理子氏は他の作家の作品解説で、『作家が自身について書く時は、自身の他の作品と異質でありながら本質をついている表現になる』と書いていました。もしかしたらこの作品で描いた世界が、村上春樹という『人間の』本質なのかもしれません。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.57
(3pt)

饒舌なカメラ・アイ:たまには三振するさ。

 この作品では、村上春樹はテレビ・カメラのような視点を地の文に導入し、読者と語り手の視線を統合しようとしている。例えば、以下の冒頭の一節のように。
 「私たちは「デニーズ」の店内にいる。(中略)私たちは店内をひととおり見まわしたあとで、窓際の席に座った一人の女の子に目をとめる。どうして彼女なのだろう?なぜほかの誰かではないのだろう?その理由は分からない。しかしその女の子はなぜか私たちの視線をひきつける―とても自然に。」
 語り手と読者の視線は本来全く別のものだ。だから、その溝を埋めようと思うと、勢い白々しく、また饒舌にならざるを得ない。その結果、テレビ・カメラのような透明な存在でなく、全く逆に、極めて不自然な「主体」に読者を強引に縛り付けなくてはならず、それが読み手の僕を窮屈にさせた。例えば、上の引用部では最後の「とても自然に」という部分に、作者の苦悩の後が透けてみえる。僕らの視線をデニーズにいる女の子に引っ張ることは、作家の「意図」であり、「自然」なことでも何でもないからだ。
 また、この作品は、読者と語り手の境界の他にも、幽界(のようなもの)と現実、一般人の生活と犯罪の世界の間の、境界の薄さを行ったりきたりしようとしている。テレビの画面と内と外を使ったこの往復運動のアイデアは中々だったが、残念ながら、それ以外は陳腐なデキだった。(特に犯罪の描写。中国人の売春組織とかバイクに乗ったマフィアとか、わざとらしすぎませんかね。)
 カメラ・アイの導入にても、村上龍「海の向こうで戦争が始まる」やW.バロウズの方が鮮やかだった。アスリートのように一作一作、新しい試みをしようとする作者の姿勢は尊敬するけど、やっぱり三割バッターでも三振することはあるんだよね。相対評価では、これはそんな作品だと思う。
 
 
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406275519X
No.56
(5pt)

過去の修復

ファミレスで女子大生のマリが深夜、ひとりで本を読んでいる。そこに姉の知り合いの高橋がやってくる。彼はマリともちょっとだけ知り合いだ。ジャズの名曲『ファイブスポット・アフターダーク』の話をする。これから深夜の5人の物語が始まるのだ。みんな、何とかしなくてはならない過去がある。
マリは最近は姉とうまくいっていない。美貌で白雪姫のような姉に対して、自分は取り柄のない平凡な女の子。いじめられもしたが、勉強はがんばってまもなく中国に留学するところだ。あねにぎゅっと抱きしめられたことを思い出した。
高橋は母が病死し、そのとき父が刑務所にはいっていたため、一時的な孤児になった。父とはうまくいかないので、一人暮らしをしている。
姉のエリは昏々と眠り続けている。子供の頃からモデルをやったりして周囲に合わせすぎたため、自分がなくなってしまったらしい。
しかし都会にも朝がやってくる。「いまのところまだ何も書き込まれていない一枚の白紙のようなものだ。」とはいうものの、昼間に何かが解決されるのだろうか。また夜になると何か変るのだろうか。
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406275519X
No.55
(4pt)

色んなことがうやむやなまま

終わってしまいました。深夜に始まり夜明けに終わる群像チックな物語です。村上作品では珍しく、収束というものがあまりなかったように思えます。結果的に春樹さんの言いたいことはわかりませんでした。それでも読み終えた後すっきりした気持ちになれたのはやはり春樹さんの実力というほかないでしょう。物語としてではイマイチ足りないものがありますが、春樹的な世界観に浸りたいと言う人なら一読してみる価値は十分にあると思います。少々甘口ですが、星を四つ。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.54
(5pt)

高橋くん

もう何度も読み返している、村上春樹の作品の中でも大好きな小説。
登場人物も少ないながらカラフル。いろんな色を持つ人たちが、一夜の闇の中で、同じ時間の中で、
交差しすれ違いつながっていく。
中でも高橋くんは、数ある春樹作品すべてひっくるめて、わたしの一番好きな人物です。
なんというか、魅力的。手っ取り早く言うと付き合いたい!(笑
わたしも夜中のファミレスで、夜明け前の公園で、彼と静かに話をしたい。ねこにはんぺんをやりながら。
それはどんなにしみじみと確かな幸せをくれるだろう。その思いにひたるためにもまた、
この本を読み返してしまうのだろう。それは、果たして薄っぺらいことだろうか。。?
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X
No.53
(4pt)

思いのほか難解ではなかった村上作品

 時刻は間もなく深夜零時。デニーズでひとり本を読む若い女性マリに、高橋と名乗る青年が声をかけてくる。彼はマリの姉エリの友人でマリにもかつて会ったことがあるという。
 この二人の出会いが、さらに何人かの人間を巻き込む深夜のドラマを生んでいく…。
 久しぶりに村上春樹の、しかも決して新しくはない小説を手にしたのは、スペイン人の友人がスペイン語訳のこの本を読み始めたからです。今、海外で最も広く知られる現代日本人作家である村上春樹。いくつか彼の作品に目を通しておくのは、今後外国の友人や取引先との会話の糸口をみつける助けになるかもしれない、そんな実利的な目的で読み始めました。
 想像していたよりも読みやすい作品でした。
 私が思うにこの物語が描かんとするのは、人間の孤独、他人との埋めがたい距離感でしょう。その痛ましいほどの寂寥感は、都会の夜を舞台にして、見事に描かれていると思います。
 そんな寂しさの中でも人間はささやかな思い出を紡いで、記憶のかけらを自分の中に積み上げていく。人生におけるそのことの大切さがコオロギという名の登場人物が口にする次の言葉からも伺えます。
 「人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないかな。(中略)もしそういう燃料が私になかったとしたら、もし記憶の引き出しみたいなものが自分の中になかったとしたら、私はとうの昔にぽきんと二つに折れてたと思う。」(250〜251頁)
 この小説は会話の分量が多いのが特徴です。現代の日本の若者にしてはエリや高橋がことのほか冗舌で論理だった物言いをするところが現実離れしている気がしないでもありません。ヨーロッパかアメリカの、明快な発言を常に求められる文化圏の若者たちのような人物たちには、それこそ距離を感じてしまうのですが、そこが村上春樹の作品を翻訳可能性の高い、海外の読者によって受容されやすいものとしているのかもしれません。
アフターダーク (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: アフターダーク (講談社文庫)より
406275519X