アフターダーク

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評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全512件 461〜480 24/26ページ
No.52
(5pt)

一回読んだだけでは分からない

まだ一度しか読んでいないので分からないところが多い。とっつき安さと作品に込められたメッセージを受け止める作業は、必ずしもリンクしないと思う。この小説に出てくる主要人物の一人は、無名の青年→タカハシ→高橋と、人格化されていく。彼は、ナイーブで傷つきやすく、世の中を何とかいい方に変えていきたいと思っている、心優しき青年だ。彼のような人間が世の中に満ちあふれていれば、なんと幸せな世界となるのだろうか?一方、無情な暴力も闇として存在し、それに対してのカタルシスが訪れることは一切ない。人間の心の闇としてのデモーニッシュな部分も受容されるべきファクターとして、村上ワールドの予定調和の世界で展開されている。この予定調和が曲者だと思う。これは、作者が果たして読者に違和感をもたらすために故意に展開してるのだろうか?一度読んだだけでは分からなかった。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.51
(3pt)

個人的な感想

~暴力は、どんな無垢なものをも、それに対する強い防御と感覚をもたねば、怪我し損ね、傷つけ、奪い取ろうとしてきます。台風、地震、雷、交通事故、殺人、病気、金、もろもろのこと。子供たちがいま布団の中で、家の中で、門と壁と鍵に守られた中で、僕のささやかな力と、目に見えない者たちの守りの中で生かされていることを感じながら、明日消えてしま~~うともわからないはかない生き物である自分自身と、家族のことを思いながら、死と別れをよく心に刻み込んで、今を温かな光の心で接していきたいと、そんなふうに思いました。~
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.50
(4pt)

ちょっと人肌のぬくもりが欲しい時におすすめな一冊です。

秋の夜長、眠れない。眠るのがもったいない。そんな時に、ちょっと人肌のぬくもりが欲しい時におすすめな一冊です。秋の夜長にもってこいな最高な秀作。真夜中の都会の片隅で繰り広げられるお話。それを春樹ワールドに。どこにもあるありふれた情景、耳慣れた固有名詞、しゃれた会話。時間軸に沿って心地よくリズミカルに一気に読ませるストーリーテリング。さすがです。次回作の長編の前奏曲(?)ウォーミングアップとなるであろうこの一冊。もう次回作に長編に期待を膨らませてしまう一冊です。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.49
(3pt)

期待外れ

 初期の小説と違って、ファミレスとか邦楽とかコンビニなど小物は 現実っぽいんだけど、登場人物は皆、春樹しゃべり。 無理して現代の若者を描こうとしても、会話が春樹独特だからおかしい。「神の子供たちはみな踊る」のときに、「voiceの書き分けができた」 という発言が村上氏からあったが、全然できてませんって!! どうしても、物の見方が主観的。 だから、群像劇とか書けないんだよ。 初期の「僕は~」語りの一人称小説の方が面白いのに。 それと、今回もテーマが一緒ですか。「ある地点をすぎると後戻りできない」しつこいです。今回は文章も下手ですし。中高生や、普段あまり本を読まない人を獲得しようとして書いたんでしょうか。春樹作品をずっと追いかけている読者からすれば、手抜き小説と感じられます。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.48
(3pt)

アフターダーク

悪くないです。”映画的な小説”、と一言で言ってしまって良いと思います。だけど、なんかもう一つグッとこないのは否めません。それは僕が今迄の村上春樹作品の熱烈なフリークだからです。実際、技術的には凄いと思います。複数の3人称の使い方とか、映画のカット割りのように読み手の視点を誘導する表現とか。一人称”私たち”の使い方も秀逸だと思います。小説自体の尺が少し短い分、話に膨らみが無いのが残念です。もう少しボリュームを持たせてもっと長い小説にしたらグッと良くなるような気がします。全体的な雰囲気も今迄の春樹作品とはチト異なります。それはきっと、短い言い切り文や体言止めを多様しているからだと思います。ですから、今迄の”村上春樹的世界”を求めている人が読むと、ガクッとしてしまうと思います。そこにこだわらずに読める人であれば、それなりに楽しめると思います。村上春樹は確かに新しいステップを踏みはじめているようです。この作品は春樹の新境地へのスケープゴートなのかもしれませんね。気が早いかもしれませんが、次回作が楽しみです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.47
(5pt)

真夜中。

私は普段読書をしないが、村上春樹の作品だけは好きで読んできた。彼の作品を読みきるには重い鉄の扉を開けるように、とても時間がかかる。私に読解力や想像力がなくて読めないだけのことかもしれない。が、今回の作品は、自分の身に起きたことのようにすんなりと活字を追うことができた。ちょっとびっくり。きっと読み返せば、たくさん新しい発見をすることができるのかもしれないけれど。そして軽い混乱状態に陥るのだろうけど・・・。真夜中という次元に興味を抱くようになった。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.46
(1pt)

なんともいえない

昨今取り出さされる恋愛小説なんかと一線を画して浮ついた文学界に天辺から“どすん”と重りを落としてくれるんじゃないかなって思ってただけにショックが大きかった。表層的なストーリーしかまだ読み取ってはいないのからかもしれないけれど今までの本ならそれだけども満足させるだけのことはできたはずなのに。こちらは映画的な視点なんかまるで求めていないし映像化などしてはいけない価値ってあると思う。羊をめぐる冒険でいうところの鼠との会話シーンのように。文体が映像を超えるところを期待して私は本を読んでます。ことさら村上春樹に関しては。また昔の本を引っ張り出して再読する日々が続きそうです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.45
(4pt)

新しい物語へ続くのかも...

著者本人が「マイルズ・デイヴィスをロールモデルとしている」と言っていたように、以前の村上春樹風のスタイルを「スプートニクの恋人」で突き詰めてしまった村上春樹は、今回も新しい可能性を突き詰めて、新たにチャレンジしています。その過程であると考えると、今回の変化も十分納得のいくものだと思います。冒頭からの「私たち」という視点は、それをはっきりと分かる形で示していると思います。映像を意識したと思えるような箇所も見受けられます。読んだ後、これが新しい大きな物語に近付いていく事を期待してしまいました。でも話としては「どこにも行かない(どこにも行けない)」話なんですよね。人も死なず、SEXも無い。鼠が書いてた小説は、実はこんな感じだったのかも...
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.44
(3pt)

村上春樹は既に古典なのか?

 かつて村上春樹は時代を超越したところにいた。「アフターダーク」を読み終えた今となっては時代からズレていた、というべきか。僕は「アフターダーク」を読みながら、1,024回ほど「ダサっ!」と心の中でつぶやいた。 「アフターダーク」は村上春樹節が288ページに渡って続く「短編小説」。ジャン・リュック・ゴダールにデューク・エリントン。CDではなく、LPレコード。四半世紀の間、変わらない事が村上春樹。村上春樹は2004年に生きてはいるけれど、彼自身は1980年のままだ。 独特の静謐感は健在。現代の「動」の世界を舞台に「静」を描く。だけど、残念ながら今回はそれが成功していない。時代を超越した村上春樹ではなく、「時代に取り残された村上春樹」がここにはいる。村上春樹は既に「古典」なのか。 村上春樹は1949年生まれ。50歳半ば。現代の夜の渋谷を舞台にした小説を書くには無理がある。「世界のこちら側とあちら側」。若い読者である僕たちは「あちら側」にいて、村上春樹は「こちら側」にいる。文学は残酷だ。 アフターダークはこれまでの村上作品と比較すると難解さはない。すらすらと一気に読める。容易であるが故に、僕は違和感を憶えた。リアルな物語なのに、リアルとの乖離が大きい。「冒頭の10行めまで」は、★★★★★。かつての村上春樹に敬意を表し、厳しめの評価。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.43
(4pt)

deepでない村上春樹ワールド

彼(村上春樹)は『真夜中のデニーズでコーヒーを飲んでいる19歳の女の子』をもとに『アフターダーク』という小説を書いている。このコピーを読んだ時、まさか村上春樹にかぎって今時の19歳の女の子が主人公じゃないよね、と疑いながら読み始めましたが、最初の章でそうではないことが判り安心。ダンスダンスダンスのユキに通じるような、ベーシックカジュアルのマリ。これならば、10年後20年後に再読しても違和感を覚えずにまた読めるだろう、というのがとっかかりの感想です。今回の中編小説は、村上春樹ファンにとって好き嫌いがはっきり別れるだろうな、と思いました。「国境の南、太陽の西」が「ねじまき鳥クロニクル」の一部として作られたように、「アフターダーク」も、大作の序章なのかもしれないな、と。期待する反面、また新作が出るまで数年待つのかな・・・と、読み終える頃には切なさでいっぱいになってしまいました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.42
(5pt)

「生きる」ということに向き合う、濃密な読書体験

心待ちにしていた村上春樹の新作。期待を裏切らない、濃密な読書体験を楽しむことができた。夜の深い闇の中で、生きることについて考え、しかし完全な結論が出ないまま、朝がやってくるというサイクルから逃れることのできない登場人物たち。そう、われわれは、誰もこのサイクルから逃げることはできないのだ。この本は僕に、「生きる」というきわめてシンプルかつ根源的なことに対して向き合う時間をくれた。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.41
(4pt)

一気に読めました

買って一気に読みました。読み終わった瞬間、「うーん?」といった感じが残るけど、時間が経つにつれてもやもや感が馴染んできていろいろ考えさせられます。コオロギさんの「人間は、記憶を燃料にして生きていくもの…」いいですね。村上さんは、期待を裏切らない大好きな作家の一人です。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.40
(2pt)

混乱、こんらん、コンラン

映画の脚本のような文体。これまでにないまったく新しいストーリーの組み立て方。いわゆる「村上春樹ワールド」からの一層の遊離。だが今までの作品に共通するテーマも存在する。そういった全てを含んだ今作品。前作の「海辺のカフカ」から(いや「ねじまき鳥クロニクル」からだろうか)、村上春樹の方向性の変化が大きな話題になっていた。村上春樹自身も、自分はまだ発展途上なのだといった。しかし、彼は一体どこに向かっているのだろう?読んでいる間も読み終わった今も、私の中ではこの疑問がふくらみ続けている。まるで制御を失ったある種のエネルギー装置みたいに。今の私の気持ちを表現するとこうなる。混乱、こんらん、コンラン。私たちは考えていたよりも、もっとずっと長い目で村上春樹を見つめ続けなければいけないのかもしれない。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.39
(4pt)

朝鮮と新鮮さ

現実形で物語られ、いくつもの「視点」から(公園に、ファミリーレストランに、ホテルに、部屋に、不思議な空間に仕掛けられているカメラから)私達読者はその都市のある夜の出来事を見ることになる視点は目まぐるしく変わり、それらはやがて一つの意味を持って私達に何かを語りかける妹と姉と男とサラリーマンとラブホテルのマネージャーとそのホテル従業員と中国人売春婦とそのブローカー、彼らの交わりは果たして何をもたらすのかまず顕著な変化はこの作品は従来の筆者の作品と違い、三人称がメインで書かれているということだ。しかしながら、その手法は独特である。読者を一つの「視点」としての登場人物としてその状況を知覚させることによって、あたかも自分がその場において、物語に参加しているような感覚がする。すばらしい臨場感だ確かに他のレビュアーの方の書かれている通り、読み応えという点では物足りなさが感じられたしかし映像的な視点を意識した、より想像力を喚起させる新しい文体と読者の意識をわざとなんらかの箇所に集中させる表現方法には新しい可能性を感じたこれまで中立的にシャープな表現に集中していただけに筆者のこの変化には実に挑戦的な意思が感じられるもし、「僕」の内的世界から物語られるという従来のスタイルだったら正直なところ、かなり萎えていたと思うあのスタイルは海辺のカフカで一つの頂点を見つけたと私は考えていたからだ(一人の「僕」というキャラクターは諦観から救済まで一つの流れとして完結したように感じた。また、作者が目指す小説はいろいろな人間が自分の抱えているものを持ち寄り、発熱し、新しい意味が生まれるという総合小説だからだ)その臨場感とリアルな第三者として物語に参加する感覚、登場人物の抱えるものを内面からではなく外側から見せる表現はすばらしいファンでなくとも一読して欲しいちなみにこの小説は23:56から開始される。ぜひともリアルタイムでゆっくり読んでもらいたい
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.38
(4pt)

闇の後に何があるのか

今までの村上春樹の小説とは少し違った印象を受ける。非常に映画的であり、ドキュメント的でもある小説という印象を受けました。それぞれの登場人物がそれぞれに生きている。誰が中心で誰が主役でもかまわない。それぞれの人生が闇であり、読後にその闇の後にくるものは何か考えてしまう。しかし、人生といっても一晩の話である。それでも人生と言ってかまわないと思いました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.37
(1pt)

アフター リーディング

感想を一言でいうと、無理をしすぎているという感じだった。村上春樹は以前『海辺のカフカ』について、「登場人物にあまりリアリティを求めすぎてはいけない。細部ではなく物語全体を見て欲しい」というようなこと語っていたことがあったが、セリフや行動などあまりにも現実の若者とかけ離れてすぎていて、自分にはこの作品に対する入り口を見つけることができなかった。そこまで現実から乖離した人物像を無理をして描いてまで訴えようとするものは一体何なのだろうか。彼がいう「ボイスの獲得」はいまだ不十分なままであるような気がする。演劇のスクリプト風の描写や第三者的な語り、硬い心理描写と柔らかい情景描写の織り交ぜなど手法には意欲的な面が見られるものの全体としては詰めが甘くまとまっていないような印象を受ける。私は思うのだが、なぜ村上春樹は等身大の自分をモチーフに描こうとしなくなったのだろうか。私は少なくとも彼が描く「50代の男の物語」が見たいと思っている。それともそこには語るべき物語はもうないのだろうか。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.36
(5pt)

極上シンプル

シンプルで村上春樹を初めて読む方も十分楽しめる物語ですが、なかなか含蓄深くもありじっくりと味わえる作品であると思います。春樹ワールドがひとまわり成長し、集結したという印象を受けました。19さいの女の子が主人公なので若い女の子には特におすすめです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.35
(4pt)

儚いコオロギ

村上春樹さんの待望の新刊です。まず今までの作品との<描写の視点>の違いに驚きました。内容は、主人公がある意味危険な夜の世界に生きる人々との交流によって内面的な成長を得られるという話だと思います。主人公と闇の世界に生きざるを得ない人々との核心をついた対話には、村上春樹さんの小説に対して期待していた人生観などが描かれていて、面白く読めました。☆が四つの理由ですが、私自身ねじまき鳥や海辺のカフカなど、全体的に観念的な小説を望んでいたからです。これらの小説に比べ、今回の小説はそのような話題は少ないように思えます。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.34
(5pt)

リアル

村上春樹さんのような方でも文章に迷われるんですね。文体に対して、いろいろと試行錯誤をされていたという話を聞きました。これはその試行錯誤の結果生み出された、新しい文章のように感じられます。なんというか、物語がリアルに息づいている、それが第一印象です。今まではムラカミハルキを読むとき、どこか現実感が希薄なフェアリーテイルを手にしている、という感じがあったのですが、これは正にリアルとしか言いようがなくて、物語の途中で現実にはあるはずのない出来事が描かれている部分がありましたが、その描写の生々しさとかリアリティに少しぞっとしてしまって、もう参りましたとしか言いようがありませんでした。どこかで誰かが夜眠っているときに、ひっそりとそんな入り口が口を開けていてもおかしくないよなと思わせるような…。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.33
(4pt)

こちら側と向こう側-アフターダーク-

本書は,いくつかの物語が同時進行的に語られ,その語られた物語のある部分は互いに繋がり合い,またある部分は全く触れ合うことはないという,ハードボイルドワンダーランド,海辺のカフカに共通する手法でつづられている.本書を含め,著者が描き出そうとする各作品共通の世界,人間の持つ闇,こちら側とあちら側,獣のすむ世界と壁の向こう,そして夜明けまでの夜をさまよう妹と眠り続ける姉,を魅力的な文章で,そして非常にリアルに,その暗闇を手の平に感じ,こちらとあちらの壁を皮膚で感じられるようなほどリアルに描きだされている.月並みだけど,面白い,と思える一冊でした.
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366