アフターダーク

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評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全512件 401〜420 21/26ページ
No.112
(2pt)

「さらに新しい小説世界」!

 いやはや、帯の惹句を鵜呑みにしたかのように、文学的教養の底知れぬ欠如を無邪気に披瀝する破廉恥行為のオン・パレードは目に余る。 本作に「新しさ」を見いだせる超能力者の方々(「私たち」という主語や「体言止め」が新しいという超超能力者は論外)は、現代文学に対する無知という以前に、村上春樹の主要作品さえ読んで(読めて)おらず、自身の感性まで自己催眠でねじ曲げて自足しているとしか見えない。 それは、現在の村上春樹(と自身)を救抜することにはなるだろうが、同時に過去の佳作への侮蔑に他ならないと知るべきである。 「2001年宇宙の旅」のようだという感想もあったが、あちらは「重層的非決定」に向けて開かれており、読者(観客)の水準に応じて思考を拡張できる構造となっている。こちらは、意味不明の混沌が苦し紛れに投げ出されているだけで、「信者」以外に対しては固く閉じられており、正に対極にあるといえよう。 「海辺のカフカ」には呆れ果てても、村上春樹の実力に一縷の望みをつないで本書を繙いた者の落胆は計り知れない。 やれやれ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.111
(4pt)

ん-良かったのか?

村上作品は全て読ませて頂いておりますが、地下鉄サリン事件や阪神大震災の辺りから現実的な身に迫るような感じの文章が増えたかなーという印象を持っておりました。前作のカフカが、村上さん若返ったのか?と思える程エネルギッシュな作品だったので、今回の作品は読む前から期待しすぎたのが良くなかったようです。作品の中の現実と空想のバランスが確実に現実の方へ傾いてきているように感じます。ですが終わり方が昔と同じようにポンと突然切られたようなモノだったので「続編があるのか?」とか「もうちょっと先を知りたい」とか現実的な読了感が残りました。私のような読み方の浅い人間の「あのまったりした物語に浸りたい」というような楽しみ方では付いていけなくなるのかなーと少し心配になりました。でも他の作家さんにはない世界観に、嫌いになる事は絶対ないなと思いました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.110
(2pt)

村上春樹も終わった

昔の作品は引き込まれるものがあったが、ねじまき鳥あたりから何が言いたいのかよくわからなくなってきた。ネタ切れかな?今回もそれでどうしたの?というのが感想・・・まあ読者の想像力にお任せっていうことかな・・・好きな作家だったので復活求む!!
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.109
(5pt)

モラリストとして、ヒューマニストとして。

 僕にとって村上春樹と言う人は一貫してモラリストであり、ヒューマニストです。 最初からそれとどう付き合うのか、を基調にしていたと思っています。 近作はそれが少し前のめりすぎな印象がありましたが、「アフターダーク」でやっとちょうどいいところに着地してきた印象でした。 コオロギの言葉、タカハシくんのスタイル、全てがいとおしいです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.108
(4pt)

幕はゆっくりと、しかし突然に下りた

これまでの春樹氏の作品に比べ、現代により近づいた雰囲気が強い。『風の歌』から『カフカ』に至るまで、彼の描き出してきた世界は、勿論日本の中の、確かにある場所なのだが、何処か隔世の感があった。眠らない街、渋谷での出来事は、独特の世界観は保っていながら、ある意味で現代人にとっては最も共感し得るものだったのではないだろうか。切り詰められた文体は、「限られた時間の切迫感」のようなものを彼なりに解釈した結果なのかもしれない。正直に言って、もっともっと引き延ばして読ませていただきたいという思いはあるが、ユニークなレトリック、年不相応に個性的なキャラクターなど、彼のファンならばこれまで同様、十分に楽しめるのでは。私個人としては、是非再読したいと思う。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.107
(4pt)

次につながる物語

「ねじまき鳥クロニクル」が出る前に、出るぞ、出るぞと話題になりながら、それが遅れて「国境の南太陽の西」が先にリリースされたのを思い出します。また、ねじまき鳥も第1部、第2部から1年以上経って、完結編がリリースされた。明らかに村上春樹は、これまでと別のステージにたった。新しく得た道具を使って何を次につむぎだすのか、それこそが大切なのではないでしょうか。進行役は何故複数形なのか、また、同時存在は出来ないように思わせられるが、実際は同時存在しているのは何故か・・・など謎の多い作品。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.106
(4pt)

かすかな予兆、新たな胎動

村上春樹の最新作にして、実験作。不安にまみれた社会世相に対するメッセージがモチーフである、という明らかさにもかかわらず、それを実験的技法と、ハルキストにはお馴染みの二面構造世界をさらに多面化した舞台設定で、巧みな文学作品へと仕上げている。・・・というのはやっぱり村上春樹信奉者の言い分で、ふつうの人が読めば辛いのかもしれない。物語に結末はなく、全ての希望も絶望も夜が明けた後にさえ繰り返し、言葉は夜に吸い込まれていくだけ。救いが、あるようでない世界。それを実験作というか独り善がりというかは、著者への思い入れによって変わってくるのだろう。僕はそれでも好きだ。かすかな予兆をたぐって生きていくことを、静かに描いた小説だと思う。そして、僕は村上春樹の新たな胎動を、ほんの少し感じて、やっぱり嬉しく思うのだ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.105
(5pt)

もう一度読み直すつもりです。

 村上氏の作品は良くも悪くも「社会」全体からはやや断絶した「個」の内部にとどまる傾向があったが、本作品は「神の子どもたちはみな踊る」同様、「社会」の一部としての「個」をテーマとしているようだ。 全文現在形の文体も、まさに今、我々の生活と同時進行でこの話が進んでいるのだ、という臨場感が「生放送」的な感覚を与え、今までの村上作品よりもより現実味を帯びて読み手に迫ってくる。またテレビカメラ的(神にも近い者なのか?)な視点や、現代日本の固有名詞(スガシカオやサザンまで!)が生で表現される点からも、村上氏が現代の日本をしっかりと踏みしめて作品を書いているのがしっかりと見て取れる。 「海辺のカフカ」は「個」を中心とした今までの村上作品の集大成的な印象を受けたが、「アンダーグラウンド」「神の…」の系譜をたどる本作品からは、現実社会を直視した村上氏の新しい流れを感じる。 加えて今までよりも幾分読みやすい文体は若い読者にこそ読んで欲しいという村上氏のメッセージも感じ取ることができる。 しかし安易な表現の中にも、今まで同様、「個」を深く掘り下げた表現は多い。エリや白川の心の深淵などは、もっと読み込む必要がある。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.104
(3pt)

アフターダーク読後21時間

面白くない、短い。それが最初の感想でした。では、今はと言いますと・・・あまり変わりません。確かにあれが『村上春樹の新境地』という感じはします。しかし、『風の歌を聴け』から『ダンス・ダンス・ダンス』に繋がる物語と『ねじまき鳥クロニクル』を読んだ自分としては、完全にイマイチといってしまうような作品でした。おれはまだ小説を読み始めて1年ぐらいですが、ちょっとガッカリしてしまったな、そんな気分です。刺激と興奮を求めすぎたのかもしれない、そう思えないこともありません。でも、やはり、残念です。だからと言ってお勧めしない作品ではありません。結構面白いんだと思います。個人的なハードルを越えてくれなかった、それだけのことです。どちらかと言うと、読んでほしいです。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.103
(4pt)

つながりたいんだ

  みんな だれかと つながっていたい 心の奥底では つながることを 希求している つながりかたの あり方は  時には 暴力的なこともあるのだが
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.102
(2pt)

んんんんん・・・・?

村上春樹の新境地・・・とのこと。村上ファンの私は当然の如く予約購入した。ワクワクしながらいつものように書を開き・・読了。どうなんだろう・・????今まで村上春樹の、あの何とも透明感のある文体と広がりのある物語に惹かれていたのだが、この作品には後者が感じられなかった。広がりが無い。とはいえ村上作品は再読してまた噛みしめるような味が出てくるとも思うので、近いうちにもう一度読んでみるつもりではある。正直、結構ショックだ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.101
(1pt)

なんか説教臭くないですか?

前作もそうだったんですが前作よりもまして、今回は読むと、謎解き(つまり謎解きが終わるとおしまい。答えがわかったら面白くないような・・・)というかパズルの一片がぴたっとはまっておわり、みたいな印象を受けました。前作同様大人よりも子供向けなの?っておもうような感じ。よくもわるくも。しかもなんか説教臭くないですか?ちょっと悲しかったです。なによりも「風の歌を聴け」から25年とか帯に書いてあるが、その作品とは全然違う(あたりまえだけど)。文学とか小説っていろんな意味が読み取れる決してひとつの答えに還元しないものだと思うんですが、この作品はなんかこたえがひとつに集約されているみたいで(身近な人を大切にとかそんな感じの答え・・・)どうなのかなあって思いました。水銀のチキンやツナも気になりました。彼はこういう文学にシフトしてしまったんでしょうか。それか自分が彼の本を必要としなくなってしまったんでしょうか。すごくすきな作家だっただけに、最近のどこかシステマチックな感じ、ステレオタイプの痩せた若い登場人物、美しい女性etcにいささか寂しさを感じます。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.100
(4pt)

おもしろかった

最後のエリとマリのシーンに行くずっと前から、なぜか弟のことを思い出していました。(といっても弟はまだ生きてるのですが)私も弟ももうおっさんなのですが、昔は家が狭かったので小学校まで一緒の布団でねていまして、そのころを思い出させる小説でした。村上氏が何を意図してこの作品を書いたのかはわかりませんでしたがまあ彼の意図がわかるときの方が私には少ないので気にはしていません。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.99
(5pt)

マリ、19歳。

マリ、を羨ましく思った。マリ、は自分と似ていると思った。マリ、が子供のように思えた。マリ、を大人に感じた。たった一晩。人の思いはくるくる変わる。それで、いいんだって思えた…そんな本。何かが吹っ切れた気がする、そんな読後。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.98
(5pt)

新境地が見えた

ねじまき鳥以降の村上作品は、作者の混乱と試行錯誤の連続だったと思います。しかし彼の作品には常に小説に対する「誠意」が感じられます。それが同時代の作家の中でも「村上春樹」という存在が、好き嫌いを別にして独特の特異なポジションを獲得した要因だと思います。アフターダークでもその「誠意」を感じる事ができ、一文、一文を噛み締めるように気持ちよく読む事が出来ました。確かに、以前のような流れる文体ではないかもしれませんが、確実に「味のある」作風へと変貌した事は確かだと思います。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.97
(1pt)

読んでください。

アフターダークを読んで裏切られたと感じた人は多いと思います。みなさまの貴重なレヴューをすべて拝見しましたが、それは求めているものの違いのような気がしました。無力感と深い喪失を抱え再生へともがく中年の姿が読みたければ「国境~」あたりが、喪失とノスタルジーならば「ノルウェイ」「スプートニク」あたりが、スピード感ならば「世界の終わり」三部作あたりがよいのではないかと想像します。でも、アフターダークにはそういうのがないから、違う!って思うのもすっごくわかる。カメラ視点はしつこい感じだし、村上語もいい加減うんざり。こんな風にいきっこないうますぎる展開とか。でも、もし帰ってこない直子や鼠やあの頃の「僕」が登場する物語だったら? 島本さんはまだ寒い車の中で泣いてるし、ミュウもどこかで高級車を運転してる。そして、もうきっとそこから動けないのです。だから、カフカ君とか青年少女が中心の展開になったのではないでしょうか?「風の歌~」が世にでたとき、誰が「アフターダーク」が同じ作者によってつくられると想像できたでしょうか?よく分からない凝り過ぎた文体とか、無理のある会話運びとか痛いとこはあるようにも思うけど、1970年代にあれほど固執したおじさん(失礼!スミマセン"")が、ようやく2000年を受け入れ始めているのです。もちろん、勝手な想像です。でも、本当の意味で変わり始めている気もするんです。明らかに”丸く”なったし、全体のトーンが明るくなっています。異論反論はあると思いますが、読む価値はあると思います。自分が村上春樹に何を求めているのか、村上春樹自身は何を求めているのか~って。何かつまらないぼやきしか言えてないぞ...スミマセン。。。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.96
(5pt)

村上春樹の「夜明け前」

『世界の終わり……』や『羊をめぐる冒険』など、かつての「村上春樹」を愛読した人なら、この作品に対して違和感を覚えるだろう。「あの村上春樹は、どこへ行ったの?」と。でも、この作品はまぐれもなく、村上春樹の作品だ。体言止めや「~いる。~いる。」といった文章が続くと、普通は悪文になるのだけれど、にもかかわらず悪文にならず、むしろ名文となっているところは、やはり村上春樹ゆえだろう。正直言って、昔から村上春樹が好きだった私には、この作品、あまり面白くなかった。それでも星5つつけたのは、いままで停滞がちだった村上春樹(『神の子どもたちはみな踊る』『海辺のカフカ』)が、新たな方向へと歩み出しそうな雰囲気を、この作品から感じたから。 しかし、あとどのくらい待てば、夜が明けるのだろう。 それまで待ちきれない春樹ファンも、いままでアンチ春樹だった人も、読んでみてください。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.95
(4pt)

無題

今までと文章の感じが違ったけど、やはり村上春樹の作品だなぁと。とりあえず、長さが足りない。長ければいいってわけじゃないけど。あまりにも、さっぱりと終わってしまって、残念です。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.94
(4pt)

久々に村上春樹を堪能

 「風の歌を聴け」以来の村上ファンであったが、ここ数年、というよりここ十年ほど「?」状態が続き、前作「海辺のカフカ」に至っては「。」村上春樹、終わったなとご冥福を祈りたい気分であった。 しかしこれは良かった。正直ほっとした。ご冥福を祈りながらも諦め切れずにハードカバーを買って裏切られずに済んだ。 久しぶりに村上春樹らしいはずし方。 ある都会の一晩を「視点」が描写する。2ヶ月間眠ったままの美しい姉エリを持つ風変わりな少女マリが、深夜のファミレスで姉の同級生の男の子高橋と偶然会う。そこからちょっとずつぎしぎしと物語が進んでいく。マリはラブホテルで起こった暴行事件に関わる事になったり、その後ふたたび合流する高橋と話しをしていくうちに自分の中で何かが動いていく。 ストーリーをうまく説明しづらいのはこの作家を知っている人ならわかってくれるでしょう。でもこの作家はストーリーを楽しむのではなく独特の世界と言葉で魅せてくれます。今回一番のヒットは「裁判所はシネマ・コンプレックスに似ている」ってセリフ。笑えた。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.93
(4pt)

再びの、始まり

村上さんが書きたかったものは、「悪」の世界なんだな、という思いが強くなった。『海辺のカフカ』ウェブサイトのスペシャルインタヴューで村上さんはこう言っている。「僕がこの先小説の中で書いていきたいと思うのは、やはり悪についてですね」と。僕は『海辺のカフカ』の「ジョニー・ウォーカー」や、それ以前の『ねじまき鳥クロニクル』の「皮剥ぎボリス」の役回りを読んでいて、それを強く感じていた。おそらく次回作も、という思いはあった。確かに今回の『アフターダーク』も中国人娼婦を殴る話になっているし。でも、ただ悪の描写で終わるのではなく、それを裁くシステムとしての裁判、あるいはそのシステムを生み出す背景のことに話が進んでいた(高橋が言う「タコ」のことなど)。要するに、悪は存在する、誰の心にも、ということ。ただし、それを悪とみなすのは社会システムである……それからどうなるか、なのだけれど。うーん、まだ咀嚼できていない。村上さんは『海辺のカフカ』ウェブサイトのスペシャルインタヴューで、最終的に書きたいと思っているものは「総合小説」だと言っている。「総合小説」とはドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』みたいな小説だと例示しているが、「様々な人が出てきて、それぞれの物語を持ち寄り、それが複合的に絡み合って発熱し、新しい価値が生まれる。読者はそれを同時的に目撃することができる」と説明している。『アフターダーク』ではまさにそれをやろうとしている。しかし、「総合小説」としてのスタイルを見せるために、わざわざ神の視座(みたいなもの)を持ち出すのはちょっと不恰好なようにも思うが。「マリ&高橋、カオル他」の世界と「白川の世界」が接点を持ち、「白川の世界」が「マリの世界」にSFチックにつながり、エリはマリの元に戻る。前述した、抽象的な非現実の世界が現実世界につながっているのも形式上の「総合」なのかも知れない。夜には非現実の世界がぽっかりと口をあけているようだ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366