アフターダーク

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評判

アフターダークの評価:

3.48/5点 レビュー 468件。 C ランク

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平均点3.48pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全512件 421〜440 22/26ページ
No.92
(4pt)

トリヴィア

高橋が「最後のほうはよく見なかった」って言って『ある愛の詩』のでたらめな結末を教えたのは、某有名小説(映画化、ドラマ化、漫画化されてる)へのあてこすりのようにも思えた。雪投げのバックにフランシス・レイの感傷的な音楽が流れたのは、日本のTV局が放映の時「演出」と称して勝手にやったことだ。(『昼顔』に音楽付けたことさえある)『ファイブスポット・アフターダーク』を知ってる今どき女の子に驚く前に、ジミ・ヘンドリックスやピート・タウンゼントがステージで電気ギターを壊すことが共通認識になる今どきの若者たちって…映画化するならデヴィッド・リンチ監督にお願いしたい。(浅井エリの部屋のTVが点くシーンなんかぴったりだ)
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.91
(4pt)

暗闇の後は何?

いつもの通り、2話が平行して進む村上ワールド。いったいこれが何時つながっていくのだろうか?深夜のでニーズから始まる音楽と本、そこに偶然ではなく必然と現れる男、ラブホテルで繰り広げられる男と女のストーリー、そこに現代を巡る悲惨なストーリーが、ようやく2話がその接点を結ぼうとするときページが終わりを告げる。はやく続編を・・・
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.90
(4pt)

“僕”から“君たち”へ

長編小説と言うには食い足りない、というのが率直な感想です。『海辺のカフカ』の後だけに余計そう感じるのかも知れません。しかし、村上氏のメッセージとしては、『海辺のカフカ』を継承し、更に別の視点からアプローチしたものである、と私は受け取りました。それは、若くして人生に行き惑っている人達の苦しみを汲み取り、静かに、しかし力強く励まそうとすることではないでしょうか。主人公のマリ・姉のエリ・そして高橋くんも、成長する過程で、家族に束縛され、あるいは裏切られてきた若者たちです。同じような苦しみ・生きづらさを抱えている若い人達に、是非読んで欲しい。全体を俯瞰するような斬新な文体も、とても魅力的です。少なくとも私は、マリの流した涙に深い共感を覚えました。村上春樹のこれからを、私は期待を持って見守っています。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.89
(5pt)

すばらしいと思いました。

「現実と、想像力による世界の、交錯」(「かべぬけ」のような。)とでもいうような、村上諸作品の特徴的体験そのものを、より正確で具体的な言葉を使って緻密に分析し、掘り下げ、再構成した(しようとした)作品ではないか、と思いました。いわゆる「かべぬけ」のような意識体験そのものを、よりリアルに読者に提示して、追体験させるには、どうすればいいのかな?という問いがまずあって、それにたいする答えが、このナラティブだったのかな、と。村上春樹さんにとっては、この作品で描かれた、空間的、時間的あり方は、私たちが実際に生活している世界のあり方として、本当にリアルに実感されているものなのだと思います。すごく濃密な読書体験でした。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.88
(4pt)

読書の秋

もともとこの作家には物語の筋なんか期待していなくて、語り口というか、物語の周りのセンスのいい描写を読みたくて楽しみにしているのだが、今回はただの散文を読んでるみたいで、(いつものように)筋もなければ、心地よい余韻もない。深みもなければ、迫力もない。という、ないないずくし。サスペンス作家のような巧妙な伏線や結末を期待できないこの作家には、ブツッとストーリーが切れるが、それによって得れる絶妙な読後の余韻があったのだが、それは今回はない。全てが肩すかし。でも、読んでて「やっぱり村上春樹の小説だ」と思ってしまった。これが彼の魅力と人気だ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.87
(4pt)

真夜中の香り

一夜のお話。夜の香りがします。登場人物が、入れ替わり立ち代り場所を変えて登場しますが、皆一人一人それぞれ生きて独立した存在となっており読後もふと彼らを思い出します。夜のお話というのもあるのですが、やはりテーマが『闇』なんでしょうか、深く重いものを感じます。ラストは今まで春樹作品に無かった新しさを感じました。また新しい村上春樹の作品が読みたいと思いました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.86
(3pt)

よくわかんないけど・・

2日くらいかけて読みました。なんというか話に山場がなくて、終わり方もまだ続きがありそうで、正直わかんない事だらけでした。でも読まなくて良かったとは決して思わないし、読んで良かったと思っています。もう一度時間をあけて読み直したいけど、どうかなぁ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.85
(3pt)

うーむ。残念!

私の中で一番好きな作家。村上春樹。今回もやはり発売と同時に購入。3時間程度で読了。感想は、これが普通の小説家の小説だったら、うん、いい小説だなぁと満足するところなのだが、村上春樹の小説となると、やはりかなり期待していたので、失望してしまった。もっと深い、ドストエフスキーのような長くて深い小説を期待していたのだが、まるで短編映画のようなサラッとした小説だった。いいように考えると、文体は変化しているので、きっと次の小説のための新しい技術を試しているんだろう。まぁ、でも、個人的な意見としては、これから購入を考えている人は、買う必要はないと思う。次の作品が出た後に、そして次の小説が面白ければ、読めばいいと思う。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.84
(4pt)

文章○ ストーリー×

ひきこませる文章でした。が、ストーリーはちょっと読者無視。読んだあとに、期待はずれでザンネンの気分だったのですが、読書後3日ほど夢に小説のシーンがでてきます。精神的に深くささるテーマだったのでしょうか?個人的に「風の歌を聴け」が好きなので、このテは好きでした。ネズミと彼がダブりました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.83
(2pt)

浅い闇から淡い光へ

「納屋を焼く」「象の消滅」「沈黙」などと同じく、普段意識されていない闇の世界との関係性がテーマになっているように感じた。だが、上記3作品のほうが遥かに遠く、深くまで、闇の世界を探索していると思う。誰も知らないところで起こる、誰も気づかない決定的な変化。名もなき人々、誰からも注目されない人々の、声なき声…それらを描き出そうとする視座は、この作品にも十分に感じられた。だが「ねじまき鳥」以後、村上作品に闇の深遠さへの到達距離を求めてきた自分にとって、今作は手応えがなかった。3人称だとか、カメラの視点だとか、そうした表層のテクニックがそんなに重要なのだろうか。不自然なだけで、逆に意識の妨げになった。もしかしたら、自意識を持ち続けて読ませるための装置なのかもしれないが…。…と、読んだ直後には思っていたが、時間の経過とともに新たに感じることがあったので追加します。この作品は今までの作品で言えば「蜂蜜パイ」に一番近いのではないだろうか。闇を描きつつ、最終的に光のあるほうへと読者を誘うという意味において。殺人の低年齢化など、混迷の度合いを深める日本社会の中で、たとえ微かなものでも光を見出そうと、もしくは光があることを期待しようと、著者は必死で模索しているのではないだろうか。そう思って内容を思い返してみると、新たな手応えが感じられる。現実の混沌をより混沌としたものとして描く作家が多いなか、村上春樹の視点はその先を行っているのかもしれない。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.82
(5pt)

ストーリーテーラーとしての作品

村上春樹が新たな境地を模索している。そう思わせる作品だ。きわめて純粋な観察者としての視点を通して、客体化された物語を語り手として書き進めている。主体的でないその文体は、多くの村上ファンを失望させているのかもしれないし、これまでの村上作品とは比べ物にならないほど、物語の細部が、何も解決されていない。これまでの村上作品では、さまざまな物語中のナゾが、見事に融和して解決され、それが読者にとっては爽快な読後感となっていたことであろう。あるいは「何も解決されていない」状況を残すことで、かえって作品を忘れがたいものとしている作品もあった。このアフターダークでは、そのような作品とはなっていないので、これまでの村上ファンには物足りないであろう。あるいは、断片的なスケッチのようなものかもしれない。画家が、精密なスケッチを繰り返し、そのパーツを組み合わせて大作を書き上げるように、純粋な観察者として状況を精密にスケッチをし、さまざまな状況を組み合わせて、より大きな物語が出来上がるのかもしれない。そのための試みならば、大いに歓迎したいものである。もちろん、私にとってはこのアフターダークだけでも、ひとつの物語として、十分なものである。上に書いたようなこれまでの村上作品から予測するものとは異なったものだが、すべてを書き尽くすよりもより多くのものを、読後に残している。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.81
(4pt)

温かく、痛みを持ってひそやかに

短いのであっという間に読めた1冊今、現在の日本の都会に生きている人々をの一晩を 温かく痛みを持ってひそやかに切り取った小品。読んだあと 自分の生活や日々通り過ぎる街を思い出して確認しました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.80
(2pt)

哀しき終焉の証?

 村上春樹は、「ノルウェイの森」で心ならずも踏み込んでしまった迷宮から未だに脱出できず、彷徨い続けているかのようである。 生還を待ちわびる読者にもたらされた前作「海辺のカフカ」は、異常ともいうべきキャンペーンもあり商業的には大成功を収めたようであるが、その文学的惨状が大方の「村上離れ」を加速してしまったことも否定できない事実であろう。 さて、残念ながら、本作こそはという儚い期待も木っ端微塵に打ち砕かれてしまう。 そこにあるのは、寂寞たる既視感のみであると言っても過言ではない。 仮に、初めての読者であれば、村上春樹の名声に首を傾げることになるのは必定。 それにしても、派手な広告こそ慎んだとはいえ、このようなものを臆面もなく売りに出す編集者と出版社の罪は限りなく深いと言わざるを得ない。 「昔は良かったのに。」と言うのは旧来の読者にありがちな常套句ではあるが、せめて、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」や「羊をめぐる冒険」の水準を保持してくれることを願ったのが「木に拠りて魚を求む」行為であったとすれば、自らの不明を恥じるほかない。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.79
(2pt)

未完の短編小説?

地の文がほとんどなく、会話で展開されていくストーリーは、さらさらと読みやすく、あっという間に読み終わり、あれっ?バラバラに展開された全てのものが結びつき、ねじれながら展開していくのが村上春樹の作品と決めてかかっていたので、予兆のみで終わってしまった結末には、肩透かしを食らったような気分になりました。他の小説家が書いたものなら、合格点に面白い。でも、村上春樹に求めているものとしては・・・。読み終わってから、辻褄合わせに考えたこと。これは、夜中から朝が来るまでの7時間足らずの出来事を、ドキュメンタリー風に切り取っただけのもので、なんの結末へも向かうつもりはなかった。その後の時間については、読者がそれぞれ想像出来るようにわざと放り投げるように終わりにしたのではないかということ。それとも、現代を切り取ろうとするには、村上春樹が歳を取りすぎて、俯瞰しての視点という手法を取らざるを得なかった。はたまた、「僕」という一人称での小説は得意だが、女性の視点を描くには深みがない。苦手?重要な主人公の一人に19歳のマリを据えたことにより内容が希薄になってしまった。いずれにしても、夜中にファミレスで2時間程度を潰すにはもってこいの小説。なかなか寝付けない時、ふと夜中に目が醒めたとき、ザーザー音を立てるテレビの画面を見て、戯れに想像するような、小さな作品。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.78
(4pt)

フツーに読めるステキな夜話

やさしく、ステキなお話だと思いました。評価の高い初期の作品には今ひとつ世界観がなじめなかった私には、こういった小説が合っているようです。あのころの話はなかなかフツーには読めないです。「アフターダーク」は静かな夜を過ごす優しい人々の話です。私は心がぽっと温かくなりました。ところで、カオルさんが今ひとつイメージわかなかったんですが、今朝、アジャコングさんをテレビで見て「これや!」と思いました。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.77
(3pt)

永い夜が明けた後に

村上春樹待望の新作。小説は時系列に沿って進められており、ほぼその時間の流れに沿って、ちょうど一晩かけて一気に読んだ。「神の子供たちはみな踊る」の中の「蜂蜜パイ」で、『これまでとは違った小説を書こうと思う』と語った筆者であるが、正直この小説はその変化の過程であり、これが完成系であるとは思いたくない。過去の作品にあるような、洒落た会話や比喩はところどころ見受けられ、また物語の終わりには「世界」と「個」との繋がりのようなものが感じられ、過去の村上作品で追い求められていたものが見つかったような気がして少し安心したような、安らかな気持ちになることが出来た。しかし、戯曲のような客観的な短い文体は「私たち」という一人称による視点の誘導を含めて、文体の実験としては面白い試みかと思ったが、まったく良いとは感じられなかった。筆者は簡素な表現によって読者の想像を求めたとのかも知れないが、これほどすばらしい文章を書ける筆者なのだから、筆者自身の文章をもっと味わいたかった、物足りなさが残ったという読後感が評価の理由となった。話の筋としても物語全体が収束しきっていないという印象が、筆者がそれを狙っていたのだとしても、好きになれなかった。大好きな、本当に大好きな作家なので、次回作に期待しています。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.76
(4pt)

物語の一日性

読み出してみて思う事は、「夜の都市」を主人公に想定しているのではないか?という事だ。冒頭の数行は、都市に生物的な形容を与えているし、何より「私たちの視点」が浮動性を持っているからだ(特に1章から2章への間は、会話の量からして、相当の時間が経過しているのにもかかわらず、「時計」は一分しか進まない。視点は同時に二つの場所に存在している。)。登場人物は入れ替わり立ち替わり現れ、それぞれのエピソードを展開し、また、それぞれのエピソードに干渉している。また、「時計」は、物語が一日(一晩?)という短い期間である事を印象づけている(この作品が物足りないと思われる方が居るならば、それは、作品のコンセプトが「一晩」という所にあるからだ。あまりに多くのものを詰め込み、多くの結論を出してしまうと、それはそれで違和感が生じる。)。文章に関して言えば、ストーリーの中心には形而上的な描写があるが(主に浅井エリに関する章)、基本的には紛れもないリアリズムだと思う。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.75
(4pt)

捉えどころのない読後感と新たな期待

今までの長編ような、読んだあとのどっぷりとくる何とも言えない良い疲労感がこの作品を読んだあとは全くありませんでした。何か予感めいているけれど、それが私の中では最後までひとつにならずにさらっと終わってしまった感じでした。誰かのレビューでも触れていましたが、「アンダーグラウンド」をきっかけとして、村上作品は多少なりとも窮屈になってしまった気がします。あるいは、村上作品の捉え方に自分がある意味で偏見を持ってしまっている気もします。(「社会的なテーマをきっと含んでいるんだろうな」みたいに。)ただ、マリがエリのベッドにもぐり込むシーンは、今までの村上作品を読んだ中では感じたことのないくらい切なく、優しい希望をはっきりと感じた気がします(じんわり涙が出ました)。そんな訳で、星4つ。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.74
(5pt)

あたたかい気持ち

先日書店で買い求めて、3時間くらいかけて読み終えました。『海辺のカフカ』という長編小説の後の作品だし、村上春樹の中編小説は良い悪いの意見が大きく分かれるような印象を受けていたので、読む前はそれほど期待しないようにしていました。しかし前もってそのような考えで読んでいたからか、この作品は期待以上に面白かったです。登場人物も魅力的だったし、何より読後はあたたかい気持ちになれました。村上春樹の小説はあらかた読みましたが、こんなにあたたかい気持になったのは初めてです。『アフターダーク』には、これまでのどの作品とも違った魅力があると思います。文体などは確かに変化しているけれど、紛れも無い「村上春樹」の小説であることを、読んでいてひしひしと感じました。この小説を読んでどう感じるかは人それぞれだと思います。私もざっと1回読んだだけなので、これからじっくり読んでいくと見方が変わるのかも。簡単そうに見えて一筋縄ではいかないような雰囲気の作品ですので…。ただ、まだ『アフターダーク』を読んでいない方には、読んでみて自分の心で判断して欲しい。そんな小説です。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366
No.73
(3pt)

次のステップへ

今村上春樹さんの中にある物をできるだけ自然な形で取り出し、書き留めた感じの作品です。海辺のカフカが重厚な一枚の作品なら、こちらはスケッチ集といったような。かつて次のステップへ進むためにスプートニクの恋人を書いたように、アフターダークも新たな作品を生み出すためのステップではないでしょうか。おそらくこの何枚ものスケッチを元にして次の作品の方向を確認し、重厚な作品に繋げていってくれることでしょう。次回作に期待です。
アフターダーク Amazon書評・レビュー: アフターダークより
4062125366