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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全345件 141~160 8/18ページ
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とてもきれいで新品同様でした。 この本が1円なんて本当に驚きました。 ありがとうございました。 | ||||
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久々村上ワールドに浸りました。上下ともに一気に読まされてしまうところに村上ワールドの魅力があると改めて思いました。でもノーベル賞というとう~んどうなのかねえ・・・ 莫言さんは読んだことないから何とも言えないけど、安部公房がとれなかったんだから、しょうがないんじゃないですかね。 ノーベル文学賞の作家ってよく知られていないことに傾くような気がします。大江さんがとったのは素晴らしいことだけど、安部j公房の方がすごいんじゃないでしょうか?ちなみに、私、川端康成は何がいいのかよくわかりません・・・ まあ戦後の日本の文学って束になっても、手塚治さんの足元には到底及ばないですよね。 | ||||
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上巻から一気に読んでしまいました。 何かに導かれるようにヒッチハイクで四国へと向かうナカタさん。 自称カフカ少年とはどこで出会うのか?事件の顛末は? 気になってページを繰る手が止まりませんでした。 久しぶりに小説の世界を満喫できました。 | ||||
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村上春樹作品は大好きですが、『海辺のカフカ』は、どちらかといえば長編の中では苦手な方です。 しかし、この下巻にある、カラスと呼ばれる少年の章が圧巻すぎる。たった数ページだが、これだけのために☆4つにしました。 ナカタさんの話し方などで、元から平易な文章が、さらにシンプルに馬鹿っぽく見えるようになっています。しかし、必ずこういう必殺的描写をこしらえてくるところに魅力を感じてしまう。 登場人物のジョニー・ウォーカーやカーネル・サンダースは、誰もが知っているシルエットで想像力を掻き立てる。しかし、作品の長さを考えると、いささか省略的設定な気もしなくはない。ウォーカーの方は、個人的に、『新世紀エヴァンゲリオン』に出てくる碇ゲンドウとやけに被った。 やはり主人公が15歳なので、少年少女に向けて書かれている感じはします。その反面、取りかえしのつかないことにどう向き合うかというのは大人向けのテーマだし、やはり普遍的ですね。 | ||||
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満足しています。また、利用しようと考えています。安心して利用出来ました。 | ||||
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15歳の少年が家出する物語と、 猫と話せる不思議な老人の物語が、 章ごとに交代で語られ、 2つの物語が交錯していく冒険ファンタジー。 どちらの物語から見ても、 圧倒的なまでに「非現実」を語っているような気はするが、 実はとても「現実的」なメッセージばかりだと気づく。 主人公はどこにでもいる15歳の少年ではない。 しかし、自身の親との関係に苦しむ子供が、 ひたむきに大人の階段を上っていく姿が、 とても鮮やかに描かれている。 自我の目覚め、種々の愛と葛藤、 暴力、死の世界、宿命、成長、など、 様々なラベルをつけられる物語だが、 なんといっても登場人物のキャラの濃さと、 その親しみやすさが秀逸だ。 とりわけ、ナカタさんの存在は、 この物語の核をなすといってもいい。 自身が望まない運命によって、 大きな流れからはみ出し、 そのことすら疑問に思わず、 日々をあるがままに受け入れてきた老人。 その老人自身に悲しみや哀れみはないものの、 周囲の我々に多々感じさせる。 我々はみな、ある意味ナカタさんなのかもしれない。 孤独と向き合い、必死に生きる我々人間の描写を通して、 作者が「お前は孤独じゃない」と あたたかくそばに寄り添いたかったのか。 こちらの世界とあちらの世界という村上ワールドは健在で、 好みによって評価は分かれるだろうが、 個人的にはとても満足した作品であった。 | ||||
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あらすじをここで述べるのは止めておこう。小説を読むとそこにはあるテーマが浮かんでくる。この小説の場合には、それは倫理であると思う。倫理、それはこの小説の場合には運命と理念と現実の錯綜する中において、人は他者との関係において、また他者からの継承において生きる根拠に辿り着きうる存在であることを告げ知らせるものである。 エディプスコンプレックスという神話と妄想的現実、15歳の恋、太平洋戦争や内ゲバ人違い殺人や自殺や猫の虐殺などの死、大事な相談相手である性同一性障害かつ同性愛者の図書館員という設定、哲学系のとびきりな売春婦や今ここを生きる術を身につけていることの大切さを教えてくれる、姉と同年齢の女性の登場とセックス、愛と処理の対象としての性行為の表現、隠蔽された性にまつわる暴力によって知的障害になったらしき落語の与太郎キャラの老人等々が、このテーマを浮き彫りにする各々の役割を担う。 15歳と言う年齢は、ある意味で人間と人間より前の存在との境界だろう。それを舞台の主役として二系列のストーリーが絡み合いながら意味を醸し出していく。この心地よい意味の香りをもたらしてくれるストーリーは、ただひたすら読んで面白い。 | ||||
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村上さんの作品のなかでも、一位二位を争う作品。 わかりにくい部分が少ない。 恋に関する言葉にグッときた。 シューベルトに対する評論の仕方にびっくり。 なるほどとうなづいた。 | ||||
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村上春樹の作品は、20年くらい前にダンスダンスダンスと風 の歌を聴けを読んだが、そのときはやたら性描写が多い、だらだら と退屈な印象しかなかった。しかし最近になって、1Q84やカフカ やねじまき鳥など読んでみると、その現実と幻想の入り混じった世界 が面白く思える。村上氏の描いている世界は、オカルト的ではあるが 心霊世界であると思う。ふだん認識している現実世界より高次元にある 世界で、現実世界と切り離されて存在しているのではなくて関連しあって いる。カフカにでてくる森は、心霊世界の象徴である。そこに主人公 は入っていき母親と和解し、救いがもたらされる。オカルト的なものを 全く信じない人には受けいられない作品だとも思う。 | ||||
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村上春樹さんの作品は、だいたいこういう作風なのだなと思いました。 読者に解釈を任せすぎな感がありますので、わたしの好みとしては、イマイチな点がいつも残ります。 が、退屈させない文章は、とても良いと思います。先を急がずに楽しめます。 この作品に出てくるナカタさんのキャラクターはとても好きです。 | ||||
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川端康成、大江健三郎に続き、近々、三人目の日本人ノーベル文学賞受賞者になると期待される村上春樹。全作品を読んだわけではありませんが、「海辺のカフカ」がオススメです。 「君は、これから世界で一番タフな15歳になる」と予言される主人公と同世代の高校生には共感できる部分も多いのでは? ただ、文章はとても読みやすいのですが、ストーリーは難解。 でも、世界各国で翻訳され、多数の熱狂的なファンを持つ村上ワールド全開の本作品。日本人ならば、一度は紐解くのもいいのではないでしょうか。 | ||||
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カフカの章とタナカさんの章が徐々に交錯していく過程が面白かった。 ただ、独特な幻想的な雰囲気に加え、これまでの伏線に明確な答えを用意しない終わり方をしていたりと、凄い癖を持った作品になっているので間違いなく人を選びます。 個人的には、友人とお互いの解釈を語り合うのが好きなので大丈夫でした。 | ||||
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正直、本をたくさん読むほうではないので、参考にしていただける意見かどうあわかりません。批判的な意見の方のほうが普段から文学に親しんでおられる気はします。 ただ、個人的には非常におもしろかった。ストーリーの展開については常套手段ではありますが、交互に二つの物語が展開されているので、次の次の章が気になってどんどん読み進めてします。 内容についてですが、難しさはあるものの、テーマはこれまでの作品と同じなので、村上春樹さんの作品を読まれている方なら、 これまでの作品も含めて理解が深まっていくことは間違いないと思います。その一つの例として「世界のおわり…」では壁の中にいることを選んだ作者が、この作品では外の世界ので生きていくことを選ばせます。また、人の生き方と影の関係についても分かりやすく話がすすんでいると思います。 繰り返しになりますが、いろんな本を読んで知識が豊富な方にとっては、飽き飽きする内容かもしれませんが、そうでなければ楽しくよめていろいろ考えさせられる内容です。 ストーリーの組み立てや登場人物の設定、SF的な部分など細かい批判はいろいろあるようですが、僕はあくまで村上春樹さんのメッセージを立体化させる3Dメガネのような道具だと思っています。おかげでより楽しく読めました。 | ||||
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まず村上春樹の小説にはほとんど現実感のない人々が多く登場する。その登場人物達がほとんど現実感のないような物語を紡いでいくから、もうまとな神経で向き合おうとすると訳が分からなくなってしまうし、読むのに疲れてしまう人も多くいるだろう。 さらに本作、海辺のカフカは、少年、ナカタさん、大島さん、佐伯さん、ジョニーウォーカーという複雑な背景をもつ人物が登場する。 こういった非現実的すぎて、結局、結末がはっきりとはしないという事が批判の対象となってしまったりする。 でも僕は思う。 人が小説を書いたり、映画を作ったり、音楽を作ったり、またその逆にそれらを受け取るという事はもう大昔から、我々が当然のように行なってきた行為である。 そういった事の根源にあるのは、大袈裟に言ってしまえば現実逃避だと思う。 目の前の生活を淡々とこなして行き、それで充分ならそれで結構ではないか? しかし、人間はそうはいかなかった、溜まりに溜まったものを芸術にぶつけ、そこに想像力でもう一つの世界を創り出した。 だから現実感が欲しいなら、自分の人生を生きればいいのだ。 それでも現実逃避したいのならば想像力を思い切り使って別の世界を見る事ができる。 それが芸術の最大の魅力であり、人々を掴んで離さないのだろう。 話はだいぶ逸れたがこの作品はあまりシリアスにならずに、文章の中に見える風景を思い浮かべ、そこにあるものをゆっくりと自分の中で吟味すればいい。 最初から現実感なんて求めていないのだから。 | ||||
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やはり村上春樹の作品の幻想的で独特な雰囲気は人を選ぶように思います。 自分もノルウェイの森ではよく分からなかったのですが、今作ではグイグイと引き込まれてしまいました。 引用が多く、そういったものも自分好みです。 上巻では伏線を敷いただけなので、最終的な評価は大きく変わっていくと思いますが、 これから、タナカさんパートとカフカパートがどのように絡んでいくか楽しみです。 | ||||
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当時の宣伝文句がどういったものかもう思い出せないのですが、 確か「15歳の少年が旅に出て成長する物語」といったような感じだったのでは ないでしょうか。その少し前に神戸の事件があり、日本中が中学生の問題を 半ば興味半分に話題にしている時期が過ぎ去った後に、出版された記憶があります。 私はこの時期、村上さんの本を全く手にしてなかったので、 新聞で『海辺のカフカ』の書評が出るたびに、何となく手がのびませんでした。 今回初めて読みましたが、とても不思議な小説です。これを読むと むしろ『1Q84』がものすごく明快な小説に見えるくらいです。 あくまで相対的にですが。そして小説の宣伝文句として選ばれていた メッセージが、小説そのものとものすごく乖離していることを 実感します。。 星を一つ減らしたのは、15歳の少年や少女がバイブルにするには 少しラビリンス的な読み物のように感じたからです。 現実の辛さを正面から受け止め、その傷に耐えるしかない10代の少年が この本を読んだ時、そこに救いはあるのだろうか。 この小説の迷宮に迷い込んで戻れないのではないだろうか。 そう感じました。 小説を読み終えた少年や少女達のそばに、 この小説を読んで広がりを感じた大人の存在があることを 願うばかりです。 | ||||
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村上春樹の作品はノルウェイの森、スプートニクの恋人、アフターダークを学生の頃に読んだ程度。 社会人になって2回目の夏休み、旅路の特急電車の中(と旅館の中)で本作品を読んだ。 結論から言ってすごく楽しかった、と言うよりは、自分の心が落ち着いた。 仕事を辞めようかと思っていたが、なんとなく、もう少ししなやかに頑張ってみようと思えた。 本作品でも他の村上作品同様、意味不明なものがたくさん出てきます。そして意味不明のまま終わります。 田村カフカ、ナカタさん、ホシノさん等の登場人物はそんな意味不明さを意味不明のまま受け入れて、進んでいく。 そんな諦め感、浮遊感が、私の心に染み込んだ。 | ||||
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本書の感想は上巻へのレビューに既に書いた。本書を読んでいるときなにやらなつかしい感覚に包まれた。そして、高校時代に読んだ安部公房の「箱男」を思い出した。ストーリーは全然違うのだけど、不思議な非現実感が気持ち良かった。 | ||||
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はじめは全然好きじゃない小説だった。 ぐんぐん読み進められるのだけれど「結局このままなにも解決しないままおわるんだろうな」と途中から思ってしまったせいかもしれない。 ・・・でも読み終わってから、ふとしたときにこの小説のことを思い出すようになった。 なんでだろう。サブリミナル効果? 気になりはじめたら、もう収まらなくて、家に帰ってこの小説を手にとってしまう。 本棚にもどすとき、村上春樹ってすごい作家だな、といつもあらためて思う。 | ||||
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久しぶりに村上春樹を読んだ。といっても、私はノルウェーの森以降の村上春樹を読むのは多分初めてだろうと思う。本書は5年以上前に本屋で買ったまま本棚に置きっぱなしになっていたのだ。少し時間が出来たというよりは、頭痛がひどくてしかたがないから暫く自主的にオフにしようと思ったので、そういう時は村上ワールドに入るのも悪くないと思うのだ。 村上春樹には多くのファンがいて、わたしなんぞは今まで読んだ作品数もほんの10作品くらいで、どうこうえらそうに話せる立場ではないから、このレビューはとても私的なものになると思う。村上作品を読むといつも、とことん不思議なワールドにはまりこんでしまい、1つには、終わるまで出てきたくないから、もう1つには、そのワールドと現実を行ったり来たりしながら生活するのが苦しいからという理由で、読むときは一気読みでないと気が済まないから一気に読めるくらいの時間が取れない限り手を出さないことに決めている。そして、今回はそのヒマができた。 内容については言うまい。色んなモチーフが最初はばらばらだったのが、どんどん、すざまじい必然性と、ときには無機質な、ときには無邪気な狂気をともなって四国の小さな私設図書館に集結して行く。。。今回は引用のあった本のほとんどが学生時代に読んだ本だったおかげもあって読みやすかった。星1つ減らすのは、1日10ページみたいなペースで読んで欲しくないから。 | ||||
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