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海辺のカフカ



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【この小説が収録されている参考書籍】
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカの評価: 3.76/5点 レビュー 520件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全345件 121~140 7/18ページ
No.225:
(5pt)

じっくり。

村上作品の中でも読んでみたい作品でしたので購入しました。これからじっくり読みます。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.224:
(5pt)

じっくり。

村上作品の中でも読んでみたい作品です。これからじっくり読みます。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.223:
(4pt)

エデイプスの放浪

久方ぶりに村上春樹作品を手にしました。

上巻の華麗なストーリー展開から期待大でした。

主人公のカフカ少年、その周囲のごちゃつく人物たちよりも、
とことん善良、学習障害者かつ超能力者ナカタさんと、
気のよい星野青年の道行がほのぼのと楽しい。

作品の主題はフロイド的な解釈に基づくエデイプス複合そのもの、少し驚かされる。
理論パターンにはまりすぎて、小説の流れそのものが円滑性を欠いてしまった点が
読みづらいものにしてしまっている。

ここのエピソードはエデイプス神話のこの部分に当てはまり、
という窮屈な記述が意外感、新鮮さを押し殺してしまったような。

もっと日本人独自のぬめぬめと淫靡に優しく妖しく、
かつがんじがらめに呪縛してしまう親子関係を表現してくれるもの、
という期待を今後の作品に期待してやみません。

が、繊細で善良な今様の日本人の心性を
水彩画の様に淡明清潔な文体で的確に表現できており、
誰もが十分に楽しめる作品でしょう。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.222:
(5pt)

ノルウェイの森に続いて

ノルウェイの森に続いて読み始めました。
やっぱり時代のレコードというか音楽の描写が出てくるんですね
今の時代ならなんだろう?
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.221:
(5pt)

さくさく

二冊あったのに
わりとさくさく読み進めてしまいました。
あっさりした感じかも。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.220:
(4pt)

そこにはすべてがある。しかしそこには部分がない。

───僕は僕という入れ物の中にいる。僕という存在の輪郭が、かちんという小さな音をたててうまくひとつにかさなり、ロックされる。これでいい。僕はいつもの場所にいる。(p.113)

───そこにはすべてがある。しかしそこには部分がない。部分がないから、何かと何かを入れ替える必要もない。取り外したり付け加えたりする必要もない。むずかしいことは考えず、すべての中に身を浸せばそれでいいのだ。それはナカタさんにとって何にも増してありがたいことだった。(p.176)

───「それは決まりなんだ。目を閉じちゃいけない。目を閉じても、ものごとはちっとも良くならない。目を閉じて何かが消えるわけじゃないんだ。それどころか、次に目を開けたときにはものごとはもっと悪くなっている。私たちはそういう世界に住んでいるんだよ、ナカタさん。しっかりと目を開けるんだ。目を閉じるのは弱虫のやることだ。現実から目をそらすのは卑怯もののやることだ。君が目を閉じ、耳をふさいでいるあいだにも時は刻まれているんだ。コツコツと」(p.310)
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.219:
(5pt)

遺伝は受け入れ、超えていくもの。ホシノ青年に拍手!

「影」、「四方を山に囲まれた集落」等、「世界の果て〜ワンダーランド」から続く世界観はそのままに、本作からは、「遺伝子(血のつながり)」を感じました。
父の予言=遺伝 佐伯さんの存在そのもの。それがいかなるものであろうと、寛容する事から始めざるを得ない。しかし全ては運命ではなく、行動によって変えていくことができることをホシノ青年が教えてくれている気がします。
いつも目の前にある当たり前のものは、実はひどく不確かなモノ。常に求め続けなければ(意識し続けなければ)失われてしまう→「当たり前のことを当たり前とせず、感謝していかなきゃな」と村上春樹氏の長編を読む度に感じます。
IQ84を読み終えてた時もそうでしたが、「世界の果て〜ワンダーランド」そして安部公房の「壁」をもう一度読み返したくなります。

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4101001553
No.218:
(4pt)

比喩のつながり

本作品中、「世界の万物はメタファーだ」というゲーテの言葉が繰り返し出てくるが、その格言を証明するかのように象徴的なものが数多く現れる。興味深いことに、その象徴的なものは、本作品の別の何かとつながることを前提としている。たとえば、本作品の主人公田村カフカは夏目漱石の『坑夫』を読むが、彼の境遇はまるで『坑夫』の主人公の境遇と重なるかのようであるし、彼の名カフカが示すとおり、彼はミステリアスな世界に入っていく。

ところが、こうした比喩のつながりは、たとえば他の作品『羊をめぐる冒険』ではまるで異質に扱われている。

「我々は偶然の大地をあてもなく彷徨っているということもできる。ちょうどある種の植物の羽根のついた種子が気紛れな春の風に運ばれるのと同じように。しかしそれと同時に偶然性なんてそもそも存在しないと言うこともできる。起ってしまったことは明確に起ってしまったことであり、まだ起っていないことはまだ明確に起っていないことである、と。(中略)しかし、実際にはそのふたつの見解のあいだにたいした違いはない。それは(大方の対立がそうであるように)ふたつの違った名前で呼ばれる同一の料理のようなものである。これは比喩だ。」(『羊をめぐる冒険(上)』P.99より抜粋)

つまり「AはBである」ということ自体比喩なのだが、しかしそれは見方によってAはBではなくなってしまう。それほどに比喩はもろく、そこに何かとのつながりを見出すのは疑わしいという考え方である。しかし、本作品中ではそれを括弧の中に入れているかのようであり、比喩のつながりはむしろ目立っているように思われる。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.217:
(4pt)

喪失の不可避と喪失の記憶

家族を失った者、能力を失った者、恋人を失った者、そして友人を失った者。本作品では多くの者が大事なものの喪失を体験する。

できることなら大事なものはずっと所有していたい。喪失なんかしたくない。けれども万物はすべて喪失に向かっている。そこで我々ができることは、何かを失うのは本人のせいではないと考えること、そして失ったものを記憶の中で引き継ぐことだ。そのことを本作品は我々に教えてくれる。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.216:
(5pt)

繰り返し読みたいです。

村上さんの作品は、これで4冊目ですが、一番好き。広々とした世界を感じます。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.215:
(5pt)

繰り返し読みたい

村上さんの描きたいテーマがここにあった気がしています。理想の女性像とかも。
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4101001553
No.214:
(5pt)

引きこまれた。

最初は結構苦痛で疑問が増すばかりだったが
そのうちだんだん引き込まれていき一気に読み終わった。
がかなり?の残る作品で今だに不愉快さを覚えている。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.213:
(4pt)

村上春樹さんの文庫を手に入れました。

これからも一人ひとりの作品を出来るだけ続けて読んでいくつもりです。
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4101001545
No.212:
(4pt)

村上春樹さんの文庫を手に入れました。

これからも一人ひとりの作品を出来るだけ続けて読んでいくつもりです。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.211:
(5pt)

まんぞく

言わずとしれた村上ワールドです。満足しない訳無いです。大好きです
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.210:
(5pt)

上は「海辺のカフカ」の詩で終わる。

上は「15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。」
という内容で始まり、「海辺のカフカ」の詩で終わる。
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4101001545
No.209:
(5pt)

淡々と時間は過ぎ、淡々と話は終わる。

上が図書館の話題ではじまり、下も図書館で終わる。
淡々と時間は過ぎ、淡々と話は終わる。
ちょうど現代社会を代表するかのように。
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4101001553
No.208:
(4pt)

この頃からかな?

読みやすくなったのは、この頃からな気がする。
それは文章力という意味合いではなく、設定が分かりやすくなったから?

確かに村上春樹は形而上っぽくなることは多いのだが、これまでは無理に現実に留まっていた感がある。
このあたりから、そういう無理はしなくなったのかもしれない。
だから、流れとしては自然で、1日あれば読んじゃうぐらいだ。

正直、今までの作品は続けて一気に読みたいとは思わなかった。
暇な時間を見て、合間合間で読めばいいと思っていた。
でも、海辺のカフカあたりからは続きが気になるので、寝る間を惜しんで一気に読んでしまった。

海辺のカフカ、という題名ほどカフカ色は出ていない。むしろ、途中に出てくる「大人はわかってくれない」の方が味わいとしては近いかもしれない。
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4101001545
No.207:
(5pt)

久しぶりに面白い小説を読んだ気がする

小説という物をあまり読まないせいか、久しぶりに読んでみると小説って面白いなと思いました。
この小説の作者は、表現が細かく書かれていてそれでいて分かりやすいなと思いました。
久しぶりに楽しめました。
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4101001545
No.206:
(5pt)

救済されない人たち

一気に読み終えたあと暫らく放心状態だった。
物語は推理小説のように段々真相が明らかになっていく。
でも最後に名探偵コナンのような解決をしてくれる人は
いなくて、もやもやが残る。
確かに疑問や腑に落ちない点も(自分の読解力の無さから)たくさんあった。
でもこの疑問はこれから生きていく田村カフカくんと同じ気持ちなんだと思う。
全ては仮定なのだ。真実は灰となって空に消えた。

ストーリーの感覚が理解できないという人の気持ちもわからなくもない。
それはどんなにたくさんの本を読んでいたとしても、
どれほど教養があってもどれだけIQが高くても、感覚として
わからなかったらその人にとってはただの「知識ひけらかし」かも。
どれほど魂の揺さぶる演歌を聴いたところで、何も感じないのと同じように。
凍りつくような前衛舞踏を観ても訳が分からないのと同じように。
人はそれぞれ感じ方が違うんだから、それが普通だと思うけど、
つまらなかったいう言葉で吐き捨てるにはあまりにもパセティック!!
それで片付けるのは図書館にきた2人連れの女性か、
ナカタさんの身内と同じだ。(身内だけがナカタさんに冷たい)

--想像力の生まれないところに責任は生まれない--

 誰もが悩みや苦痛を抱えて生きている。
不条理なことが多すぎて死にたいほど悲しいのに使命感のように生きている。
だけど救済されない。救済されないけど受け入れる。
村上さんのいういろんな意味での「システムという強固な壁に相対する危うい卵」なのです。
特に15歳という壊れやすい年齢にはその壁は大きく立ちはばかるでしょう。
彼は(自称)タフな15歳で、私たち大人から見れば、いささかできすぎ君ですが
最後に少し微笑み、そして一筋の涙を流します。
彼はいろいろな経験や体験をしながら在り得ない15歳から
人間味のある15歳になるのです。心を取り戻したのです。
そして生きていこうと決心した。
失われたものが多すぎて、それを取り戻したい、そこに(扉の向こう側の世界は
死を意味するのだと思う)留まっていたいという
気持ちを佐伯さんとナカタさんの手を借りて、前に進もう生きようと決心したのです。
佐伯さんとナカタさんの失われたモノは彼に託されたのかもしれません。

私はホシノちゃん寄りの人間ですが、じわじわ心に沁み込みました。
何度も繰り返し読んだ箇所もたくさんあります。
そして、最後に自分も背中をそっと押してもらったような気がします。


海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545

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