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海辺のカフカ



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【この小説が収録されている参考書籍】
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカの評価: 3.76/5点 レビュー 520件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全345件 41~60 3/18ページ
No.305:
(4pt)

あまり響かなかった

文章力は高いし魅力的でミステリアスな人物を描けていると思う。
だけどノルウェイの森みたいに響いてこなかった。作者が50代の時の作品なので、もう少し年を取ったら読み返してみたいと思う。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.304:
(5pt)

満足です

きれいな状態で届きました
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.303:
(4pt)

求められる新しい文体

テーマは仏教でいうところの「中有」を描くことだろう。いわば死者の生きている別次元の世界。それは『ノルウェーの森』で言われていた「野の井戸」に落ちる経験がどいういうことかを描くという課題に答えたことだと言える。だがしかしやはり何かが足りない。それは経験のリアリティだろう。---とはいえこの小説に魅力が乏しいということではない。若者ファッションの描写はとても魅力的だ。ほかにも何が欠けているということもなく、空から魚が降ったり、超自然的な次元のことがさほど以外ではなく描かれているし、ネコとの会話力も十分納得できる語りになっている。とすれば何が足りないのか? それは、先述したように、リアルな体験と、それに基づく別の文体だ。例えば折口信夫の『死者の書』のような文体。そして言語感覚。「した した した」と耳に伝わってくる音のリアリティ。新しい文体を得ることなくしてはこの壁は越えられない。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.302:
(4pt)

イマイチ

仏教でいう「中有」の時空を描こうとしたものとみえ、それなりに豊かさや面白さはある。また若者ファッションの描き方も上手い。しかし、わたしには『ノルウェーの森』に比べれば平凡な作に思えた。それはやはり作者のリアリティの感覚が届いていないのだ。---言い換えれば、後者の「野の井戸」に落ちた世界を一人称の経験として描こうとしたが(それが中有だ)、それに失敗しているということだ。---そのためには文体から変えなければならないだろう。折口の『死者の書』のように。「した した した。」などの響きがきこえるように。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.301:
(4pt)

ほんとうの答えは言葉に出来ない

いわゆる村上ワールドで楽しく一気に読んだ。テーマは「ほんとうの答えは言葉に出来ない」だろう。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.300:
(4pt)

思春期小説? SF小説? そして、おどろおどろしい殺人(猫)事件と、バラエティーにとんだ作品。

最初はUFOを題材にしたSFもの? と思わせながら物語は、東京の野方に在住する15歳の少年と、おなじく東京に在住する障害のある老人をそれぞれべつの話の主人公として、物語は交互に進行していきます。
少年のほうは、父親のある予言から逃れるように家出をして四国の高松へ。そして、たまたま立ち寄った私設の図書館で、図書館の人間の厚意もあり、図書館を手伝うことを条件に、図書館の一室に住まうことをゆるされます。少年は、そこで恋をします。
いっぽう老人は、障害のために補助金を貰うかたわら、猫と話せる特技をいかして行方不明の飼い猫をさがし、依頼主からわずかばかりの謝礼をうけとりながら、つつましく生活をしていました。しかし老人は、さがしていた猫を殺そうとしていた人間を、逆に殺してしまいます。
その後、啓示のようなものをうけた老人はヒッチハイクをしながら西をめざし、たまたまトラックに乗せてくれた親切な青年と四国にむかうことになるのですが、この先、ふたりの物語はまじわるのだろうか? と期待させながら物語は……
下巻につづく、のでした。
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4101001545
No.299:
(4pt)

悲劇なのに、元気がでる作品。

思春期小説、みたいな感じなのかな?
ギリシャ悲劇と日本の古典をモチーフにいているとのことですが、おなじ悲劇でも、絶望から主人公がふたたび立ちあがろうとするような物語は、やる気であったり活力であったりを、逆に読み手にあたえてくれるような気がします。
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4101001553
No.298:
(5pt)

大きな笛の怖さ

ここでは、ジョニー・ウォーカーはリンボに居て、更に先に進もうとしている。それは何としても止めなければならないものだった。その使命を果たそうとしたのがナカタさんであって、彼は途中で倒れるけれどもホシノくんがその使命を受け継ぎ、完遂させる。ホシノくん(またはナカタさん)には事の重要さは全くわかっていないのだが、この場合わかっていないことが必要だったのだ(と、鮨屋のトロも言っていた)、まさにこの役割はナカタさんとホシノくんの役割なのだと感じさせる。
それにしても、ナカタさんは現実的にはかなり損な役回りを与えられたなぁと思う。本当に気の毒としかいいようのない人生だった。(にも関わらずナカタさんは懸命に生き続けた。)
カーネル・サンダースが出てきたときには笑ってしまったが、彼や彼の呼んだ女の子は、実は猫だったのではないか。

少年カフカの方のストーリーはオイディプス王の物語に出てくる予言に沿って物語が展開するが、ここで最も罪深く感じられるのは佐伯さんという人物だ。彼女は結果的に彫刻家・田村浩一や少年を苦悩の中に陥れてしまった。
彼女もまた時代の運命に翻弄された人の一人ではあるけれども。
 彼女はその昔起こった学生運動の渦中での出来事で人生を変えられてしまったが、過激な学生運動も先の大戦も、暴力によって人を支配しようとすることにおいては同じなのだということを考えさせられた。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553
No.297:
(5pt)

ジョニー・ウォーカーの赤い上着

唐突に赤い上着の彼が出てきたので驚いた。このくだりはかなりグロテスクな描写が続くので、そういったものに恐怖を感じる人は敬遠したほうがよさそうだし、お酒好きの人なら、ジョニー・ウォーカーが飲めなくなってしまう人も出てきそうだ。関係ないけど、この役をジョニー・デップがやったらぴったりだなとも思った。
 また、ナカタさんのこうもり傘と、大量に空から降ってくるもの、それらはマグリットの絵のモチーフを喚起させる。そういえば「騎士団長」では最初に顔のない男が登場する。
 私は「世界の終わりと~」が好きで、「世界の終わりと~」が発表されるまでの作品を1から何度も読んで、いつも「世界の終わりと~」を読んだところで村上作品を読むのをストップしていた。
そして近年、知人から「1Q84」を薦められ、そこまでに発表されていた作品を読まずにいきなり「1Q84」に触れ、
更に数年後「騎士団長殺し」を読み、それをきっかけに今、古い未読の作品を読み漁っている。
最初から系統立てて読むと、また印象は違ってくるのかもしれないが、現時点での感想を言えば、これは「世界の終わりと~」以上の面白さだった。
 尤も「世界の終わりと~」を読んでいた頃、私はまだ若かったので今それを読むとどう感じるかはわからない。
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4101001545
No.296:
(4pt)

訴えたいものはなに?

最高におもいろい小説です。(☆5つ)でも、だから何って感じもする。面白さ訴えたい伝えたいものを示してもらいたい。その新設がない分☆を一つ差し引いて☆4つ。
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4101001545
No.295:
(5pt)

不滅の書

この本はイラク戦争勃発の前年に出版され、その後のアメリカで非常に高く評価された。そして今、ここ10年ほどずっと右傾化しているここ日本で、排外主義や歴史修正主義、戦争を肯定する雰囲気が醸成されつつある今の日本で、まさに必要とされている本であろう。
一見シンプルな筋であるが、その語られている真意は圧倒的。
今までも、これからも、これから先のずっと未来も、この物語とこの本の内容を理解し、血肉にした人々は必要とされるであろう。
村上春樹の作品の中でも最も重要な一冊。
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4101001545
No.294:
(5pt)

これ、普通に名作

「あなたにだけは覚えておいてほしい」とは、母親がいるすべての男の子へのメッセージだな。
最近の村上春樹本は謎が発散せず、それなりに閉じることに違和感。
動物虐待の記述や毎度の強烈な性描写で評価上損している気がするが、名作と思う。
批判者が多いのはわかるが、他に誰がこんな作品書ける?

「職業としての小説家」によると、最初の読者は奥さんらしい。
こういう性描写について奥さんはなんていうんだろうか興味がある。
「あなた、こういうことがしたいの?フフ」みたいな感じか?
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4101001545
No.293:
(5pt)

人はこんな風に繋がってるのかな

久々に村上春樹の長編を読みました。
10代の頃に読み漁ってたあの頃みたいに一気に読んでしまいました。ファンにはぜひ読んでもらいたい小説です。

実際には出会っていない人との関りって、こういう風に繋がっているのかもしれないなー。なんて。

過去、現在、未来。そしてそれらを越えて5次元で繋がり関わっていく人々。

何回も読み返したくなる作品でした。
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4101001553
No.292:
(5pt)

君ってあの子にすごーく似てるね。あのバンドで歌っている、阿部サダヲ。

周りが何を喋っているのか解らない。人違いされているような感覚。外国語の中に取り残されたような。何も酷い目に遭っていないのに、平凡で幸せなある日、突然、日本中から「酷い目に遭ったねえ」と同情されるような。貴方が知っているという「私」の姿を知らずに生きてきた私が、急にそれを大量に突き付けられても困惑するばかり。一体、人は、そんなに互いに意識し合った狭い世界に住まないといけないものだろうか?人それぞれ生きている、同じ街の中で。すれ違うこともあったかも知れない。けれど最終的には見知らぬ他人なのだ。
むしろ、当時「誰か」を人違いしてしまった人が、2018年の夏にその過ちを振り返るのには、良いトリガーとなる本かも知れないが、間違えられた「私」本人が読むのには適していないのかも知れない、そう思いながらも覚醒するために読んでいる。
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4101001545
No.291:
(4pt)

いつも迅速な対応でいいのですが

いつも迅速な対応でいいのですが、まとめて三冊注文したのですが、一括して届いた。楽しみにしていたしおりになるカレンダーが一枚しかついていなかったのはガッカリ。三冊買ったので三枚つくと思ったんですが、、、、、
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4101001553
No.290:
(4pt)

15才の時はもっとアホだった。

村上春樹氏の文体は日本的な湿気りが無くサラサラと乾いている。
まるで洋書の訳の様である。
アフターダークの時に感じたことはこの書でも同様であった。
現実と非現実が交差し時間も曖昧である。
登場人物は誰も何かが欠落し、それを探し修復しなければならないと
当てもなく彷徨う旅人のようである。
星野青年が一番まともな人間。
後半につれて面白くなって行き、終わりは一気に読み進んだ。
面白いとは思ったが個人的にはやや肌に合わなかった。
村上氏を詰め込みすぎた気もする。
アフターダークの狭いストレートな感じの方が良かったかな。
主人公が15才にしては賢すぎるような気がする。
自分は、もっと子供でアホだった。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.289:
(5pt)

大島さん語る、想像力を欠いた狭量さ、非寛容さ。

これまで何度読み返したかわからないほど好きです。
多分村上春樹作品の中で個人的1位の物語。

特に好きなのが大島さんです。
大島さんと図書館にやって来た二人の女性調査員(なんの調査だか)とのやり取りのシーンが印象的です。
2017年~2018年にかけての国会での野党を見るたび、この調査員のことを思い出しました。
想像力を欠いたうつろな人たち。
以下、大島さんの言葉を引用します。
「でもね、田村カフカくん。これだけは覚えておいたほうがいい。結局のところ、佐伯さんの幼なじみの恋人を殺してしまったのも、そういった連中なんだ。想像力を欠いた狭量さ、非寛容さ。ひとり歩きするテーゼ、空疎な用語、簒奪された理想、硬直したシステム。僕にとってほんとうに怖いのはそういうものだ。僕はそういうものを心から怖れ憎む。なにが正いか正しくないかーもちろんそれもとても重要な問題だ。しかしそのような個別的な判断の過ちは、多くの場合、あとになって訂正できなくはない。過ちを進んで認める勇気さえあれば、だいたいの場合取りかえしはつく。しかし想像力を欠いた狭量さや非寛容さは寄生虫と同じなんだ。宿主を変え、かたちを変えてどこまでもつづく。そこには救いはない。僕としては、その手のものにここには入ってきてもらいたくない。」

国会中継やメディアの切り取り報道で悪魔の証明を求める人民裁判のようなものを延々と見せられ、心が折れそうになりますが大島さんのような人がたくさんいて戦っているのも事実。

大島さんのいる図書館的なものがある限り、大丈夫なんだと思えます。

毎回読むたびにいろんな感想を持てる、素晴らしい普遍的な物語です。
あ、そして星野青年のファンです。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.288:
(5pt)

いい雰囲気でした。

読んだあととりあえず消しゴム付き鉛筆を1ダース買いました。
あと無駄に図書館にいきたくなったのもこの本の影響でしょうね。
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4101001545
No.287:
(5pt)

甘っちょろい

この程度で世界で一番タフな15歳とか言わないでほしい(目指してるだけか) 田村より不幸な15歳なんかいくらでもいる。別に難解じゃない、いい歳したおっさんが読めば(なんせ53歳が書いた小説だから) 10代が読んでも性描写しか頭に入らんだろ(上巻のハイライト:21歳のねーちゃんが15歳のガキに手コキ) 相変わらずナチスとか日本軍とか入れたがるよね。批判しか書いてないけど、面白いよ。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (上) (新潮文庫)より
4101001545
No.286:
(5pt)

やっぱりそうきたか

下巻のハイライト:50代前半の女が15歳のガキに夜這い、その後やりまくる。しかも母と息子。これ必要か?まぁ別にいいけどね。カフカまでの村上春樹の長編小説を読んできた自分としては、まぁ、そういう展開になるだろうな、と明日の天気のわかるナカタさんのようにわかったが。そう、海辺のカフカというタイトルから想像していた内容とはかけ離れていたが、結局いつもの村上ワールドだった。そういう意味では意外性はなかった。面白かったけどね。上下巻通して作者が言いたいことは、死ぬまで生きろ!だ。
海辺のカフカ (下) (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:海辺のカフカ (下) (新潮文庫)より
4101001553

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