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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 81~100 5/6ページ
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物語が進むうちに主題が、「世界の不条理」から、いつの間にか、「内面の問題」にすりかわってない?なんか、TV版エヴァと同じ様な、肩透かしを喰らった感じこれがセカイ系ってやつですか?あと、物語の中の社会問題の扱い方に、引き付けられる物がないなぁ | ||||
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内容は深い。視点も相変わらず先を行っている。作者の文章力、構成力はずば抜けているから読み応えもある。でも、肝心の作品自体にオリジナリティがない。折衷主義に逃げていると言ってもいい。どこかで見たことのある展開。あふれかえる引用とオマージュ。 同じことサリンジャーが行ってなかったっけ?この言い回しはまるでブローティガンだなぁ…などなど。 別にそれが悪いというわけではないけど、春樹の場合、いつも引用が有機的に物語と結びついていないから、単なる情報の寄せ集めに見えてしまう。そのような作品からは、知識を香水のように振りまいた文化人の自意識しか感じられない。先人たちの功績を器用に盗んで、うまく消化して、それを「自己完結的に」混ぜ合わせているに過ぎない。そしてそのようなオムニバス的な物語が評価されてしまうということは、これからの文学のことを考えると非常に残念なことだと思う。 異質な人々との邂逅や不可解な謎。日常を揺さぶるそれらのファクターはすべて均等に薄められ、あるいは適度に誇張されて「エンターテイメント」として物語の世界にたち現れる。それを捏造とは言わないが、なんとなくシステマティックでよそよそしい感じがするのは、描写が淡々とし過ぎて生々しさが感じられないから。そして悲劇のファムファタールは主人公と交わり、搾取されて、人形のように「美しく」生き絶える。それがまた女性のナルシシズムをくすぐるのだ。まるで秀才の答案用紙のように、悲劇さえもきちんと整えられたこの物語は、素晴らしいと同時になんともいえない虚無感も抱かせる。 また、いつものように、登場人物が饒舌だ。そしてその口調もやけに「説明的」でわざとらしい。物語を読むと言うより、なにかの授業を受けているような気がする。登場人物を説明的な口調にしてしまうことで、本来のコミュニケーションのもつ自然さ、素朴さが失われてしまっている。それにやたらと読者を啓蒙するようなセリフが多いのもなんだか説教されてるみたいで不快だ。 | ||||
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過大評価されているこの作家の、愚作中の愚作である。このような子供だましのような作品が出版されること自体が不思議である。読むだけ時間の無駄としか言いようがない。具体点は、すでに悪い評価を与えているレビュアーの方々によって網羅されている。 カフカ少年の部分は、15歳の少年の視点から書かれているのだろうが、その言動が老人のそれであって失笑だ。ナカタの部分は、月並みな想像力の結晶のようなもので、そこらの漫画の域を出ていない。全般的に、やたらと説教臭く、そんなに説教したいのなら、小説など書かずに論文でも書いたほうがいいのではないかと思ってしまう。また、いたるところに作者の病的な心理状態がかいま見られ、そのナルシシズムに辟易する。 海外で評価が高いと聞くが、おそらく一部のマニアックな読者に評価されているのではないだろうか。とても日本文学を代表する作品として胸を張れるような作品ではない。 | ||||
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村上氏の小説はこの「海辺のカフカ」が初めてなのですが、 冒頭からの独特の文章と編成に少し戸惑いました。 別々のお話が代わる代わる進んでいく形式には読み進めて慣れましたが、 田村カフカ側のお話がどうも読みづらい感じがしました。 「例えば〜」と長々語られる別作品についての文章は 正直、あまり読む気が起こりません…。 所々の性描写もストレートすぎてあまり自分の肌には合わないように感じました。 一方でナカタさん側の進行は淡々としていて読みやすく、和みました。 (猫の心臓のくだりは他の方も仰るように、少々気分が悪くなりましたが…^^;) 村上氏の作品は良い評価も多いので、 一度触れてみる機会が出来てとてもよかったと思います。 ですが、今後また作品を読みたいかと問われると…微妙です。 読書経験の少ない若者の意見ですが、少しでも参考になればと思います。 | ||||
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ノルウェイの森の後に読んでの感想。 抽象的メタファーがあるものの中身がないよう。曖昧に書いて、読み手が想像(誤解)して深みがあるように見えているよう。 どちらも思春期の男が旅先で少女の裸と出会い成長。もう少し異なる男女関係の話を読みたかった。 過去の傑作をオマージュしているものの、その方法が夢落ちというのが…。「日本を代表する作家」らしいスキルを見せてほしかった。 | ||||
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カーネルって誰。 石ってなに。。。 読まなきゃよかった、正直にそう思う。 ものすごく読みにくかった。 現実を非現実の世界が全く融合している気がしない。 納得いきません。 | ||||
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友達にこの本をもらい、小説というものを小学校の時以来読みました。(今僕は34歳です。) つまり僕の素人としての感想として下の内容を見て下さい。 結論としては、よくわからなかった。1.人間の成長と2.ファンタジー的な内容とが入り組んでいてどうなっていくのかなと、わくわくもしましたが最後は、1.人間の成長の方で締めくくられてて、確かにほっとする安堵感があったものの、もっと壮大にわけがわからないような感じで終わって余韻がどこまでも続くみたいな感じでよかったのではと思いました。 内容は2つの要素から成り立ってて、 1.⇒家出少年が様々な人から支援を受けて最後は僕、東京に戻ってやっぱり学校に通いますっ、みたいな人間の成長を描いた内容と、 2.⇒いろんな不思議な情景とか人物が「1」のまっすぐとした線の上を、ジグザグに交差してファンタジーな空間がかもし出されていた。 最後は、結局「2」のファンタジー的な内容はどこに行ったんや?ただの夢やったんか?っという気になってしまいました。 | ||||
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物語の内容は読み手をどんどん引き込んでいく感じがし、文体も読みやすいと思う。 二つの別々の話がだんだん焦点をあわせていき、 夢と現実がオーバーラップしていく様はさすがと思います。 ただ、「お助けマン」的存在なのが「カーネルサンダーズ」? 物語に水をさしてしまっているような気がします。 村上氏の小説には「会えてラッキー!」的な登場人物が出てくることがありますが、私は好みません。 (「会うべきして会ってしまう」んでしょうケド・・) それは作者の意図するところなのかもしれませんが、作品の臨場感が薄れるような感じがしました。 また、「ラッキー!」な人物を出すのならわざわざ長編にしなくてもと思います。 それに「ジョニーウォーカー」?この小説のこういう場面にそぐわない命名と思います。 | ||||
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分けがわかんないけれど、読みやすくて、すかすかと、一日で読んでしまった。 オイディプス王がベースみたいで、父殺し、母との交わり。それに、謎の集団記憶喪失事件、で、ツインピークスのようなX-fileのような味付けがあって、、、ネコとの会話でファンタジー色がちょっとあって???なんだか、いろんなものをぎゅーぎゅー詰め込み、詰め込みされた感じ。最後には、それなりにまとまってはいるんだけどね。 他の人もかいているけど、今の15歳の子供の聞くような音楽じゃないし、15歳の子供のなかに、60歳の人間が乗り移ったみたいで、違和感がずっと続いた。好き嫌いわかれるだろうなー。 | ||||
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・良いところ: 平易な文体で難解な内容を、普段漫画しか読んでいないような読者に読ませる能力あり。こういう能力を有する作家は今の日本では彼をおいて他にはいない。非常に稀有な存在である。ナカタさん等々わかりやすく魅力的なキャラクター設定が巧みである。世の文豪と呼ばれる作家の気取った文体よりも、何かの拍子にはっと気軽に含蓄ある文章を思い出せる文体を書ける作家ならびに小説。気軽く「メタファー」という語を広めてくれた。巧みな性描写。 ・悪いところ: 60過ぎのおじいさんが書くには15歳の主人公の描写に無理がある。こんな15歳いないし現実感が無い。主人公の設定は「いそうでいない」並びに「いなさそうでいる」ことが理想。海外での評価が高いのは彼の文体は英語圏の方が合致しているからだと思う。伝統的な美しい日本語を求める人にとっては嫌悪感を催す人がいるかもしれない。カフカを敬愛している人にとっては疑問符が付く箇所あり。あいかわらずのしつこい性描写。 ・総合: 好き嫌いははっきりする。だが非常に読みやすい。 | ||||
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漱石、三島と読んできて、では現在巨匠と言われている人はどうだろうかと思い、村上春樹の作品を手に取ったが、やはり先の二人と一緒には並べられない。 確かに、非常に分かりやすい話だと思う。 非日常的な展開は全く気にならないし、交互に進む物語も理解できる。 でもどうしても先が読める、というより、結論が事前に何度も書かれているから、読み進めても驚きも、面白味もあまり感じられない。 作者が理想とする完全なかたちで物語が終わっている、という印象。 要するに村上春樹は小説というより、自分なりの完璧な世界を読ませたいのだな、と思った。 その点で私が求めているものとは違ったというだけの事だと思う。 | ||||
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村上春樹には独特の言い回しや比喩などを多用しており、最初読んだだけでは殆ど意味が分からない作品が多い 本作「海辺のカフカ」はそんな村上作品の中でもダントツの難解さを誇る作品だ 恐らくストーリーを追っているだけでは全く話は理解できないだろう 個人的な解釈だが恐らくこの作品はユングの集合無意識が絡んで来ているので、心理学を学んだことが無い人にはチンプンカンプンだと思う もし今まで村上作品を読んだ事がないならこの作品はお薦めしない 似たようなテーマの「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」や 世間的に一番有名であろう「ノルウェーの森」を先に読んだほうが良いのではないだろうか | ||||
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迷作なのか?上巻から続く不可解な出来事が解決されないまでも、ある程度は整理されるものと期待して、意味不明なポルノシーンも我慢して読み進めたが、途中で残りのページ数でそれがなされるのは無理、と気付いて嫌になってしまった。何も解決されないではないか!?上巻を読み終えた後に、下巻における登場人物たちの関係が簡単に予測が立つように思ったが、予測も何も、佐伯さんと主人公の関係が分かった(しかも仮定として)だけで、後はまったく書いてないから分からないではないか。カフカの『変身』のように不条理な世界を狙うなら徹底してそうしてくれれば、はじめから結末で物語が整理されることなど期待しないのだ。この読後感がまさに筆者の狙いなのか?なぜ必然性のない性的描写がこんなに多いのか、なぜあの人もこの人も死ぬのか、細かいようだが、「経験したことがないから、飽きるというのがどういうことだか分からない」と言うナカタさんが、30ページやそこらの後に「蟻が働いているのは見飽きない」と言うのか?村上春樹ファンには申し訳ないが、うんざりでした。 | ||||
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村上春樹作品を読みなれていないせいか、あまりにも現実離れした内容に理解ができなかった。性的描写も多く、それがストーリーと関連すると思われるものと、後になっても“何であの場面があったのだろう”というものが多々あった。 | ||||
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これまで長い間敬遠してきた作家でしたが、「読まず嫌いも駄目かな」と思い、この作品を選びました。 やはり、敬遠しておくべきでした。 上巻でのあまりの非道さに吐き気を催し、それ以上読み進めなくなりました。 あのような描写を思い付き、文字にし、本にし、沢山の読者の目に触れさせる事の出来る作者の神経・精神を疑います。 フィクションなのだからと言ってしまえばそれまでですが、これがこのレビューで星5つを付けておられる方々の仰る「春樹ワールド」だというのであれば、私は二度とこの作家の本を手に取ることは無いと思いました。 | ||||
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上巻からの続き。ネタバレ注意。 話の鍵を握る人物が異様に唐突に現れ、結局何者なのかさっぱりわからない。ジョニーウォーカー、カーネル・サンダース。なんか出来の悪い学生演劇を見ているような悪夢だ。 ジョニーウォーカーの謎は結局謎のまま。なんでネコの心臓を食べてたのか。笛って何? で、結局何がしたかったわけ?さっぱりわからず。おそらく人物像を間違えたんだろう。オイディプスコンプレックスってのはわかるけど。姉を犯す話もよくわからず。母と交わるのは一体何の意味があるのか。そもそもナカタさんの事件の原因は?広げるだけ広げて、入り口の石は結局関係のないホシノ君が締めただけ。主人公の少年は一体何をしたのか。お膳立てが整いすぎじゃない? しかも最後は訳知りみたいになっちゃって。 あれだけのページ数読んできて、最後は謎ばかりが残るし、読後感は非常に悪かった。読まなきゃよかったと思うくらい。状況設定も人物描写も心理描写もまるでなってない。新人だったら絶対に下読みで落とされる。流行作家の書くものじゃない。稚拙すぎる感じがする。きついけど、それくらい言いたい。 | ||||
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は〜〜。やっと読み終わりました。 この人の作品ですし、名前位は…って言う程度知っていましたが、こんな世界だったとは! コレ、結構ヤバイですよね…色んな描写。 私、村上春樹作品は中学生位から読み始めちゃうイメージがあったんですが、 主人公が15歳でも、あんまりお子様用では無いような、アダルト感が強くてびっくりしました。 ジョニーウォーカーと猫のシーンの描写なんて、気持ち悪くなったし。 不思議な世界ですね。やっぱり。。。この人の作品。 孤独がテーマでしょうか? ちょっと私好みじゃないな〜と思いつつも、頑張って最後まで読みました。 最後まで読むと、やっぱり上手な話の作り手なんだな〜と思ったけど、 やっぱり好き嫌いのはっきり分かれそうなタイプ。 で、私は、もういいや。。。と思ってしまいました。 読み続けてて、面白くはあるんだけど、非現実過ぎる不思議感が、 ファンタジーなのに、リアルに描く感じのバランスとか… 上手くいえないけど、しっくりこなかったんです。 | ||||
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村上春樹はもはや、自作のパロディしか 書けなくなってしまったのではないか? 目についた欠点を、ネタバレにならない範囲で挙げてみる。 ・展開の一つ一つが行き当たりばったりで、奥行きに乏しい。 また、個々の事件が「象徴的」な形でしか起こらないため、 小説世界全体がひどく薄っぺらに感じられる。 ・少年小説であるがゆえの妙な目線の低さと、そこから来る説教臭。 「一般大衆」に歩み寄ろうとしながら、 同時に「しょせんこの程度でオッケー」と たかをくくっているかのようだ。 ・甲村記念図書館の「佐伯さん」「大島さん」という、 重要な脇役二人の存在感が、あまりに希薄。 『ノルウェイ』のレイコさんなどと比べると、 ほとんど雲泥の差がある。 ・会話一般がひどい。 「大島さん」がパエリアを食べつつ、 「スペイン戦争に参加するんだ」などと言い出しておきながら、 「性別不明の血友病の人間が戦争に参加できるわけないだろう」と 顔をしかめて言うまでの一連の会話(31章)は、ほとんど噴飯もの。 同じく「大島さん」が、 戯画化された教条的フェミニスト二人組をやっつける場面にも、 まったく感心できない。 ・執筆中に触れたであろう書物や音楽への言及が、 単なる感想の垂れ流しに終わっている。 ・「海辺のカフカ」の歌詞が空虚で訴求力に乏しい。 ・カフカ少年が登場する章で押し通される、 現在時制の日本語の緊張感のなさ。 『世界の終わり』英訳からの逆輸入と思えるが、成功していない。 ・全篇を支配する重要性を持つはずの、 カフカ少年の父親の「呪い」(のごときもの)の、 圧倒的説得力の無さ。 それに伴うギリシア悲劇の引用の空虚さ。 正直なところ、「これは駄目だ。問題にならない」と、 真剣に言ってあげられる人間が、 村上春樹の周辺には一人もいないのだろうかと思う。 | ||||
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重厚な小説を読みながら、小休止に2−3章ずつ読むのに適した小説でした。丁度よいテンポと、独特の文体でこそ可能なユーモアと、先が読めながらも適度に期待感を持たせるプロットで、良い気分転換になります。ただ、上下と読み終えるのに一日もかかりませんし、気分転換以外の目的で読むには内容が軽すぎる気がしました。 | ||||
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村上さんの小説を初めて読みました。世界観はひしひしと伝わってきました。ファンの方はこのワールドがたまらないんだろうなって。 この話はおとぎ話チックな少年成長記でしょうか。 少年が父も母も超えて成長してゆく様を描いている様に感じましたが、どうも「猫殺し」と「近親相姦」が受け入れられません。 特に「猫殺し」場面がどうしてもどうしても心に残っちゃって。ファンはこのダークなスパイスがたまらないんでしょうね。 ただのおとぎ話が受け入れられなくなった時代に素直に悲しみを感じます。 ナカタさんとホシノ青年の話はとっても面白かった。カーネルも最高。 個人的な好みだとこちらをメインにして欲しかったぐらい。カフカ少年の話だけだったら正直最後まで読まなかったかも。 | ||||
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