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海辺のカフカ
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海辺のカフカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 61~80 4/6ページ
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上下で読んだので、レビューは下巻で。 星は一つ。 イライラする本でした。 | ||||
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と言う事で、下巻でまとめて感想を。 一言で言うと、 「結局良くわからん」 と言うことです。 これって、本当に皆さん楽しんで読んでるんですか? 何が楽しいの? 感想を箇条書きします。 ・この人は文章に定評があるそうですが、軽快な部分の文章も特に好きではないです。理由は翻訳調だから。僕は翻訳本は嫌い。あと、文字をゴシックに変えたり、濁点をつけたり、というところもちょっとしつこいです。 ・文章でもう一つ言えば、ナカタさんのところの三人称が少し不自然。 ・幽霊らしきものをたくさん出してくる話は、そもそも僕は嫌い。何でもアリなので。この話は幽霊を出して何を言いたいのか良くわからん。 ・ナカタさんに関する推理小説的なところが、後になってどう効いているのかわからん。 ・結局「言葉は不完全だ」って言いたいの? ・色んなものを性的なことに結び付けているけど、エディプスコンプレックスの話を書いてるの? ・全ては隠喩だ、と言いたいの?メタファーと言う言葉がしつこすぎるんですが。 ・800ページ強の長編ですが、まとまりが無いので非常に疲れました。 と言う事で、何を言いたいかを探りながら読むのが間違い、と村上春樹氏は主張しておりますが、どういう読み方をすればよいのかわかりません。 結論放棄。 言葉放棄。 何で評価されるのかが良くわからん。 少なくとも人に薦めたくなる本ではないです。 星一つ。 なんじゃこりゃ、って言う本でした。 やっぱり村上春樹は合いません。 本当の真意は言葉では伝わらない、と言う事と、言葉で伝える努力を放棄して良い、ということは全く違う。 その辺を村上春樹はわかっているのでしょうけど、読者が誤解するんじゃないのかなぁ。 | ||||
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今更ぐだぐだ言うことはありません。ただ、ひとつだけ言いたいことがあるので言います。 私はこの本でがっかりさせられた。それは上巻の最後のほうに出てくるお話。女性差別を許さない団体さんが出てくるところです。 村上春樹にしてはえらくはっきりとした主張が見られます。村上春樹はなんかよくわからないが、多分こんなことを言っているのだろうと思わせる小説をこれまで書いてきて、はっきりとした批判や主張、自らの思いを大胆に見せつけるようなところは少なかったのですが、この女性差別のところではえらくはっきりと主張している。 ここは要するに、主人公たちがいる図書館は女性差別をしているんじゃないかといって突っかかってきます。とはいえ、べつに村上春樹は女性差別を批判しているわけではなく、ここに出てくる団体が物凄くうるさい、細かいことまで突っかかってきて、やれ差別だと喚き散らす鬱陶しい奴らなのですが、ここではそうした自身の主張だけを永遠と垂れ流し、いくらこちらが弁明しても聞き耳を持たず批判だけをしてくる馬鹿な奴ら、想像力がない奴らに対して批判しているんです。いくら話し合っても、相手の主張が支離滅裂ではっきりいって言いがかりでしかなく、もはや話し合いすらまとも成立しないような状態になるんですが、私としてはこんなヤクザのような奴らをいったい村上春樹はどうやって退治をするのか、どうやって処理をするのか、読んでいてお手並み拝見と思っていたんですが、残念なことに主人公たちが奥の手を出すんです。つまり、お前は女性差別だと訴えていた相手が実は女性だったというオチです。それがわかると相手はもう黙るしかありません。渋々帰っていきます。一件落着です。 でも私はすごく不満でした。これはつまり議論をしないという結論に至ったということです。話し合いができないような奴らとは話し合いなんてできないと言っているんです。村上春樹の短篇集の中に「沈黙」という物語があり、その中で主人公は同じように想像力がない馬鹿な奴らに迫害を受けて苦しみますが、そういう奴らに対して春樹は無視しろ言います。そんなどうしようもない奴らなんかとはかかわるなと言います。今回の問題に対しても、最終的には奥の手を持ち出して強引に相手をねじ伏せ議論を終わらせました。 正直、この展開にはがっかりさせられました。 要するに、話し合いもできないような奴ら、まったく考え方の違う奴らとは関わらないほうがいいと言っているようなものです。そうすれば互いにいがみ合う必要もなく、それぞれ価値観が同じ者同士で仲良く暮らせるはずだと。たしかに、戦争なんてものは価値観が合わないからいがみ合い、相手をねじ伏せようとするから起きるものなんですが。でも、それは間違っていると思います。そりゃ、同じ価値観同士のもの、仲良しグループで集まったほうが絶対に楽しいですし、余計な喧嘩もなく、きっと幸せでしょう。でもあなた方が幸せであればあるほど、それを見ている人には腹立たしいんです。隣の芝生のほうが青く見えるように、幸せな奴らを見るとむかつき、壊したくなるものなんです。で、結局侵略が起きます。話し合いを放棄して、ただ自分たちの中だけで生きていたとしても、決して平和にはなれない。どうしても相手との会話が必要になるんです。相手と会話をして価値観を共有して、争いを起こさないようにしないといけないんです。たとえそれがまったく話し合いにもならないような野蛮な奴らでも、話し合っていかないといけないんです。面倒だ、わからない奴らは放っておけ、いいじゃないか自分たちさえ幸せであれば。その生き方は楽でしょうが、それでは必ず侵略されてしまいます。 この小説では話し合いを拒否してしまった。これは私としてはすごく残念でした。 | ||||
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この作品は各章ごとに主人公のストーリー、ナカタさんのストーリとミルフィーユ構造になって話が進んでいきます。 上巻は主人公が家出をし、色々な出来事に遭遇しながら遠い地の四国にたどり着き、またナカタさんの少年時代の不思議な話も盛り込まれています。 下巻では主人公が図書館に居住し、そこである女性と出会い恋に落ちるのですが、それがまぁ自分の母として愛してるのか、夜中に見る幽霊の少女として愛してるのか分からないまま淫らな行為をするわけですが、私にとってそこが気持ち悪いというか章のほとんどの部分が官能小説として書かれた部分もあり、上巻での雰囲気と少し違うような気もしてだんだん読む気も失せて行きました。まだ私が若いだけかもしれませんが。。。なので上巻+下巻の評価として星2です。。 | ||||
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思えば、自分が人生で初めて読んだ村上春樹の作品がこれだった。 あまりのつまらなさに絶句。読んだのはもう相当前になったが、 不愉快な思いと、時間を無駄にしたというイライラはよく覚えている(笑) ある意味不動の1位だったりする。 これが世間で騒がれている作家なのか? たまたま駄作に当たってしまったのだろうか。 やたら、彼は世間にもてはやされているが。 彼の他の作品を読んでみて、それから判断した方がよいのか?とも思うのだけれど、 そんな気力を萎えさせるくらい、この作品はつまんね。 一生 村上春樹を知らないで死んでもいいや。 | ||||
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高校生のとき上巻で読むのを止め、大学生のときやっと読破できた。 感想は一言、「気持ち悪い」。 作者が読者に想像で本を楽しめと言わんばかりの投げ出しっぷりに吐き気さえ覚える。 確かに読書は想像でなりたつ部分があるが、想像させるだけさせて後は自分で考えてね!って無責任でしょ。 これだから村上春樹は嫌いなんだよ! | ||||
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人気の作家さんなので読んでみましたが・・・ いわゆる村上ワールドについていけませんでした。 何とか上巻を読みましたが、下巻を読もうとは思いませんでした。 古本で買って良かったと思います。 | ||||
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カフカという不思議な名の15歳の少年は東京から四国へと出奔する。 戦時中の少年時代に記憶を失った初老の男ナカタさんも、何かに導かれるように四国へと向かう。 二人の奇妙な物語が交互に紡がれながら、やがて交錯する時を迎えることになる…。 上巻486頁、下巻528頁、合計1000頁超のなんとも不可思議でつかみどころのない物語が延々と続きます。 少し前に大変話題になった『1Q84』はシステムに人間が対峙することの緊迫感を、村上春樹としてはかなり分かりやすく描いていたように私は感じました。 しかしこの『海辺のカフカ』については、何かを感じたという確かな手ごたえが私の中には生まれませんでした。 確かに『1Q84』の中でも取り上げられた構成要素がいくつも『海辺のカフカ』に既に置かれていたことが分かります。 想像力の欠如が生む狭量さ。硬直したシステム。(ともに上巻385頁) 「チェーホフの銃」。(下巻127頁) 想い出や記憶が与える生きるための温もり。(下巻355頁) こうしたトピックやアイテムの反復が村上春樹の小説世界の特徴だといわれてしまえばそれまでですが、それを難解かつ奇異な物語の中から拾い出す作業に終始する読書が心底楽しいかと問われれば、答えるのに窮してしまうのです。 世界幻想文学大賞を受賞したと聞き、かなりの期待をもって頁を繰り始めたのですが、私自身がこの小説を受け付けなかったのか、それともこの小説のほうが私という読者を受け入れてくれなかったのか、とにもかくにも相性はよくありませんでした。 | ||||
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一般常識参考書に現代を代表する文学作品であるとこの本が紹介され興味をもち読みました。 各章に分かれているのですが、最後にまとまり盛り上げるのかと思いきやクソったれ本でした。 読者にカッコつけたいがため自分に酔ったキザな文章、気持ち悪い性表現(官能小説より陳腐)、そして○○しました的小学生の作文表現。人気があるのはミルク、レッドツエッペリン、など固有名詞がこれでもかと表現する所がお洒落な本といった印象を与えるんでしょう。 現代の常識作家はこんな程度なんですかね? 間違いなく武者小路実篤、夏目漱石、時代の文学小説より作家水準が下がっている感想をもちました。 | ||||
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海辺のカフカという題名からして、ドイツの有名な作家であるカフカと何らかの関係がある小説かと思いきや、読んでみて、全く無関係であることが知れた。無論、村上春樹は、かねてよりカフカの作品を偏愛しているみたいなので、題名には、そのことが反映したのだろうが、ストーリーはカフカのそれとは全くもって趣を異にしている。ところで、この作品の読後の感想を述べたいと思う。読み初めて、すぐにつまらないと感じたが、村上春樹がノーベル文学賞の受賞候補者に挙がっていることもあってか、よほど素晴らしい才能のある作家であるという固定観念の縄に縛られていたので、つまらない、つまらないと感じながらも、集中して、読むことに努めたのだが、やはり、つまらないものはつまらない。幼稚で、ファンタジックで、観念的な妄想から産み出されたようなストーリー。究極的に云えば、意味不明なストーリーだ。この人は、まず、ストーリーテラーの才能が皆無である。それに、使い古された常套句の連綿、これは、私を、大層辟易せしめた。もちろん、特別、難しい言葉を使う必要もないし、また凝った言葉を使う必要もないのだが、少しく幼稚な言葉、というよりむしろ軽薄な言葉が多く散見せられるので、こやつは本当にプロの作家なのかと疑ってしまった。一体全体、村上春樹ファンは、何が面白くて、彼の作品を読むのだろうかと、いささか疑問を感じてしまうのだが、元来何を読もうが、誰のファンであろうが、これはもはや個人の自由なので、別に、どうでもよいことであろう。最後になるが、村上春樹さんに、勝手ながら、一言云いたいことがある。よしんば、あなたが本当にカフカを愛しているのならば、今でも遅くはないので、カフカ作品を熟読玩味して、より面白い、読者を引き付ける力をもった小説を書いて頂きたい!安部公房氏の作品を見習うのも悪くはないでしょう! まぁ、村上春樹の作品が、これから、如何に進化しようとも、私はもう読まないのだが。もはや、彼には、彼の作品には、興味を喪失した。 | ||||
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海辺のカフカという題名からして、ドイツの有名な作家であるカフカと何らかの関係がある小説かと思いきや、読んでみて、ほとんど関係の無いこが知れた。無論、村上春樹は、かねてよりカフカの作品を偏愛しているみたいなので、題名には、そのことが反映したのだろうが、ストーリーはカフカのそれとは全くもって趣を異にしている。ところで、この作品の読後の感想を述べたいと思う。読み初めて、すぐにつまらないと感じたが、村上春樹がノーベル文学賞の受賞候補者に挙がっていることもあってか、よほど素晴らしい才能のある作家であるという固定観念の縄に縛られていたので、つまらない、つまらないと感じながらも、集中して、読むことに努めたのだが、やはり、つまらないものはつまらない。幼稚で、ファンタジックで、観念的な妄想から産み出されたようなストーリー。究極的に云えば、意味不明なストーリーだ。この人は、まず、ストーリーテラーの才能が皆無である。それに、使い古された常套句の連綿、これは、私を、大層辟易せしめた。もちろん、特別、難しい言葉を使う必要もないし、また凝った言葉を使う必要もないのだが、少しく幼稚な言葉、というよりむしろ軽薄な言葉が多く散見せられるので、こやつは本当にプロの作家なのかと疑ってしまった。一体全体、村上春樹ファンは、何が面白くて、彼の作品を読むのだろうかと、いささか疑問を感じてしまうのだが、元来何を読もうが、誰のファンであろうが、これはもはや個人の自由なので、別に、どうでもよいことであろう。最後になるが、村上春樹さんに、勝手ながら、一言云いたいことがある。よしんば、あなたが本当にカフカを愛しているのならば、今でも遅くはないので、カフカ作品を熟読玩味して、より面白い、読者を引き付ける力をもった小説を書いて頂きたい!安部公房氏の作品を見習うのも悪くはないでしょう! まぁ、村上春樹の作品が、これから、如何に進化しようとも、私はもう読まないのだが。もはや、彼には、彼の作品には、興味を喪失した。 | ||||
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ハルキ・ムラカミでなかったら、 こんなにたくさんの人に読まれない程度の作品。 | ||||
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いっきに読んだ。通勤電車にはもってこいだと思う。筋書きはどうでもいい内容なのだが、 展開に飽きはこなかった。材料のちりばめ方がうまいのだろう。不思議ちゃん感覚、LOSTぽいよ。 年代によってこの小説に展開される風景は異なって見えるだろう。 心理状態によっても感じ方が大きくぶれると思う。15歳の時に読んでみる。50歳で読んでみる。 孤独感を感じたときに読んでみる。何もないけど読んでみる。どれもありです。 ひとつ言わせてもらうと、海外展開(翻訳)を意識して書いちゃってるな〜というところがちょっとミエミエかな。 | ||||
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よく名前は聞くけど、これまでは村上龍とあまり区別がつかなかった。 ノーベル賞候補?だったり、本の売り上げが凄かったり、外国で演説したり。 正直、あまり私は(演説内容とかマスゴミからの取り上げられ方から)良い印象を持っている人物ではない。いけすかないというかスカシテルというか。 但し、どんな人物であれ「創作」に携わる人、またその作品には敬意をはらいます。ですからアマゾンでちゃんと新刊で購入して読みました。 もちろん、作者の作品はこれまで(話題になっているにも拘らず)1作たりとも読んだ事はありませんでした。堂々と批判するには作品を読んでからです。 ある日ふとしたきっかけでこの「海辺のカフカ」に関する情報を得て興味がもてそうな内容でしたので、(正直ノルウェイとかIQとか興味がもてず)上下巻一気に読みました。 元来、活字嫌いな私でしたが、比較的読みやすい本でその点は評価できます。 内容もスニーカーやコバルトのようなライトノベルでしたら満足のいく内容です。 但し、これが文学か?と言われれば違います。 私の中での「村上春樹」像は、私の想像を超えているような作品を描かなければ世間でのあのような評価を受けている「村上春樹」であってはなりません。 ところが本作品はまるで(自分では否定している)消費社会の恩恵を受けた何も不自由無い生活をしている中年が「十五歳の少年の気持ち」になって描いた只のマスターベーション作品のようだったのです。 「広げた風呂敷をどのように綺麗にたたんで終わるのか?」 それが唯一の(作品内容とはまるでかけ離れた他作品からの退屈な引用を我慢して)本作を読み進めるための原動力であったにもかかわらず 見事に何の説明、解決も見せないままスカシタ終わり方をしてくれました。 ライトノベル作家(を卑下しているわけではありません)でもある程度の答えと、納得できる表現を用意してくれているでしょう。 「謎は謎のまま読者にゆだねる」という技法がありますが、本作に限って言えばそのレベルに達してはいません。 村上春樹大先生、「ワタシは頭が悪いので難しいことはわからないのです」 | ||||
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村上春樹ワールド炸裂です。やっぱりわたしは好きにはなれませんでした。話がチグハグし過ぎていて、混乱するし、内容自体おもしろくありませんでした。好きな人は好きなのかも… | ||||
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「主人公が嫌い」という作品が面白いわけがない。父親を殺しておいて、「タフにならなければいけない」なんて気取っている15歳のナルシストはグロテスクですらある。初期作品にみられる、「ナイーヴで頑なだが、筋の通った青年」には素直に共感できたのに。近年の作品では、主人公に魅力を感じない。魅力を感じない以上、物語を楽しめない。駄作、もしくは読む価値はないと判断するが、これが売れているということは、いまや「国民的作家」となった村上春樹が目指す路線と、私の嗜好がずれてきただけなのか。どちらにしろ、もう読まない。 | ||||
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挿入されるエピソードに突拍子もないものが多く、読んでいて混乱させられる。また、登場人物の会話も、妙に硬くてぎこちなく、作者の思考が反映されているような不自然さを受ける。プロット間の整合性がチグハグで、全体的な統一感に乏しい。主として以上に挙げた理由から、読後感は悪く、再読したいと思える作品ではなかった。通読できたのは、これまでの仕事に対する信頼感のせいだろう。 | ||||
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大ベストセラーであっても、なかなか村上節が抜けないという期待を裏切れた1品。近年、村上さんはベストセラーを連発している中では、文庫本になってからでもいいやというような気持ちになってしまった。村上ファンには少し劣る作品と思える。 | ||||
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以前から立ち読みなどでしか接していなかった作家で、またなにぶん最近も話題の作家ですので、この度ついに購入して通読してみました。・・・というタイプの読者さんの例に漏れないかもしれませんが、結論から言うとがっかりの一言。 全体的に著者の、芸術というよりは文学一般にたいするコンプレックスが炸裂してる感じがしてなりませんね。そのような印象を強くしてしまうのは、たぶん、この小説世界に実現していないものを、登場人物が折々で、過去の作家や作品にちなんで「台詞」として名目的・表層的に発言するシーンが多いことにもあるかと思われます。そこで引用される芸術論や作家論などが、実際の小説の流れにおいて効果的とは言い難く、こじつけのような感じが否めません。またそのような登場人物自体も、その設定されている特異な個性に比して存在感がほとんど感じられないほどに印象が薄い。また表現一般にオリジナリティーが感じられないのですが、これは意図的なものかな?という気もしますが、とにかく読んでみて後に残るものがないですね。文章が読みやすい小説というのも曲者だということを初めて身を持って知った気がします。この本を読んでいた時間は私にとっての「失われた時間」でありその意味では今後は時間を大切にしようという気を起こさせてくれる、そんな本です。 | ||||
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はやり,というか,案の定,というか,前半でばら撒いた伏線,例えば. 少年時代のナカタさんに何が起こったのか, 僕の記憶がなくなっている間に何があったのか, そういう謎がまったく回収されず放り出された形で結末を迎える. 思わせぶりな謎を提示して,あとはセックスシーンのオンパレード. これを称してブンガクと呼ぶのかもしれないが, 前半の期待感に比べると少々不消化感の残る読後感. | ||||
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