ノルウェイの森

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,951件 1,821〜1,840 92/98ページ
No.131
(1pt)

どうしろと?

ノルウェイの森が、ずっとミステリーだと思い続け、はや15年あまり。ところがなんでも純文学だって話じゃないですか。びっくりして、読みました。けど、なんか「ん〜」な感じ。読み終えてから、また冒頭の出だしを読みなおしてみたんですが、あれ、必要ですか?冒頭と終盤では主人公やヒロインの性格が変わっちゃってる気がします。個人的には、直子はメーテル(青春の幻影)であると位置づけましたが、メーテルほどの幻影ぶりはあまり見られず。なんにせよ、人間は空想の余地のあるものに勝手に想像をめぐらせ、自分なりに美化するのではないかと思いました。主人公にとって、直子という人物がまさにそれで、本当のことはキミ知らないよね、とか、どこまでかかわりあいたいの?とか、ついつい考えてしまいます。まあ、直子はキズキとワンセットで、たとえば希少な白いカブトムシのつがいみたいなもの。そこに関わりあうためには、もっとキズキへの思いとかが欲しかったかなあ、と。主人公は、考える風にしてるけど、なにも考えてないよねとも思います。とはいえ、緑は大好きなんですけどね。緑は。
やっぱりいっそミステリーだった方が良かったのに・・・と思ってみたり。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.130
(5pt)

「生」と「死」

何という哀愁溢れる物語でしょう。
そこには、精神の揺らぎ、震えからくる「不完全な人間」たちがいます。
そして、溢れる「死」があります。
そして、その「死」によって、心に風穴を開けられた人たちがいます。
そしてそれは、一人一人の人間の弱さでもあります。
時代は、’70年安保の時代です。
デモやストライキが繰り返され、市民運動が盛り上がった時代です。
そのマスの力の裏には、一人一人の「孤独」があります。
そして、運動の挫折からくる虚脱感があります。
ここに登場するほとんどの人物が、そうした人間の弱さを露呈しています。
典型的には、キズキの「死」に痛手を受けた直子なのでしょうが、そこまでいかないにしてもワタナベも直子の「死」に大きな痛手を受けます。
そこには、「生きる」と言うことの難しさがあります。
「生」の終着点は「死」であり、「死」に向かって生きています。
その厳しさに打ち勝つには、永沢のような強靭さが必要かも知れません。
そうでなくても、どこかで自己と外界の間で妥協点を見つけることが必要なのでしょう。
「生」と「死」の問題は時代を超えたテーマで、この小説もそれ故に時代を超えた説得力があるのでしょう。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.129
(4pt)

人間の孤独とそれの耐性

人間の強さってなんなのか、幸せってなんなんだろうか。
そして僕たちはどうやってそれらを形成していくのだろうか?
ある人はそんな先の見えない答えを含んだ人生に耐え抜いて、またある人はそのなかで崩れていく。
この本を読んでいるとそんな正常な世界と壊れた世界の狭間に身を置いているのがわかる。
そんな中途半端な場所に村上春樹は僕を残していく。だから僕は安定した足場を求めるために
物語を必死に読み進めていってしまう。 でも、そんな安定している足場でも見方によってこっち側じゃなくあっち側になってしまう。 この小説に登場する人物は性格や個性が違っていても同じ問題から避けていようとしているのだなと思った。そして上にあるように人によってそれに対する対処法が違う。そして僕たちはその結果をまるでケーススタディの様に学んで(読んで)いくことができる。 そして村上春樹は僕たちにまるで問うような終わり方を提供していた。 そぅ、まるで「あなたは大丈夫」みたいに。
この物語の歌い文句は恋愛についてだったはずだか、そこはスルーしたい。なぜならその恋愛より、その恋愛にどう立ち向かい青春の日々を過ごしているのかに焦点はより絞られていると思うからだ。 だから僕は恋愛を前面に押し出した飾り表紙に不快感を覚え、もっと若者の葛藤を前面に持ち出すべきだったろうと思っている。
しかしこれはただ単に私の理解力の欠如によりこう結論付けらたのかも知れない。 だがそれでもピュアな恋愛性の要素はこの作品には足りないと思う。 もしそれを歌うのならもう少し恋愛の悩みではなく、気持ちに焦点を当てればよいのにと思ってしまった。
だがしかし、これほどの小説を書けるのには驚いた。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.128
(5pt)

仕事に負けない

 太宰がどこかで、自身を客観的に評して、
 彼は、文学が嫌いなあまり、文士になった。
 みたいなことを書いている。そういう感覚が、私にはわからなかった。
 「ノルウェイの森」に登場する緑の言葉を見、太宰の言葉がなんとなく、察することができた。緑は、だいたい、こんなことを言う。
 わたし、学校なんて、大嫌い、大嫌い、だから、絶対、学校休まない。休んだら、負けだもんね。
 社会人になり、早四年目を迎える自分は、仕事が大嫌いである。大嫌いであるから、休んではならぬ、休んだら、負けだ、そう自分に言い聞かせ、今日も、仕事に励むのである。
 まったく、文学のにおいのしない、レヴューになってしまった。まったく、ひどいもんである。
 附記。「ノルウェイの森」を読んだ人に、次の三作品をおすすめしたい。トーマス・マンの「魔の山」、福永武彦の「忘却の河」、サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.127
(4pt)

切ない物語

飛行機の天井のスピーカーからビートルズの『ノルウェイの森』が流れてきたとき、
僕は18年前の二十歳の秋を思い出して激しく動揺した。
高校時代に自殺した親友キズキと、その恋人の直子と、僕、そして同じ大学のミドリ。
キズキの死は直子に深い傷を残していった。
冒頭から「記憶は確実に遠ざかっていく」と直子は過去の人として描かれ、
第一章は「直子は僕のことを愛してさえいなかったからだ。」と結ぶ。
回想という形ではじまるこの物語は、「僕」の二十歳の大学生の若さゆえの葛藤と、心の揺れの生っぽさを追体験していく。
静かともいえる描写の中ここに描かれているのは報われない愛。
第一級の切ないメロディ。
登場人物は、みな刹那的で、受身の生き方をしているように思う。
記憶が薄れていくことが冒頭で提示されているだけに、直子との静かともいえる回想は無常観とともに心にしみる。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.126
(1pt)

80年代不良文学

大学は勉強をするところで、
女性と懇ろねんごろになる所ではない。
1987年当時ハードカバーで購入したが
捨て本となってしまった。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.125
(5pt)

東洋作家としての”ハルキ ムラカミ”

 村上春樹という作家に対して西洋かぶれしているという批判がなされるのをよく耳にする。
 事実彼の作品の中には欧米、とくにアメリカにおいて生み出された大衆文化への嗜好がよく見られる。その上彼独特の気取った文体もあいまって好意的でない人には白人至上主義的なナルシストにしか思われないかもしれない。
 しかし、彼は本当には非常に東洋的な思想背景を持った作家ではないだろうか、と私は思う。この作品においては特に顕著にその一面がでているようだ。この作品に現れている無常観、虚無感、縁起的な考え方はまさに原始仏教における考え方そのものではないだろうか?気づいてか気づかないでかはわからないが、彼は自身東洋的な一面を世界的な普遍性を持つ大衆文化でつつみこんで世界中に発信しているのであるのではないか?
 
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.124
(4pt)

切ない気持ちになる、喪失の物語

ワタナベ君と、亡くなった親友キズキの恋人直子との関係が淡々と描かれる物語。
キズキが死んだ時、ワタナベ君は大きな喪失感に包まれる。
直子にとってはそれ以上の、まるで自分自身を半分損なってしまった様な
どうしようもない程の喪失感。
ワタナベ君は直子と共に互いに損なってしまった心の部分を埋めようとしたのだろう。
けれどもキズキと直子の関係は、他人の理解をはるかに超え強いもの。
あるいは直子はキズキだけを自分の人生の中心に置いた、純粋で弱い人なのかもしれない。
努力だけではどうにもできないものが人生にはあると示唆しているようだ。
運命のようなもの、人の気持ち、流れ去る月日など。
読後はたまらなく切ない気持にさせられる。
それでも一種の明るさというか清涼感のようなものも含まれるのは
ワタナベ君の同級生、緑の存在があるから。
季節は人間の意志とは関係なくまわる。
冬がくれば枯れ落ちる運命の草木。そんな事を考えると物哀しい。
しかし風雪にさらされているその枝のなかでは
やがて生命の輝きを見せる新芽も同時に存在する。
緑は名前といいその存在が、前向きな力、生命力、明るい予感といった物の象徴なのだろう。
20年前に読んだが少し過剰な性描写があったのを覚えていた程度。
今回読み直してみて良かった。
基本的に悲しい物語は好みではないのだけども、
春樹の作品で一番印象深いものはどれと問われれば、
それはノルウェイの森になる。
代表作といわれるだけあると思います。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.123
(3pt)

ハードル上げすぎちゃったなぁ・・・

著者の作品は今回初めて読みました。
代表作と言われてますし、評判がかなりいいみたいなので、
かなり期待しちゃったので、うーん・・・って感じでした。
まず、登場人物の会話が人間っぽくないし、みんな妙に理屈っぽくて個性がないというか、
ぼーっと思い返して見ると印象に残る人物が居ないように感じました。
(鮮明に思い出そうとすれば一応覚えてるんですが・・)
自殺してしまった人や、その人達との関係にも感情移入ができませんでした。
まあ、当然主人公にとって悲しい思い出っていうことは理解できるって程度。
ただ、結構引き込まれる雰囲気は確かに有るような気がします。
ストーリーやキャラクターじゃなく、この雰囲気 空気を楽しむ作品なのかな?
別に読みづらいわけでもないし、悪くはなかったです。
ただ、ちょっと期待が大きかったのでやっぱり星3つがMAXカナ・・
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.122
(4pt)

村上春樹の恋愛世界

他の村上作品よろしく、「普通」のパーソナリティーを持った人は一切出てこない。
主人公の「ワタナベ君」やヒロインの直子はもちろん、僕たちの平衡感覚とは明らかにことなる登場人物ばかりである。
さらに奇異なのは、登場人物のうち4人もの人々が「死」んでしまう点である。
それも「自殺」という形によって、である。
特に、この恋物語のキーになっている「キズキ」(=ワタナベ君の親友であり、直子の恋人だった。)の自殺の理由は必ずしも明らかでない。
とまあ、相当におかしな物語なのであるが、私は個人的には好きだ。
その理由の一つが、類まれなる比喩のジャンプである。
その中で最も印象に残った台詞が
「世界中のジャングルの虎が溶けてバターになってしまうくらい好きだ。」である。
はっきり言って、意味が不明!と言われてしまえば、返す言葉はない。
しかし、世界中のジャングルや、その中の虎、そしてその虎たちが溶けてゆく様を想像すると何とも面白く、またそれほどまでに「熱い」思いを自分を抱いているだろうか?などと考えると何とも感慨深い。
そのような「村上ジャンプ」が隋所にちりばめられているのである。
この点については好き嫌いが大きく分かれるであろうが、私は好きである。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.121
(3pt)

哀しみからの再生の物語

主人公と直子との恋。それは、表面上は静かで穏やかに見えた。
けれど、心の中ではお互いがお互いを激しく求め合っていた。
だが、求めても求めても決して得ることのできないものもある。
二人は、寂寞感を抱えながらも一生懸命生きようとしたのだが・・・。
ほかに道はなかったのか?こんなにも哀しい生き方しかできな
かったのか?激しい哀しみは、時に人から生きる意欲さえも
奪ってしまう。そこからどう立ち直り、どう自分を再生すれば
いいのだろうか?読んでいて胸が痛い。ラストに、ある女性が
主人公に言った
「痛みを感じるのなら、その痛みを残りの人生を通してずっと
感じ続けなさい。そしてもし学べるものなら、そこから何かを
学びなさい。」
という言葉が強く心に残った。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.120
(5pt)

音楽を聴いている様な感じ。

この小説は感覚で理解するものです。この切なさは何!?私は読んでいると息が詰まる程に切なくなりました。話の内容を理解するというより、主人公になった気持ちで読んでみると、青春時代のあの胸苦しさが蘇ってきます。大人になった今だからこそ読みたい作品です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.119
(5pt)

自分を読書好きにしてくれた作品です

今までほとんどといっていいほど読書をする習慣はありませんでしたが(職業に必要な本を除き)、たまたま村上作品に出会いこの本を読んでから読書の習慣がつきました。
いろいろな作家の作品にも手を出そうとしていますが、なかなかいい作家が見つからないしだいです。
今度映画化されるとあって再度読み返している最中です。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.118
(5pt)

映画化。2009年2月、クランク・イン

村上春樹の名を知らしめた1987年のベストセラーです。出版当時、世の中がどうしてこんなに騒いでいるのか、実は不思議に思った記憶があります。村上氏はそれまでも「風の歌を聴け」や「羊をめぐる冒険」、「世界の終わり・・」など力のある長編、それに短編小説集もいくつか発表しており、その才能は充分に評価されていると(勝手に)認識しており、その延長線上にある「ノルウェーの森」ばかりがどうしてこんなに取り上げられるのだろうか、と思ったものでした。
今、読み返すとそれまでの作品に比べてリアリティーが増しており、その分かり易さと装丁の良さが当時売れた理由なのかなと思います。本質的には青春小説。20才前後の大人になりかけた主人公の感受性の高さと危うさ、多くの人がシンパシーを感じるこの時期を上手く描きました。読んで不思議に涙する自分は結局、自分自身に涙しているようなものなのだと思います。
フランスのトラン・アン・ユン監督によって、映画化が予定されることになりました。2009年2月のクランク・インのようです。海外でも評価の高い村上氏の作品。英語など他言語になった村上作品をどう海外は受け止めているのか、気になっていた感じ方の一端が伺えるのではないかと楽しみにしています。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.117
(4pt)

現役大学生の心にも何かグッとくるものがありました・・・・

当方19才、私も結構マジに物事を考えすぎる古風なタイプなので、主人公には結構感情移入できました。村上さんはハード・ボイルド文学に耽溺してるだけあって、相当クールでドライな会話を主人公にさせますね・・・この無機的・無感情っぽい会話がこの作品の喪失感を醸し出しているのでしょうか?
本作は大好きなのですが「羊をめぐる冒険」のようなユーモアに富んだ作品のほうが個人的には「村上的」で好きです。読後感は最高によいですが、いまいち読み進める面白さに欠ける、ってかんじです。
この作品はぜひ自分とおなじハイティーンの人達に読んでほしいと思いました。
このドライな文体が、あなたの今まで触れられたことのない心の琴線をびんびん鳴らしてくれること請け合いです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.116
(4pt)

目に見えないもの

10代だった発売当初に友人にすすめらたけれど読まなかった本。何年も経って読んでみて、あぁ友人はこうゆう内容を読んでいてたぶんこう感じとっていたのかなぁと思いを巡らせながら、しみじみ自身もいろいろ感じとりました。そして、もう一度読んでみようかなと思っていたところ。レビューをみていたら、めちゃくちゃ批判している方がいて非常にビックリしてしまいました。文章そのもの自体からしか読み取れなかったり表面でしか物事をみれなかったりする性質の方にはつまらない本なのかなと思います。目に見えない大切なものを、読者自身で感じとることを楽しむ本または感じとる感性を育てたり磨くのを楽しむ本だと思います。この本の意味がわからない方は感性がまだ低いか乏しいか、自分中心にしか物事をみれない方だと思いました。心豊かに成長したい方または他人の心を理解できるように成長したい方におすすめで、人の心理の勉強の1つになるのではと思います。人それぞれ読む時期それぞれで感じとるものは違うと思います。今現在の世の中の悲しさの原因の一つを理解するのにも役立つかもしれません。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.115
(1pt)

この作品のどこがいいのかわかりません

どこがいいのか全くわかりません。
話は即物的で御都合主義で、
そもそもどうして自殺者が4人も必要なのでしょうか?
作品の作りというか構成力が弱すぎます。
そして村上氏いつもの文章のきらめきもありません。
結局は何が言いたかったのでしょうか?
読むだけ時間の無駄だと思います。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.114
(4pt)

一つになれない心と体

本作が爆発的な反響を呼んだのは、もう20年も昔のこと。
当時私は小学生。
「はなきんデータランド」などのテレビ番組のランキングでは、毎週毎週「ノルウェイの森」が登場し、
知らず知らずのうちにこのタイトルが記憶に刷り込まれてしまった気がします。
私もこの小説の主人公たちと同じ年代になった頃、一度読破したことがありました。
しかし強い印象を得ることはなく、露骨な性描写に年齢なりの興味を惹かれた程度に過ぎませんでした。
今30を超える年齢になって見て、自分の20代を冷静に振り返れるようになった時、淡々とした文体の中に潜む示唆に気づくようになりました。
幼いころから不可分の関係を気づいてきた直子とキズキの二人。
何かたり足りないまま成長してきた二人の心は、大人になるにつけ無残に破壊されてゆきます。
性行為を行おうとしても、肉体的な準備ができない直子。そこには「心」と「体」の存在への問いがあるのです。
キズキを失った後、なぜ一度だけ彼女の体が主人公を受け入れ、求めることができたのか。
それを考えることが、本作の大きな鍵となるのではないでしょうか。
どの女性の言葉も「〜なのよ」と終わり、全体的に台詞がやや説明的に過ぎるきらいがあります。
故に主人公の態度としてはやや受動的にならざるを得ず、こういった面にイライラを感じる人もあるでしょう。
練りこまれた比喩が鼻について仕方ないという人もいるでしょう、
このあたり本作は春樹作品の典型と言ってよく、やはり好き嫌いの分かれる作品かと思います。
正直言えば私も文体はあまり好きではないですが、それをおいても読ませるものはあるはずです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.113
(3pt)

ビートルズのNorwegian Wood は「ノルウェー製の木」って意味なんですよ。

村上春樹には狂信的なファンが多くいるらしい。なにがそんなに人を引きつけるのか、少なくともこの小説を読んだだけではわかりませんでした。フーン、それで?って感じ。やはり、若いうちに読まないとダメなんですかね。ちなみにビートルズのNorwegian Wood (This Bird Has Flown) は「ノルウェーの森」と訳されていますが、誤訳です。間違いが日本での曲名になってしまったので、しょうがなく使っているのでしょうが、あまり曲への思い込みは、村上さんにはないようですね。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.112
(4pt)

下巻、下巻、下巻はどこだ

あまりにレビューが多く、内容がどうこうというようなことはとても書けませんが…。
真ん中へんまで読んだ時、別に下巻は読まなくてもいいや、と思いました。
しかし、終盤にさしかかり俄然、下巻を買わなきゃ、と本屋を探しましたが、
近くにありませんでした。
下巻を手にしないまま、上巻を読み終えてしまうことに、不安さえ感じ始め
ました。
たった今、Amazonで下巻を注文し、ホッとしています。
青春時代の不安定さが、よく書かれていると思いました。
また主人公が、やるせなく一人で夜を過ごしているときの描写がとても好きです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681