ノルウェイの森

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ノルウェイの森の評価:

3.82/5点 レビュー 818件。 C ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

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全1,951件 1,841〜1,860 93/98ページ
No.111
(5pt)

美しい小説は年月を超越する

 最も美しい小説を一つあげろと言われれば間違いなくこの作品を選ぶだろう。
 あまりにも人間臭くそれぞれが独自の個性をもった登場人物が次々に現れては消えていく展開と、クリアで流れるようにスムーズな文体が最高に合っている。
 また精神病や死というものが身近にある日常的なものだということを感じさせてくれている。
 これが20年前に書かれたのが信じられないほど現代に通じる感じがするのは、この作品が「トレンド」ではなく普遍な「本物」である証だと思う。きっと後10年後に誰かが読んだとしても素直に感動する作品なのではないだろうか?
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.110
(3pt)

猥雑。

一昔前の都会的な、雑然とした頽廃感と醜さが描かれているよう。
主人公の行動は共感できず、はっきり言えば行け好かない。
ラストへ向けての展開は概ね予測できるし、ストーリー筋自体も有り勝ちで、「究極の恋愛小説」として絶賛されるのは胡乱な評価に思える。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.109
(5pt)

表面的に楽しむか、きちんと踏みこんでいくか、その両方が可能な名作

この作品にはかなり重いテーマが込められている。それは、端的に描写されてはいないが、丹念に読めばわかるはず。なぜ直子は早熟なのに健全な恋愛ができなかったか、なぜ精神を病み自殺せねばならなかったのか。それは幼い直子と父親との関係にある。直子の姉の自殺の理由もそこにある。
主人公は、恋愛において直子と緑と安定した三角関係を維持するが、直子が自殺すると、安定した三角関係が解消され、主人公は「どこでもない場所」に放り出される。その結果、緑を「所有」すると同時に、直子という「哀しみ=喜び」を喪失する。言い換えると、この作品は、「所有・責任」を拒否していた主人公が、「どこでもない場所」から生活・結婚・仕事といった現実=1対1関係=責任を背負おうとするまでの物語である。
村上作品に多くの固有名、たとえば曲名やアーティスト名が出てるが、固有名はフワフワした「場」につなぎつめることができる数少ない方法である。もちろんセックスもその数少ない方法の1つである。村上作品における固有名と性描写は「必然」である。
村上作品は文章が読みやすいために、大事な部分を気にとめず読み飛ばして、何が言いたいのかわからず不満に思う人が多い。もちろんそれも1つの読み方だが、その印象を書評としてそのまま書くのは、自分の読みの甘さを露呈させるだけになりかねない。作品を反倫理的だと批判する向きもあるが、リアリズムとは大小はあれもともと反倫理的なものである。主人公が一貫して倫理的であれば、それは「自己正当化の物語」か「伝記」である(宗教の教祖にでもなりたいのでなければ、自己正当化は作品を愚作にする触媒である)。
ほかにも言いたいことは多くあるが、このあたりで止める。私はこの作品を全面的に評価しているわけでないが、1つの時代を作り、いまだに多くの読者に恵まれるに足りる力を持っていることを素直に認めたい。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.108
(3pt)

読後・・・

それで?という感じの小説でした。
特に官能的な描写は多すぎて不必要に思えてならなかったです。
また推理小説ではないですし、読後スッキリすることは求めてませんでしたが、それを抜いても主人公達の行動は理解できませんでした。
テストで出会った同氏の短編が面白かったため読みましたが、私には合わないようです。
以上の点と所々の表現にハッとさせられた所から☆は3つです。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.107
(4pt)

時代の洗礼

物語の中に「俺は死後30年以上たった作家の本しか読まない、時代の洗礼を受けていない作品を読む気はしない」といった旨の台詞を言う登場人物が出てきます。
ノルウェイの森も発表されて20年あまりがたちました、20年たった今でも読まれているのだから、おそらくはあと10年たとうとも、作者の死後の30年後になろうとも、きっとこの本は世界中で読まれているのだろうなと思う。
だが、同時にこの本は時代の洗礼には耐えられず、次第に断片に、そして最後には文学史の中1987年の出来事、その中の一行だけになっていくのだろうなとも思う。
なぜなら、この本は普遍性を著しく欠いているからだ。
例えば「なになにの曲がかかっていた」という表現が多いが、そういう舞台演出のためにでてくる洋楽ミュージシャンの名前など今の若者でもすでに知っているか怪しい。
しかも、こういう手のこんだ舞台を用意しながら、その上で何か現代までに通じるテーマを展開するわけでなしに、単なる作者の趣味以上の意味は特にない。
純文学としては凄まじく異質、というかはたして純文学なのか、単純に読むだけならとても楽しかったので☆4つ
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.106
(5pt)

トーマス・マンの「魔の山」を思い浮かべる

 小説の中に何度か登場するトーマス・マンの「魔の山」の中で主人公が向かったサナトリウムと、「ノルウェイの森」の主人公ワタナベ君が向かった「阿美寮」が重なる。対象が異性・同性の違いことあれ人里離れた山奥で暮らす、病的な人物たちを描く。
 ただ、ノルウェイの森に出てくるレイコさんや直子は正常と病との間にいる。どちらも過去を引きずりながら精一杯生きようとする。2人の過去の話しに引き込まれながら(上)巻を読みきる。(下)巻の顛末が楽しみだ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.105
(5pt)

人間の一生って、きっとこういうもの

これこそ「人生の真実」であり、人間の一生って、きっとこういうものなんだろうな、と思う。
「ウツ」の人が、迫り来るウツの影におびえながら、しかし逃れることができないように、
直子もまた身近にある「死」の影に引き込まれて、最終的に、そこから逃れることができなかった。
永沢さんが自分の彼女との結婚に対して、「それはハツミの問題であって、俺の問題ではない」と言い切る、
その明確な「世の中の構造論的な線引き」には、たしかに、その通りだけに、それを言い切る強さは魅力的。
そして、主人公のワタナベ。
彼ほど、時代背景の影響を少なからず受けながらも、「透明な心」を持ち続けている男も少ないだろう。
「普通であり続けること」が異常とされた時代に、あくまで「普通」であり続けた彼に、好感を覚える。
ワタナベが最終的に、天真爛漫な恋人・小林緑とその後を共にするであろうことには、その後、しばらくの間の幸せなシーンがイメージできる。
これこそ「人生の真実」。
「恐怖の影」におびえながら、その恐怖がもつ得体の知れない魅力から、逃れることからできない人々。
その恐怖から逃れられない人々の周囲にいる、それぞれの人生の重みを背負った人々。
それでも、どうなりながらも、「生きていかなければならない現状」。
30歳を超えた人なら、さらに味わい深く、よめるのではないか?
10代、20代では、理解できなくて、「反感」をもつ読者も多いであろう。
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4062748681
No.104
(4pt)

ノルウェイの森

暗さと長さと描写の緻密さにおののいた。
いい本だとは思った。
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4062748681
No.103
(5pt)

本を全く読まなかった私が何故か、本を読むきっかけとなった本

文学史の本に載っていて、なんとなく知っていた本。
別に読みたいとも思わなかった。
だけど、友人がなぜかいつも村上氏の本を読んでいるから
気になって、一番有名なこの本を買った。
初めて読んだときの感想は、オナニー本な気がした。
性描写が多くて、読書経験がほとんど無い私にとっては何を言いたいのかわからない。
ただなんとなく、たまっている人間が読む、一種の官能本かと思った。
だけど、最後まで読んでから何ともいえない気持ちになった。
皆さんみたいに、ここがよかった・すごく考えさせられた・どこがいまいちわからなかった・何をいいたいのかわからない
などと、そんな明確なものを、自分は発見することは出来なかった。
ただなんとなく読み終わって、今まで感じたことのない、もやもやが残った。
村上氏の本は、「ここが良い、悪い、為になる」などと私は上手く言えない。
他人から「どこがいいの?」って聞かれても、わからないと答えることしか出来ない。
だけど、なんともいえない、この「もやもや感」を、再度味わいたいと思い現在
出版されている本を、ほとんど読ませてもらった。
ふだん本を読まなかった私が、読書をするきっかけとなった本。
あまり本を読まないという人にも、是非一度読んでもらいたい。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.102
(3pt)

恋愛小説では納得できない

 私にとって初めての村上春樹の作品。大変力の有る作家と感じた一方で、この作品の評価には複雑な思いがした。冒頭より、すっと私の中に入り込み色々な感情を誘ったが、例えば漱石の三四郎の様に読了後すっきり「良かった」と言い切れない。
 主人公、直子、そのアンチテーゼの緑との一種の三角関係を中心にストーリは展開する。
 ストーリ構成において気になった(作品を損ねる)点が二つ有る。一つは自殺者が多すぎる事。死を美化しかねない危険な気配すら感じた。もう一つは不必要な性描写。性描写も表現の一つでは有るが、この作品の中では不必要と思われる部分が相当有った。
 確かな小理屈を付けずに「恋愛小説」と括れば良いかもしれないが、これだけ力の有る作家がこれでは勿体無い。
 今後の村上春樹の本物のへの進化を期待したい。
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4062748681
No.101
(1pt)

あとがき

あとがきが一番良かった。「僕という人間が〜」からの二行。
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4062748681
No.100
(1pt)

・・・

村上作品すべてに言える事ですが、横文字・西洋文化に対する潜在的な「憧れ」をどうにかしてほしい。
音楽や料理のこだわりを匂わせる事で、作品の雰囲気を作り上げるのは良いが
彼はそっちの方が好きなのかなと思ってしまう。
「FMラジオから流れるビーチボーイズの○○を聞きながら、僕はパスタを湯がいている」
こう言った表現は一見お洒落だが、時間が経てば妙に恥ずかしくなってしまうものだ。
肝心のストーリは細く、ファッショナブルな雰囲気と抽象的な表現を多用する事によって
「何となくミステリアスでお洒落な小説」を演出しているだけだと感じた。
漱石は英語教師であったにも関わらず、ノンネイティブであるが故に「海外文学作品を真の意味では理解できない」と最後までコンプレックスを持っていたそうだ。
そう言った背景も影響してか、彼の作品には村上のような横文字や西洋文化のうんちくは多用されていない。
言わば、そう言った物で作品の雰囲気作りをする必要が無いほど、話そのものに人の心に訴えかける力があったからだろう。
日本の文学として読まれるべきは、こう言った作品である。
今作も冒頭からハンブルグの空港でアテンダントと小洒落た英会話を交わし、ビートルズのうんちくを匂わすシーンから始まるが
肝心のストーリー自体は、病死や突然の自殺、セックスの衝動と言った非常にありきたりな物である。
アジアで村上作品が人気を得るのは良いが、ぜひ「文学」としてではなく「ポップカルチャー」として受け入れられることを望む。
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4062748681
No.99
(5pt)

現代医学に感謝。

EDは病気です。バイアグラやED治療のない時代の悲劇の物語、のように私は感じました。
すいません。
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4062748681
No.98
(4pt)

喪失の物語か。

正直、納得いかない部分もあるが、
1987当時にこの作品が作られ20年
以上読まれ続けてるというのには、
やはり、理由があるのだと思う。
内容は重く暗い影を背負っているが、
正直共感できる部分は多く、学生特有
の倦怠感、本書のテーマの一部であろう
喪失感。
少なくとも当時の自分には心に響いた物
があった。
『良書』とは言えないのかもしれないが、
読むべき作品であることは間違いないと
確信する。
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4062748681
No.97
(2pt)

アジアで広く読まれている村上春樹

 単行本が出た頃読んで、なんて中身の無い小説だと思いました。それから随分年月が経って、最近ある書評誌でこの作品の翻訳版が中国、韓国、台湾等のアジア諸国で多くの人々により読まれていることを知ったのです。それで再び読んでみました。
 設定があまりに極端だという感想はかわりませんが、当時の大学生位の若者の精神の不安定さはよく描かれていると思います。しかしセックスを誇張し過ぎているのには閉口します。さらに言えば、現代日本人の精神的な部分を深く描けていれば大人の鑑賞にも耐えられただろうと思います。
 アジア諸国で本作は、先進国でありあこがれの国でもある日本では人々は物質的には豊かだけれど精神的な悩みもあるのだというような読まれ方をされているようです。かれらはそう感じるのかもしれません。しかし、日本の代表的な小説のひとつと思われていることに、私は疑問を感じます。
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4062748681
No.96
(5pt)

あの時代にこれを書けたのがすごい

第1章は少しつまらないかもしれない。けどここを我慢して第2章に入ると徐々に小説らしくなってくる。第2章以降は大学生時代の話。主人公は色々な人に出会って、またそのキャラ設定が実に面白い。すべてのキャラに特徴があり、またその設定は今まで読んできたどの小説よりも優れていると感じた。読み返すとさらによく感じられるんではないだろうか(第1章も含めて)。
この小説のテーマは、精神病、自殺、喪失感。単行本が出版されたのは1987年で、精神病が表立ってなかったこの時期にこうテーマ設定できた事は注目されるべき点。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.95
(4pt)

いろんな未解決が残される一冊

春樹が意識したように、この本は「性」と「死」の意味を極めようとしたものです。
若い頃の誰もが困惑を感じて、そして歳を取っても持ち続けるテーマです。
その面では、この本はたくさん共鳴できるものがあり、読み甲斐があると思います。
しかし、この本の中で死んだ(自殺した)人が多すぎるような気がします。
行き詰ると死ぬ、主人公の「僕」の周りはこんな人ばっかりです。
現実にありえない、ごく特殊な集まりです。
青春の悩みだの、孤立だの、失望だの、全部が死ぬことによって解決されるしかない……春樹のこんな趣旨はなんだかとても苦しい感情を起こさせてしまいます。
もちろん、読者を苦しくさせちゃいけないということもありません。
けれど、苦しくさせたあと、何かの示唆なり解放なりを与えてくれればそれなり完全な小説になるはずです。
が、キヅキ君がなんで自殺したのか、直子さんはなんで生涯に一回しか濡れなかったのか、この小説の大終結となった彼女の死はどんな原因でどんな経緯でたどり着いたのか……などなど、結果的にそうなっちゃったんだという「春樹」のいつものスタイルで書かれたが、説明するのが面倒くさいのか、それとも「春樹」の中では未解決のままなのか、読み終わるとすごく悶々とした気持ちです。
そして、最後の「レイコ」とのセックス、とても唐突に感じました。
すべての女性と寝て、すべての女性と死者を共有することもできた、、そのへんで感銘して、「死」と隣りあわせで生きて行こうとひらめいた。。
これでいいのか、ほんとうにうまく行くのか、正直に納得しませんでした。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.94
(1pt)

読むに値しない

何の思想も哲学もなければ、創造性のかけらもない代物。おまけに文章力も稚拙で、陳腐な表現には嫌悪感さえ催す。
低俗な大衆小説でも読んでいる方が、まだましだ。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.93
(4pt)

小気味よいリズム

非常に面白かったです。
やや浮世離れした話の中に日常を描くことで、
さほど違和感もなく話に入ることが出来る一方、
その様な世界への興味を抱かせるようになっています。
この著者独特の次が気になる書き方もあり、
かなり楽しめるものになっているのではないでしょうか。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681
No.92
(5pt)

読者の想像力に委ねている

作者自身も生と死を文章を通して描くことへの困難さを理解しつつも、この作品は
村上春樹自身が書きたいから書いた作品のように私は思える。
自ら死を選んでいく人間の心情や過程を読者が納得できる形で正確に描ききる事など
最初からできないと本人も思っているのではないか。
実際この作品を読んだ人が何故死んだのか理解できない、動機付けが甘い、説明不足
であるという批判は理解できるし、実際その通りである部分がある。
特にハツミさんが死んだ理由の描写がほとんど無い。ただこの作品にそれを求めても
意味はない気がした。人間の本質や業によって、自ら死ぬという行為を選んでいった場合、
人によっては嫌悪感を抱くことの方が多いと思う。このまま説明不足で読者の想像の余地を
残したほうが、作品としては遺る。
何故彼らは死を選んだのか?…そもそも人は死と向合った時どうなるのか。
作家にとってそれを描くことは永遠のテーマではないのか。
この作品はどうしようもなく救いがなく、登場人物もみんなどこか病んだ人が多いわけだが
、緑と突撃隊はこの作品の中での救いの存在のように思えた。
生の緑と死の直子、単純に考えればそういう対比としての面白みがあり、直子の所から
帰ってきて目の焦点が合っていない主人公が、緑と過ごすことで生への感覚を取り戻す
というくだりが個人的に好きだ。たまに何度か読み返してもふと考え込むほどの内容が
詰まっている作品である。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ノルウェイの森 上 (講談社文庫)より
4062748681