世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

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評判

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価:

4.24/5点 レビュー 267件。 B ランク

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平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全295件 161〜180 9/15ページ
No.135
(4pt)

パラレルワールド

以前にカフカを読んだことがあり、全く面白くなかったし、いちいち鼻につくし、カーネルサンダースみたいな登場人物って。。。冗談のつもりか?
(私にはよくわからん世界観だ)と思っていました。
でも気になる作家なんで、それで読んでみました。
とても面白かったです。
世界の終わりと、ハードボイルドワンダーランド
選択を迫られる世界と、選択権のない現実
心がない分平和にすぎていく世界と、心にふりまわせれたりひきずられたりしながら生きていく世界
失ってきたものと残っているもの
。。。。
二つの世界の主人公、それぞれに葛藤があってとてもとてもよかったです。
『僕』と『影』の関係がなんだか切ない気分になったなー。
ただ音楽に関して自分は知識がないので、深く読み込めていないのではないかと思い星を一つ減らしました。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.134
(5pt)

パラレル。「世界の終り」より

「懲りるのはいいことだ。人は懲りると用心深くなる。用心深くなるとけがをしなくなる。良い樵というのは体に一つだけ傷をもっているもんだ。それ以上でもなく、それ以下でもない。ひとつだけさ。俺の言っていることはあんたわかるよな?」
「俺はこの前、君に会ったときに、この町は不自然で間違っていると言った。そして不自然で間違っているなりに完結しているとね。たしかにここの人々は、誰も傷つけあわないし、だれも憎しみ合わないし、欲望も持たない。みんな満ち足りて平和に暮らしている。なぜだと思う?それは心というものを持たないからだよ。」
「しかし、君はいくつかのことを見落としている。まず心の問題だ。君は俺にこの町には戦いも憎しみも欲望もないと行った。それはそれで立派だ。俺だって元気があれば拍手したいくらいのもんさ。しかし戦いや憎しみや欲望がないということはつまりその逆のものがないということでもある。それは喜びであり、至福であり、愛情だ。絶望があり、幻滅があり哀しみがあればこそ、そこに喜びが生まれるんだ。絶望のない至福なんてものはどこにもない。それが俺の言う自然ということさ。」
「俺がこの町に必ず隠された出口があると思ったのは初めは直感だった。でも、そのうちにそれは確信になった。なぜだかわかるかい?なぜならこの町は完全な街だからだ。完全さというものは必ずあらゆる可能性を含んでいるものなんだ。そういう意味ではここは町とさえいえない。もっと流動的で総体的なものだ。あらゆる可能性を提示しながら絶えずその形を変え、そしてその完全性を維持している。つまりここは決して固定して完結した世界じゃないんだ。動きながら完結している世界なんだ。だからもし俺が脱出口を望むなら、脱出口はあるんだよ。君には俺のいっていることがわかるかい?」
「よくわかるよ。僕もその事に機能気付いたばかりだ。ここは可能性の世界だってね。
ここには何もかもがあるし、何もかもがない。」
「しかし、森の中の生活は君が考えているよりずっと大変なものだよ。街とは何から何までが違うんだ。生きのびるための労働は厳しいし、冬は長くつらい。一度森に入れば二度とそこを出ることはできない。永遠にその中にいなくてはならないんだよ。」
「影を失ってしまうと、自分が宇宙の辺土に一人で残されたように感じられた。僕はもうどこにも行けず、どこにも戻れなかった。そこは世界の終りで、世界の終りはどこにも通じてはいないのだ。そこで世界は終息し、静かにとどまっているのだ。」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.133
(5pt)

パラレル。「ハードボイルド・ワンダーランド」より。

「テーマが明確だと融通性が不足するんだ。」
「もう一度読むといいよ。あの本にはいろんなことが書いてある。小説の終りの方でアリョーシャがコーリャ・クラソートキンという若い学生にこう言うんだ。ねえ、コーリャ、君は将来とても不幸な人間になるよ。しかしぜんたいとしては人生を祝福しなさい。」
「人間はだれでも何かひとつくらいは一流になれる素質があるの。それをうまく引き出すことができないだけの話。引き出し方のわからない人間が寄ってたかってそれをつぶしてしまうから、多くの人々は一流になれないのよ。そして、そのまま擦り減ってしまうの。
あなたはちがうわ。あなたには何が特別なものがあるような気がするの。あなたの場合は感情の殻がとても固いから、その中でいろんなものが無傷のまま残っているのよ。」
「つまり、ブラックボックスとは人間の深層心理であるわけですね。」
「そう、そのとおり。こういうことです。人間一人ひとりはそれぞれの原理に基づいて行動しておるです。誰一人として同じ人間はおらん。何というか、要するにアイデンティティーの問題ですな。アイデンティティーとは何か?一人ひとりの人間の過去の体験の記憶の集積によってもたらされた思考システムの独自性のことです。もっと簡単に心と呼んでもよろしい。人それぞれ同じ心というもはひとつとしてない。しかし、人間はその自分の思考システムのほとんどを把握してはおらんです。我々がそれらについてきちんと把握している、あるいは把握していると推察される部分は、全体の15分の1から20分の1というあたりにすぎんのです。」
「私の人生の輝きの93%が前半のの35年間で使い果たされてしまっていたとしても、それでも構わない。
私はその7%を大事に抱えたままこの世界の成り立ち方をどこまでも眺めて行きたいのだ。なぜかはわからないけれど、そうすることが私に与えられた1つの責任であるように私には思えた。私は確かにある時点から私自身の人生や行き方をねじまげるようにして生きてきた。そうするにはそうするなりの理由があったのだ。他の誰にも理解してもらえないにせよ、私はそうしないわけにはいかなかったのだ。しかし、私はこのねじまがったままの人生を置いて消滅してしまいたくはなかった。私にはそれを最後まで見届ける義務があるのだ。そうしなければ私は私自身に対する公正さを見失ってしまうことになる。私はこのまま私の人生を置き去りにしていくわけにはいかないのだ。私の消滅が誰をも悲しませないにせよ、誰の心にも空白をもたらさないにせよ、あるいは、ほとんど誰にも気づかれないにせよ、それは私自身の問題なのだ。
たしかに私はあまりにも多くのものを失ってきた。そしてこれ以上失うべきものは私自身のほかにはもうほとんど何も残っていはいないように思える。しかし、私の中には失われたものの残照がおりのように残っていて、それが私をここまで生きながらえさせてきたのだ。
私はこの世界から消え去りたくはなかった。目を閉じると私は自分の心の揺らぎをはっきりと感じとることができた。それは悲しみや孤独感を超えた、私自身の存在を根底から揺り動かすような深く大きなうねりだった。そのうねりはいつまでもつづいた。私はベンチの背もたれに肘をついて、そのうねりに耐えた。
誰も私を助けてはくれなかった。誰にも私を救うことはできないのだ。
ちょうど私が誰をも救うことができなかったのと同じように。」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.132
(5pt)

静と動

●1回目
高い壁に囲まれ、外界から虐げられた街で織りなされる静寂な幻想世界、“世界の終り”。
意識の核にある思考回路を組み込まれ、回路に隠された秘密を巡って活躍する波瀾万丈の冒険活劇の“ハードボイルド・ワンダーランド”。
「生」という行為にさしたる意味はなく、「死」という行為には何かしらの意味が存在すると思われます。“世界の終り”を受け入れる時、人は何を思うのでしょうか…。
「絶望があり幻滅があり哀しみがあればこそ、そこに喜びが生まれるんだ。絶望のない至福なんてものはどこにもない。」
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------●2回目
「君は自己を見失ってはいない。ただ記憶が巧妙に隠されているだけだ。だから君は混乱することになるんだ。しかし君は決して間違っちゃいない。たとえ記憶が失われても、心はそのあるがままの方向に進んでいくものなんだ。心というものはそれ自体が行動原理を持っている。それがすなわち自己さ。自分の力を信じるんだ。そうしないと君は外部の力にひっぱられてわけのわからない場所につれていかれることになる」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.131
(5pt)

静と動

●1回目
高い壁に囲まれ、外界から虐げられた街で織りなされる静寂な幻想世界、“世界の終り”。 意識の核にある思考回路を組み込まれ、回路に隠された秘密を巡って活躍する波瀾万丈の冒険活劇の“ハードボイルド・ワンダーランド”。
この[静]と[動]の物語が同時並行的に展開されています。
「長いあいだ暗闇の中にいると、暗闇というものが本来あるべき正常な状態であって、光の方が不自然な異物のように感じられてくるものなのだ。」
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------●2回目
「進化というものはそういうものです。進化は常につらく、そしてさびしい。楽しい進化というものはありえんです」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.130
(3pt)

よく眠れる本

毎日 1ページくらい読んでます(睡眠前に) 面白いとは思うのですが、 なぜか 眠くなってしまうのです。
頭のいい人には すぐにわかる内容なのでしょうが、 言葉をかみしめながら 読む癖のある私は、
読んでるうちに 、とっても眠くなってしまうのです。 
眠れない人には 、 お勧めできるかも 、 それとも私だけかも、 そのときはお許しください。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.129
(5pt)

村上本の最高傑作

20代の頃に村上氏の他作品と共に何度か読み
村上氏独特の比喩表現に感心しました
それが村上本の価値そのものであると思っていましたが
長らく押入れで眠っていたこの本を
50代になった今
読み返してみたところ
不思議なことに
私のこころの中に巣くっていた
老いや死に対する恐怖感が失せたような気がしました
人により様々な評価があるでしょうが
文句のつけようのない傑作だと思います
一通り読んだ後に
「世界の終り」だけを読み
その後に
「ハードボイルド・ワンダーランド」だけを読んでみたり
もしくはその順序を変えてみたり
とにかく何度読んでも新しい感慨を覚えます
それはこの本が私にとって
自分を映しだす鏡のような役目を担っているからなのかもしれません
それ故年齢を重ねるにつれ異なる感慨を覚えることになるのでしょう
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.128
(5pt)

泣きました…大好きです★

私は個人的にこの計算士の彼が大好きです☆こんな人が実際にいたら絶対ホレちゃいます。物知りで何でもこなしてステキ。そして内容…。言葉でうまく表現できないけど、私を支えるたくさんのことに感謝しなきゃいけないと思わせました。所々で心打たれた。泣いた。他のレビューで何度も読みたいと書かれてる方がいらっしゃいますが、私は逆に怖くて読み返せないです。なにせどっぷり物語に浸かりすぎて、しばらく夢から覚めることができなくなるから…。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.127
(1pt)

なにこれ

めっちゃくちゃひとりよがりな内容。次から次へとよくまあここまで読者を置いてけぼりにして駄文を書き連ねることができるものだ。とにかくつまらない。いつもの作風が行き着くところまで行き着いてしまい、結果やりすぎの駄作になった典型。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.126
(5pt)

村上春樹にしか書けない冒険物語

とにかくものすごいパラレルワールド。
まず、「ハードボイルド・ワンダーランド」。
首都東京の地下では「やみくろ」が跋扈し、計算士と記号士がお互いにしのぎをけずる。
計算士である主人公は、地下道の奥に住む博士から秘密の依頼を受けて徐々にトラブルに巻き込まれていく。
そしてもうひとつのストーリー「世界の終わり」。
高い壁で周囲を覆われている、とある街。
そこには争いも、悲しみも、欲望さえも存在しない静かで完璧に完結した街だった。
主人公は両目に「夢読み」としての刻印を入れられ、図書館で毎夜一角獣の頭骨から淡々と古い夢を読むのが仕事だった。
このまったく繋がりがないかのような二つのストーリーが交互に展開していく。
「ハードボイルド・ワンダーランド」で、博士から一角獣の頭骨をお土産にもらった主人公は、その頭骨を調べた時から図書館に勤める女の子と親しくなる。
「世界の終わり」で、図書館で一角獣の頭骨から夢を読む主人公は、そこで世話をしてくれる「心がない」女の子に好意を抱く。
一角獣。
図書館。
奇妙な接点を見せながら進行していく二つのストーリーは、終盤に驚くような展開をみせる。
「ハードボイルド・ワンダーランド」で、主人公が行なうシャフリング。
これは、頭の中で行なう暗号化だ。
シャフリングとは、記号士の脳の奥深くに暗号化に必要な手術を行なうことによって、記号士本人にも気づくことが出来ないうちに暗号化を行なうこと。
主人公はシャフリングの手術を受けると同時に、ひそかに主人公の意識の核を人為的に映像化したもうひとつの「意識の核」を脳内に組み込まれていた。
「世界の終わり」では、最初に「影」と身体を切り離された主人公は、自らの「影」から街の地図を描いて届けるように依頼される。
門番の警戒を潜り抜けて「影」に地図を届けた主人公は、街から抜け出す方法を「影」から知らされる。
こういう「とてつもない」独特の物語を書くことが出来るのは、やっぱり村上春樹しかいないのだ。
登場人物が困難な状況に陥っても、誰一人狼狽しない。
これだけの冒険物語を、心静かに読ませることが出来るのは彼しかいない。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.125
(5pt)

村上春樹にしか書けない冒険物語

とにかくものすごいパラレルワールド。
まず、「ハードボイルド・ワンダーランド」。
首都東京の地下では「やみくろ」が跋扈し、計算士と記号士がお互いにしのぎをけずる。
計算士である主人公は、地下道の奥に住む博士から秘密の依頼を受けて徐々にトラブルに巻き込まれていく。
そしてもうひとつのストーリー「世界の終わり」。
高い壁で周囲を覆われている、とある街。
そこには争いも、悲しみも、欲望さえも存在しない静かで完璧に完結した街だった。
主人公は両目に「夢読み」としての刻印を入れられ、図書館で毎夜一角獣の頭骨から淡々と古い夢を読むのが仕事だった。
このまったく繋がりがないかのような二つのストーリーが交互に展開していく。
「ハードボイルド・ワンダーランド」で、博士から一角獣の頭骨をお土産にもらった主人公は、その頭骨を調べた時から図書館に勤める女の子と親しくなる。
「世界の終わり」で、図書館で一角獣の頭骨から夢を読む主人公は、そこで世話をしてくれる「心がない」女の子に好意を抱く。
一角獣。
図書館。
奇妙な接点を見せながら進行していく二つのストーリーは、終盤に驚くような展開をみせる。
「ハードボイルド・ワンダーランド」で、主人公が行なうシャフリング。
これは、頭の中で行なう暗号化だ。
シャフリングとは、記号士の脳の奥深くに暗号化に必要な手術を行なうことによって、記号士本人にも気づくことが出来ないうちに暗号化を行なうこと。
主人公はシャフリングの手術を受けると同時に、ひそかに主人公の意識の核を人為的に映像化したもうひとつの「意識の核」を脳内に組み込まれていた。
「世界の終わり」では、最初に「影」と身体を切り離された主人公は、自らの「影」から街の地図を描いて届けるように依頼される。
門番の警戒を潜り抜けて「影」に地図を届けた主人公は、街から抜け出す方法を「影」から知らされる。
こういう「とてつもない」独特の物語を書くことが出来るのは、やっぱり村上春樹しかいないのだ。
登場人物が困難な状況に陥っても、誰一人狼狽しない。
これだけの冒険物語を、心静かに読ませることが出来るのは彼しかいない。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.124
(4pt)

吹き飛ばされたアイデンティティー

最後の最後まで、
登場人物の名前はだれ一人として明かされることはない。
博士が計算士である『私』に告げた「『世界の終わり』で取り戻されるはずの『失われたもの』」とは、
『私』自身のアイデンティティー、
じぶんが自分として存在するための意味や価値だったのでは。
自分が生きる価値をどこの世界に求めるのか、
なにが自分にとっての現実なのか。
限りなく非現実的な世界を描き出していながら、
頭の中に浮かんでくるイメージはどこまでもリアル。
脳が痺れた。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.123
(1pt)

申し訳無いです!わからない!

村上春樹の作品の中でも群を抜いて評価の高い本作品。
、、、申し訳無いです、私全く面白さが解らなかったです。
五年程前、上巻の1/4ほど読み進めた所で全然物語に入り込めず一度断念しました。
そして最近、凄い時間をかけて読み終えたのですが結局は
「ハードボイルドワンダーランド」の計算士の主人公の脳内世界が
「世界の終わり」って事しか解らず、
要するに
1,「ハード」ではやみくろとの戦い
2,「世界の終わり」では失われた影との惜別
って事で宜しかったンでしょうか?
・・・わからん。。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.122
(5pt)

「可能性の世界」について

 僕は春樹作品の中では、初期の感傷的な作品群やポップな短編・エッセイ群よりも、特に90年代半ばから連発されてきた、「世界」の闇に関する暗く重い小説の方を支持する立場だ。ファンの間では春樹の最高傑作に挙げる声も多い本作は、2009年春号「モンキー・ビジネス」のインタビューで作家本人が語っているように、後者のダーク作品の系譜に位置する作品である。
 一見捉えどころの無いストーリーの中に、言葉で表現不可能な「感情」をイメージとして埋め込んで伝えていくことに意識的なこの作家が、自意識と「世界」および無意識の狭間、情報化社会、都市(と日本)の暗黒、等などの暗いモチーフを「世界」をめぐる物語として語ったのが本作品である。膨大なイメージ群を緻密に構成したこの長編は、作家の確かな技量を示すものだと言えるだろう。個人的には、下巻後半の光・音のイメージ、「二人」の主人公のラストの描き方に感心した。この二つのラストに、読者は厳しさと希望のどちらも読むことができるだろう。(そして、「生きる」ということは、終盤で一人の主人公が語るとおり、常にその二つの可能性の塊なのだ。)
 
 P.オースターの初期三部作と並べても遜色のない作品だと思う。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.121
(4pt)

読ませる

ぎっちりと文字の詰まった膨大なページ数。
長々と続く比喩。
どこか抽象的なストーリー……。
最新作の1Q84よりは一般小説に近いかなー、と思いますが、やはり作者の芸風が色濃く出ています。
ファンタジーとリアル両刀の世界観は面白く、くどい文体もリズムに乗れればむしろ軽快。
一般小説とは一味違った魅力があることは確かです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.120
(5pt)

どんどん読める!

メカニカルでアップテンポな物語と、寓話的な物語がエンディングに向けてリンクし始める様が脳を刺激します。ストーリーに引きずり込まれ、集中して読んでしまいますが、一度では作家の真意は掴めないのでは?掴めない僕は、何度読めばその真の世界観を共有できるのでしょうか。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.119
(4pt)

春樹嫌いでも

世界に引きずり込まれて夢中で読んだし、壮大で面白かった。
ファンタジーの傑作と思う。
村上春樹はあまり好きではないけどこの本は好き
(64/100点)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.118
(1pt)

弱々しい物語

今更この本にコメントする必要など本当は何もないのだが。何とか文学賞でのスピーチだの、新作が空前のベストセラーだの、という空騒ぎをばかばかしく思うついでに、この作者の小説で自分が最後に読んだこの本に雑感を。
ストーリーも文体も非常にスマートで、ブランド物の洋服や雑貨のように、知的ファッションのツールとしては申し分ない作品。しかし、小説の底はきわめて浅い。物語というものの本質的な娯楽性を逆手にとって読者の不意をつき、喉下に匕首を突きつけ無理心中を迫る、というような真の道化のリアリティーはここにはない。「ふり」程度はあるかもしれないが、読者だけ死んで、自分は生き残ってしまう情けないパターン。いや、読者もこの程度で死んだりはしない。そういう意味では、まったく安全・安心な商品。
「壁」も「システム」も単なる幻想にすぎない。小説の中だけの、文字通りの「フィクション」。「心」もまた同じ。すべては作者の頭の中ででっちあげられた空虚な概念。そんなもの物語の外の「現実」のどこを探しても存在するわけがない。そんなことは百も承知と言いながら、作者も読者も、何か人生の、あるいは世界の真実に迫ったかのような錯覚を楽しんで、自分らの「物語」の限界にはまったく気がついていない様子。「物語」の役割に対する過度の信頼や筋違いの神聖化はやめたほうが良い。それが行き過ぎれば、ひょっとして、そういう「物語」こそが「壁」や「システム」に成り果てることになるかもしれぬ。
そういう意味では、現代における「物語」の衰弱した姿がここにはあるのだと思う。まあ、弱い、というのがこの作者のトリッキーなセールスポイントではあるのだろうが。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.117
(4pt)

全体的に緩やか。

上巻と同じペースで緩やかにストーリーは進み、緩やかにトーンは下がる。
細部の描写は比喩も含めて上質ではないが、かと言って飽きる程でもない。
徐々に終熄というか、収束に向かい、最終的にハッピー過ぎずアンハッピー過ぎない終幕。
レビュアー自身、下手に結論を急いだ物語の終わりが好きでないので、この終わりは好きな部類。
全体的にのっぺりとしていて、前半・後半とも感想としては変わらない。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.116
(4pt)

低俗風。

上巻を読んだだけの時点でのレビュー。
ストーリーの展開の仕方やストーリー自体は、まぁ巧いと思う。
なので、読み易いと言えば読み易い。
けれども、嫌な点が主に2つ。
1つは、巧くもない比喩が冗長過ぎるまでに織り込められている点。
結局、そういった「無駄」な部分を省いたら、中身は単純で薄い気がする。
それでもストーリーはしっかりしているので、そのストーリーに対する評価は「巧い」なのだが。
比喩の所為で興醒めする。
もう1つは、何彼に就けてセックスの話題を織り交ぜたがっている点。
それがハードボイルドだと勘違いでもしているのだろうか。
性欲に愚直な主人公と、身持ちの脆い(脆そうな)周辺女性のやり取りに、うんざり。
どう言い訳しても、かなり低俗に見える。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340