世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価:

4.24/5点 レビュー 267件。 B ランク

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平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全295件 201〜220 11/15ページ
No.95
(3pt)

春樹の最高傑作と名高いらしい。('-,_ω-`)プッ

二つの物語が交互に展開されていきます。世界の終わりでの<僕>ハードボイルド・ワンダーランドの<私>が不可思議な世界へと入り込んでいきます。
村上春樹の小説の一人称ってのは大抵「僕」ですけど、この小説に限っては「私」の方が面白い気がします。村上春樹の小説って大抵の場合、洋楽とか映画とかの曲名だったり俳優の名前が登場します。一見特に意味のなさそうに見えるこれらの引用ですが、不思議と春樹作品には重要な気がします。むしろこの引用がないと話がつまらなくなると思います。今回、こういった引用が多々出てくるのは「私」の方の物語なんですよね。で、「私」の方が大人っぽい。「僕」は「私」に比べると子供っぽいし、上記した引用があまり出てこないのでいまいち面白みに欠けます。
春樹作品ってなかなか一口では語れないんですよね。そこが良い所でもあり悪い所でもあるような気がする。だって意味不明ですからね。完全な自己満小説だと評価する人もいるでしょう。僕はといえば・・・まあ、中立ですかね(笑)春樹作品は物語を楽しむんじゃなくて、物語の中に流れ続ける不思議な空気とか雰囲気などを味わうものだと個人的には思います。('-,_ω-`)プッ
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.94
(4pt)

うおおお 下巻が楽しみだぁぁ

交互に話が展開される《世界の終わり》パートと《ハードボイルドワンダーランド》パート。
両者は、一見まるで別の世界の話のようですが、だんだんと読み進めるうちに微妙にどこかがリンクしてきます。
おそらく下巻では、2つの世界がぴったりと重なるようにリンクすることになるでしょう。
一体、この小説がどのようなオチを迎えるになるのかっ!
ぐいぐいと引き付けるストーリーは、この先どうなることかとワクワクさせられ、すいすいと読み進められます。
おもしろいっ!エクセレンッ!
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.93
(5pt)

村上さんらしい作品

かなりの長編ですが、一度読み始めたら途中ではやめられないくらいひき込まれる作品です。
全く違う世界の二つの物語がどうこでどう交わるのか。村上作品の中では『海辺のカフカ』に近いものがあります。
大人向けの童話・・・とでも言いましょうか。こういう作品を書かせたら村上さんの右に出るものはいないと思います。
老科学者、一角獣、思考回路に隠された秘密・・・レビューを読んだだけでもうワクワクしてきませんか?!期待通りの内容でした!!
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.92
(5pt)

クオリィティー隆士

 2つの物語が展開していき最後につながっていくという異種な
小説です。ですから最初は読むのに戸惑うでしょうが、物語がつ
ながっていくうちにだんだん引き込まれていきます。
 確立された独特の世界観とSFっぽいストーリー。村上さんの
長編では一番印象が強いです。
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4101001340
No.91
(4pt)

ワールド・オブ・ワンダーを軽く楽しみたい人に

さらりと入ってでてこれる、くねくねと気持ちの良い不思議の文体の国。著名なのと、装丁が目を引いたので読んでみた「ノルウェイの森」は、何が言いたいのかさっぱり分からないうっとうしい自己陶酔本にしか思えなかったが、これは面白かった。特に心に残るストーリー内容や人物描写といったものはないが、独特の文体を追っていく過程で、むにゅむにゅくねくねとした材質のストレス解消系トイをいじくっているのに似た、妙な快感が得られる。分量もちょうど良いくらいだし、ゆきとどいたテーマパークのような質の高い娯楽作品であると思う。子供時代に不思議世界を描いたファンタジー絵本が好きだったが、それは今更、かといって重厚な本格ファンタジーを紐解くほどでもないという方向けでは?ただ、「ねじまき鳥」の分厚さとタイトルの<第一部>を見せつけられてからは、げんなりしてしまい、以降村上作品は手にとっていない。いくらむにゅむにゅのオモチャが気持ちいいからといって、何時間もずっといじっていられるわけではない。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.90
(5pt)

言わずと知れた最高傑作

「あたたかく親密に自足していながら、
何かが途方もなく狂っていて不吉な、負の桃源郷的小世界」
村上春樹の文学世界の核心にあるイメージを、
そんなふうに言い表すことができると思う。
『羊』の北海道の農場や、『ノルウェイ』の「阿美寮」、
『カフカ』の四国山中の村などは、その好例だろう。
この作品に限って言えば、
隔章形式で繰り返される「世界の終り」と
「ハードボイルド・ワンダーランド」のうち、
前者が丸々この根源的なイメージの絵解きに充てられている。
となれば、多くの読者によって最高傑作と見做されていることも、
ある意味当然と言えるかもしれない。
作者自身、「その時点での自分の力よりも、
二、三段高いところにハードルを設定して書いた」
という意味のことを、どこかで書いていたはずだ。
あえて言うなら、「世界の終り」のパートの結末近く、
図書館の女の子の「心」を見つけるために
手風琴を弾く場面の描写は、やや甘過ぎるように思う。
「ダニー・ボーイ」という曲に特別な思い入れでもない限り、
いささか白けた気分になってしまうのは、仕方のないところだろう。
最後に一つだけ。
最近気付いたのだが、この作品の着想の少なくとも一部分が、
手塚治虫の『ばるぼら』にインスパイアされていることは、
ほぼ確実だと思う。
文庫版なら下巻の後半あたりで、主人公の作家が、
「ばるぼら」という名の女と一緒に、
東京の地下をさまよい歩く羽目になり、
ようやく地上に脱出したかと思うと、
「センセ、あと○時間だね……」
と言われる場面があるのだが、
こう書いただけでも状況が酷似していることは、
すでに読まれた方はお分かりだろう。
興味を持たれた方は、チェックしてみることをお勧めする。
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4101001340
No.89
(5pt)

引き込まれる

 エレベータの中で左右のポケットの小銭を数える私。 うーん、冒頭から引き込まれる。 美しい情景の中で、引き剥がされた影を思い、図書館の女の子に恋をする。 この話は初期の三部作と繋がっている。影はすなわち鼠であって、その影に対しての僕の選択は極めて重要な意味と真実を持つ。 さて、その世界の中で僕は何を選択をするのか。歴史に残すべき傑作。
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4101001340
No.88
(5pt)

希薄な現実感覚

 他の人はどのように思っているか分からないですけど、僕自身は「私」という感覚に対してとても不確定性を感じています。おそらく、その感覚は身体の外にあるのではなく、しかし意識の中にあるのでもないと思います。「私」を「私」として実感させられる物事というのはそういったものではなく、人との関係であると思います。 美味しいコーヒーを飲んで、気に入った服を着たり、または優れた本とか音楽とか映画に自己を没入させても、そこには活動をする自分という与件しか感じることはできない。僕たちの存在を肯定してくれるものは、他人との交歓ではないでしょうか。それは数少ない「友人」とか好きな異性とか「小さき者」との語らいだと思います。 村上の作品を多くは読んでいないので確かなことは言えませんが、彼の作品の主人公は独りである場合が多いように見受けられます。周りの人間に馴染むことができないという状況で物語が始まり、何かの出会いがあって話が進む。その間、主人公は分析的な独白を続けます。主人公には好きな異性も出てくるがそこにも内省がある。他人との関係に酔えないような、自己を絶え間なく対象化する透き通った(?)感覚のようなものがある。 その一方で、個人を道具として見なす管理社会化が進み、僕たちの意識はますます希薄になる。社会が人間を使役させるのは当然のことだとしても、その結果が希薄な現実感覚であるというのはあまりにも哀しいことだと思います。村上さんは現実態としての自分を受け入れろと言っているんじゃないでしょうか。 この作品は読むのが疲れますね。マンガの『MONSTER』にしてもそうですけど、途中で中だるみしている感が否めない。特に物語の中盤とか。そこにも何らかの意味があると思うし、そもそも文学というのは中だるみとかそういうものではないと思いますが、僕には退屈に感じられました。それ以外の部分は読ませる内容です。
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4101001340
No.87
(5pt)

最高傑作

著者の最高傑作だと思います。
稀有の物語る人、村上春樹。
小銭稼ぎのような本も何冊か出ていますが、彼をサポートしていると思うと分かっていて買ってしまいます。それもこれも、本書や初期三部作、短編の数々の素晴らしさのなせる業です。
2重構造の鮮やかさ。ハードボイルドワンダーランドと世界の終わりを別に読んでも楽しめます。
我々誰もが持っているであろう、現実と非現実、意識と無意識。こうした、人間の多重構造をも示唆しています。
そしてなにより、次はどうなるんだろうとわくわく楽しみながら読めます。
この作品でというのではないですが、ノーベル賞を取るかもしれませんね。
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4101001340
No.86
(5pt)

何度も読み返してしまう、不思議な魅力をもった本です

この本を読んだのはこれで3度目です。機会があってまた手に取ってみました。丹念に読んでいるつもりでも、読み始めるとスピードがついてしまう不思議な物語ですね。「本が好き」という方でも、『同じ本を2度手に取る』という機会は少ないのではないでしょうか?(実は私がそうなのですが・・・)確かこの本を初めて手に取ったのは学生の頃だったので足掛け10年になると思いますが、その間になぜかこの本は複数回「ああ、あれが読みたいな」と思わせられることがありました。とても不思議な感覚です。そんな気持ちになる本は私はあと2つしかありません。内容は「世界の終り」と「ハードボイルドワンダーランド」の重層構成になっていて、それぞれの物語が短編形式で“繰り返し登場”します。そこにリンクを読み取るも、2つの物語として読むも、それは読者の自由。好きに読んでいいのではないかと思います。とっても想像力をかきたてる物語(その割には淡々とした描きぶりで読者に押し付けるようなところがないのが好きです)で、私の中のイチオシです。
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4101001340
No.85
(5pt)

この世の理不尽さを嘆く人へ

面白くて、しかも深い文学。その意味で、村上春樹の最高傑作と言われる小説です。奇数章と偶数章で別個の物語が交互に描かれます。ひとつは、ハリウッド映画を思わせるハードな展開、近未来的舞台装置、小憎らしいユーモアに満ちた「ハードボイルド・ワンダーランド」での物語。もうひとつは、宮崎アニメを思わせるファンタジー世界での内省的で静かな生活、草原と古い建造物に囲まれた「世界の終わり」での物語。「ハードボイルド・ワンダーランド」の主人公は暗号の解読を依頼されます。次から次へとハードなアクションや冒険が巻き起こる。ダイハードか007か、と。「世界の終わり」の主人公は影を失い、光を失い、壁に囲まれた幻想的な世界での生活を始めます。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーみたいに町の中を冒険する。どちらの物語も謎で引っ張ってくれるので、夜更かししてでも先を読みたくなります。独立した作品なので、村上春樹作品を読んだことのない人でもすぐに理解できる、読みやすい小説です。その上、文学的には「ノルウェイの森」と「海辺のカフカ」を含み込み、「ねじまき鳥クロニクル」と肩を並べる小説と言えるでしょう。村上春樹ってどんなもんかな?という人はこの作品から読んで間違いはありません。大長編ですが、あっという間に、楽に、読み終わってしまいます。しかも、村上春樹にとって、最も重要なテーマが表現してあります。社会に対する不満を強く感じている人には、治療薬ともいえる小説ですね。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.84
(1pt)

村上ファン

私は、村上春樹ファンだ。誰が何と言おうとファンである。この作品を読んで思ったこと。「つまらない」正直に言って悲しくなった。中途半端な哲学書・・・・・・それがこの作品のタイトルといって良いだろう。イメージとしては、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』という感じだろうか。「心」の持つ不完全性をテーマとして、様々な事象に疑問を投げかける。考えることに対する崇高さ、当たり前のことを当たり前としてとらえれば、そこに不条理さと新鮮さが生まれてくる・・・・・・そんなことを私は彼が言いたいこととして読み取った。しかし、「だからなんなのだ?」といいたい。小学生~高校生に対して書かれた、ただ漠然とした彼の哲学感を投げかけた小説なのだろうか。抽象的かつ印象深い比喩を多用した彼の文体は相変わらず読んでいて心躍らせてくれる。ただ、肝心のストーリーがはっきりいって「つまらない」。抽象的に哲学っぽいことを語れば純文学なのか?村上春樹はこの程度の作品をして、最高傑作と呼ばせていいのだろうか?正直言ってショックである。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.83
(5pt)

雪だるま式運命

計算士の≪組織システム)≫と記号士の≪工場ファクトリー≫が世の中の情報を独占し、二分化している世界で、「私」は計算士として特殊な思考回路を使い働いていた。ある時「私」は意識の核に何かをほどこした張本人の老科学者に依頼され知らないままに、情報の『洗いだし』と『シャフリング』を行う。その依頼を受けてから、「私」の意識の核が特別であることがわかり老科学者の孫と共にその秘密を探る。これが「ハードボイルド・ワンダーランド」。「僕」は気づくと門の中から壁の中の街に入っていた。そこは一度入ると出られないし入るときに影と別れなくてはいけない街だった。街には一角獣たちが暮らし冬になると死んでいく。そして「僕」はその一角獣の古い頭蓋骨から古い夢をみる『夢読み』になった。そこは≪世界の終わり≫だという。これが「世界の終わり」。(注:意味不明な言葉は作中でだいたい説明されています)この二つの話が交互に展開していくのが本書の一番の特徴である。いっけん何の関わりもなさそうな話が少しずつシンクロしていく。読み始めたら、すぐに引き込まれた。他の村上作品に比べて現実感という面ではいっそう薄いかもしれないが、一番好きな作品。主人公の運命は、はじめのちょっとしたトラブルから、世界を背負った逃れられないものに発展してしまう。読んでいると、そういうどうしようもないやるせないもどかしい気持ちを感じる。”「信じるのよ。さっきも言ったでしょ?信じていれば怖いことなんて何もないのよ。楽しい思い出や、人を愛したことや、泣いたことや、子供の頃のことや、将来の計画や、好きな音楽や、そんな何でもいいわ。そういうことを考え続けていれば、怖がることはないのよ。」”本当はそういう時のために、素敵な思い出って蓄えているのかもしれないと思った。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.82
(4pt)

アイデンティティの喪失

自分が自分である所以とは何かを考えさせられる、非常に深い物語。「私」は心に他人には踏み込めない「壁」を抱えた人間。その「壁」の中には「街」がありもう一人の「私」はその街に暮らしている。つまり壁の中の街は主人公の自我を象徴している。人間は「心」があるから悩み、憎み、苦しむけれど、「心」があるからこそ幸せや喜びを感じることができる。でも一体「心」とはなんなのか?自分の「心」はどこにあるのか?そんな答えの出ない疑問を投げかけ続ける、哲学的な物語。村上作品の中でもっとも骨太な作品だと思う。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.81
(5pt)

記号士と計算士は世の中には無い資格

朝から鉛色のよどんだ空村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の中の「世界の終わり」塀に囲まれた場所から眺める空のようだ「ハードボイルドワンダーランド」ではシャッフリングするためのパスワードに使われる「世界の終わり」は何を意味するのだろうか
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4101001340
No.80
(4pt)

いいんだけどね・・

面白いです。結局僕と私がなんだったのか最後のほうでわかります。「やみくろ」とか意外と楽しませてもらいましたね。でも、少しわからない専門用語があったような気がします。
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4101001340
No.79
(5pt)

自閉

 「世界の終り」「ハードボイルドワンダーランド」といった二つの物語が描かれているこの本。読んでみる価値はある。 通常、自閉は悪いものだ、早く社会復帰せねばならない、とされているがどうだろうか?「社会が正しい」という証明は誰にもできないだろうし、したところでほとんど意味は無いようにおもう。かといって「自分が正しい」これを証明するのも不可能だろうし、現実問題として生きていくためには社会と共に無くてはならないケースが多い。結局、正しかろうと、そうでなかろうと人は社会に受け入れられなくてはならないのは確かだろう。如何に自分が社会に会わないと感じても、どんなに自分にとって社会が理不尽であると感じても... この物語で主人公の選ぶ選択は現実的ではないのかもしれない。だからこそ私はこの物語に憧憬の念を抱くのかもしれない。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.78
(5pt)

「最高傑作」と呼ばれている本

「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」のまったく別々の地点から始まる2つの世界が交互に折り合いながら進んでいく、村上さんの作品のなかでとても評判のいい小説です。 このそれぞれの主人公が導く結末の捉え方が人によってまったく異なるという、読み終えたあとに腕を組んでうなってしまうタイプの小説であると思います。 読みやすい文章だけれど長いし象徴的な小道具が多用されているので、世界に浸りきれず頭のなかに「?」が出たまま終わってしまう人も多いかもしれません。 でもこの世界をそのまま受け入れることができたのなら、結末も含めこの世界を何度でも反芻してしまいたくなる不思議な力をこの小説は持っています。読み返さなくても思い返すだけでも。もちろん読み返したほうがいいのだとは思いますけれど。 もしかしたら村上さんは「シャッフリング」を行うことと小説を書くことは同じように捉えているのかもしれない。そしてぼくは「ピッチカート」という表記よりも「ピチカート」という表記のほうが好みです。まあどちらにしろ勝手な意見なのですけれど。でも「イワン」より「イヴァン」のほうが好きです。あ、これは下巻か。
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4101001340
No.77
(5pt)

二重性とアジール

数ある村上作品を読んできましたが、この作品が一番ファンタジーですね。現実離れしているというか、登場人物全員に名前が与えられてないことからもそれが分かります。この作品では、体と影(心)、表層意識と核、街と森という対立する事象を通して物事のニ重性を描いていると感じます。体と影を切り裂く。体の立場から見たことと影の立場から見たこと、それらをもう一度綴じ合わすことで本質が見える、みたいな。〈世界の終わり〉のほうのストーリーは映画『千と千尋の~』に似てる?と思いました。〈ハードボイルド~〉はすごいSFで映画のマトリックスを観ているようでした。この作家の想像力にはつくづく感服です。村上作品の多くは『アジール』について描いていると思います。自分にとってのアジールを作り、守ること。そしてそのアジールに引き込まれないこと。これがこの作家のメッセージだと思います。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.76
(2pt)

まったく感情移入できなかった。

村上春樹の最高傑作と誉れ高いこの本を期待して読んだが、まったく理解できなかった。ファンタジー作品というべきかSF作品というべきか著者の自己満足の作品というべきか。この本を読んだ人の感想は、「面白い」と「つまらない、意味不明」のふた手に分かれると思う。文章の行間から自分なりの解釈をして納得するのが前者で、内容自体に疑問を感じこの小説の主人公に感情移入できないのが後者である。私は後者の立場であった。東京の奥深い地下に研究室があったり、「音抜き」の意味や、自分の「影」を切り離したりetc・・・クエスチョンマークが頭上に浮かびながら読み進めていつかは面白くなるだろうと期待していたが、最後も中途半端な形で終わっていて、結局何が言いたかったのかサッパリわかならかった。この本のレビューには5つ星が多いが、私みたいな意見を持った人もいるんだなと思ってほんの少し参考にして頂ければ幸いです。(村上春樹ファンにたて突くつもりはありません)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340