世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価:

4.24/5点 レビュー 267件。 B ランク

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平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全295件 261〜280 14/15ページ
No.35
(5pt)

村上春樹さんの最高傑作

2つの物語が交互に進むという、(その他にも、自身に非は無いものの巻き込まれる事や、様々に魅力的なキャラクターたちや、使用される楽曲の選曲の素晴らしさ、時々出てくる固有名詞を交えるのが絶妙な事とか、物語を終えた後の余韻の深さ等の)村上さん作品の特徴を充分に堪能できる私が考える村上さんの最高傑作。
いままでで1番読み返した小説。村上さんのこの作品を読んでしまった為にその後も新作が出るたびに買わずにはいられない。が、この作品の完成度を超えたものには未だに出会えない。
50年経過したとしても色あせないであろう作品。作者自身も公言されているが、他の作品よりもハードルを高く設定した、と。素晴らしい完成度、是非オススメ。出来たら「カラマーゾフの兄弟」の読後がベストか。
視覚的にも思念的にも広がりのある、それでいて現実感も損なわない稀有な作品。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.34
(5pt)

あとを引く結末

「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」の2つの世界において
話が交互に展開され、両者が徐々に絡み合っていくという斬新な展開。
人間の脳がキーポイントになるのですが、ここまで複雑な設定を用意して置きながら、
ストーリーがしっかりとまとめられているところが、彼の腕のすごさを感じさせます。
さらにこの小説が優れている点は、結末の巧みさにあると思います。
読み終えたあと、ここまでいろいろと考えさせられる小説はなかなかありません。
私は読後1ヶ月ぐらい、いい意味でこの結末を引きずりました。
読み終えたあとあれこれ想像したくなるというのは、優れた小説の条件なのだなと思います。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.33
(4pt)

最高傑作のひとつ

 「海辺のカフカ」、「ねじまき鳥クロニクル」・・・というような最近の作品から読んできたためこの作品は私にとってショックなものでした。
                                          
 「私」と「僕」が見事にクロスしていくさまや、引き込まれ、圧倒される村上氏の独特の世界観など上記の作品と同様完成度の非常に高い作品でした。
 
 しかし、非常に個人的な見解としてはラストの終わり方だけはどうにも納得のいくものではありませんでした。ずいぶんと内向的なものだったように感じました。
 
 このように言いましたがすばらしい作品にはかわりません。とても楽しめ、考えさせられる作品です。多くの人が読まれることを願います。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.32
(4pt)

意外な結末に、ほろ苦い後味が残る

『世界の終わり』 と 『ハードボイルド・ワンダーランド』という一見何の関わりも無さそうな物語が交互に進行していく。
前半では、『ハードボイルド・・・』 の摩訶不思議な空想科学世界と軽快なテンポのストーリー展開が楽しめるのに対し、『世界の終わり』 は暗く、静かで、退屈であり、読むのが苦痛ですらあった。
ところが一転、後半では 『ハードボイルド・・・』 が最後の一点に向けて収束して行くのに対し、『世界の終わり』 は突如として動き始める。
凍えるような冬の夜の図書館で 「夢読み」 の謎が解き明かされる場面の何と幻想的なことか。
また、門番から逃げるシーンなどは、手に汗握るほどの緊迫感がある。
そして意外な結末に 「なぜ?」 という疑問が残る。
この割り切れなさ、後味の苦さがあとを引き、強く印象に残るのである。
今や 『世界の終わり』 は、私の最もお気に入りの物語となった。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.31
(3pt)

最先端の認知科学

たまたま、米国でベストセラーとなったスティーブン・ピンカーの「人間の本性を考える」という本を読んだのだが、「世界の終わり・・・」は、この最先端の認知科学により解明された事実を材料に無理して小説を作ったようなところがあって、特に小説の半分のパートでる「世界の終わり」の方に無理がある。個人的には「海辺のカフカ」の方が小説としての完成度が高い。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.30
(4pt)

描写や哲学は面白いけど話そのものはつまらない。('-,_ω-`)プッ

風景の綺麗な描写や主人公の哲学が読ませます。これといって特別なイベントは起きないんですけどなぜか読み進められるんですよね。不思議だ。上巻にひきつづき<僕>と<私>二つの視点から交互に物語が綴られるわけですけど、最終的にこの二人の物語が交差すると思い込んでいた僕はラストで少々肩透かしを食らいました。同じ手法なら海辺のカフカの方が良かったですね。今作はあまり交わらないので何故このような構成にしたのか理解に苦しみます。肝心の話も描写が細かいためかなかなか先に進まないので、人によっては苛々するかもしれません。('-,_ω-`)プッ
ひょっとしたらこの小説における物語は別に無くても問題ないのかもしれません。ただ作者が自分が考えている哲学を披露したかっただけ?とも取れるような。('-,_ω-`)プッ
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.29
(4pt)

世界のしくみ

上下巻を合わせたレビューです。
《ハードボイルドワンダーランド》パートでは、我々の住む見慣れた現代の世界を舞台にし、
《世界の終わり》パートでは一角獣たちの住むどこかのお伽噺のような世界を舞台にしています。
私は、本作は、村上春樹氏が世界の本質を暴こうとした作品なのではないかと思います。
先に挙げた2つの世界。どちらも現代を描いたのだと思います。
前者の世界は、「計算士」や「やみくろ」など想像上のモノが登場していますが、仕組みは我々のリアルの世界と同じです。
たとえば、計算士の所属する組織(カンパニー)は、正義のためとは言いながらも人体実験をしたりしていたり、裏では相当汚いことに手を染めています。
また、《世界の終わり》の世界でも、住人たちは外面はよい顔をしていて、まるで汚いところがないように振舞ってはいるけれど、実際には、自分たちの都合で一角獣を利用したり誰かを森に隔離したりしています。
どちらも、変わらない仕組みなのです。完璧にクリーンな存在はありえません。
《世界の終わり》パートでは、現代の社会の仕組みを縮図にしたように、ものごとがシンプルに描かれているだけで本質は、《ハードボイルド〜》と何らかわりません。
「外国に行こうが、どこに行こうが世界の仕組みは全く同じように汚く営まれているものである。人間であり、生き物である以上、誰かを傷つけずには生きていけないものである。生きていること自体が罪なのである。
しかし、だからと言って絶望してはいけない。自分の心を大切にし、自分の選択をして生きていくんだ」というメッセージを私は、本作から強く受け取りました。
そして、そのように生きていけたらと思いました。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.28
(5pt)

操り人形

操り人形。今の自分がそれだ。
現実感で囲われた「ハードボイルドワンダーランド」。平板彫刻に例えれば、それは掘り進められた部分だ。光のもとで、しっかりとした影の調子をつくる。逆にそれがしっかりしているからこそ、幻想に包まれた「世界の終わり」は、薄らいだ平面から、そっと浮き上がってみえる。
生暖かい微風が漂う「世界の終わり」で、<僕>は最終的に意外な行動を取る。その意外な行動に、読者は困惑し、村上が載せたメッセージを探ろうとする。
物語で最後の驚きを創れる作家はたくさんいる。しかし、たいてい読者が感じるのは驚きだけだ。本を読み終えて一息ついた後に、物語について深く考えるような行動をとることはなかなかない。
作品を読み終えた読者は、気がつつけば、隠されたメッセージを捜そうと、主体的に行動をしている。こんなふうに読者を動かすことが出来るストーリーをつくれるのは、彼の魔力の一つだと思う。
あの<僕>の行動はなんなのか。どうして最後にそうしたのか。
必死にメッセージを探ろうとする自分は、この時点で村上の操り人形となっている。
巧妙な文章や、奇抜な構成も楽しめる良作。隠されたメッセージを探ろうと、もう一度読みたくなる素晴らしい作品。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.27
(5pt)

この本に出会えて良かった・・・

村上さんの本のなかで一番気に入っていて、何回読んでいるか分からないくらいだ。何回も読んでいるのにたまにふっと読んでしまうそんな魅力のある本だと思う。「ハードボイルド」編では計算士である「私」が架空の生物、やみくろがいる地下へ自分の秘密を知りに冒険する。真っ暗でやみくろが支配する地下での冒険はシリアスでとてもおもしろい。そして、壁に覆われて完璧な世界「世界の終わり」編に少しずつリンクし謎が明らかになっていき、最後に驚くべき結末が待っている。このラストシーン・・・大好きです。また、最後に残された時間が少ない中で図書館の胃拡張の女の子と食事をし、一緒に過ごすシーンも好きだ。あと、やはり主人公がかっこいいんだよね・・・しゃべり方とか、考え方とか女の子への接し方とか。ぜひ、もっとたくさんの人に読んで欲しい!!
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.26
(5pt)

やばいですね

 何回も読み返したくなる本。 あまりに美しすぎる文章に、心理的背景。 次第に収束していくふたつの世界。 その中で、僕は選択を迫られる。 村上春樹の中でもめちゃくちゃ人気の高い作品。 是非是非。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.25
(5pt)

自分自身の終わりが「世界の終わり」?

 出だしから全く別の2つの物語が交互に進められていくのに多少違和感を感じて読み始めました。それでも、下巻に入るとその二つの物語の係わりが分かるようになり、段々と話に吸い込まれるようになり、最後の「世界の終わり」まであっと言う間に読み終えました。 「死」は誰にでも訪れることなのに、誰も「死」ということがどういうことなのか認識できていないでしょう。身体は消滅しても、心はどうなるのと言う疑問を多くの人が持ったことがあると思います。そんな疑問に対する確かでない答えの一つをここに見たように思います。意識の上で人間が死ぬということが、どのように訪れるのか。認識によって捉えられる世界の姿とは。永遠の生を受け、自分自身になれる不死の世界とは・・・。 一人の人間の今現に生きている世界と、その世界が終わってからの永遠の生の世界の認識の仕方がおもしろいです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.24
(3pt)

独特の世界

 村上春樹の作品はこれが初めてです。 これはファンタジーなのか否か?という何とも形容しがたい雰囲気の中で、独特の二つの世界が同時進行してゆきます。それと共に感じるのはこの物語全体を包み込む、清々しいような孤独感。 二つの物語がラストに折り重なる様は何とも言えない気持ちになりました。もの凄いメッセージが秘められているようにも思われ、ただ、一人の人間の中で世界が終わっただけのようにも思われる。読む人によって様々な思いを起こさせる。まるで詩のようです。 カラン、と音がするような乾いた孤独な世界の中には、想像力の源が詰まっています。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.23
(5pt)

物語の終わり方が自分の中でいくつも創造できます

この下巻で「世界の終り」と「ハードボイルドワンダーランド」の2つの物語に結末が語られます。それぞれに余韻のある(和歌でいうと「余情たなびく」というのかな?)終わり方なのですが、ここで頁を閉じてからがこの物語の不思議なところです。それは『自分の中で作者と違う終わり方が次々と浮かんでくる』ということなんです!何でかはわかりません。同作者の他作品でもこんなことはないのですが、読み終わるたびに私の中にちがう終わり方が創造できるんです(ちなにみ今回で3回目)。こんな物語、私はこれの他にはまだ見つけられていません。故に珍しく複数回読み返しているのかもしれません。ほんとに不思議な魅力を持った物語です、これは。ちなみに文庫版の表紙が変わりましたよね?前はもっと青っぽくてトランプのQやKのような顔が描かれていたような・・・
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.22
(4pt)

闇の奥の希望

上巻を読み終えた時点で、下巻でこれほどすべてがクリアにされるとは想像つかなかった。「ハードボイルド・ワンダーランド」も「世界の終り」もどちらもとても暗い世界の中でストーリーは進むが、上巻と比べてとても視界がいい。そこまで作者が意図したかどうかはわからないが、その変化が心地よく感じた。クライマックスに向けてどんどん希望が見えてくる。やはりどんな暗い現実でも、人は希望を求めてしまうということだろうか。「ノルウェイの森」よりも「ねじまき鳥」よりもこの作品が好きだ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.21
(5pt)

迷路のような感覚に恍惚

氏の作品はこの長編で初めて出逢った。友人から(それまで小難しい哲学書ばかり読んでた小生に)「これ、漫画本みたいに読めちゃうけど読んでみてよ」と云われ、分厚い装丁のズシリ感(私は単行本で読んだ)に惑わされて手を出したのが、運のつき・・・見事にハマッた・・・とにかく面白い!!冒頭の“エレベーター”のシーンから「イッタイ ナニガ ハジマルンダ?!」異様な匂いに圧倒されながら物語りはどんどん進んでゆく。二重構造の 〔世界の終わり〕の方では “影”の存在、“図書館”の色調・・・〔ハードボイルド〕側の色彩とは全く違う世界を確立。「迷路のような感覚」に恍惚する。“ポジ・ネガ”を想わせるような構成。「死(消滅)とはなんぞや?」というテーマを(氏がよく扱うテーマだが)“色”と“匂い”で著した作品。このアイデアは氏にしか描けない世界観だと想う。「羊を・・・」や「ダンスx3」のようなダイレクトな“哀しみ”の表現の仕方はしていないが、クールな内に秘めた “悲痛さ”が伝わってくる。単行本の ピンクの装丁が作品とある意味 ミスマッチしていて内包された世界を表していて素敵だ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.20
(5pt)

壁に囲まれた街

上下巻で結構ボリューム(700~800ページ)ありましたが、以外とスイスイ読めます。但し下巻は、博士との意識についての話が少し難しくて、自分はその部分だけは2回位読んで、何とか理解したつもりです。壁に囲まれた街、夜の図書館、古い兵舎、森の中の発電所等の情景が半分懐かしくも、半分奇異な独特な雰囲気が漂う面白い設定でした。2つの物語が同時並行しますが、どちらか片方を読むならば、壁の街をお奨めします。(そんな人は滅多にいないでしょうが)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.19
(5pt)

えくせれんと

数ある村上春樹の作品の中で一番文体に切れがあり、構成に隙がまったく見うけられない。何か一冊村上春樹の作品を友人に紹介するのであればこの作品で決まり!
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.18
(5pt)

おもしろい!

ノルウェイの森ほど深くないけど、しっかりとした印象の作品。二つのまったく異なったストーリーが同時進行していく。しかもまったく違った空気観を持つストーリ。でもうまくひとつの作品として機能している。書き方や構成もさすがにうまい。そしてかっこいい作品。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.17
(5pt)

憧れの計算士

年齢35歳。シングル。プロフェッショナルな仕事を持ち、世田谷区のマンションに一人住まい。車でスーパーに買い物に行き、料理は自分で作って、残った時間は昔の西部劇のビデオを観て暮らす。依頼があれば高額な報酬を受けてプロの仕事を果たす。20年近く前、学生だった頃、初めてこの本を読んで、とにかくこの主人公の設定に憧れました。親と同居で干渉されまくり、金もなく、車もなく、何の資格も技術もなかった自分とは正反対の、独立した大人の男。自分も早くこうなりたいと思ったもんです。今読んでもクール。一般に厭世観の強い村上作品にあって、この本だけは読むとがんばって仕事がしたくなります。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.16
(5pt)

傑作に間違いなし

 二つの話が交互に語られ、リンクしあっている。これほどのクオリティの小説を書ける現代作家はおそらく村上春樹しかいないのではないでしょうか?奥が深く、比喩にあふれている。人によっては何を言っているのかまったく分らない人もいることでしょうが、それでも読み進めてしまうのは村上さんの読ませる力がずば抜けているからに違いない。 「簡単な言葉での奥の深い話」という感じがする。ときどきカタカナの聞いたこともない単語がでてくるものの、それ以外は普通の自分たちが使う言葉と大差がない。ただ村上さん独特のリズムで使われていると、何か含蓄のある言葉のように見えてしまう。 村上春樹は最高の作家の一人であることに間違いありません。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359