■スポンサードリンク


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価: 4.24/5点 レビュー 267件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.24pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全216件 1~20 1/11ページ
No.216:
(4pt)

【ハードボイルド・ワンダーランド】パートの最後の一章が、とても良かった! 胸に満ちてくるものがありました。

色々と馴染めなかったりイメージしにくかったりするところのある物語でしたが、【ハードボイルド・ワンダーランド】のパートのラスト第39章、主人公の〈私〉の心に去来する思いとその目に映る風景を描いた描写は、とても良かったです。味わいの深さ、静謐感の美しさ。胸に満ちてくるものがありました。

登場人物のなかでは、【ハードボイルド・ワンダーランド】のパートに出てくる博士の孫娘、〈ピンクのスーツを着た太った娘〉のキャラがとても魅力的でしたね。〈私〉を地上へと導く地底での冒険のナイスなフォローも良かったけど、最後の登場には「おおっ!」てな感じで、私、思わず心のなかでガッツポーズしちゃいました。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.215:
(4pt)

二つのパートからなる物語の、奥へ奥へと引っ張り込む力は、半端ないっす。

奇数章の【ハードボイルド・ワンダーランド】と、偶数章の【世界の終り】の二つのパートが、今後どのように繋がり、融け合うのか。
現在は別々の世界の話として進んでいる(ように見える)この二つのパートの謎、その話の行方に興味を惹かれながら読んでいってます。

冒険小説風の〝動〟の【ハードボイルド・ワンダーランド】のパートのほうが、読んでいて面白いかな。〈太った娘〉のキャラが魅力的ですね。ただ、主人公の〈私〉がセックスとかぺニスの勃起とかに何度か言及するくだりは、「おいおい、またかよ」てな感じで、私は馴染めませんでした。

一方、幻想ファンタジー風の〝静〟の【世界の終り】パートの話は、文庫本の最初に折り込まれている地図を引っ張り出して眺めながら読んでます。このパートの主人公の〈僕〉の影が、本体から切り離されて存在する辺りの描写に、不思議な妙味を感じました。あとは、この世界を囲む〈壁〉とか、もの言わぬ〈一角獣〉とか、そういう存在の謎めいた不可解さが、印象に残ります。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.214:
(5pt)

確かに傑作

村上春樹ファンからは最高傑作とも言われているが、確かに傑作でした。最高傑作と書けないのは全てを読んでいないからだけ。この壮大な物語をイメージして文章に表現出来るのは圧巻の一言。。。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.213:
(4pt)

時代に流されない面白さ

残念だが、時とともに違和感が残る作品も結構ある中、この作品は40年近く前の作品にもかかわらず全く時代に流されていない。たぶんこれからもそうであろう。それが村上春樹の凄さかもしれない。下巻も楽しみです。。。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.212:
(4pt)

ページが破れていた

ストーリーはおもしろかった。途中、進展がわからなくなり、一章ごとにメモを取って読み進めた。
性描写の箇所はそれほど必要なのかと思う。自分には、傑作だった。
ただ、読み進めて初めてわかったが、ページが破れ、しわくちゃで、わからないように中に巧妙に折り込んであった。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.211:
(5pt)

よかった

村上春樹さんの作品の中で、なぜか未読のままだった。単行本がなくて文庫で購入。読み始めるとどんどん物語の世界に引き込まれてしまい、すぐに読了。みなさんにもお勧めします。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.210:
(5pt)

おすすめ

村上春樹さんの初期の作品だが、よくもこんなストーリーを考え着くもんだと感心。上下巻とも一気に読んでしまった。再読もすると思う。世界の終わりやワンダーランドが示唆するものは何か?。いろいろ読者に考えさせる物語である。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.209:
(5pt)

やはりベスト・オブ村上春樹と思う

四半世紀前に読んで個人的ベスト村上春樹(というほどくまなく読んでいないが)と思っていたが、いろいろ忘れていたので再読。
きっと以前読んだときは博士の解説等解らないまま読んでいたと思う、今回はすごく複雑に組み立てられたパラレルワールドが丁寧に説かれている印象が味わえて嬉しい。自分の読書の読解力や我慢、勢いの力があがったか。
そして村上春樹的な価値観、美意識がストレートに描かれているのが、真摯でカッコつけてていいなぁと思った。今の村上春樹にはこのキラキラは書けないよね。
大食いの女の子、ロケンロールなタクシードライバーがチャーミング。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.208:
(4pt)

どんどん面白くなる

どれもコンスタントに面白いのは本当にすごいと思う。
この作品は訳の分からないペーパークリップが散らばってるんだけれど、なんとなく形がわかってきて、どうなるかも分かるのに面白いです。ストーリーが面白いということではなく、文の運びが秀逸。読んでいて脳が喜んでいる感じがします。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.207:
(5pt)

どんどん面白くなって…

もちろん下の方が色々わかってくるので面白く読めます。上でやめちゃうのは勿体無い気がする
私は今の時点では村上春樹さんの本の性的な描写がどの本においても苦手なのですが、それでも彼の本にはこの人の書く物を読みたいと思わせる文の力と美しさがあると思います。これからも読みます。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.206:
(5pt)

いいね

料理が美味しそう
服飾がたのしい
音楽と文学がいい
車種がいい
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.205:
(5pt)

新刊を読んでから数年ぶりに再読

新刊「街とその不確かな壁」を読み終えたので、新たに電子書籍で購入し再読。新刊が静であるのに対し、こちらは動というイメージ。読みやすい文体なので、先へ先へと読み進めてしまいがちだが、注意深く慎重に読み進めることで、色々な発見がある。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.204:
(4pt)

自分だったら「世界の終わり」に何をするだろう

よくある質問。人生最後の晩ご飯は何を食べる?あと1日で世界が終わるとしたら何をする?というような。「ハードボイルドワンダーランド」の私は、好きな女の子(といってもアラサー)の所へ行き、よく日は公園でビールを飲む。その女の子と別れた後は、自分のアパートへ電話をする。最後は港へ出かけてボブ・ディランを聞く。なるほど。それもありだな。
 「世界の終わり」の「僕」は、最後に残ることを選択する。と、なると、『街とその不確かな壁』の「私」はいったい何者なのだろう。うーん、難しい。でも好きな作品だからいいか。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.203:
(4pt)

意外と饒舌だった

以前読んだときはもっとハラハラドキドキしたような記憶があるのだが、月日が経って再読すると、饒舌すぎる表現が気になる。まるで西尾維新のようだ。『街とその不確かな壁』と読み比べるために読んでいるのだが、最新作の方がずっと洗練されている気がする。それでも好きな小説であることに変わりはない。下巻も楽しんで読むことにする。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.202:
(5pt)

あのダニーボーイのところで、

雷に打たれたように感動した。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.201:
(4pt)

物語をダイナミックに展開させる力量は相当なものではあるが・・・

『世界の終り』と『ハードボイルド・ワンダーランド』という2つの小説が交互に並んでひとつの長編を構成しているタイプのもので、まぁ一種のSFでしょうか。最初のうちは物語の設定の詳細が明かされないのでその意味不明さにイライラしながらも妙に詳細が気になるのでページをめくってしまいます。そして、中盤でその詳細が明らかになると、その馬鹿馬鹿しさというかSFとしての緩さに嫌気がさしてきます。しかし、それを我慢して読み続けると、流石に物語をダイナミックに展開させる力量は相当なもので、なかなか読ませる作品だなと感じるに至りました。ただ、主人公の最後の決断は、ちょっと解せませんでした。あのように決断をした理由が納得出来ませんでした。

そもそも、この作者の良さはリアリティのある物語にこそよく表れるのではないかな、と思います。本作は誰一人として登場人物は固有名詞を持ちませんが、作品中に登場する物、音楽、本などは、非常に具体的に特定されています。そこがまた楽しい。小説の中に登場する、そういうリアルな世界観にこそ、どうも病みつきになってしまう作者の良さが反映してくるように思われます。また、本作品に限りませんが、村上作品の多くは登場人物が全て「村上春樹」です。それはちょうどドストエフスキー作品に登場する人物が皆、「ドストエフスキー」なのと同じように、です。そして、それを分かった上で「村上春樹」を楽しむ者が村上主義者なのです。そういう意味で、 『遠い太鼓』 のようなノンフィクションは作者の良さが素直に表現されていて大傑作だと言えます。

(上)で心に残った一節は、p85のこれ。「僕はときどきこんなふうに思うことがあるんだ。僕らはみんな昔まったく違う場所に住んでまったく違う人生を送っていたんじゃないかってね。そしてそういうことを何かの加減ですっかり忘れてしまい、何も知らないままにこうして生きているんじゃないかってね。」どことなく、 サマセット・モームの『月と六ペンス』 を連想させる言葉です。モームの名前は本作中にも度々登場するし、きっとどこかでつながってるんじゃないかな?
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.200:
(4pt)

え、手風琴じゃなかったの!?

本作品の感想は (上)巻 の方に書きましたが、(下)巻でずっと気になることがひとつあります。それが、「手風琴」のこと。アコーディオンの古い言い回しですが、このアイテムが作品中でひとつの重要な役割を果たしています。

で、作中のどこでも「手風琴」と書かれているにも関わらず、何故か(下)巻のp216でだけ、「アコーディオン」と書かれているんですよね。これは一体、何か意味があるのか??

ずっと気になっています。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.199:
(5pt)

デタッチメント期の集大成的作品

久々に読み返した。
やはりデタッチメント期の集大成的作品だと思う。

一般的には『ねじまき鳥クロニクル』がデタッチメントからコミットメント期への過渡期だと言われてるけど、その前の『ダンス・ダンス・ダンス』の本質は、資本主義という「システム」と「個人」の物語で、これ完全にコミットメント期の村上春樹のテーマなんだよな。だからダンスはコミットに入る気がする。
まぁ短編なら、「ねじまき鳥と火曜日の女たち」が一番端的にデタッチメントの本質を描いている気がするけど。

世界の終わりと〜ではボカされているものの、元ネタの「街と、その不確かな壁」を読めば、世界の終わりの図書館の女の子とは、自殺した恋人である直子であるとすぐにわかる。でも僕の妄想の世界の存在だから記憶と心を持たない。
どうすれば悲恋に終わった彼女と永遠に生きられるのか?それは、妄想の世界で生きていくことである。それが本作のオチ。

つまり本作はある種の「引きこもり肯定小説」であって、「書を捨てよ町へ出よう」ばかりが叫ばれていた当時としては画期的だったことは間違いなく、だからこそ本作はオタクにバカウケし、CLANNADや灰羽連盟などのオタクカルチャーに大きな影響を与えたんだと思う。

でもその5ヶ月後に書かれた短編「ファミリー・アフェア」では、本作の反省であるかのように、内的世界に囚われた主人公の自壊と末路、そしてデタッチメントの妥協が描かれるのが渋いところ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.198:
(5pt)

心とは川の流れと同じ

[印象に残った言葉]
心とはそういうものなんだ。決して均等なものじゃない。川の流れと同じことさ。その地形によって流れのかたちを変える。

[感想]
読んだ後の余韻があった。村上春樹の本に影響される方は多そうだと感じた。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.197:
(5pt)

明確に理解することのできない世界観

[感想]
・明確に理解することの出来ない世界観だが、引き込まれる。下を読むのも楽しみ。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!