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骸の爪
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骸の爪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 21~31 2/2ページ
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犯人を知った上でもう一度読むと面白い作品かもしれません だいたい終盤で犯人がわかるんだけどそれまでに物語がちょっと長過ぎたかも?! 今回の話は仏像に関するミステリーなので 仏像そのものに興味が無かった私には気持ちを入れて読み込む事は少し難しかったかもしれません でも基本的には最後にきれいにつながり謎もぜーーーんぶ解いてくれるので 読み終わりはすっきりしました 道尾、真備、凛シリーズは大好きなので 第三弾も読んでみます | ||||
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紀伊国屋で、カバーと書名が目に留まり、購入してみました。 読んだ感想としては・・・ 「ホームランじゃ無いけど、ヒットぐらいかな」 という感じです。 内容は、よくあるパターンの「ホームズ」役+「ワトソン」役が、殺人事件を解決するパターンです。 推理(?)や結末については、そんなに大きな盛り上がりはありませんので、★2つにしました。 ただ、読んだ後に変な重苦しさなどは無く、長さも2時間〜3時間で読めるちょうどいいバランスなので、 出張の移動時間等にサラッと読むには最適だと思います。 | ||||
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真備シリーズ第2弾は仏像の怪。頭から血を流す仏像、笑う仏像の謎に真備先生が望むわけだが、今回は怪奇現象というよりも、20年前の失踪事件と弟子たちの連続失踪事件のなぞを追う本格ミステリになっている.細かく分散された伏線をパズルのピースをうけるように収束させエンディングに持っていく手法にさらに磨きがかかっている。仏像に関するウンチクも程よく挿入され、霊などの曖昧なものは排除されて完成された作品になった。犯人の意外性にはうならされたが、やや強引にまとめた感がいなめない。まだまだ京極堂の域には達しないが、また続きを読みたくなるシリーズだ。 | ||||
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「背の眼」に続く真備庄介シリーズ第二作。前作同様、ミステリ作家道尾秀介自身を記述者にした作品で、モチーフは"仏像"である。「背の眼」では作品の異界性とミステリ的解決との関係が中途半端だったり、全体の記述姿勢に一貫性が欠ける等の欠陥が目立ったが、本作ではそれを改善しようとする意図が却って裏目に出た様だ。物語は、道尾が瑞祥房と言う仏像工房を訪ねる所から始まる。そこで、道尾は韮澤と言う仏師が彫った鬼を想起させる千手観音に強い印象を覚える。その千手観音はアメリカ人用に彫ったものだが何故か返却され、韮澤自身は出荷前に失踪していた。 宿房に泊った道尾を襲う"笑う千手観音"の悪夢と「マリ...」と唱える声。房主の松月に追い出される道尾だが、松月の妹茉莉も韮澤と同時に失踪していた事が分かる。更に、道尾が撮った写真中の頭にヒビが入った韮澤作の火頭明王からは血が流れている様に見え、早速真備の所へ駆け込む...。道尾の筆致は前作に比べ落ち着いているが、真備の性格設定は相変わらず中途半端。そして、物語の中盤になっても、韮澤と茉莉の失踪の謎が仄めかされるだけで、妖異性は感じられない。途中から現在の復讐劇が加わるが、過去と現在の関係が平明過ぎて本シリーズ(2作目だが)の持ち味である異界性が消えてしまったようだ。真備が作中で述べるように、"宗教と奇蹟"の組み合わせは題材として平凡だろう。 結末で明かされる真相も、偶然と勘違いの積み重ねで寄木細工の様に頼り無い。人智を超えた解決が本シリーズの持ち味ではなかったか。道尾氏にしては異界性・戦慄・驚愕が全く感じられない、小じんまりとした作品。これなら、纏まりには欠けても不思議な魅力があった「背の眼」の方が"らしい"出来だと思った。 | ||||
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天才・道尾ワールドの楽しさ全開。 リュウゾウ、マリ、暴悪笑面、七福神・・ちりばめられた言葉と独特の感性。 横溝正史の代表作の住職の一言、「キチガイだからしかたない」にもあったように、決してこの用法は特別な彼のオリジナルではない。けれど丁寧に仕掛けられた謎が最後にきれいに明かされる最後には、思わずため息。 そうして最後に、少しだけ追加される毒。 唐老人の最後は、天才・道尾が少しだけ、背伸びして加えたちょっとした毒だろう。彼が天才でなかったらこの登場人物の最後はこうではなかったのではないかと思わせる。 天才の綾なす言葉と、あいまいにごまかさない丁寧なトリック。 トリックがきれいであればあるほどなぜかすぅっと熱が引くのを感じる。 天才の筆が生み出す毒に、しばし酔え! | ||||
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トリック? 二十年前の事件! 不可避の運命? 終盤のトリックにはやられました! 二十年前の事件 有り得なくも 納得! 不可避の運命は 因果関係ですね! | ||||
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この作品には、大小多くの謎が散りばめられている。最大の謎は消えた仏師の謎であるが、その他にも、不気味に笑う千手観音や血を流す鴉枢沙摩明王の謎、返品された仏像の謎、男ながら美貌の庵主に関する謎など多くの謎が複雑に絡んで、濃淡の差はあってもそれぞれが事件と結びついており、最後にうまく収束している。 道尾作品は初めて読んだが、もう一作読んでみたくなった。 | ||||
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ミステリファンを唸らせた長編傑作!というので楽しみにしていたが、どちらかというと京極堂をそのまま柔らかくした作品、という印象。 私個人としては、京極夏彦にならず、作品にもっと伏線を敷いてほしい。買ってから悔しくてなりません。 | ||||
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道尾作品は、綾辻行人や京極夏彦からの影響が取りざたされているようですが、 少なくとも、本作から受ける印象は「横溝正史の隔世遺伝」といったものです。 横溝の世界観を違和感なく、現代にアップ・トゥー・デイトさせた物語――、 という解釈が、個人的に一番しっくりきます。 その印象を裏付けるものとしては、『獄門島』 の「気ちがいじゃが仕方がない」 を彷彿させる言葉の聞き間違い、あるいはダブルミーニングが多用されている ことが挙げられます。 真夜中に響く「……マリ……マリ……」という不明瞭な声、探偵役のバツニという言葉、 そして、「鎌で、あの人は――私が殺した」というある人物の告白……。 一つひとつを見れば、他愛もないダジャレめいたものなのですが、聞いた人が 勘違いし、しかもそれが他に連鎖していくことで、「不可解な連続殺人事件」 というメカニズムを駆動していくことになります。 著者は、あるインタヴューのなかで、本作について以下のように語っています。 〈「単純な連続殺人ではなく、一つの死自体が別の死を呼び込み、 それが連鎖してしまった」という不運を描いた話〉 これに続けて、犯人が仕掛けるトリックはあまり重視しておらず、むしろ 〈「トリックが人を殺す」ような話は書きたくない〉とまで述べています。 人を殺すのはあくまで人であって、決してトリックではない――、と。 かねてから著者は、「本格ミステリは人間を描く手段として最も有効だ」という主旨の発言 を繰り返していますが、その真骨頂が、本作において余すところなく発揮されています。 | ||||
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第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作『背の眼』の続編に当たる作品。前作に続いて、ホラー作家の道尾、探偵役の「真備霊現象探求所」の真備(まきび)とその助手北見が登場する。 今回の舞台は滋賀県の南端の山間にある仏像工房「瑞祥房(ずいしょうぼう)」。ストーリーは、取材に訪れた道尾がまたしても不可思議な現象に遭遇するところからはじまる。彼は夜中に何かをつぶやく男の声と、仏像たちが動き回る音を聞く。さらに口を開けて笑う千手観音と割れた頭から血を流す仏像も見たのである。彼の話を聞いた真備はさっそく北見と道尾を連れて「瑞祥房」へ赴く。 ひとり、またひとりと姿を消す工房の弟子たち、20年前に失踪したという仏師と工房主の妹、謎めいたことを言う車椅子の先代主、ミステリアスな雰囲気とホラー趣味は前作に引けをとらない。 しかし、やがて真備の推理は20年の歳月を越えて真相に到達する。振り返ってみれば本書は、登場人物たちの言動や表情、仏像たち、そして「瑞祥房」自体のそこかしこに見事な伏線が張り巡らされた本格ミステリーだった。 冒頭でホラー的要素を配し、結末に至ってすべてを合理的・論理的に解明してゆく筆者・道尾秀介の手腕はさすがである。 | ||||
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読み慣れない設定でしたが、すらすらと読むことができました。 シリーズものの2作目だと思うのですが、先にこちらを読んでしまったので、ちょっと残念でした。 2・3時間、違う世界を旅するには丁度いい本だと思います。 | ||||
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