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えんじ色心中



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【この小説が収録されている参考書籍】
えんじ色心中
えんじ色心中 (講談社文庫)

えんじ色心中の評価: 2.89/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

小説力のある作品!

どうなるんだろう? この先、どうなるの! と読者をラストまで飽きずに
引っ張ってゆく力 (小説力)が、この作品にはありました。

テーマは、受験戦争、塾、宗教が絡み、陰重なものですが、インタビュー
や新聞記事、裁判主文など大変うまく用いており、工夫を感じました。

なんとも言えぬ、不気味さ、エロチシズムは、後の代表作「殺人鬼
フジコの衝動」に繋がるものです。

なんだ、かんだ、文句を言いつつ、読んでしまう!
読ませられてしまう!それが、真利幸子作品だと思います。
いつの間にか、次作を買ってしまうのです。
えんじ色心中Amazon書評・レビュー:えんじ色心中より
4062132109
No.2:
(5pt)

平成のプロレタリア小説

この小説は、ミステリ的切り口を採用していますが、実は労働者小説です。
正社員、派遣、フリー。
そして、大手企業と下請け。
最底辺からのし上がろうと息子を一流の私立中学に入れようと塾に通わせる父親。
が、期待に応えられず、崩壊する息子。
その息子を殺害する父親。
それらを、まるで地下工場に閉じ込められて一日中労働させられているかのような描写で
描ききっています。
今の時代こそ、読んでみる価値のある本だと思いました。
えんじ色心中Amazon書評・レビュー:えんじ色心中より
4062132109
No.1:
(4pt)

私は好きです

好き嫌いが分かれる作品だと思います。
でも、私は好きです。
子供、大人、勤め人、親、いろいろな立場の人の閉塞感が平行して語られていて、とても息苦しい気持ちになりますが、さらにラストも迷路に迷い込んだようなもやもや感が残りますが、でも、こういう作品もありだと思います。
どうもがいても一歩も進めない理不尽さに溢れている現実、これがこの作品のテーマだと思いました。
でも、ミステリーだと思って読むと、ちょっと肩透かしかもしれまん。
これ、ミステリーじゃないと思います…。
えんじ色心中Amazon書評・レビュー:えんじ色心中より
4062132109

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