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ヘーメラーの千里眼
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【この小説が収録されている参考書籍】
ヘーメラーの千里眼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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今回は、『千里眼 ビギニング』と副題を付けたいほど、岬美由紀の若かりし頃から自衛隊入隊までの回顧にページが割かれている。岬美由紀のファンならば満足できるだろうが、エンターテイメント性が上がるのは終盤になる。岬美由紀の性格を細かく著したいという思いが、多少冗長の様にも思え、ここは評価が分かれるところだと思う。 | ||||
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登場人物たちのそれぞれの葛藤と成長が描かれており、青春劇として読み応えあり。 | ||||
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登場人物たちのそれぞれの葛藤と成長が描かれており、青春劇として読み応えあり。 | ||||
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ありえへん話だがそこが小説で面白かった。読了後何も残らないのが爽快。 | ||||
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筆のエンターテイナー、松岡圭祐の千里眼シリーズ。 かなりSFチックだった前作とは打って変わり、いかにも現実的な問題をまっすぐに扱った作品。 主人公、岬美由紀の青春時代が描かれるとともに、自衛隊という組織の意味、問題などにもきっちり踏み込まれていて力作だなぁと思いました。 それでいて、社会派にならずエンターテインメントの部分をしっかり守っているのがまた松岡さんのすごいとこです。 この作品辺りからシリーズに「考えさせられる」部分が増えてきた気がします。 (好きな作家の作品なので星はあてになりません) | ||||
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筆のエンターテイナー、松岡圭祐の千里眼シリーズ。 内容、感想は上巻で書いた通りです。 今回は自衛隊員としての岬美由紀の姿がとことん楽しめます。逆に臨床心理士としての姿はかなり薄く、もう一人の主人公といってもいい、嵯峨も出てきません。 シリーズの中でも独特な作品だと思います。 (好きな作家の作品なので星はあてになりません) | ||||
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表情筋の動きをよむ。目の動きを観察する。 肌に触れた金属面の面積の大きさからコインの表裏を言い当てる。 …が、今回は流れがちがう。 もっともっと深いところで心の動きを描写する。岬美由紀の青春時代の初恋の展開と次の恋人との思い出。 岬も伊吹も、当時は自分でもわからなかったことに気づく年齢になったことを描写しながらストーリーは進む。 決着のつかなかったこと、避けて通ったことには いつかもう一度向き合う時がくる。そんなメッセージが 伝わってくる。 下巻に向けての伏線もストーリー展開もはっきりわかる。わかりすぎるくらい不自然に張り巡らされる…が、 それは どうでもいいこと。松岡は 今回も言いたいことはきちんと埋め込んでいる。 『相手の心理を 自らの経験から把握することは 何冊もの本から学んで結論を導くよりも正確で早い』 (...というような意味のこと)。 …さて、決着がつかなかったことに どんな決着を用意しているのか? ( 下巻に続く... ) | ||||
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1作目から読み続けているが、「運命の暗示」あたりからダレダレ感を感じていたが、今作で見事復活! いやぁ良かったです。久しぶりに手に汗握りました。岬美由紀の葛藤、歪んだ信念を持った敵、思いもしなかった人物の活躍と、1作目にあったワクワク感、スピード感が戻っていて、なおかつ美由紀の過去も明かされ、青春物語も味わえるという、1度で2度も3度もおいしいという、最高傑作になっていると思います。 | ||||
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本作は、これまでの千里眼シリーズよりも高いレベルの冒険小説を目指したもので、骨のある文章といい、技術面での描写の深さといい、リアルな人物描写といい、群を抜いている。前作のエンタメに徹した印象を吹っ飛ばすかのような真面目で知的な展開が秀逸である。軍事面よりも政治面のほうがリアルに現実に即していて、とりわけ政務次官の役割にそれが表れている。岬美由紀の青春時代は従来読者に向けられたものではなく、これを新たな第1作目として、シリーズに新しい読者を招き入れるものと見た。 | ||||
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上下に分れた作品の、下巻。評価としては星5つになったが、可能ならば8個は付けたいところ。それくらいに面白かった。上巻は、物語の下地である。読んでいてもどかしいくらい、テンポがゆっくりだった。しかし、下巻では、一気に加速し事件に立ち向かってゆく。その勢いは、やはりこの作家ならでは。この作品のメインはカウンセリング、というよりは軍事アクションであろう。その様子は、以前に流行った映画・トップガンを彷彿させる。勿論、あの爽やかさも充分味あわせてくれる。筆者がかなり入念に調査をして仕上げたと思われる箇所が多く、文章もこれまでよりも数段、骨がある。内容、文章能力という面から見ても、最高傑作である。 | ||||
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実は千里眼シリーズは全く読んでおらずこれが初めてなのだが、それを全く気にしなくてもいい展開でまず安心した。大企業の陰謀を暴いていくテンポのよさ、自衛隊の中に置かれた人物たちの葛藤、あっと言ってしまうようなどんでん返しのミステリー、そして何より読者を本の世界に引きずりこんでしまう筆の妙技にただただ感心してしまう。欠点を言えば軍事に関する詰めがやや甘いところか。MiG-31の低空での機動性は皆無に等しいし、F-15はミサイルを8発までしか積めない。それにAIM-3などというミサイルは自衛隊には存在しない。F-2のような支援戦闘機があるのにF-15DJに積むというのも現実性にかけている。致命的なところではF-15にサーモグラフなんぞ積んでいないことであるが・・・他にもちょこちょことあったりはするが、実のところこれが全く気にならない。よってそれによる減点もなし。 | ||||
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今回は心理面重視ではないという。松岡圭祐の新境地!というふれこみで手にした新刊。確かにこれまでの心理ものにあらず、かといって軍事ものにあらず、昔の恋人が登場するもラブストーリーにあらず、下巻まで読みとおしてなんともすがすがしい気分になれる内容だった。汗臭さや友情という普通で言えばくさいものも、スマートにさえ感じさせる。作者の資料熟読による男の少年心をくすぐる要素があちこちにあるからか、惹きこまれる部分が多分にある。岬美由紀のして甘酸っぱいものもいやらしくもなく青春そのものだ。心理カウンセラーから臨床心理士になった岬のアクティブさが満載の作品。ただ下巻では、今回はアクションシーンがいままで岬のサブだった自衛隊要素がメインになった。いままでなら話は心理学+α(パイロット)の要素、今回は戦闘機パイロット+α(心理)な構成でマンネリ化にならず楽しめたのかもしれない。ちょっと残念なのは誤爆事件の真相としては弱いし、敵対になる「アルタミラ精神衛生」は友里やメフィストコンサルティングと比べれば岬の敵ではなかったということかな。一方うけたのは岬美由紀の「お見合い」シーンが笑えます。岬の様に「まっすぐに生きる」っていうのはかっこいいよ。 | ||||
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とっても楽しませていただきました。また続きが読みたいです。 | ||||
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シリーズ最初の千里眼と同じぐらい楽しめます(上と下続けて読めば、ですが)。単行本(ハードカバ)で半年前に読みましたが、大きいところや小さいところ色々変化があります。防衛大入学の理由が彼氏にだまされたという形に変わったところが、ちゃんとキャラ立ちに良い影響を与えてます。二段になってたハードカバより読み易いです。それにしても前作の後、今度は宇宙にでも行くんじゃないかと思ってたところを、リアリティを増して大作化するという嬉しい形で予想を裏切ってくれます。先月出た「カウンセラー」では心理サスペンス、今度出る「ミッキーマウスの憂鬱」ではディズニーランドの舞台裏を描いたりと、本当に多種多様な作品を書き分ける人です。しかもそれが全部面白いときてる…すごい。どうしたらこんなものが書けるんだろ…。 | ||||
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今回は自衛隊に取材した結果書かれているので、現実味があります。防衛大学校がいかに過酷なトコか、よーくわかりました。下巻と合わせて一気読み、すごいすっきりします。嵯峨は「カウンセラー」へ、岬は「へーメラー」へと再び別々のシリーズに分かれたようですね。また競演をお願いします。 | ||||
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シリーズだったことは下巻の巻末の作品紹介を見るまで知らなかったが、この作品は非常に面白かった。防衛大から現在の自衛隊を襲う危機、ヒロインの魅力、あきさせないスピーディーな展開、リアリズム、スケール、迫力。どれをとってもピカイチの面白さ。個人としては「亡国のイージス」や「ローレライ」よりもこちらのほうが楽しめた。もちろんそこには意図的な現実味の薄さがあってのことだが、「ローレライ」も映画化で要するにオタク文化ガンダム世代が戦争に名を借りた作品であることが発覚したいま、本書のほうがその意味で一枚上手の感がある。 | ||||
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あの「千里眼の死角」のあとどうなるかと思ったら…かなりSF風味だった「千里眼の死角」と違って、今作はリアルに自衛隊の話です。やっぱり文庫版は読みやすい! ハードカバーは二段組だったみたいですが、このシリーズは文庫のほうが楽しめるんじゃないでしょうか。防衛大に入るきっかけの場面も、ハードカバーとは違っているそうです。嵯峨さんは稲垣吾郎さんでしたが伊吹さんは木村拓哉さんですかねー(ちょうどカーレーサーのドラマやるっっていう時だし 笑)高校三年の頃の美由紀さんがまたいい味出してる! 密輸船の話もハラハラドキドキ! | ||||
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日本を守るという誇りをもって国防に青春をささげる若人たち。今回は岬美由紀版「愛と青春の旅立ち」ですかね。とある事件をきっかけに交わっていく岬美由紀の「現在」と「過去」自衛官と呼ばれる人々の生活が熱く語られます。終盤の空中戦は大満足ですが、悪役にキレがないかな。ちょっと残念。でも相変わらず、読後の爽快感あふれる物語です。 | ||||
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今回の本を書くにあたり、またたくさんの参考文献などあたったりよく勉強しているなと思います。少し分野が偏ってきたかという感もありましたが、岬美由紀が「誰かがやらなくてはならないにしても、自分でなくてもよいのだ」と自分の本来やるべき道に帰っていくところ、その足がかりを作ってくれたのは、自分を快く思っていなかったはずの亀岡。自分の生き方を全うすることで、人を動かすことができる。そうした力強いメッセージがこの小説からもひしひしと伝わってきました。毎回、この主人公でいろいろな展開を見せるシリーズですが、今度はそうきたか、と驚かされることばかりです。本書、かなり厚いので、電車の中片手で読むのは大変ですが。(笑) | ||||
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シリーズ読者なら周知の通り、本書は軍事小説ではない。それから、単なる冒険小説でもない。「千里眼」シリーズはそれ特有のジャンルであり、他のジャンル分けで説明はできない。だから他の作品との比較は無意味であり、本書はシリーズ最新作として読むのが正しい。唯一言えるのは、シリーズの1・2・3作目頃のサスペンスが戻ってきたことで、まさに近年出色の出来栄えだということだ。 | ||||
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