厭魅の如き憑くもの

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評判

厭魅の如き憑くものの評価:

3.60/5点 レビュー 50件。 B ランク

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平均点3.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 21〜40 2/3ページ
No.36
(4pt)

ホラーと推理の一体感が素晴らしい

八墓村、ドラゴンタトューの女、京極夏彦(絡新婦の理)のような、閉鎖された空間で、その空間特有の宗教感と殺人事件が混じり絡まって
事件の真相がオカルト的な祟りと現実的な犯罪が行き来するような、そんなホラー推理作品好きにはお勧めの一品だと思います。
「まさに、これこれ やるじゃーんあんた 合格っー」という感想でした。
作者のオカルトの薀蓄、情景や心理を上手く文章化して内からくる恐怖を表現する語彙力、交錯する様々な人間関係、とても美味しゅうございました。

ただ
☆5つをつけなかった理由が
私の個人的な感想ですが最後が薄味過ぎです。

オチやトリックが手抜きという訳ではありません(むしろ二転三転する真犯人の意外性は良かったのですが・・・)
そこまで持っていくのに、凄い丁寧な描写だったのに・・・急に何んかこう・・・犯人分かってから・・・期待してた最後の怒涛のドラマというか・・・
もっと最後に50ページくらいかけても良かったのでは?というくらい薄味だったのが・・・気になりました。
あくまで私個人の感想ですが・・・

まぁ、ホラー推理作品好きなら満足できる作品ですのでお勧めですよ。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.35
(4pt)

ホラーと推理の一体感が素晴らしい

八墓村、ドラゴンタトューの女、京極夏彦(絡新婦の理)のような、閉鎖された空間で、その空間特有の宗教感と殺人事件が混じり絡まって
事件の真相がオカルト的な祟りと現実的な犯罪が行き来するような、そんなホラー推理作品好きにはお勧めの一品だと思います。
「まさに、これこれ やるじゃーんあんた 合格っー」という感想でした。
作者のオカルトの薀蓄、情景や心理を上手く文章化して内からくる恐怖を表現する語彙力、交錯する様々な人間関係、とても美味しゅうございました。

ただ
☆5つをつけなかった理由が
私の個人的な感想ですが最後が薄味過ぎです。

オチやトリックが手抜きという訳ではありません(むしろ二転三転する真犯人の意外性は良かったのですが・・・)
そこまで持っていくのに、凄い丁寧な描写だったのに・・・急に何んかこう・・・犯人分かってから・・・期待してた最後の怒涛のドラマというか・・・
もっと最後に50ページくらいかけても良かったのでは?というくらい薄味だったのが・・・気になりました。
あくまで私個人の感想ですが・・・

まぁ、ホラー推理作品好きなら満足できる作品ですのでお勧めですよ。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.34
(4pt)

ホラーと推理の一体感が素晴らしい

八墓村、ドラゴンタトューの女、京極夏彦(絡新婦の理)のような、閉鎖された空間で、その空間特有の宗教感と殺人事件が混じり絡まって
事件の真相がオカルト的な祟りと現実的な犯罪が行き来するような、そんなホラー推理作品好きにはお勧めの一品だと思います。
「まさに、これこれ やるじゃーんあんた 合格っー」という感想でした。
作者のオカルトの薀蓄、情景や心理を上手く文章化して内からくる恐怖を表現する語彙力、交錯する様々な人間関係、とても美味しゅうございました。

ただ
☆5つをつけなかった理由が
私の個人的な感想ですが最後が薄味過ぎです。

オチやトリックが手抜きという訳ではありません(むしろ二転三転する真犯人の意外性は良かったのですが・・・)
そこまで持っていくのに、凄い丁寧な描写だったのに・・・急に何んかこう・・・犯人分かってから・・・期待してた最後の怒涛のドラマというか・・・
もっと最後に50ページくらいかけても良かったのでは?というくらい薄味だったのが・・・気になりました。
あくまで私個人の感想ですが・・・

まぁ、ホラー推理作品好きなら満足できる作品ですのでお勧めですよ。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.33
(4pt)

カカシ様ってオシラ様がモデル?

憑き物信仰を取材しようと、神々櫛村(かがぐしむら)にやって来た刀城言耶は、そこでとんでもない連続殺人事件に巻き込まれる。
 憑き物筋と、それを忌み嫌う筋の二つの旧家。神隠しで子どもが消え、山神様やカカシ様という神々や、ナガボウズ・厭魅(まじもの)といった化け物たちが徘徊する村。
 村人は、病気になると、医者ではなく巫女に憑き物を落としてもらうような、因習に縛られた村。
 その村で、憑き物筋の旧家の人々が、次々と殺される。村の神・カカシ様の格好をさせられ…。

 険しい山々に囲まれた一僻村でおきる連続殺人は、十分読みごたえあり。昭和30年ごろの話らしいが、雰囲気はもっと前の、昭和ヒトケタあたり。
 儀式の秘薬で、巫女たちが命を落としたり、身体が不自由になったりするが、薬に問題があるのは間違いないだろう。でも、それ以上に、何代にもわたり本家と分家で婚姻している、つまり従兄弟同士で結婚を繰り返しているので、遺伝的にも問題があるんじゃないか?
 そういったところの、禍々しい雰囲気が、ぞくぞくっとします。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.32
(4pt)

カカシ様ってオシラ様がモデル?

憑き物信仰を取材しようと、神々櫛村(かがぐしむら)にやって来た刀城言耶は、そこでとんでもない連続殺人事件に巻き込まれる。
 憑き物筋と、それを忌み嫌う筋の二つの旧家。神隠しで子どもが消え、山神様やカカシ様という神々や、ナガボウズ・厭魅(まじもの)といった化け物たちが徘徊する村。
 村人は、病気になると、医者ではなく巫女に憑き物を落としてもらうような、因習に縛られた村。
 その村で、憑き物筋の旧家の人々が、次々と殺される。村の神・カカシ様の格好をさせられ。

 険しい山々に囲まれた一僻村でおきる連続殺人は、十分読みごたえあり。昭和30年ごろの話らしいが、雰囲気はもっと前の、昭和ヒトケタあたり。
 儀式の秘薬で、巫女たちが命を落としたり、身体が不自由になったりするが、薬に問題があるのは間違いないだろう。でも、それ以上に、何代にもわたり本家と分家で婚姻している、つまり従兄弟同士で結婚を繰り返しているので、遺伝的にも問題があるんじゃないか?
 そういったところの、禍々しい雰囲気が、ぞくぞくっとします。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.31
(5pt)

来た〜。本格派

まさに、金田一シリーズと並ぶ伝奇物。憑霊信仰がテーマの本格推理でもある。横溝氏の時代は、日本が西欧崇拝・合理主義の世の中だったので、怪奇現象も、すべて合理化して考える風潮だったが。最近は、超自然現象も認知されてきて。その上で、昭和初期の、おそらく中国・四国地方を舞台にして、展開される物語は実に見事だ。刀城言耶。このジーンズ姿の怪奇探偵。是非映画化して欲しい作品だ。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.30
(5pt)

来た〜。本格派

まさに、金田一シリーズと並ぶ伝奇物。憑霊信仰がテーマの本格推理でもある。横溝氏の時代は、日本が西欧崇拝・合理主義の世の中だったので、怪奇現象も、すべて合理化して考える風潮だったが。最近は、超自然現象も認知されてきて。その上で、昭和初期の、おそらく中国・四国地方を舞台にして、展開される物語は実に見事だ。刀城言耶。このジーンズ姿の怪奇探偵。是非映画化して欲しい作品だ。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.29
(5pt)

京極夏彦的なイメージしてたら、まったく違った。

時代背景といい、日本の神秘現象のダーク部分を用いる作風といい、
読む前は京極夏彦氏のような雰囲気をイメージしていました。
ところがまったく違った。
醸し出す雰囲気も世界観も、全然違いました。

本書のウリでもあるホラーミステリーの方向性は、
見えないもの、未知のモノ、得体の知れない何か、
そういう何かの持つ怖さ・・・。
人間らしさが無い自然の持つ畏怖を、表現していると思います。

ミステリ小説らしい謎解きよりも、日本の古来より伝わる呪術的な神秘を
堪能するための作品に仕上がってると思います。

逆を言えば、ミステリらしさ、ミステリとしての腑に落ち方、そういう部分を
最重要視する方にはちょっと物足りない部分はあるかも知れません。

いにしえの和の暗黒ホラー。
人間の恨み辛みの幽霊的なホラーなど消飛ぶような、
人知を超えた怖さ。
人間的感情が見えないゆえに、返って怖さが増す感じがありました。

ミステリの要素としては、けっこう伏線張りまくりで、
探偵モノとして読んでもなかなか楽しめるのではないでしょうか。
でも、読んで論理的に解決できるものではないですね。
著者の解説が最後にありますが、それを読まないとほぼ分からない。

自分は、ミステリとしても楽しめたし、物語として堪能できた上に、
色々な博学的な知識の洪水を浴びることが出来て大満足。
よって星5つ。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.28
(5pt)

京極夏彦的なイメージしてたら、まったく違った。

時代背景といい、日本の神秘現象のダーク部分を用いる作風といい、
読む前は京極夏彦氏のような雰囲気をイメージしていました。
ところがまったく違った。
醸し出す雰囲気も世界観も、全然違いました。

本書のウリでもあるホラーミステリーの方向性は、
見えないもの、未知のモノ、得体の知れない何か、
そういう何かの持つ怖さ・・・。
人間らしさが無い自然の持つ畏怖を、表現していると思います。

ミステリ小説らしい謎解きよりも、日本の古来より伝わる呪術的な神秘を
堪能するための作品に仕上がってると思います。

逆を言えば、ミステリらしさ、ミステリとしての腑に落ち方、そういう部分を
最重要視する方にはちょっと物足りない部分はあるかも知れません。

いにしえの和の暗黒ホラー。
人間の恨み辛みの幽霊的なホラーなど消飛ぶような、
人知を超えた怖さ。
人間的感情が見えないゆえに、返って怖さが増す感じがありました。

ミステリの要素としては、けっこう伏線張りまくりで、
探偵モノとして読んでもなかなか楽しめるのではないでしょうか。
でも、読んで論理的に解決できるものではないですね。
著者の解説が最後にありますが、それを読まないとほぼ分からない。

自分は、ミステリとしても楽しめたし、物語として堪能できた上に、
色々な博学的な知識の洪水を浴びることが出来て大満足。
よって星5つ。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.27
(4pt)

見事な本格ミステリーです

三津田信三の遅れてきた読者です。今さらながら、この刀城言耶シリーズ、1作目から読むことにした。

読後、完全にしてやられた感があった。これは見事な本格ミステリーなのだ。
因習深い村を背景に、その因習に因んだ連続殺人が起き・・・という物語に新味はない。
文章もなんか読みにくい。恐怖の描写もさほどでもない。で、何かイマイチだなあと、油断して読んでいたら・・・。
これ以上は何を書いてもネタバレになってしまいそうで書けないが、最後の二転三転する謎解きも結構見事。
すっかり騙された読者になってしまったが、それも楽しい。それだけ周到に練られた本格ミステリーだということだから。

横溝正史的なものを期待すると、肩すかしをくうと思う。僻村の因習を扱っていても、あの生々しいリアリティはない。
ホラー的な部分も、さほど怖くない(表紙のイラストほどは。しかしこのシリーズの表紙は怖いなー。素晴らしい)。
京極堂モノの狂気をはらんだ怖さとか、坂東眞砂子の描く因習の禍々しさもない。
ホラー+ミステリーというが、ホラーは手段というか道具立てに過ぎない感じだ。この一作目に関する限りは。
ただ、民俗学的な部分は、けっこう書き込まれていて、ここは興味深く、読みごたえもあって面白かった。

真逆の感想を持たれる方も多いようで、しかし、ということは、多くの読者を楽しませることができるということでもある。
とにかく、個人的には本格ミステリーとして非常に良い出来だと思った。シリーズを次から読んでいくのが楽しみである。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.26
(4pt)

見事な本格ミステリーです

三津田信三の遅れてきた読者です。今さらながら、この刀城言耶シリーズ、1作目から読むことにした。

読後、完全にしてやられた感があった。これは見事な本格ミステリーなのだ。
因習深い村を背景に、その因習に因んだ連続殺人が起き・・・という物語に新味はない。
文章もなんか読みにくい。恐怖の描写もさほどでもない。で、何かイマイチだなあと、油断して読んでいたら・・・。
これ以上は何を書いてもネタバレになってしまいそうで書けないが、最後の二転三転する謎解きも結構見事。
すっかり騙された読者になってしまったが、それも楽しい。それだけ周到に練られた本格ミステリーだということだから。

横溝正史的なものを期待すると、肩すかしをくうと思う。僻村の因習を扱っていても、あの生々しいリアリティはない。
ホラー的な部分も、さほど怖くない(表紙のイラストほどは。しかしこのシリーズの表紙は怖いなー。素晴らしい)。
京極堂モノの狂気をはらんだ怖さとか、坂東眞砂子の描く因習の禍々しさもない。
ホラー+ミステリーというが、ホラーは手段というか道具立てに過ぎない感じだ。この一作目に関する限りは。
ただ、民俗学的な部分は、けっこう書き込まれていて、ここは興味深く、読みごたえもあって面白かった。

真逆の感想を持たれる方も多いようで、しかし、ということは、多くの読者を楽しませることができるということでもある。
とにかく、個人的には本格ミステリーとして非常に良い出来だと思った。シリーズを次から読んでいくのが楽しみである。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.25
(5pt)

田舎ミステリ好きにはおすすめ

序盤は地の文だらけの説明が続き退屈ですが、そこを抜ければ薄暗く不気味な雰囲気を醸し出す作品世界へと入っていけるでしょう。戦後しばらくという煤けた時代設定が、なによりのツボでした。

 2転、3転する結末は、どれでもいけそうな仕掛けで最後まで飽きずに楽しめました。田舎の伝奇風ミステリが好きな私には大満足の一冊です。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.24
(5pt)

田舎ミステリ好きにはおすすめ

序盤は地の文だらけの説明が続き退屈ですが、そこを抜ければ薄暗く不気味な雰囲気を醸し出す作品世界へと入っていけるでしょう。戦後しばらくという煤けた時代設定が、なによりのツボでした。

 2転、3転する結末は、どれでもいけそうな仕掛けで最後まで飽きずに楽しめました。田舎の伝奇風ミステリが好きな私には大満足の一冊です。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.23
(5pt)

三津田さん本領発揮

舞台は昭和30年代!閉鎖的な村、代々受け継がれるオカルティックな因習、すげえ多い登場人物、これがなきゃの家系図に地図に間取り図!!
いやあ楽しかった〜

家三部作を読んで「もっと書ける人なのに」とがっかり思い
三津田シリーズを読んで「○○はもう嫌…割り切れたミステリーが読みたい…」と思ってた私からすると、
いやあミステリとホラーの融合、面白かったー

既刊がまだまだあるみたいで嬉しいなあ。
買い決定。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.22
(5pt)

三津田さん本領発揮

舞台は昭和30年代!閉鎖的な村、代々受け継がれるオカルティックな因習、すげえ多い登場人物、これがなきゃの家系図に地図に間取り図!!
いやあ楽しかった〜

家三部作を読んで「もっと書ける人なのに」とがっかり思い
三津田シリーズを読んで「○○はもう嫌…割り切れたミステリーが読みたい…」と思ってた私からすると、
いやあミステリとホラーの融合、面白かったー

既刊がまだまだあるみたいで嬉しいなあ。
買い決定。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.21
(5pt)

刀城言耶シリーズの記念すべき第一作。

刀城言耶シリーズの記念すべき第一作。本格推理が混沌とした不可解な状況を理性によって解体して秩序の中に組み込む(解決する)のだとすると、むしろホラーはその正反対で、これら二つがどっちつかずの状態で存在しているのがこのシリーズ。怪異が実在「しうる」ムラの中で連続殺人が発生しそこに居合わせた言耶が謎の解明に乗り出す。本業作家のいわゆる素人なので推理は二転三転していくがこれはご愛嬌、むしろそれぞれが捨てトリックにはもったいない程のものもある。メインのトリックについて、たしかに過去に類例もありますがむしろそれより格段に秀逸で、このために今までの作品設定があったのかと思えます。ですので前半の凡庸さには充分な理由があります。そもそも自分自身ではそうは思っていなくて、実質長編本格推理デビュー作にして、作品成立の為にムラとそこに住む人間の風俗と習慣を作り上げさらに破綻なくまとめあげたその力量の方に感服しました。あいにく全体的にはそのような評価はされておらず、上記のような部分に興味の無い方には積極的におすすめはできませんが、作品全体を支えるトリックはとても魅力的なものです。本格を読み漁る方でまだ未読の方は、ぜひ。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.20
(5pt)

刀城言耶シリーズの記念すべき第一作。

刀城言耶シリーズの記念すべき第一作。本格推理が混沌とした不可解な状況を理性によって解体して秩序の中に組み込む(解決する)のだとすると、むしろホラーはその正反対で、これら二つがどっちつかずの状態で存在しているのがこのシリーズ。怪異が実在「しうる」ムラの中で連続殺人が発生しそこに居合わせた言耶が謎の解明に乗り出す。本業作家のいわゆる素人なので推理は二転三転していくがこれはご愛嬌、むしろそれぞれが捨てトリックにはもったいない程のものもある。メインのトリックについて、たしかに過去に類例もありますがむしろそれより格段に秀逸で、このために今までの作品設定があったのかと思えます。ですので前半の凡庸さには充分な理由があります。そもそも自分自身ではそうは思っていなくて、実質長編本格推理デビュー作にして、作品成立の為にムラとそこに住む人間の風俗と習慣を作り上げさらに破綻なくまとめあげたその力量の方に感服しました。あいにく全体的にはそのような評価はされておらず、上記のような部分に興味の無い方には積極的におすすめはできませんが、作品全体を支えるトリックはとても魅力的なものです。本格を読み漁る方でまだ未読の方は、ぜひ。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.19
(4pt)

これはホラーより

かなり本格寄りに書かれた「首無」に比べるとホラー寄りですが、「推理小説」の枠を一所懸命に維持しています。小説としてのできはこちらの方が多分高いんじゃないかな。ネタを練りにねって思いっきりぶちこんだ、という潔さがあります。また薄倖の美少女と、それをサポートする純朴な幼なじみの青年の組み合わせがよく、青春小説としても読めます。最後のどんでん返しはよく考えられていますが、推理小説的必然性がいささか薄いのが玉に瑕でしょうか。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833
No.18
(4pt)

これはホラーより

かなり本格寄りに書かれた「首無」に比べるとホラー寄りですが、「推理小説」の枠を一所懸命に維持しています。小説としてのできはこちらの方が多分高いんじゃないかな。ネタを練りにねって思いっきりぶちこんだ、という潔さがあります。また薄倖の美少女と、それをサポートする純朴な幼なじみの青年の組み合わせがよく、青春小説としても読めます。最後のどんでん返しはよく考えられていますが、推理小説的必然性がいささか薄いのが玉に瑕でしょうか。
厭魅の如き憑くもの (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)より
4062763060
No.17
(4pt)

民俗学?ホラー?

そのどちらでもありません。
ホラー要素も民俗学のうんちく的な部分も素材の一つ。
不可解な謎、解決に至る伏線、そして王道の◯◯トリックなどなど
本格的な推理小説です。
この著者の作品は、三津田信三シリーズ(「ホラー作家の棲む家」「作者不詳」)なども含めて
実に論理的に構成されています。
ホラーという意匠で毛嫌いされている方にこそ
一読をおすすめします。
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Amazon書評・レビュー: 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)より
4562039833