弁護側の証人

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評判

弁護側の証人の評価:

3.29/5点 レビュー 70件。 B ランク

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平均点3.29pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全183件 161〜180 9/10ページ
No.23
(4pt)

上手い

面白いというより上手いと思った
初めて読み直してこの小説のすごさがわかる
弁護側の証人 (ミステリ名作館) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (ミステリ名作館)より
4882930706
No.22
(4pt)

上手い

面白いというより上手いと思った
初めて読み直してこの小説のすごさがわかる
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.21
(3pt)

だまされれば面白いが・・・

ヌードダンサーだった漣子は八島産業の御曹司杉彦に見初められ、彼と結婚した。
だが、幸せな日は長く続かなかった。杉彦の父龍之助が何者かに殺害された。
いったい誰が龍之助を殺したのか?そして「弁護側の証人」とはいったい誰なのか?
1963年発行の作品。
今でこそこういうトリックの手法はあるが、40年以上前なら斬新だったのでは
ないだろうか。「読み進める中ではたして作者の仕掛けたトリックに気づくか否か?」
ただこのことだけが、この作品の評価を左右するといっても過言ではないと思う。
描写がていねいで構成も緻密に計算されているが、個人的にはこういうふうに読み手を
だますやり方は、ミステリー本来の面白さではない感じがしてあまり好きではない。
「だまされれば面白い。だまされなければつまらない。」さて、あなたはどちらですか?
弁護側の証人 (集英社文庫 73-A) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫 73-A)より
4087501221
No.20
(3pt)

だまされれば面白いが・・・

ヌードダンサーだった漣子は八島産業の御曹司杉彦に見初められ、彼と結婚した。
だが、幸せな日は長く続かなかった。杉彦の父龍之助が何者かに殺害された。
いったい誰が龍之助を殺したのか?そして「弁護側の証人」とはいったい誰なのか?
1963年発行の作品。
今でこそこういうトリックの手法はあるが、40年以上前なら斬新だったのでは
ないだろうか。「読み進める中ではたして作者の仕掛けたトリックに気づくか否か?」
ただこのことだけが、この作品の評価を左右するといっても過言ではないと思う。
描写がていねいで構成も緻密に計算されているが、個人的にはこういうふうに読み手を
だますやり方は、ミステリー本来の面白さではない感じがしてあまり好きではない。
「だまされれば面白い。だまされなければつまらない。」さて、あなたはどちらですか?
弁護側の証人 (ミステリ名作館) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (ミステリ名作館)より
4882930706
No.19
(3pt)

だまされれば面白いが・・・

ヌードダンサーだった漣子は八島産業の御曹司杉彦に見初められ、彼と結婚した。
だが、幸せな日は長く続かなかった。杉彦の父龍之助が何者かに殺害された。
いったい誰が龍之助を殺したのか?そして「弁護側の証人」とはいったい誰なのか?
1963年発行の作品。
今でこそこういうトリックの手法はあるが、40年以上前なら斬新だったのでは
ないだろうか。「読み進める中ではたして作者の仕掛けたトリックに気づくか否か?」
ただこのことだけが、この作品の評価を左右するといっても過言ではないと思う。
描写がていねいで構成も緻密に計算されているが、個人的にはこういうふうに読み手を
だますやり方は、ミステリー本来の面白さではない感じがしてあまり好きではない。
「だまされれば面白い。だまされなければつまらない。」さて、あなたはどちらですか?
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.18
(4pt)

誰もがだまされる ”叙述ミステリー”の白眉

P・D・ジェイムズの『女には向かない職業』やジョセフィン・テイの『時の娘』などの翻訳でも知られる小泉喜美子の小説デビュー作。

ヌードダンサーのミミイ・ローイは財閥の御曹司に見初められてスピード結婚。だが玉の輿となるべき幸せな結婚生活はわずか2ヶ月で夫の父親の殺害によって打ち砕かれた。真犯人は一体誰? 一審の死刑判決をくつがえすべく、元同僚のダンサー・エダの紹介による新しい一見風采の上がらない弁護士とともに警察に働きかけ、ミミイは闘う。ストーリーは、ミミイの一人称の「現在」の章と三人称の「過去」の章が交錯して、‘わたし’ことミミイの心情や、富豪一家とそれを取り巻く人々、そして事件のあらましが語られる。大富豪のもとに嫁いだ分不相応な女性の苦労話のように、なんのわだかまりもなくスラスラ読み進んで、第十一章で、天地がひっくり返る。なるほど改めて序章から一人称の章を読み返してみても、真相に何の破綻もない。巧緻に張られた伏線の妙にただ恐れ入るばかりである。さらに、第十一章はそれだけでも異例な、現職の警部補が弁護側の証人に立つという迫真の法廷ミステリーの要素も併せ持っており、読み応え充分である。

それにしても“叙述ミステリー”は折原一のファンである私には慣れているはずだったが、これは正直言ってヤラれてしまった。
本書は、序章から第十章までがすべてトリックであり、衝撃の“どんでん返し”が待ち受ける、誰もが騙される“叙述ミステリー”の白眉である。
弁護側の証人 (1978年) (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (1978年) (集英社文庫)より
B000J8PLMA
No.17
(4pt)

誰もがだまされる ”叙述ミステリー”の白眉

P・D・ジェイムズの『女には向かない職業』やジョセフィン・テイの『時の娘』などの翻訳でも知られる小泉喜美子の小説デビュー作。

ヌードダンサーのミミイ・ローイは財閥の御曹司に見初められてスピード結婚。だが玉の輿となるべき幸せな結婚生活はわずか2ヶ月で夫の父親の殺害によって打ち砕かれた。真犯人は一体誰? 一審の死刑判決をくつがえすべく、元同僚のダンサー・エダの紹介による新しい一見風采の上がらない弁護士とともに警察に働きかけ、ミミイは闘う。ストーリーは、ミミイの一人称の「現在」の章と三人称の「過去」の章が交錯して、‘わたし’ことミミイの心情や、富豪一家とそれを取り巻く人々、そして事件のあらましが語られる。大富豪のもとに嫁いだ分不相応な女性の苦労話のように、なんのわだかまりもなくスラスラ読み進んで、第十一章で、天地がひっくり返る。なるほど改めて序章から一人称の章を読み返してみても、真相に何の破綻もない。巧緻に張られた伏線の妙にただ恐れ入るばかりである。さらに、第十一章はそれだけでも異例な、現職の警部補が弁護側の証人に立つという迫真の法廷ミステリーの要素も併せ持っており、読み応え充分である。

それにしても“叙述ミステリー”は折原一のファンである私には慣れているはずだったが、これは正直言ってヤラれてしまった。
本書は、序章から第十章までがすべてトリックであり、衝撃の“どんでん返し”が待ち受ける、誰もが騙される“叙述ミステリー”の白眉である。
弁護側の証人 (1963年) (ポケット文春) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (1963年) (ポケット文春)より
B000JAIZ2Q
No.16
(4pt)

誰もがだまされる ”叙述ミステリー”の白眉

P・D・ジェイムズの『女には向かない職業』やジョセフィン・テイの『時の娘』などの翻訳でも知られる小泉喜美子の小説デビュー作。
’63年発表の伝説の名作が46年を経て復刊された。
ヌードダンサーのミミイ・ローイは財閥の御曹司に見初められてスピード結婚。だが玉の輿となるべき幸せな結婚生活はわずか2ヶ月で夫の父親の殺害によって打ち砕かれた。真犯人は一体誰? 一審の死刑判決をくつがえすべく、元同僚のダンサー・エダの紹介による新しい一見風采の上がらない弁護士とともに警察に働きかけ、ミミイは闘う。ストーリーは、ミミイの一人称の「現在」の章と三人称の「過去」の章が交錯して、‘わたし’ことミミイの心情や、富豪一家とそれを取り巻く人々、そして事件のあらましが語られる。大富豪のもとに嫁いだ分不相応な女性の苦労話のように、なんのわだかまりもなくスラスラ読み進んで、第十一章で、天地がひっくり返る。なるほど改めて序章から一人称の章を読み返してみても、真相に何の破綻もない。巧緻に張られた伏線の妙にただ恐れ入るばかりである。さらに、第十一章はそれだけでも異例な、現職の警部補が弁護側の証人に立つという迫真の法廷ミステリーの要素も併せ持っており、読み応え充分である。
それにしても“叙述ミステリー”は折原一のファンである私には慣れているはずだったが、これは正直言ってヤラれてしまった。
本書は、序章から第十章までがすべてトリックであり、衝撃の“どんでん返し”が待ち受ける、誰もが騙される“叙述ミステリー”の白眉である。
弁護側の証人 (集英社文庫 73-A) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫 73-A)より
4087501221
No.15
(4pt)

誰もがだまされる ”叙述ミステリー”の白眉

P・D・ジェイムズの『女には向かない職業』やジョセフィン・テイの『時の娘』などの翻訳でも知られる小泉喜美子の小説デビュー作。
’63年発表の伝説の名作が46年を経て復刊された。
ヌードダンサーのミミイ・ローイは財閥の御曹司に見初められてスピード結婚。だが玉の輿となるべき幸せな結婚生活はわずか2ヶ月で夫の父親の殺害によって打ち砕かれた。真犯人は一体誰? 一審の死刑判決をくつがえすべく、元同僚のダンサー・エダの紹介による新しい一見風采の上がらない弁護士とともに警察に働きかけ、ミミイは闘う。ストーリーは、ミミイの一人称の「現在」の章と三人称の「過去」の章が交錯して、‘わたし’ことミミイの心情や、富豪一家とそれを取り巻く人々、そして事件のあらましが語られる。大富豪のもとに嫁いだ分不相応な女性の苦労話のように、なんのわだかまりもなくスラスラ読み進んで、第十一章で、天地がひっくり返る。なるほど改めて序章から一人称の章を読み返してみても、真相に何の破綻もない。巧緻に張られた伏線の妙にただ恐れ入るばかりである。さらに、第十一章はそれだけでも異例な、現職の警部補が弁護側の証人に立つという迫真の法廷ミステリーの要素も併せ持っており、読み応え充分である。
それにしても“叙述ミステリー”は折原一のファンである私には慣れているはずだったが、これは正直言ってヤラれてしまった。
本書は、序章から第十章までがすべてトリックであり、衝撃の“どんでん返し”が待ち受ける、誰もが騙される“叙述ミステリー”の白眉である。
弁護側の証人 (ミステリ名作館) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (ミステリ名作館)より
4882930706
No.14
(4pt)

誰もがだまされる ”叙述ミステリー”の白眉

P・D・ジェイムズの『女には向かない職業』やジョセフィン・テイの『時の娘』などの翻訳でも知られる小泉喜美子の小説デビュー作。
’63年発表の伝説の名作が46年を経て復刊された。
ヌードダンサーのミミイ・ローイは財閥の御曹司に見初められてスピード結婚。だが玉の輿となるべき幸せな結婚生活はわずか2ヶ月で夫の父親の殺害によって打ち砕かれた。真犯人は一体誰? 一審の死刑判決をくつがえすべく、元同僚のダンサー・エダの紹介による新しい一見風采の上がらない弁護士とともに警察に働きかけ、ミミイは闘う。ストーリーは、ミミイの一人称の「現在」の章と三人称の「過去」の章が交錯して、‘わたし’ことミミイの心情や、富豪一家とそれを取り巻く人々、そして事件のあらましが語られる。大富豪のもとに嫁いだ分不相応な女性の苦労話のように、なんのわだかまりもなくスラスラ読み進んで、第十一章で、天地がひっくり返る。なるほど改めて序章から一人称の章を読み返してみても、真相に何の破綻もない。巧緻に張られた伏線の妙にただ恐れ入るばかりである。さらに、第十一章はそれだけでも異例な、現職の警部補が弁護側の証人に立つという迫真の法廷ミステリーの要素も併せ持っており、読み応え充分である。
それにしても“叙述ミステリー”は折原一のファンである私には慣れているはずだったが、これは正直言ってヤラれてしまった。
本書は、序章から第十章までがすべてトリックであり、衝撃の“どんでん返し”が待ち受ける、誰もが騙される“叙述ミステリー”の白眉である。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.13
(1pt)

絶対映像化出来ない作品

読者をペテンにかける書き方は巧みかもしれないが、フェアではない。
書き方のトリックであり、ミステリーとは言えない。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.12
(4pt)

現在でも楽しめる古典

この小説の関心の対象はタイトルにある弁護側の証人の正体と,
その証人がどんな証言で被告を無罪に導くかである,はずなのだが,
実はもう一つの仕掛けがある.
正攻法的な謎で引っ張っておいてラストにこんな真相を用意しておくとは!
この手の仕掛けに慣れた読者なら,序盤のある文章で気づいてしまうかもしれないが,
昭和30年代にこんなミステリーが登場していたことにびっくりしてしまう.
読み終わってから序章と終章を読み比べるとさらに味わい深い.
描写がわかりにくい部分や,冗長なセリフも目立つが,現在でも十分楽しめる作品.
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.11
(5pt)

ゆっくり味わってほしい名作だと思います

某掲示板で見かけてさほど期待せずに読んだ一冊ですが、・・・、やられました!
だまし屋、道夫秀介氏が解説で「大好きな一冊」と書いているくらいなので、それはもう、やっぱりそれ相応の作品でした。
実は相当に古い作品で、昭和30年代の著書です。著者は、翻訳等の仕事もしていたらしく、言葉遣いや表現に古い外国作品風の色合いが強く残る点が嫌みで気になりますが、それを補って余りあるリーダビリティと秀逸なプロットに負けました。既に亡くなられている著者は、プライベートでは色々と波瀾万丈の人生を歩まれたらしいですが、もっと作品を残しておいてほしかったと残念でなりません。
薄くて、文字が大きくて、正直大作ではありませんが、ゆっくりと堪能してほしい一冊です。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.10
(5pt)

洗練された騙しの手並み

叙述ミステリの古典的名作ということで、読む前の期待値は、いやが上にも高まる
わけですが、今回読んでみて、その期待を裏切らない、傑作であると感じました。
とはいえ、とりたてて意外性満点の真相というわけでもありません。むしろ、
その真相が開示されるまでの過程で、作者が魅せる、さまざまなテクニック
――読者を誤導する構成、巧緻な伏線、騙りの技巧が施された会話――こそ
が読みどころであるといえます(さすがに、1963年に発表された作品なので、
風俗や会話などは古めかしいですが、それはそれで味わい深いですし、そも
そも、本作は、プロットを読ませることを主眼にしているので、経年劣化の弊害
とは無縁、ともいえるでしょう)。
なので、本作を読了されたら「序章」だけでいいので、ぜひ再読してみて
ください。初読の時には見えなかった光景が、眼前に広がると思います。
また、本作は、そうした叙述トリックばかりが取りざたされがちですが、
タイトルとなっている「弁護側の証人」に込められた意図も見逃せません。
普通なら、絶対に「弁護側の証人」になることはないある人物が、無実の
被告を救うために証人台に立つという趣向は、社会派的なテーマとして
普遍性があるだけでなく、法廷における起死回生の逆転を劇的に演出
することに成功しています。
大富豪の放蕩息子に見初められたヌードダンサー――という現代のおとぎ話の
フィナーレは、ビターではあるものの、決して読後感は悪くなく、清々しい余韻を
残します。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.9
(2pt)

やられなかった以上、星は2つ。

大げさな本の帯にだまされ、?????な人が多いことだろう。
私もどんなすごい本なのかと、大いに期待したが、
多くの人と同様?????だった。
本書のようなトリックを駆使する作家に折原一がいるが、
彼の本は読み間違えないよう細心の注意が払われいる。
本書にそこまでの気配りがあったかは疑問である。
40年以上前にこういう作品があったことは評価されていいのだろうが、
帯ほどの名作には思えない。
作者は翻訳がメインだったとのことで、文体も翻訳調で読みにくいし、
わかっていても古いといわざるを得ない。
あえて薦めるとしたら、
コアな推理小説のファンで、
名作といわれているものはとりあえず読むという方だろう。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.8
(4pt)

思い込みの面白さ

一言でいうなら読者に思い込みと言うか、錯覚を起こさせ、終わりのほうまでそのまま引っ張っていく小説。おおげさな仕掛けやトリックがあるわけではなく、読み終わってみれば「さもありなん。」という感じの内容(事件)なのだが、途中まで我々読者は勘違いをしたまま読み進んでしまうようにできている。さらっと書かれているようでいて、「あっ、そうだったの?!」と思わせる。作中の被害者(無残にも殺害されてしまうのだが)の人を見る目、職業など表面的なものではなく、人の本質を見抜いていたところが快かった。最近、理屈や何か講釈めいたことでページ数が増えている小説も多いが、この作品は単純な内容でありながらスッキリとまとまっていて秀作だと思う。主人公の、その後もたくましく潔く生きていったであろう姿を思い描きつつ、気持ちの良い読後感だった。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.7
(5pt)

必読です

 本書はいわゆる叙述トリックものの中で超がつくほどの代表作であります。
 古い作品なので舞台設定に違和感を覚えるかもしれませんが、すぐに慣れます。本書の凄さは叙述トリックものを多く読破されてきた方ならば分かってもらえると思います。なぜなら、他に類をみない手法を用いているからです。並の書き手ではこの手法で書けないでしょう。大変な表現力を要します。
 残念ながら著者の仕掛けた罠に気付かず読了してしまった方もいるようです。トリックを暴かれたのであればお見事です。しかし、なんとなく読み進めてしまって気付かなかったのなら、不幸と言わざるをえません。これから読まれる方は注意深く読み進めていただきたく思います。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.6
(3pt)

うーん、困った

森博嗣『黒猫の三角』というミステリ小説がある。この本の序盤には巧妙なトリックが仕掛けられており、ラストで読者があっと驚く趣向になっている。いや、作者が驚かせるつもりになっているのだが、少なくない読者がその仕掛けに気付かずに不発に終わってしまっている。なぜそうなってしまうかというと、仕掛けがさりげなさすぎて読者がラストまで覚えていられないのだ。
不発の理由は違うが、本書『弁護側の証人』も似たようなことになっている。序章の面会室の場面がさりげなく引っ掛けになっているのだが、どうしたことか私はそれを作者が意図したトリック通りに読まなかったのだ。そのため、最後まで読んでようやく作者の意図がわかり、「あー、しまった、読み方間違えた」と思ったときには後の祭りであった。こんな読み方をしたのは自分だけかと思いきや、ネットで調べると、やはり何割かの読者が似た失敗をしているようだ。別に、本書の出来が悪いわけではなく、昭和38年にこれだけのものを世に出せたのはやはりすごいと思う。ただ、不幸にも私の読み方とは合わなかった。
ミステリ小説の醍醐味といえばやはり「引っ掛け」であり、作者は当然トリックに腐心することになる。だが、そこには、読者がどういう読み方をするか、どれだけ斜め読みしてどれだけ誤読するかという難問が控えている。その読者の読み方のレベルを見誤ると、描写がさりげなさすぎたり細かすぎたりして、トリック不発を招いてしまう。こういうのは、作者と読者の相性の問題と言ってしまえばそれまでなのだが、作者の意図したとおりに読者が読んでくれないという可能性は常にあるわけで、やはり小説というのは難しいものなのだと改めて思った。
あと、ミステリ作家に忠言、やっぱり叙述トリックというのはやらないほうがいいと思う。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.5
(3pt)

複雑な心境

絶版になっていた伝説的名作。
書名は知っていたが、未読だったので、
復刊を機に購入、読んでみました。
その感想ですが・・・何とも複雑な心境です。
帯広告には、絶賛の言葉が羅列されており、
驚くべきトリックが隠されているという意味の賛辞で
埋め尽くされていたものですから、
心して読んだのですが、
読み終わった時の印象は、
「どこに驚くようなトリックがあったんだろう?」
というものでした。
そこで、「ネタバレ注意」の記載のあるサイトを
検索してみたところ、
やっと分かりました、トリックの内容が。
不思議なトリックです。
どんなトリックか見抜いたわけではないのです。
トリックの存在に気づかなかった・・・のです。
本書を読むにあたり、
予備知識は全くありませんでした。
読んだのは、裏表紙の作品紹介だけ。
でも、そこで得た物語のイメージがあり、
それに従って読んでいくと、
作者が驚かせようと思っていたページに来ても、
何ら驚きはないのです
(もちろん驚くべきページであることにも気づかない)。
こんな読者は自分だけかと気になり、
いくつかのサイトを巡ってみたら、
同じ感想の方が何人かいらっしゃいました。
ということは、読者の何割か(少数でしょうけれど)は、
自分と同じ物の捉え方をし、
驚きもないまま(トリックの存在にも気づかず)、
読み終えていくのでしょう。
トリックを知った今、
この作品が非常に質の高いミステリであることは認めます。
でも、ミステリはトリックに驚かされてこそ、
のものなので、ごめんなさい、★3つです。
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296
No.4
(5pt)

抜群の切れ味

大昔に民放でドラマ化されてませんでしたか?筋もオチも全く覚えていなかったのですが、クリスティーの名作を意識したこのタイトルは妙によく記憶に残っており。ふと本屋で見かけて衝動買い。こんなに素晴らしい作品を読み逃していたとは!集英社さん、ありがとう。時代背景以外は今読んでも全く色あせることないフェアな筆遣い、ほぼ完璧なプロット。今もてはやされているアレ系のトリックですが、この作品を上回る切れ味はちょっと記憶にありません。(余談ですが、近年の“このミス”などに入っている同類トリックはガッカリが多いです。あらゆる意味でチープで)
弁護側の証人 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 弁護側の証人 (集英社文庫)より
4087464296