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娼年



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【この小説が収録されている参考書籍】
娼年
娼年 (集英社文庫)

娼年の評価: 3.76/5点 レビュー 152件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全152件 121~140 7/8ページ
No.32:
(2pt)

ライトピンク小説

まさしくライト官能小説といった風情。表現が綺麗とかそういった問題ではないと思う。性を主題にして時代性を表そうとする手法はいくらでもあって、出尽くしている感がある。本書もその類に一種でしかない。ライトに描けば官能小説とはなり得ず、文学の際にぎりぎりたたずんでいると思ったら大間違いである。その奥にあるものを描いてこそ文学だと思う。直木賞受賞した4TEENで少年の心をあそこまで描ききった作者の力量を考えたら「三文官能小説」でしかない。
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No.31:
(5pt)

うっとリ・・・します。

この作者の作品の中で一番の傑作だと思います。冷静で客観的なのに全く冷たさを感じさせない文章は、この作者の特長なのかもしれませんが、それが一番効果的に出ていたように感じます。読んでいてとても心地よくて何度も読み返してしまいました!主人公の真剣な姿勢には、どんな年代の女性でも好感を持てると思います。ご一読、そしてご多読をお薦めします。
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No.30:
(5pt)

きれいで静かな小説

生々しい性を扱っているのに、さらさらと、そして淡々と話は流れていく。キッチュでポップな切れ味が持ち味だと思っていたら、意外な作品で、しかも良い意味で裏切られました。池袋系のシリーズと対極をなすような作品ですが、そうなのか、この作家はバランスのいい人なのだな、と感じながら、達者な描写に気持ちよく入り込んでいけました。個人的にはポップなものが好きですが、この一作は意外な一面で、芸の幅の広さを感じます。願わくば、書き捨て状態の大家にならず、長く楽しませてほしいと思います。石田ファンで、スピード感を求める人には退屈かもしれず、好みの分かれるところではないかとは思います。
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No.29:
(4pt)

細やかな表現が魅力

文中で繰り広げられる性描写が非常に細かく、男性が書いたとは思えないくらい繊細だ。石田衣良の感性の豊かさや細やかさが感じられる。また、正しいことをするが相手に強要する友人と、違法なことをしているが相手の意思に任せる人の関係を表現するなど、人間模様をみるにも面白い。
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No.28:
(3pt)

理想の娘婿育成小説?

主人公は、とある魅力的な母娘と一風変わった関係性を持ちます。ほかの多くの物語では、男が母娘の絆を引き裂く展開になるものが多いのですが(『卒業』に『エヴァンゲリオン』、『ファザーファッカー』…ウディ・アレンの私生活もそうですね。)、この作品はそうなりません。三人でお買い物に行ったり、居酒屋で飲んだりしている場面は、世の一卵性母娘と呼ばれる人々の理想でしょう。『娼年』はビルドゥングス・ロマンでもあり、ミセス・ロビンソンの叶わなかった夢を描いた物語でもあるのでは。また、さまざまな場所のそれぞれのホテルが興趣深く書き分けられているのも読みどころです。
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408775278X
No.27:
(4pt)

ラストの・・。

ラストの「どこまでも正しいメグミは強制をやめないのに法や常識の外にいる咲良は最後の瞬間までぼくの自由を大切にしてくれる。」この文がすごく頭に残りました。「正しい」ってことは人を思いやる時には「間違い」になることもあるよな~と最近感じることが多かったので共感できました。法や常識って時代や国で変わるものだし・・。
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No.26:
(5pt)

娼年にあこがれる!

特に、目的もなく、退屈な大学生活を送っているリョウが、女の人の欲望を満たすっていう仕事に自分の適性を見出し、同時に、その仕事が楽しくって仕方がなくなる。っていう青春小説。お客さんも、風変わりながらも、いい人たちばかりで、こーゆーボーイズクラブとかが、現実にあったら働きたいなあとか・・・妄想。全体的にやさしさに満ちた小説ですので、安心して読めます。手を重ねて、おしゃべりしてるだけでイっちゃうおばあちゃんなんてカワイイじゃないですか!・・・って変かな?
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No.25:
(4pt)

水のように透き通って美しい

タイトルやあらすじを読んだ時のような過激な感じはなく、水のようにさらさらと、止まれずに一気読みしました。性愛の描写が多いにも関わらず、男性作家が書いたとは思えないほど、上品で透明感にあふれている作品です。主人公の大学生リョウは、男娼となり、色々な女性の欲望に向かい合っていくのですが、リョウが映し出すそれぞれの女性の姿はリアルで美しく、共感を覚えました。リョウ自身も、経験を重ねて上を目指すサクセスを求めているよりは、ただ欲望の果てを見てみたいという、思春期特有の自分探しの旅のようで、痛々しく応援したくなってしまいます。この疾走感に、どんなラストを持ってこれるのだろうと思っていたら、個人的には、どうかな?という終わり方でした。でも、どんな終わり方でもピンと来ないかも。季節がいつの間にか移り変わっているように、物語も、青春もいつしか別の時代に入っているものだから。
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No.24:
(3pt)

頭を使わないで本が読みたいときに、、、

ぼーっとしながら読む事が出来ますので、風景画を見るような感じで読みました。十行位、納得できるところがありました。頭を使うと、尻切れトンボの部分は気になります。性的マイノリティを理解、、、はしてないと思います。主人公の性格を楯につっこみが浅いというか。もっとよく、そう言った嗜好の人を研究してから、題材にしてもいいのにな、と思ったり。あと、体が不自由だと心がピュアって構造は、ちょっと偏った考え方ではないかなあ、と思います。誰だって、生意気だったり、嫉妬深かったり、意地悪したくなったりするのになあ。と思ってしまうわけです。今度は、きっと、騒がしくておてんばでおきゃんな子もでてくるのかな、と期待してます。これが女の子が現実に求める性であり、理想の形、と思ったら、ちょっと違うかもしれません。やっぱりこれは、健全な男の人の書いた物語です。その方面に興味があるなら、鹿島茂氏の『オールアバウトセックス』とか、斎藤綾子氏の『良いセックス、悪いセックス』なども読んでみると面白いと思います。性の本質は、Hなものイロイロでは、片方の価値観からの覗き見に過ぎない気がします。本当に知りたかったら、真面目に研究している人もたくさんいるから、その深さと多面性を知ったうえで、この小説を読んだら、又別の視点から物語が見えてきて、楽しいのではないかと思います。
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No.23:
(4pt)

綺麗な表現

セックスのシーンが多いこの本の中でいやらしい表現が無かった。どのシーンも綺麗に表現している。出てくる女性も品のある人ばかりで石田衣良が作る品のある世界が広がっていた。どのシーンも難しくもややこしくもなく淡々と早いスピードで読むことができた。
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No.22:
(5pt)

男性作家にして女性作家のような繊細さを持ち合わせている…。

タイトルは私が感じた石田衣良さんの印象です。私が初めて読んだ石田衣良さんの本がこれでした。全体を通して主人公の仕事が「娼夫」なだけにそういう(笑)シーンがたくさん出てくるのですが、無駄にエロすぎなくてするっと読めます。淡々と書かれている様でいて溢れている主人公達の感情がとても人間味に溢れていて話にすぐ飲み込まれてしまいました。出てくる女の人達一人一人も上手く書かれていると思います。私はお勧めします。是非一読あれ。
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No.21:
(3pt)

いいと思うよ。

結構スキだな~。でもあまりに淡々としすぎている気もする。う~ん…それなりの事件は起きるんだけどそれでもやっぱりあっさり。それがこの本のテーマだとわかってるんだけど私にはちょっと物足りないかな…でも夜の雰囲気、これがたまらなくいい!!はじめの数ページのこの雰囲気にやられました!!いやらしさがなくよいですね。さすが石田衣良といった感じの作品でした。でもやっぱり少し物足りないので星3つで。
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No.20:
(5pt)

不思議な物語

不思議な物語でした。良い題名ですが、題名や「ぼくを買ってください」という煽り文句がけっこう煽情的なのに比べ、中身は淡々として透明感のある、静かな物語でした。主人公のちょっと不思議な性格に感情移入できるかどうかで、この本の評価はかなり変わってくるんじゃないかと思います。私はなぜかとても主人公に同感できたので、登場するさまざまな女性達が皆かわいらしく、愛らしい存在に思えました。性描写も多いのですが、生々しさはありません。。主人公が仕事を通して、女性達が彼とのセックスに望むもの(単なる快楽にとどまらない、彼女達の生活や人生にとって大切な何か)を、驚きや感動と共にゆっくり知ってゆく様は、初夏の植物の成長のようでした。
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No.19:
(1pt)

安っぽすぎやしませんか??

小池真理子の作品を読んだ後だったからか、えらく稚拙に感じられました。なんか一昔前の「人とはちょっと違うかっこいい主人公」みたいなものをあくまでもおしゃれな感じに描こうとしていて、読んでいて痛々しくなりました。こういうのって、既に山田詠美とかがやり尽くしている気がします。オチも「そんな短絡的なことでいいのか??」とちょっとびっくり。石田衣良の作品だから、と期待して読んだだけにかなりがっかり。初の石田作品でしたが、出会いがこんななので、この先彼の作品を読むかどうかが微妙になってしまい、ダブルでがっかり・・・。期待してたのになぁ。
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No.18:
(4pt)

淡々

 作品のテーマ上必然的にベッドシーンが半分以上を占めているが、その描写は爽やかというか淡々としている。そのせいかアブノーマルなセックスも多いのにいやらしい気持ちや嫌悪感は全然起きなかった。それにしても主人公は物事に執着しなさすぎ。欲を言えばストーリーにもっと起伏がほしかった。
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No.17:
(1pt)

女性のエゴを満足させるための小説

主人公の少年が、あらゆる世代・ルックス・環境の女性を否定せず受け入れる“女性に都合のいい存在”として描かれるこの小説は、かつての少女漫画や、現在一部女性の熱狂的支持を受ける、いわゆる“やおい”の進化版だと思う。色々な書評見ても、熱心に褒めてる大多数が女性であることもその証明のような気が。男である自分には、この手の“女性のエゴを満足させるための小説”は辟易。タイトルもあちこちで褒められてるけど、このぐらいのコピー感覚は“やおい”の世界ならいくらでもあると思う。これ逆に“娼女”ってタイトルで女子大学生が主人公だったら、その陳腐さに見向きもされないはず。自分の性衝動をキレイキレイに肯定したい、今の時代の女性の潜在的ニーズに見事に応えてやるその親切心と商売感覚は優れていると思うが…。
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No.16:
(5pt)

一番のエンターティメント

すごく面白いエンターティメント小説に出会ったな、と思った。もう、面白くって、一気読みしてしまった。寝食を忘れるって、このこと。いやらしい表現も、全然鼻につかなかったし。石田衣良くらいかな、いやらしいこと書いても、上品でいられるエンターティメント作家は。この上品さ、なくして欲しくない。
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No.15:
(4pt)

キッチンに似ていますね

吉本ばななの「キッチン」に似ていると思いました。石田衣良もばななも同世代、そのせいかもしれませんね。「キッチン」は料理アシスタントの女性、「娼年」は高級コールボーイ。職業は随分違うけれど物語の構成がそっくりなのです。・生い立ちがどことなく普通ではない。・主人公は現実にはあり得ないような不思議な家族に可愛がられる。・性的にアブノーマルな世界の中で、主人公は健全な感覚を持っている。・おせっかいな女の子が出現してすべてをぶちこわしてしまう。・それにもかかわらず、主人公とその友人は明るい未来を予感する。・メルヘンチックなエンディング。物語の2/3はセックスシーンなのですが、抵抗なく読み終えてしまいました。読後はあくまで爽やかで、妖しい気分になることもない。そんな本でした。
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No.14:
(2pt)

薄い・・

けっこう宣伝してて、宣伝文句が過激な感じだったけどなんか、あのときの描写もうすっぺらい感じがしました。ラストっていうか・・名前忘れたけどあの女性の扱いがどうも釈然としないというか。あっさりしてて、1回読んだらそれでおしまいって感じでした。無駄遣いしてしまったかも。。
娼年Amazon書評・レビュー:娼年より
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No.13:
(4pt)

底なしの欲望を満たしつつ消耗しないぼくってすごい

 男の性欲の捌け口として自分の身体を売る女は娼婦。女の性欲の捌け口として自分の身体を売る男は娼夫。大学生リョウにとって何もかもが、もちろん女性も退屈だった。バーテンのアルバイトをしながら日々を送っていたが、ある日ホストの友人がバーに連れてきた女、御堂静香に誘われ娼夫になる決意をする。退屈を抜け出し、情熱を探してみるために。客の女たちと「仕事」を通して、リョウは欲望の不思議さ、奥深さに魅せられてしまう。客の女はみな年上でなかには自分の祖母くらいの年齢までいるが、リョウはいつも彼女達のなかに可憐さを見出し、心からいとしいと感じていく。しかし仕事の面白さにはまりかけたとき、大きな落とし穴が待っていた・・・。 小説のテーマといい、次々に登場する変態中年女といい、三文エロ小説になってもおかしくないのに、まったくいやらしさや生臭さを感じさせない。それどころか清涼感や静謐な感じさえ漂わせている。さすが石田衣良!初期の頃の村上春樹みたい、と思わせる雰囲気もあったりして読んでいて嬉しかった。
娼年 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:娼年 (集英社文庫)より
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