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娼年
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娼年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全152件 101~120 6/8ページ
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直木賞の候補になったという。この作品がこの賞を取っていれば、相当のインパクトを世の中にもたらしただろう。ポルノ論争が起こったかもしれない。勝目梓の領域まで、論争の輪は広がったかもしれない。勝目も同賞の候補になったことがあったと記憶している。渡辺淳一の「失楽園」だって同種のポルノだ。夕刊紙に連載されているポルノとはまったく別の範疇だが。 メグミが客として現れることは、予想できたが、静香が一見の客を不用意に取ることはないはずだと思った。唯一、ここが不自然だったが、女性にもやさしい物語で楽しめる。全体として面白く読める。 | ||||
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ある大学生が、誘われるままに、「娼夫」の仕事をはじめ、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。 なんだか、昔の反社会的な青年を主人公にした日本映画を、そのまま小説にした感じ。 性的描写を綺麗に書きすぎてるからか、どこか嫌悪感を感じてしまって駄目でしたね。 | ||||
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この小説を読んで考えさせられる部分とか、気付かされる部分は、私の場合はなかったなぁ。 いろいろな女性と出会うけれども、なんだか現実離れして感じられた。 その女性の種類が、、とかそういう問題じゃなくて、基本的にあらゆる人物について、 あるいはそういった職業について、あまり書きこまれていない小説だったと思う。 あと、「めぐみ」だっけ?主人公のことを思ってくれている人。 彼女のしていることは、けして間違いではないと思う。 もしそれなりの能力を持っている友人が娼夫という職業をしていたら、私も止めると思うし。 最後で彼女が止めたことに対して間違いのように書いてあったけど、 自分を大切に思っている人の言うことはそれなりに重くとらえた方が良いと思う。 「おもしろい」って言う人が周りに結構いたので、 読んでみても良いかもしれないけど、私は、あまりおもしろいと思う部分はなかったかな。 | ||||
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石田衣良さんの小説は前から読みたくて、今回初めて手に取った。なんといっても題名から気になるし、衝撃的だし、主人公同い年、同じ夏だし。この今読めてよかったなと思える作品。題名ほどやばい作品ではない。主人公リョウを取り巻く人々の描写がとてもリアルに感じられた。実際に、男の子を買う人たちはどんな人がいるのか想像も付かないが、この小説を読む限り、みんな、フツウ…であり、どこか狂っている。みんな汚いけど、どこかに泉のように綺麗なココロをもっていて。出会いの重なり。。最後の部分に、いつもの夏とかわらない。みたいなことが書いてあった。そこに妙に納得してしまった。結局は自分である限り、同じなのだ。 | ||||
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20歳の青年・リョウ。大学に籍を置きながら、講義を受けていると“気分が悪くなる”彼は、大学へは行かずに、バーテンダーのアルバイトをしている。ただただ退屈な毎日を送る彼の前に、ある日、現在はホストをしている高校時代の同級生が、客と思われる女を連れて来た。“セックスも退屈”だと言うリョウに意味ありげな視線を飛ばす女は、一人でリョウの前に現れ、「私があなたのセックスに値段をつけてあげる」と告げる…。不思議な採用試験の後、彼はその女の経営する秘密クラブの“特別な男の子”となる。そこから8分目くらいまでは、リョウが相手をした客のエピソードが綴られ、大学の仲間である若く潔癖な女友達の、正義感とリョウの意識とのズレがもたらす騒動や、リョウの雇い主である女性の秘密などが語られて、薄いハードカバーにしては、なかなかに濃い内容。この作者は、先ごろ話題になった(私は観ていないけれど)「池袋ウェストゲートパーク」というドラマの原作などを手掛けているらしいのだが、私にとっては初めての作家で、プロフィールも良くわからない。ただ、今作を読むところでは、世間でタブー視されている題材を取り上げて、爽やかに描いて見せるのが得意なのか、とは思う。私の中では、文体のイメージは軒上 泊に近く感じられる。作中では、“娼夫”、“娼年”、と二つの呼称が入り乱れているので、その辺りの区別をしながら読むのも一興だと思う。爽やかな語り口とは言え、何しろ殆ど全編に亘ってセックス描写が続くので、電車の中では隣に立つ人の視線が気になったが、タイトルのイメージから比べると、読後感は悪くない。 | ||||
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主人公は幼いときに母との別れを余儀なくされたが、娼夫の仕事を通して年配の女性達にその面影を重ね合わせている。単に身売りをしているのではなく、自分の母性愛への飢えを素直に示し、それが満たされていく様が明確に表現されている。表題のイメージとは違う、母性の優しい感情に満ちた作品。 | ||||
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自分は小さい頃から自覚していました。自分が、子供なりに細工したボロを纏って生きていること、このボロ着に不納得であることに満足しながら生きていること、を感じてました。格好ワルイナ、と思いながらも、ボロを着ていることを肯定しないと挙動不審な変な人になりそうだから、ボロ着の存在自体に知らないふりをしてきた。職場にちょっと自信過剰な男の子がいます。先日その子は私のボロ着を指摘して、お説教した後、あざ笑いました。10も年上の異性にお説教したので気分がよかったのかもしれません。自分はそんな風な人間じゃなくて良かった、と軽く嫌味まで付け加え、満足気でした。自信喪失というより、ショックを受けていた私は、娼年リョウ君の台詞に目が釘付けにななりました。-黄金の心を持つ正しい人間だけ裸で外を歩けばいい-自分は裸は嫌だからボロを纏うって。そうだそうだ!と味方を得た気分になり、得意になっていましたが、読後暫くして、職場の自信過剰な男の子は、本気の裸の王様じゃなくて、彼もまた「裸」というボロ着を纏わないと歩けない、ただのふつうの人なんじゃないかなと思えてきて、ちょっとかわいそうになりました。今回はリョウくんにふんわりと癒されたなあ。 | ||||
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単純に純粋に面白かったです。主人公が会う、それぞれの女性の性癖、世間にはいろんな人がいるけどこればっかりは仕方ない。癖なのだから。そんな女性達をやさしく書き綴る作者の能力に完敗です。電車の中で読んだのですが、Hな描写がでてくると、ちょっとまわりを気にしてドキドキしちゃいました(笑) | ||||
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「波の上の・・」と同様に普通の青年が独特な世界へはまっていき、その道のスペシャリストになっていく物語は、読み物としては面白い。一部あまりにリアルな表現もあるが、主人公の心境は共感できる部分もある。イラ様の作品は読んでいると、自分も何かの達人になれるのでは?という錯覚を与えてくれる物が多く、これもその1つで、主人公になりきって読めば、未経験の世界を堪能できます! | ||||
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石田衣良はやはりこういう都会的なイメージの小説がぴったりきますね。コールボーイの話で性描写も多いのですが、読後感がさっぱりしていて女性にもおすすめします。 | ||||
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物語のほとんどが性的描写。なのにさっぱりと読めるのは、どろどろとしている部分まで書いていないからだろうと思う。官能小説を書いているわけではなく、あくまでも娼夫を書いており、性的描写はその中で必然的に書かなければならないものだった。そんな気がする。登校拒否の何事にも冷めている青年が拾われ、娼夫として成長していく。人間関係に冷め切っていた人間が、娼夫という仕事を通して女性の内面を見て変わっていく。そんな物語。 | ||||
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現代は閉塞しているという。何が閉塞しているかもわからないまま生きている私たち。何がつらくて、ほんとうはどういう自由があるのか、よくわからない。ただわかっているのは、善や正義は、そう言った途端にひとつの圧力となること。この物語は、身体を売る少年が、他者を受け入れ自己を発見してゆく物語である。正しいとか正しくないとかの判断ではない。フィクションかリアルかということでもない。人と人との関係の極北である「性」の場の、象徴的な場面の数々。主人公の心の動きは、現代のひとつの「神話」かも知れない。 | ||||
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何事にも冷めきっている一人の大学生が、高級クラブの男娼にスカウトされ成り上がっていくという話。ストーリー自体は青年誌のマンガなんかでありそうな話だが、この作品は一面しか捉えておらず、物足りなさを感じた。というのも、若い男を買う客として出てくる女性が、総じて主人公にとって魅力的な女性として描かれているからである。(そういう女性のケースしか詳しく書かれていない)金とひきかえに身体を売るという仕事をしていく以上、そこには金だけ持っていても人間的には魅力に欠ける女、あるいは美醜と言う点からいえば目を背けたくなるような女とのセックスもあるはずで、そういう客のケースや「そういう客にさえ売る、そこでの主人公の心の動き」を書くことを避けては通れないだろうと思っていたのだが、残念ながらごっそりと省かれてしまっている。自意識の葛藤が少なく、現実に対して淡々としていながらも、どこか浮遊している印象を与える主人公のキャラクターや、「セレブ向けの高級クラブ」という設定上、あえて省いたのかもしれないが、やはり書き手として逃げているという感は否めない。物語のリアリティを損ねて全体を薄っぺらいものにしている。 | ||||
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川端康成の「眠れる美女」の逆設定ということだが、「娼年」は行為と出来事の描写が連続するのみ。主人公は単に日々の生活に“退屈”している無気力な少年というだけで、読者である私にとっても最初から最後まで退屈な存在のままであった。眠れる美女は存在としての眠れる美女ではなく、生き生きとした生命力そのものの象徴であるはずだ。川端作品と比較してはいけないのだろうか…。少年のお客に老女の描写があった。「娼年」では少年の目から見て、行為に対する老女の反応しか描かれていないが、逆設定というなら、例えばこの老女の視点から、少年の行為を、あるいは、少年を買う自分(老女)の心理を掘り下げて描写したほうがよかったのではないかと思う。しかしながら、「眠れる美女」の逆設定を現代版でというのは難しいかもしれない。“少年を買う老女の孤独と老い”などというテーマはあまりにも切実で物悲しいし、その点では、“少年の視点を通した女の欲望”というテーマで終始してよかったのかもしれない。 | ||||
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スラスラと3時間弱で読み終えてしまうお話でした。読みやすい。「娼年」というタイトルに惹かれたのと、色々な方のレビューを参考にして購入したのですが、良かったです。良い意味で言いたいことが読んでいるうちにぎっしり出来てくるのですが、まとめて『良かった』。感想を外に出しにくい「良かったさ」なんです。じんわり心の中で良いなぁって思える。石田衣良さんの本は"娼年"が初めてだったんですが、次も石田さんを買おうと思わせてくれました。面白かったです。 | ||||
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石田衣良さんの小説は出るたびに購読していて、この本もそういったきっかけで購入いたしました。読むたびに、世界の新たな一面を見せてくれる作家さんだと思います。この本では、娼夫、いわゆる出張ホスト稼業を扱われておりました。この本を一つのきっかけに、女性の欲望というものへの社会の見る目が少し変わっていけばいいな・・・っと思いました。出張ホストだって、何もヘルス業務だけじゃないし、お食事や映画をご一緒したりといったデート業務が主体的だと思いますので、普通の女性も普通に利用すればいいのに・・・っと思います。 | ||||
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エロ系の話。娼婦として働く主人公。セックスの描写が艶かしくなく、それでいて現実感を感じる。話自体も面白いです。2時間で一気に読み終えちゃいました。おすすめです。 | ||||
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`俗っぽい内容なのかな`とも思いながらエロ心を刺激するタイトルにひかれて読んでみたらすごくよかった☆リョウくんが他の娼夫やホスト達と違うところはお客をごく自然に肉体的にも精神的にも受け入れてることかな。 セックスの描写もとっても繊細でセクシーでありながらも妙ないやらしさはない絶妙な雰囲気でした。時間をかけて相手の細部を自分の肌や内面で感じられるようなセックスを私もしたいなーと思いました。 私自身、男の子をお金で買うことには抵抗はないです。むしろ男ばかりが欲望を放出できる社会はそろそろ終わって欲しいと思う。女性は男性と違ってセックスは簡単に手にはいるものだし雇った娼夫にセックスを事務的にこなされるのは心外なので敬遠してしまうのが実状。でももしリョウくんみたいな娼夫が実在したらはまってしまうかも☆ | ||||
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エロイばっかりで、中身がないと思います。全ての描写が「カッコよくオシャレにライトでしょ??」と著者に言われているようで、素直に読めませんでした。それぞれの登場人物の掘り下げ方が甘く、「ふーーん。いんじゃないの?カッコイイじゃないの?」と言いたくなる。石田氏はTVでよく見かけていたので、初めて彼の作品を手に取り期待していただけに残念。とにかく軽いので時間潰すのにはOKです。 | ||||
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コールガールならぬコールボーイの話。内容が内容なのに、セックスの描写なのに、読後感はさっぱり。これは青春小説だな。 | ||||
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