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(短編集)
嫁洗い池: ミミズクとオリーブ2
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嫁洗い池: ミミズクとオリーブ2の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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推理小説だと思って読んだらアホみたいなんだろうなぁ、と。犯人は直ぐ解っちゃうのでね。なにしろ現場で絡む登場人物が限定的なので、目星が付けやすいのだ。ただ動機と犯行手口はあとからわかる構成になっているから、途中で嫌気がさすことは無い。 そして、グータラ小説家の主人公と強面の友人刑事、家から一歩も出ずに事件の推理をする妻のやりとりが、面白くてどんどん読めてしまう。 郷土料理がならぶ食卓の風景も毎回楽しみ。いりこ好き、でべら好き、な主人公の好みにこちらも直ぐに同調してしまう。豆腐と野菜合え、混ぜ込みちらし寿司など、すぐにも食べたくなるような美味しそうな料理が毎回登場する。 作者が漱石にかなり影響されているんだろう、というのは読み始めて直ぐに感じたところ。この作者の若かりし時代は漱石無くして文学は語れなかった。まぁ当方も同年代、ということなのであります。 また友人刑事との遣り取りがテレビドラマ「相棒」をほうふつさせるのも意図してなのか?軽妙でとぼけた会話が楽しい。 何より好きなのはモワッとした作風ながら、 ちょいと文学的匂いが感じられるところ。多分作者もこのシリーズは楽しみながら書いたんじゃないかな、という気がする。もう郷土の味は書き尽くしたから、と終わりにして欲しくない。新たなユニークレギュラーの登場などで話を脹らませて、このシリーズもっと書き続けてもらいたい。 | ||||
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あいかわらず、素晴らしい名推理。警察官の河田さんと主人公のやりとりも、軽妙で面白く読める。 | ||||
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主人公は旦那さんで、その奥様が名探偵なのです。意識不明の男性が救出され、意識が戻ったら、自分は人を殺したという。言われたところに行ってみたら、本当に死体がある。だが、その男が犯人ではない。この難しい殺人事件を、在宅して家事をしながら解いてしまう奥様。彼女の頭脳明晰な快刀乱麻的推理の展開が、気持ちよく事件解決をします。この奥様の料理がまた素晴らしいので、1話読み終わるごとにおなかが空いてしまうという有様です。 | ||||
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刑事で旧友の河田が、いつもちょっとした事件の相談にやってくるわけですが、謎解きの面白さ以上に、河田と「ぼく」の間抜けなかけあいがほんとうに面白い。 それから、忘れちゃいけないのが、お話に出てくる食事のおいしそうなこと!「ぼく」の妻がビックリするくらい献身的なので、この部分については納得しがたいですが、ごはんがほんとうにおいしそう。 ドラマ化してほしいです! | ||||
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1998年に文藝春秋から出た単行本の文庫化。 第一作『ミミズクとオリーブ』よりも、ミステリの側面の比重が大きくなっている。しかし、逆に作品の魅力を奪ってしまったような気がする。このシリーズの面白さは、登場人物の愛らしさ、かけあいの妙、食べ物の3点にあると思う。ところが、ミステリに傾斜することで、主人公たる奥さんの魅力が削られてしまったのだ。単なる推理機械へと変貌してしまっている。 ミステリとは難しいものだと思う。 喜国雅彦の解説が読みにくい。 | ||||
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シリーズ第1作の「ミミズクとオリーブ」もそうでしたが、でてくる食べ物がおいしそうでおいしそうで・・・。謎解き自体は、そんなにむずかしいものではないのですが、作品全体に流れる暖かい感じは貴重だと思います。主人公の作家(作者をチョッと投影してる?)と名探偵の奥さんのやりとりもほほえましいです。 | ||||
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書籍のタイトルに使われた最終話も、読んでみれば「ふ~ん」って感じですが、本作はシリーズ前作の『ミミズクとオリーブ』よりミステリとしての謎解きが理に適っているように思いました。犯人の目星は読者もすぐにつくであろうだけに一緒に安楽椅子探偵を気取るのもよし、かも?。故郷の美味いもの登場のシーンも楽しみ。美味いものといえば池波正太郎氏ですが、ここでは知らない人が聞いたら「え?」と思うようなものも故郷の味として登場するのがいいところ。ただ、よくシリーズものにありがちな、各章毎にいちいち人間関係を説明する面倒くさい手順のないところ、私は好きですが、だからこそ『ミミズクとオリーブ』から読んだ方がより登場人物の個性を楽しむことができると思います。それから、解説は普通の文章で書いて欲しかった、です。 | ||||
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