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償い
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償いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 61~65 4/4ページ
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30半ばの脳外科医がある事件をさかいに ホームレスになる.ホームレスに身を落とした男の 流れ着いたある町で連続殺人事件が起きる. 男は事件の真相に迫ろうとするが… というおはなしです. 読んでいて,そして読み終わって, 浦沢直樹さんが1994年から2001年まで連載されていた MONSTER とたいへんよく似た作品だという印象を 強くもちました. はなしとしては,小説中次々に出てくる様々な 事件が小説終了時にはひとつの線でつながれて いき,腑に落ちる終わりかたでした. ただ,小説中に登場するひとびとの思考方法が 理解できない場合もあり,読んでいる うちに彼らが本当にある問題について悩んでいるのか それとも悩むために問題を作ろうと苦心しているのか とまどうところもありました. 小説中の人物について,あたかも生きている人間のように, このひとの思考方法は一体どうなっているんだろうと 考えてしまったのですから,きっと読んでいるときには ずいぶんこの小説の世界に浸かっていたんだろうと 思います. おすすめです. | ||||
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人は心に深い傷を負ったとき、自分自身の存在さえ確信できなくなるのだろうか?仕事人間だった日高が受けた心の傷はあまりにも深かった。その彼の前に時々現れる少年真人。次々に起こる事件に、果たして彼は関係があるのか?事件の真相に迫るにつれ、日高は次第に自分を取り戻していく。この日高の心理描写がとてもよかった。人は苦しまなければ生きていけないのだろうか。日高、真人、そして刑事の山岸。彼らはそれぞれ苦悩しながら生きている。果たしてそこに救いはあるのか?「生きていていい。」ラストの、日高の言葉が心に響く・・・。 | ||||
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自分の罪を償おうとエリートからホームレスになった男と、その男がかつて救った中学生を軸に「罪」について描いた作品。筆力も高く読みやすいのだが、淡々と優等生然としていて、全体を通して静かに押し進みすぎるせいか、引きが弱いと思った。ラストもあっさりしすぎているし。好きな人はすごく好きなんだろうけど、というのはわかるけど、私には平均点といった感じ。 | ||||
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36才の日高は子供の病死と妻の自殺でエリート医師からホームレスになった。流れついた街で弱者ばかりが殺される連続殺人事件が起きる。かつて自分が命を救った15才の少年・真人が犯人ではないかと疑いはじめる。「人の心の泣き声が聞こえる」という少年は「不幸な人は死んでしまえば、もう不幸は感じずにすむ」と言う。ふたりと彼らを取り巻く人たちの心の葛藤がよく描かれていて、少年を包む悲しい空気が伝わってくるように感じました。あっという間に読めました。 | ||||
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「優しさが引き起こした殺人なのか。」エリート医師からホームレスへ転落した日高は自分が昔、誘拐されそうになっていて助けた少年が、殺人鬼になってしまったのではないかと疑う。「自分がこの子を助けなければ、多くの人が死なずに済んだのではないか。」と。少年は人の心の悲しみが聞こえると言う。その悲しみの声を聞いて、その人をもう悲しまずに済むように殺人を犯すという。果たして日高と少年の運命は?結構考えさせられるテーマの小説でした。 | ||||
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