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蔦葛木曽桟
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蔦葛木曽桟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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私が最も偉大な作家と断言出来るのは、国枝史郎である。その描写力と創造力には現代の作家が忘れている耽美的で艶かしい滑らかさがある。だが問題は、作家に物語の構成力が欠けているのか、読者が「大丈夫かな?」と懸念する程人物を次々に登場させ、世界が膨張する程視野を広げてしまうところである。それ故に、同大作と『神州纐纈城』などのように未完となってしまう。おそらく同大作を書き続けていたとしたら、全何巻になったか知れたものではない。後半に作家が釈明を述べているが、個人的にはどんなに長くなったとしても、国枝史郎三大伝奇を構成する『蔦葛木曽桟』『神州纐纈城』は執筆を継続して欲しかった。どんなに長くともそれを読了してしまうほどの魅力が既に未完の同大作には存在するのだから。実に残念だ。だが、今や忘れられた作家である国枝史郎、私にとっては生涯に最も貴重な出会いであるし、これからも蔵書が擦り切れるほど熟読するだろう。 | ||||
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大正時代の作品と言うこともあって読めない漢字がところどころありますが文章の前後で意味を推測しつつ読んでます 調べても現代の辞書にはあまりお目にかかれない文字も使ってあります(しかもルビなし) しかし調べて「なるほど普段使っている言葉がだこういう文字なのか」とか「こういう文字を使う時もあるのか」と分かった時は楽しいです (併し、雖も、鶏頭花、乍ら、御誂え などなど) (しかし、いえども、ケイトウ、ながら、おあつらえ) もともとは「ビブリア古書堂の・・・」で存在を知って読み始めましたが石川五右衛門、百地三太夫らも登場して面白いです | ||||
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※まぼろしの文庫本 国枝史郎ファンにとって人気のある文庫本で、このアマゾンさんには何故か登録がない本を紹介しておきます。 「国枝史郎伝奇文庫」全28巻 昭和50年頃より講談社より刊行開始。装幀横尾忠則、装画山口将吉郎。 全巻の収録作品です。 1〜3 「蔦葛木曽桟〈つたかずらきそのかけはし〉」上中下 4 「八ケ嶽の魔神」 5〜6 「神州纐纈城」上下 7 「名人地獄」 8〜9 「任侠ニ刀流」上下 10 「神秘昆虫館」 11〜12 「剣侠受難」上下 13 「暁の鐘は西北より」 14〜15 「娘煙術師」上下 16 「生死卍巴」 17 「十二神〈オチフルイ〉貝十郎手柄話」 18〜19 「血煙天明陣」上下 20〜21 「猫と蚤とり武士」上下 22 「血曼陀羅紙帳武士」 23 「明暗ニ道」 24〜25 「あさひの鎧」上下 26 「沙漠の古都」 27 「銅銭会事変 短編」 28 「妖しの館 短編」 国枝史郎の本のページの「コレクター商品」にちらほらと出品されていることがありますので、根気強く探してみて下さい。 | ||||
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