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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全364件 141~160 8/19ページ
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超能力的なものが当たり前になり、それゆえ、文明がある意味退化している未来。 一見、不思議なほどの静けさと穏やかさに包まれる社会の中で、徐々に姿を現していくほころびと「破局」。 主人公である早季が、数年後にその事件を振り返るという形式で、本書は進められる。 まずは何よりも、冒険小説であり、ビルトゥングスロマンだ。 いろいろな事件に巻き込まれた早季たちが、時に派手な立ち回りを演じつつそれを乗り越えていき、時に悲しい別れを経験しながら成長していく物語として、一気に引き込まれていく。 ただやはり圧巻なのは、緻密に組み上げられた未来の世界観。 世紀末的な時代(北斗の拳のパロディが入っていて笑えます)や恐怖政治的な時代を経て、なぜ今のような仕組みが整えられたのかというバックグラウンドが詳しく説明されるのだが、「確かに文明が滅びたら、人が超能力なるものを手に入れたらこうなるかもしれないな」という、とても納得感が高いものだ。 延々と「未来史」が語られるシーンはなかなか圧巻だ。 そして同時に、人間の業の深さにも改めて気づかされる。 本書は人間と「バケネズミ」と呼ばれる亜人種との関係が物語の大きな軸となっているが、これはいわば、支配階級と被支配階級、あるいはかつての白人と黒人の関係を思わせるもの。 多くの混乱を経てたどり着いた未来が、やはり人間が根源的に持つ差別欲求に支えられているという救いのなさ。 そして、それが結局、大きな禍につながることになる。 妙にリアルなのは、主人公・早季がそうした矛盾を理解しつつも、ぬぐえない不信感と差別意識を持ち続けているキャラクターとして描かれていること。 確かに人間の業なんてものは、そう簡単に変わらないのかもしれない。 というわけで、一流の冒険小説でありながら、どうにも妙な後味を残す一冊(笑)。 ただ、読む価値は十二分にあります。 | ||||
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私は恒川光太郎が描く、民話のような異世界を舞台にしたダークファンタジーが大好きです。 本書は書店で裏表紙の粗筋を見て、恒川光太郎の世界観に似ている本だといいなぁという期待を込めて読んでみましたら、種類が若干異なるものの思わず一気読みしてしまうような引き込み力を持ったアタリな作品でした。 恒川光太郎の本は誰もが行ってみたくなるような読者をググッと惹き付ける魅力的な異世界だからこそ、裏には同じくらい陰惨な何かが隠されているといった皮肉な物語が多いです。 世の中には完全な善も完全な美しさも存在しない。それが世界のありのままの姿なのであって、それをごまかそうとすれば(ごまかしの美しさで取り繕おうとすれば)、必ず無理が生じ、その歪みには、ごまかしの程度と同じレベルの悪やおぞましさが生じてしまう。 私はまさにそんな物語が好きで、恒川光太郎の本は読了してしまったので、同じような作風の作家を探している時に本書を見つけ、瞬く間に上中下巻を読了しました。 感想は、恒川光太郎の粗筋とは少し異なるというか、あちらは大人のダークファンタジーで、本書はヤングアダルトでもいけそうな冒険色の強い、冒険ファンタジーといった物語でした。(とはいえ、結構グロテスクな描写も出てきますので、本当にヤングアダルトの世代に読ませていいのかはわかりません。でも雰囲気はヤングアダルトに近いものがあると思います。) 私は冒険ものはそんなに得意ではないのですが、どんな人でも一気読み間違いなしのアタリ本だと思います。 誤魔化しの美しさの歪みに生じる闇が、自分の出番を今か今かと待っている…そんな不気味さを秘めながら進むストーリーは恒川光太郎の作品に似ています。 オチは途中で予想できるものの、非常に良いオチで、私は大好きな作品でした。またこのようなジャンルを是非書いてほしいです! | ||||
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千年後の日本を舞台とし呪力という絶対的な力の影響で、今とは全く異なった世界を描いている。 正直、読み始めた時は設定の難解さについていくことが出来ずにいた。しかし途中から一気に物語の世界観が明らかにされ、加速度的に面白くなる。そしてそこからは最後まで一気読みだった。途中だれる部分はあるが、たいして気にならない。あまりにも凄まじい想像力に圧倒されてしまい、文句をつけることが出来なかった。特に、夏闇、深秋、闇に燃えし篝火は、の部分は最高だった。 エンターテイメントとして、これをこす作品は中々出会えない。続編が出る可能性もあるため、その時はもう一度読み返してみたいと思う。まだ読んでいない人はぜひ読んで欲しい。圧倒的な世界観に必ず満足するはずだ。 | ||||
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一言で面白い! しかも、私にとっては久しぶりに出会う、何度でも読み返せる面白さ。 一回目は普通に読み、二回目は主人公(視線)を変えて、 そして読んだときの年齢によっても 感じるモノが違う気がする。 若い人が読めば、社会や大人に対する疑問、苛立ち。恋愛や友情に対する狂おしい程の切ない絆と未来への責任感。 大人や親が読めば、その世界で秩序を守りながら、自分の子を無事育てられるかという不安と未来への責任。 10年後また大人としての立場でもう一度読みたい一冊。 | ||||
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解説を読むと苦手だった「キャラ作り」を克服したようなことが書かれていましたけれど そうかな?と疑問が。 相変わらず個性のないキャラばかりで 金太郎飴みたいなみんな似偏った性格ばかりというか。 主人公が言われている「あなたは強い人」っていうのもピンと来ませんでしたね。 だって読んでるほうが「ああ、この人は強い人だな」って思える エピソードが無いんですもん。 セリフでキャラの内面を説明しても説得力ないでしょ…。 けど、世界観の細かさは壮絶でした。 とくに東京地下に棲んでいる生物の多様性が素晴らしい、そして恐ろしい! またテーマとしても深いものを感じますし 昔から貴志小説にある「狂気と、それに対する人格というものの脆さ」っていうのが ここでも楽しめました。 ここまで細かく設定出来るならこの世界観を大事にして 短編オムニバスで進めたほうが息の長い作品になれたろうにな…と惜しく思います。 | ||||
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おもろかった。 オチのスーパーバッドエンドも期待したが、それはなかったね。 | ||||
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長い作品も終わりになるにつれて、謎がいろいろ解けてくるけど、ちょっと長過ぎる感じが否めません。 話しは面白いし主人公たちがのキャラクターもとてもいいけど、もうすこし短くなっているほうがだらだらしないのではないかなと思いました。 | ||||
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練り込まれた世界観に脱帽! 子どもの無邪気さ。(いい意味でも悪い意味でも) 大人の恐怖心。(いい意味でも悪い意味でも) 最初は、超能力という魔法が使えるファンタジーのような印象でしたが、 発展し過ぎた科学というまさにSFど真ん中の内容で、満足です。 ドロドロとした世界観が好きで、星5つにしました。 ちなみに、キャラクターは富子さまが好きー♪マンガだとかなり活躍していたので、マンガもお勧め | ||||
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上巻だけ折曲ってたりしたので中古だとこんなものかと思いました。 あとの中下巻は新品に近かったです。 | ||||
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アニメ化された事で購入。アニメは全く見ていない。 小説を普段全く読まないにわかだったが、この本は三日でいっきに読めた。 ・長い。難しい事を長く説明したい、みたいな所が要所要所で出て来てそれは必要なのかと思う事が多々あった。 ・力の強いと設定された登場人物があっけないほどに死んでしまった事に、しっくりこなかった。 ・バケネズミを殺す事に対して何の躊躇いもない人間。スクィーラの主張は至極当然だと思う。 ・同性愛や性表現が嫌悪感があり、必要性に疑問がある。 | ||||
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とにかく面白い。 想像力をかきたてられるような話の展開で、読み始めたら止まらなくなりました。 またこんな小説を読みたい。 | ||||
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主人公が過去の体験を語る形式で物語りは始まる。 著者は本当に新世界を見てきたのではないだろうか?そのぐらい細かい描写があり(それが少し冗長になっている面もあるが) 世界観に引き込まれてしまう。 至るところに自然と伏線が散りばめられていて、謎だらけのまま物語は進行しそれが徐々に氷解していく。 ただ難解な表現や用語が多く作者の知識のひけらかしのような部分も見受けられるので、行を飛ばして読みたくなってしまう時もあった。 同じような文章が何度も出てくるのも少し気になった。 | ||||
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上巻を駅の本屋で購入しました。 初めて貴志祐介さんの本を読みましたが、どくとくな世界感で面白かったです | ||||
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もはや天才。貴志祐介先生の本のなかで一番好き。 こういうボリュームの本、ほかにもないですかねぇ。 | ||||
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薄いライトノベルばかり読んでいて歯ごたえのあるものが読みたい方にオススメします。 アニメ化もしました。 SF小説と銘打ってますが、全然SFじゃないです。 物語の根幹をなす超能力について、空想科学的な説明はほとんど無いです。(ミノシロモドキのと覚のセリフでわずかに触れられているだけ)でも面白いから可。 ちなみに超能力を科学的に研究する超心理学という分野は実際に存在します。 一巻を読み終えると全巻読み終えるまで夢中になります。比較的平穏な少年時代の描写で飽きなければ引き込まれます。 作者がホラー作家だけあって夢見が悪い描写も豊富です。 作品最後での裏設定で胸糞が悪くさせられました。 文学かと言われれば疑問が出ますがエンタメ小説としては秀逸です。文句なしに☆5つ。 | ||||
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展開内容は推理小説と同じだが、自分のできる事を全力で考えることに力を頂きました。 困難に向かっているときの対応の限界と、それを越える精神力を大きく持つ必要性を感じました。 | ||||
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中古品ということでしたがきれいでした。 読んでいて気持ちが良かったです。 | ||||
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主人公(渡辺早季)が、10歳からの10年間に体験した出来事と事件の記録 として、この本を書いている体裁になっています。 文明断絶があった後の未来なのですが、昭和初期の田舎のような水郷が舞台です。 牧歌的な郷で無邪気に子供たちが遊ぶ序盤はヤヤ退屈しました。 しかし、子供たちの行動半径が徐々に広がり、 目にする世界が広がるにつれ、 驚きの世界が垣間見えてきます。 次々と、想像を凌駕する展開があり、物語が発展していきます。 中巻の後半頃からは、ストーリー展開を想像する暇さえないほどの、 怒涛の大スペクタクルになります。 そして、最後は、頭をぶん殴られたような衝撃のエンディングになり、 感動に振るえました。 作者が人類を愛し信頼する気持ちに、共鳴したのだと思います。 ジャンルはSFですが、科学技術や論理を主眼に置いたハードSFではありません。 科学技術の記述もミニマムです。 とはいえ、観察者効果とか、サイコパスとか、様々な分野の豊かな知識を 感じさせる内容です。 ビジュアルな文章も印象的です。 風景描写や説明・注釈などでストーリー進行が中断されることはないのに、 風景の人も鮮やかに目にうかびます。 読後も映画のワンシーンを思い出すようにビジュアルな記憶が残ります。 上中下巻合計1000ページを超える大作ですが、無駄の無い1000ページです。 | ||||
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クリムゾンや天使の囀りには敵わないけど、かなり楽しめた作品だった。 上巻、中巻はこの下巻のための伏線みたいなもので、急展開につぐ急展開はほとんど行き着く間のないほど。 新世界の異常さと、バケネズミの悲しさがよく表現されてる。 しかし、けっこう長かったなー | ||||
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とにかくやばい、sfだとか描写がどうだとか気にする前に買え。 買って読めばわかる | ||||
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