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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全364件 121~140 7/19ページ
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私は本作のアニメ化作品を見た後にこの原作を購入しました。 アニメでももちろん感動し、原作ではそれ以上の興奮を得ることができました。 人間の無意識のうちに生ずるものが、バケネズミという対比によって鋭く描かれた素晴らしい作品 だと思います。 自分は多くのSF作品を読んできましたが、ここまで世界観に飲み込まれ、また考えさせられた作品は 初めてです。 また一つ、感動を得ることができました。 ありがとう。 | ||||
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「黒い家」「悪の経典」など、サイコパスものを読んできて、ちょっと違うジャンルですが期待を込めて全3冊のこちらを手にとりました。 正直、上巻・中巻までは、ハズレかな?と思ってたんですが、下巻に入って、来ましたね~!恐怖の貴志節! 下巻の最後のほうでは、おっとビックリ、ちょっとしたトリックもありました。今まで脇役として登場していたバケネズミがキーポイントでした。 ぶっちゃけ、念動力とか、怪しい学校教育とか、そのへんはどうでもよかったので、ちょっと冗長ぎみに感じましたが、最後のカタルシスに向かうためにステップだと思って読みました。 上巻、中巻あたりで挫折してしまってる方は、ためしに下巻まで読んでみてください。ハラハラドキドキの急展開が待っています。 でも貴志氏はやはり、サイコパスを描くのがうまいので、こういったファンタジー色の濃い作品よりも、「黒い家」のような徹底した恐怖作品を書いてもらいたいと思います。あちこちでも言われてますが、あれを超えるホラー小説は今だめぐりあえていません。 | ||||
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面白いです。茨城県の神栖(かみす)を舞台にした物語りです。ちゃらいラブコメとは一味違うシリアスな内容で、近未来の新世界を描いたサイエンスフィクションです。まるで、現代日本の「弱肉老食」な社会構造を批判しているようにも読める、問題作です。かなり重たいものを含んでいますが、後半は極度に緊張感が高まり、読者を釘付けにしてクライマックスに突入します。 この新書版の他に、キンドル版と文庫本(上・下)がありますが、この新書版はお薦めしません。その理由は、縦・横・厚さが、174・107・47(mm)だからです。縦長なうえに、5cm近くの厚さがありますので、本をしっかりと開くのが難しく、非常に読みづらかったです。ページ設定も、上下二段組みのため、字はかなり小さいです。この段組のせいで、自炊しても読みづらさはほとんど改善されません。なので、学生さんには持ち運びしやすい文庫本を、老眼の人にはキンドル版をお薦めします。 | ||||
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上下巻あわせて一気に読みました。 最初は物語の設定や世界観の説明などで多少味気ない文章が続くものの、それさえ読みきれば後はもうウォータースライダーの如く一気に読めちゃいます。 次の展開が気になって気になってページをめくる手が止まらなくなると思います。 | ||||
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子供の成長とともに精神が複雑になり、それを情感豊かに表現している。 状況が次々と変化し、あっという間に読み終えてしまった。 | ||||
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これからもお付き合いのほどよろしくお願いします。 じゃあまた!!!!! | ||||
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アニメを見てストーリーは知っていましたが、改めて原作を読んで良かった.細部まで作り込まれていて、現在の私たちが住む社会との違いやその成り立ちが整理できました. | ||||
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滲み寄ってくるような気味悪さ、青春物としてのやるせなさ、論文資料を読んでいるかのようなワクワク感、不快感の強い展開・設定、迫り来る恐怖……これまでの作品で筆者が描いてきた全ての要素が詰め込んであり、かつ丁寧にまとめられていました。 まるで、これまでの名作が、この作品を書くための習作だったのではないかと疑ってしまうほどでした(笑) 最近流行りのお涙頂戴に走ることがなく物語に集中できたのも良かったです。 ただ、SF作品としてはやはり他の歴史的名作を超えるほどだとは思えなかったので、SFファンの方が期待して手に取ると少し落胆されるかもしれません。 | ||||
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上・中・下合わせて1496ページと気後れするページ数だが、まったくもって躊躇する必要はない。 はじめこそ独特の言い回しや難解な言葉が多く読み進めるのに少し戸惑うかもしれないが、 一旦上巻の真ん中辺りまで読み進めてしまうと、そんなことはまったく気にせずにすんなり読み進められてしまう。 普段は通勤時間が自分の主な読書時間だが、今作品に関して言えば通勤時間以外にも時間があれば手にしてしまうほどのハマりっぷり。 本書の内容は他のレビューや概要にもあるのであえて言及はしないが、読書が楽しいと思わせるような作品であることは間違いない。 アニメ化もされているようなので、自分が想像していた物語のイメージと映像化されたものを照らし合わせて改めて今作品を楽しみたいと思う。 | ||||
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新世界という世界がどんなところなのか少しずつ分かってきてどんどん面白くなります。 | ||||
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上~中巻は普通。 上巻、後半~中巻に掛けては、 ネズミのコロニー同士の戦いが長々続き中弛みながら読み進める。 下巻から悪鬼の君臨により状況は一変。 今まで読んだ本にはない程の緊張感、 不気味で不穏な空気に完全に飲み込まれ、 活字から映像化するような臨場感のまま 一気にラストまで読み終えた。 本当に悲しい戦争。 憎しみや復讐は、人間の誇りを守る為に湧き出る感情なのだろう。 その心だけは、古代からの日本人らしく とても美しいものだ。 バケネズミ野狐丸、スクィーラーの最後の言葉… 課せられてしまった究極の刑罰… 全てが明らかになった今となっては、 底知れない空虚さが残る。 救いは、それを理解している人間が生きて残っている事だ。 復讐はまだ、続くのだろう。 こんな新世界なら、私は人間側じゃなくていい。 現代に生きる私が、この新世界の行く末を案じる程、熱読した。 | ||||
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ヒトの傲慢さが生んだおぞましき世界を覆う、 ヒトの脆さが創った不気味なまでに眩い光と ヒトの愚かさに育まれた果てしなき暗黒の闇に、 人間のささやかな智慧と強さを、息も絶え絶えに放り込んだお話 ***** 構想30年と言うだけあって、とにかくもの凄いです。 1000年後の日本。 限られたコミュニティ、囲まれた土地、少ない人口。 念動力という呪力を当たり前に使う人々。 「神の力」を得た人間が、穢れを一切排除し、 完璧なまでに創り上げた平和な世界。曰く、 「ここは病的に美しいユートピア」。 その世界が築かれるに至る人類の血塗られた歴史が紐解かれるとき、 ひた隠されていたおぞましい真実が明るみに出ようとするとき、 世界は血で溢れ、人々は混乱し、錯綜し、試される。 ありえない設定、ありえない世界、ありえないグロテスクなイキモノ。 にも関わらず、 貴志氏の微に入り細に穿った表現、緻密に構築された世界観により そのありえない世界がぐんぐん迫って息を詰まらせる。 心理描写というよりも、細やかな行動描写により、 より微細な心理状態を炙り出すような手法は、実にお見事。 主人公の女の子が良い子すぎるのが気にはかかるが、 それどころじゃないくらいの凄まじい構想力に圧倒される。 子どもが怪我をするから危険遊具を撤去せよ、 通学路は安全でなければならないから全て車両進入禁止にせよ、 精神疾患や犯罪歴のある者は危険である可能性があるから排除せよ、 いかなる理由があろうとも暴力を振るった教師は免許を剥奪せよ。 危険因子は排除もしくは隔離せよ、という風向きの強い今の日本で、 あるいは人間が呪力を手にしてしまったとき、 ここに描かれる狂った「新世界」へ行きつくことは無いと、 誰が否定できるであろうか。 安全を願うゆえに築かれた完全な無菌ルームは、 その中に居る限り完璧な平和をもたらすが、 ひとたびその壁にたった1mmの穴が開くだけで死をももたらす。 そしてその穴は、必ず内側から開けられるのだ。 1000年前も、1000年後も、そして今も、 人間という生き物は大いに罪深いイキモノである。 しかし1000年前も1000年後も、そして今も、 どんなに醜く歪んだ狂った世界であろうとも、 人間は生きていかねばならないのだ。 そこにはいつでも血が流れ、愛が通う。 人間は、どんな力を持とうとも、神になど近づけない。 こんなにもバカで、不器用な生き物なのだから。 ―人間というのは、どれほど多くの涙とともに飲み下した教訓であっても、喉元を過ぎたとたんに忘れてしまう生き物である ―新しい秩序とは、夥しい流血によって塗り固めなければ、誕生しないものなのかもしれない。 ※グロテスクな描写が多々出てくるので、そういうのがとにかく無理、という方にはお薦めしません。 | ||||
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SFホラーそして、ある種のマゾヒズム。 本当の怖さは最後に明かされる。(逆に言うと最後まで分からない) 叙述トリックを使わずに、このラストの衝撃はすごいと思う。 読者の感情は逆転する・・・! | ||||
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緊迫した時間の中で主人公の渡辺早季は町の存続の為に朝比奈覚と共に激しく戦い、終盤に向けてストーリーが一挙に流れて行きます。その中で、全ての秘密が明かされる。その構成や着想力には、本当に驚かされます。絶対君主制の中から生まれた自由、平等に向けた歴史の流れや選民、非選民についての考え等、過去の多くの出来事をベースに置いていることも判ってきます。 貴志祐介の著作は初期のホラー的な作品から多く読み繋いでいますが、その中でも異色のファンタジックSF、作家の非凡な才能を新たに見つけ、これからも継続的に読んで行きたいと確信させるいい作品だと思います。エンタテイメントとして小説はなくてはならないなと、改めて嬉しい驚きを感じさせてくれる作品です。 | ||||
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上巻からの流れを引き継ぎ、友情を大事に主人公が不思議な世界で活躍する中で、人間が過去に辿った時代のことが語られ始めます。そして、終盤の下巻に向け一挙に物語が流れて行く大切な中巻です。本書を読まれる方は、時間がとても短く感じられるのではないかと思います。ファンタジックなSFの世界、著者貴志祐介さんの才能の豊かさや広さを感じられる本です。 | ||||
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一気に読みました。すごい面白い。ちょっと怖い。中、下もすぐに買いました。 | ||||
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貴志祐介さんの初期の頃の作品を読み続けて、いよいよ「新世界より」(上)まで来ました。ストーリーを築く才能には驚くばかりで、毎作読み始めたら止められない作品ばかりだと感じています。この作品も読者をぐいぐい引っ張る魅力は変わりませんが、読んでいて何となく「風の谷のナウシカ」の様な世界を感じました。主人公が女の子で、オームの様な異様な動物が出て来ます。「風の谷のナウシカ」も小説にしたら同じ様な想像世界になるのではと思います。従来の貴志作品とは少し違い、コンピュータゲームの中の様な世界も感じました。主人公の渡辺早季と朝比奈覚がどの様になっていくのか、中巻を読んで行くのが楽しみです。 | ||||
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きっと作者は素晴らしい語彙力や感性、想像力の持ち主なのでしょう。主人公の些細な女心を理解し、話を進めているので作者は女性だとばかり考えていました。 また登場人物一人一人の土台がしっかりしていて初めの方と後の方で方向転換による不自然な変化はありません。 変化があるとしたら成長によるものだけでとても魅せられました。 私はこんなに壮大に見えて平凡を装った壮大なミステリー読んだことがありませんでした。 世界観が独特なので同じ人間でも考え方が大きく違う箇所が何点があります。ネタバレとまではいきませんが、それは殺人について・性交渉についてなどです。 とにかく私はこの本に取り憑かれたように一気読みしてしまいました。 | ||||
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前半の世界観の説明部分のあたりで1回挫折しましたが、そのあとは読む手が止まりませんでした!!貴志祐介先生の作品は本当に大好きですし、ここまでの想像力…天才だと思います。 最後は作品の余韻が抜けず色々と考えさせられることばかりでした。 ぜひ色々な人に手にとって頂きたい作品です。 | ||||
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個人的にSF小説の最高峰だと思う作品。世界観もストーリー展開も素晴らしく、独特な作品の雰囲気に浸ることができる。 しかし、序盤の100~200ページほどは世界観の説明が多くて退屈。SFやファンタジー小説にはよくあることだが、一人称視点の都合上、専門用語の説明がなされず「考えるな感じろ」といった文章で書かれているため、こういったジャンルの小説に慣れてない人には辛いかもしれない。実際に知り合いに勧めても序盤で積むことが多い。しかし、序盤を乗り越えれば一気に展開が面白くなってくるので、それまではわからない語句などがあっても読み飛ばす感じで読み進めるのが良いと思う。 | ||||
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