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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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貴志祐介というと「黒い家」が相当面白かったので 期待して読んだ。上巻はなかなか面白く読めた。 うん、この三つ巴、四つ巴の「誰も信用できない」という展開、 なかなかいいぞ、とノンストップで読み進めてきてこの中巻である。 中盤の同性愛描写に度肝を抜かれた。というか意表を突かれた。 下巻をまだ読んでいないのでこれが何か重要な伏線になっているのか まだ分からないが、一気読みしてきてここでペースが乱れた。 率直に申し上げると、嫌悪感からだ。 homophobiaな人はちょっと注意を要するかも知れない。 | ||||
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無意味に長すぎます。必要のない描写が多いです。もっと短いほうがテンポよく読めると思います。 あとこの先の展開を予言するような記述が多すぎます。 「このとき○○すれば○○になっていたはずだ」とか「このときはまだ○○と思っていた」とか何度も何度も出てくると嫌になってきます。 これ以外の作品は、面白く読んでましたが、しっくりこない部分もありました。その理由が本作を読んで分かった気がします。 この作者実は物語を書くのそんなに上手くないのだと思います。本作でボロが出た感じ。 | ||||
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話の根本を成す神の力をなぜ人類が獲得できたのか?、その説明が控えめに言って、かなり短すぎる気がしないでもないです。確かに現実世界の歴史を調べる限り、力を得た人は近代限定で見ればたぶん居ないみたいです。 世の中には不思議な事があります。近所の惣菜屋から指摘される形で知った事あります。ちなみに惣菜屋は怪しい宗教とか無関係です。簡単な説明の後に、その時代の当たり前の事としてたんたんと話が進むのはなんだか読んで惜しかったです。 作者が「ありあえない架空の話」とその部分を割りきって書いているのがありありと分かってしまい、物語全体が少し軽くなってるように感じます。これが原因で、どれだけ読者に対して感情移入をさせる事が出来るか? という部分が少しだけ大きく削がれている気がしないでもないので星は3個れす。 | ||||
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一部難しい表現や言葉もあるが、ストーリーはわかりやすい。 主人公の手記という設定なので基本的に一本調子。 なので分厚い外見に反して、中学生くらいなら難なく楽しめると思う。 とは言っても内容が幼稚というわけではない。 戦争や差別というダークなテーマを扱っている。 人殺しを生まないためのシステムが 人を殺し、また被害を拡大させてしまう。 ちなみに自分は主人公が嫌いだ。 息を吸うようにルールを破るし、結構自分勝手。 それは何故なの?どうすればいいの?という言葉が多く | ||||
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読む本が、見当たらなかったのでとりあえず家にあったこの本を上巻から読み始めました。始まりはなるほど最近のベストセラーよくあるパターンだなという感想。ただリサーチ、企画はよくされており読まされてしまうおもしろさはあります。何か最近のSF大賞の王道という感じで正直、ストーリー、企画は大型風?ですが人の本質が書かれていないようで好みではありませんでした。が下巻まで読んでしまうでしょう。 | ||||
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数ある著者の作品の中でも大長編といえる力作です。 SF世界の細部を事細かに描写していくので、とにかく長い!のですが、おかげで架空の世界がある程度リアルに浮かび上がってきます。 ストーリーやプロットの進展に比べて、うんちく部分がやや冗長であちこちに分散しているようにも感じるので、知識的な部分はもう少しスリムにまとめた方が良かったのではないかとも感じました。 とはいえ、設定も話の展開も非常に面白いので、ノンストップで一気に読めます。 世界観は十分リアリティを持って感じられるのですが、登場人物たちはちょっと情動が人間離れしているところもあり、個人的にはそれほど感情移入できませんでした。 中学生くらいの子供たちが、生き物を大量殺戮したり、自然環境を大破壊したりしても何の呵責も感じないとは・・・普段から超能力のようなスーパーパワーを使い慣れていると自然とそうなるんでしょうか。 特に最後の戦闘で使われた戦術、ロジック的には良くできてますが、主人公があれを考えて実行するというのはひどすぎるような気が・・・ あと、それとも関連しますが、最後の最後でどんでん返し的に提示されるアンチテーゼについても、もう少し話の中で考える材料を提示して哲学的な深みを感じさせてほしかった。 突き詰めて考えていくと非常に深いテーマなので、あえて提示するだけで終わらせたのかもしれませんが。 この著者の作品を読み終えた後にいつも同じことを感じるのは私だけでしょうか? 今回も、読後感は「うーん面白いんだけど、惜しい!」でした。 | ||||
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世界感最高 日常が少しずつ狂って、次第に飲みこまれていく様はゾクゾクして面白い どんどん読めてしまう 以外気に入らない点 まず登場人物の気持ちに誰にも共感出来ない 特に主人公に付いて行けない 二つ目に、一応理由付けはしてあったが、子供達の性描写が気持ち悪い 何度も描かれる必要性を感じない 執着や愛情を表すなら他の表現の方が良かった お約束なんだろうが変な媚びを入れなくても十分魅力的なのに残念 | ||||
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上巻の作者の子供時代の日本的な情緒あふれる世界観と日本独特の「忌み」を描いたような不気味さはとっても好きな感じでした。 少女が成長して高校に進むあたりからハリーポッターを思わせる様なファンタジー世界についていけなくなりました。 見えない部分の不気味さってあると思うんですがここまであからさまにファンタジー展開されるとしらけるというか・・・。 善悪の戦争で(最後に方向修正するとしても)やたらバンバン敵を殺していく様子もついていけなくなった理由の一つです。 ファンタジーならファンタジーで徹底してればいいけど中途半端に人の道徳的是非、人間性を問う様な内容になっているのでよけいですかね。 でも作者の力量で最後(下巻)までそれなりに楽しく読めました。 | ||||
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『悪の教典』がよかったので、期待して読みました。 が、設定の説明が私には長く感じられました。長い読物自体は好きなので、説明しないと展開しない語りにもどかしさを感じたのかも。こんなに長くなくていい話だと思いましたが、ほかの方の評価は高いので、ほかの方にとってはじっくりよみたい物語なのかもしれません。 | ||||
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貴志祐介さんの作品はホラーなイメージがあり、コワくて読めなかったのですが、世界観にひかれて初読みしました。 キャラクター重視、スト−リー性重視の私には、少々物足りない作品。 世界観の描写にとにかく力を入れていて、人間の物語が置いてけぼり、私も置いてけぼり。。。 主人公は強い心を持った娘という設定だけれど、その強さがイマイチ最後までつかめず共感ができませんでした。 その周りの大切な仲間たちの描写も、もっと知りたいのになあ、最後には明かされるのかしら、と思いながら読み終えてしまいました。 真理亜と守のくだりなんて、ドラマ性バッチリだし、今後の展開からも省略しちゃあいけないでしょ!!と憤りさえ感じました。。。 人間よりバケネズミに重きを置いたストーリーと取ればいいのだろうけれど、人間ドラマがもっと濃く描かれていれば私にとって大好きな作品になっていたはずなので、本当に残念。 ただ世界設定はしっかりしているので読んでいると完全に「新世界」に行けます。 キャラクターの魅力が薄いなあ、、、と思いつつも読む手が止まらなかったのは確か。 長編の楽しい読後感にもどっぷり浸れました。 上巻の瞬のくだりが好きなので、読み返しています。 | ||||
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物語全体に漂う不穏な雰囲気、場面ごとのドキドキ感はあるものの、 展開が著しく遅いので、躍動感に欠ける点は否めない。 大半が状況説明や細かな知識、情報の列挙に費やされていることも 疾走感に歯止めをかけているのではないか。 描写が細かい分、視覚に訴えてくるので、映像化された方が、すっきり、 しっくりすると思う。 長編3巻のうちの上巻なので、伏線を含め、今後に期待。 | ||||
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質量ともに大変な力作であることは言うまでもない。が、'1.ストーリーの根幹をなす「呪力」についての説明がいかにも不十分(そもそも呪力とは何なのか、呪力は自然発生的に発動・発達するのか、なぜ呪力に対する(呪力以外の)対抗策を保持しなかったのか、など)2.随所に見られるSF的な背景説明と「ヒロインの回想録」という形式が今一つマッチしていないなど、作品としての完成度にはやや(かなり?)疑問が残る。最後のドンデン返しは見事。 | ||||
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この作者の小説は面白いけれど、語り手にあたる人物がいつもウツ気味で読んでいてしんどい。今回は分量が尋常ではないので、さらに人を選ぶ。更年期を控えた女性が子供のころを回想するという形式なのだが、冒頭で人は自分に都合よく記憶を改竄するとことわってあり、この小説が陰惨なのも語り手がウツのせいか判然としない。この小説ではウツではない人間は例外なくアホということらしい。。 | ||||
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確かに、大好きな『ISOLA』『黒い家』『クリムゾンの迷宮』『天使の囀り』を髣髴とさせます。違和感を覚え出した『青い炎』以降の作品よりははるかに楽しめました。ただ、逆に言うと前掲の四作品の部分部分を寄せ集めた感じがなくもない。「集大成」といえば聞こえはいいけれど、どこか逆戻りの感があって、全く新境地を開いたという印象ではない。『ISOLA』から始まる一連の作品は、どれも毎回全く違う趣向で、なおかつ完全に貴市ワールドで、読むたびに感涙にむせんでいましたけれど、今回のは「ああ、あれか……」と思わせる場面が少なからず登場しました。嫌ではなかったけれど、でも、再読はしないかな……、といった感じです。(ちなみに前掲四作品の再読回数数知れず)。 もともとファンタジーが大の苦手で、『ゲド戦記』も『指輪物語』も『ナルニア国物語』もすべてリタイアしてきました。貴市作品は架空の物語でありながら、それが現実世界と隣接しており、その皮膜一枚のリアルな感覚が大好きだったのですが、今回の作品はいかんせん、現実世界との距離がありすぎて、私の乏しい想像力ではついていけない部分がありました。作品そのものの問題というよりは、単に相性の問題なのかもしれません。徹底的に空想で世界を構築するには並々ならぬ力量が必要なのでしょうが、現実の重さのほうに惹かれる私には合わない作品だったのでしょう。『ゲド戦記』並みの名作なのかもしれない(と言っても読了はしていない。評判だけ)と思うと、それを楽しみきれなかったわが身の不甲斐なさが情けなくも感じられます。 さらにもう一つ、ネタバレになるので詳しいことはいえませんが、テーマが複数になっているのが残念に思えました。そのせいで、一つのテーマの重大性が薄まってしまったように思います。それぞれすごく重く、考えさせるテーマなので、絞ったほうがよかったのでは? | ||||
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待ちに待ち、上下4000円をだして購入した本作。 作品の大きなテーマは「人間の無意識な残酷さ」であると感じました。 で、それを浮き彫りにするために作り上げられた壮大な世界観、ダークファンタジー的なキャラクター(化けネズミ・カヤノスヅクリ等)は面白いと思う。 けれど、その壮大な歴史・状況設定のために、細かいところに色々矛盾点が出来てしまっていて、それをむりやり辻褄あわせようと苦労した結果、登場人物達の行動や言動が、あまり説得力がないものになってしまっているように感じました。 結果、今回主要な子供達が男3人、女2人いるんだけど、その誰にも結局最後まで深く感情移入することが出来なかったように思う。 これまでの貴志作品にはあった、行動にいたるまでの気持ちの動きや背景のかかれかたが、世界観の構築に筆を奪われ、その謎を明かさず、主人公の手記という形で語らせるというあいまいさでぼんやりしてしまっているのではないか。 少しくらい設定に矛盾点があろうと、人間の行動に説得力があり、キャラクターに魅力があれば作品は面白いのにな・・。 でも、あの厚さを最後まで飽きさせずに読ませるだけでも、筆力は凄いと思います。期待を掛けすぎるから、がっかりするわけで、10代が読めば物凄く面白いという評価をうける作品のような気もします。 | ||||
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ページ数に引けをとらない壮大な作品です。 作者の示唆したいであろうテーマも異ワールドの臨場感も申し分ないのに 最後まで作品に浸りきれなかった私は レビューで皆さんが散々述べられているとうり 「作品に選ばれなかった」人だということです。 あきらかにテーマにひかれて買った選択ミスと言うほかありません。 十分な作品である、駄作ではないということと楽しめる作品であることが 必ずしもイコールでないところがこの本の場合、非常に辛かった。 「ばけねずみ」に代表される異生物の緻密かつ生々しいまでの描写 難解な日本語による異次元の演出。(あえて言えばここまで難しい語彙を使う必要があるのか) 目前に物語が色鮮やかに展開すればするほど、作品から離れてゆく自分を感じます。 きっとSFに向いていないということなんでしょう。 作品は読み手を選ぶという読書の基本を思いださせてくれた貴重な一冊でした。 物語の展開は気になりますが、もう一度この枚数はしんどいので下巻まではどうも...... | ||||
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久しぶりの貴志祐介の作品。すぐに買いました。 貴志祐介の作品では初めて(だと思いますが)「呪力」という非科学的な力、 バケネズミという架空の生物が登場し、そのバケネズミが人間に牙を剥きます。 その攻防や、それ以前のありふれたように見える生活が大人に管理されている という恐怖、不条理さがよく描かれており、読みがいがあります。 SF要素が強いので、それなりに想像力が必要ですが、その辺は貴志祐介の 作品らしく、細かい所まで書いてくれているので想像するのに苦労することはな いと思います。 個人的には面白かったですし、例によって最後に驚くような事実が分かるので、 読んで損はないと思いますが、以前の貴志祐介の作品とは多少趣が違うので 評価が分かれると思います。 この方は、『黒い家』『クリムゾンの迷宮』のような人間の究極的ともいえる欲望、 『青の炎』のような切なる願いを書かせたら天才的だと思っているので、できれば 現実世界の恐怖などを書いてもらいたかったな、とも思いました。 | ||||
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