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新世界より
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【この小説が収録されている参考書籍】
新世界よりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 81~85 5/5ページ
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うーん……解せない。そんなにすごいかなぁ、『新世界より』。上巻は新品を、下巻は中古で買いました。簡潔に言うと、世の中に数多ある人間って怖いですねシリーズです。上巻の「え、何が?何これどんな世界なの?」って好奇心を駆り立てられる感じはなかなか良かったです。前半に登場する人物が結局どうなるのかというのが書き出し部分で絞れるので、あとはそこに至る過程を推理しつつ、その後日談的なものに期待しつつ、SFやファンタジーの真髄たるバックグラウンドの濃密さを楽しむとかなんですが。世界観はまぁ、うん、だいたいわかった。発想はすごい。文章も読みやすのでサクサクいけます。だがしかし。展開が読めすぎ。「ん?こうか?」っていうのがそのまま誰それの正体だとかラストだとかになった瞬間のがっかりさといったらない。世界観をなんとなく頭に入れたら、あとは想像の範疇内で話が進むんで、真新しさを感じない。特に下巻。上巻から引っ張っていった好奇心を、もう一段上のどんでん返しで締めくくってくれたらなぁ。あと、とりあえず最終的には淡々とした悲観論です。理性でケリがつく次元を超越してしまったからには、それも仕方ないのか?ちなみに、心の底から人間怖ェェ……と思ったのは『屍鬼』。畑が違いますが、その発想はなかった!と思ったのが『星を継ぐもの』。結論、読むには読んだが余韻はなかった!!息してる人間が全員同じ方向みてるなら仕方ないとなんとなく思わせる構成力に星ひとつ。つまんないと思ったら即売の私でも読み切った(というものすごく私的な基準の)文章力に星ひとつ! | ||||
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いろんな賞をもらったそうだが、どっかで読み聞きした伝奇やオカルトのつぎはぎ本です。 しかも上手く整理もされないのでヤタラと分厚く物理的にも読みづらい。 腰巻のヨイショ誉めコピーに釣られて買った俺がバカだった。 驚きの結末とは・・・あれれっ、昔どこかで読んだような気がするなぁ。 当分この手のSFは読む気がしなくなった。 個人用電子計算機(パソコン)による文書作成(ワープロ)が発達普及し世界的情報網(インターネット)などを利用した広大な情報量が執筆に利用できるようになると、自己と対象・テーマとの格闘や対話・掘り下げなどが欠けてくるので、良くいえば私小説的なネチネチから離れられますが、自省が足りない分飛躍しすぎの分厚い小説(SF、伝奇、政治)が氾濫することになります。 この書物はその典型的な一つだと思います。 | ||||
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この本、ほとんどの方に絶賛されていますが、正直自分は読んでみて白けてしまいました。 貴志さんの本は何冊ものめりこんでしまったものがあるので、それなりに期待して購入しましたが、正直下巻を読みたい、という欲求は沸きませんでした。 世界観にのめりこめなかった原因は作品中に何点もありましたが、根本的に「あくまで貴志さんのサスペンスは大好き」という意識があることが、下巻への欲求を全く生じさせなかった原因であると思います。 ですので、SF作品に全く馴染みのない方は、他の作品を読んでみて、「SFって面白いじゃん!!」って思えてから、この本を読み始めたほうがいいと思います。 | ||||
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上下纏めて扱う.極度に恐ろしく,かつ長い物語で,二晩うなされてしまった.これはSFではない.恐怖寓話の一種であろう.約千年後,呪力を使える新しい人類の話で,彼らは我々の子孫ではない.語り手渡辺サキが住む神栖66町は日本に九つしか存在しない(総人口約5万)コロニーの一つである.何故66なのか ? 答えはない.サキには姉がいたが消されてしまった.何故 ? 答えはない.そもそも日本の人口がここまで激減したのには徹底的殺戮と新人類の新社会の創設のプロセスがあった筈だが,新人類は歴史を書かず,古い歴史は封印されてしまったため,纏まった話は聞けない.これは新人類が彼等自身を信用していないためで,彼等は常に不安に怯えながら暮らしている.物語の中身は従ってごく限定的な視野からなされ,町の人口の大半を失った大災害が述べられるが,これを教訓にしていかにタブーの体系が変えられたかは書かれていない.この種の自己完結性の欠如はこの物語を読み終えた後の充足感のなさとフラストレーションの原因である.失敗作ではないか. | ||||
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語り手と語りの時制選択に違和感を感じ続けたまま物語に最後まで没入できなかった。語り手が過去を回想する手記の形式では、語り手にどんな危機が訪れようと結局無事であることを予め読者は知ってしまっている。回想が時系列に沿ってだらだらと書き連ねられるが、語り手が回想をまるっきり「小説」のように書き読者を焦らす。千年後の世界に自分の経験を伝えようとする語り手がだらだらと時系列に沿って小説を書いてしまうことに違和感を感じた。イライラすると思いますね。内容については、呪力を受け入れられるかに尽きますハリポタやナウシカ、未来少年コナンなどの先行作品が頭の中でちらついて鬱陶しいです。落ちは簡単に予想できます。しかし駄作ではありません。読む価値はあります。語り手と時制の選択に失敗した失敗作です。文庫化に際しては改稿されるでしょうね。 | ||||
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