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黒い家
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黒い家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全337件 261~280 14/17ページ
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どこをとっても最上級品。 これを読まずして、日本のホラーを語るなかれ。 外国語訳されて、全世界に発売されれば、各国で受賞間違いなし。 出来れば、ハリウッドで映画化して欲しい。 たぶん、ミザリーを凌ぐに違いない。 ちなみに日本での映画化は原作を貶めるだけのものであった。 ホラーが好き嫌いにかかわらず、とにかく読んで欲しい。 | ||||
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第4回の日本ホラー小説大賞受賞作ということで、それなりのイメージを読み始めたのですが、一向に怖い場面が登場しません。やっと、終盤も終盤になって殺人鬼に追っかけまわされます。 でもよくよく考えて見ると、人間の怖さを言っているようです。 物語は、保険業界を舞台に展開します。 そこで働く主人公の若槻は、毎日毎日苦情の対応に明け暮れています。そんな中で、事件は起きるのですが、その描写は子細に渡って丁寧に描かれてゆきます。保険業界の仕組みや舞台裏など、今まで知らなかったことも一杯登場します。その事件は、保険金を騙し取ろうとする犯人と主人公の対決という形で登場します。 そこで見えてくる犯人像は、残酷で手段を選びません。 この小説の素晴らしいところは、そうした事件の描き方もそうなのですが、そのバックにある登場人物たちの育ってくる環境の設定です。その異常な家庭環境が、一方で犯人を作り、もう一方で若槻と恵という恋人たちを作ります。 この本の中にサイコパスと言う言葉が出てきますが、恵にそうしたものは生まれ持ったものではなく、育ってきた環境が作り出したものだと言わせています。 ここに「逃げ道」が用意されており、人間的側面を全く持っていないような犯人を描きながら、読み終わった時に、「救い」を与えてくれます。 長い小説ですが、非常に上手く出来ており、読ませる小説になっています。 | ||||
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日本ホラー小説対象を受賞している作品ということで、あまりにも怖い怖いという声が多いので気になって読んでみました。 が、結論から言うと、かなり覚悟して読んだからということもあって、そこまで怖くはなかったな、という感じです。 もちろん全く怖くなかったということではなく、ところどころで「オイオイ、勘弁してくれ・・・」と思うぐらいのところはありましたが(笑) ただし、怖いとか以前に面白い作品であるということは間違いないと思います。 幽霊や化け物等の超常現象的な恐怖ではなく、人為的な恐怖で心理描写が非常にリアル。 漫画で言うと、望月峰太郎の『座敷女』的な怖さです。 更に、生命保険をテーマにしているので、生命保険業界の内情が詳しく描かれているという副次的な面白さもあります。 普段ホラー小説の類を読まない私のような読者でも楽しめました。 「ホラー小説」という枠を外したとしても、よくできた面白い作品だと思います。 | ||||
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読んでる途中でふと、自分の体が芯まで冷えてる事に気付き、さらに怖くなった。でも止められないという(笑) なんか、文章の隅々というか底辺に「すごくネバネバして暗くて冷え冷えとした邪悪な何か」が練り込まれてるような、得体の知れない悪意のこもった呪詛をぼそぼそと低い声で延々と頭の中で呟かれてるような、そんなテラ恐ろしい本だった。 描写がね、なんか上手く言えないけど、いちいち怖いんだよね〜。。。 自分も損保業界の片隅で暮らしているので、生保の話はだいぶ共感出来たが、ディテールの描写がハンパないので縁のない人でも十分理解出来ると思う。 さすがに損保業界の顧客にはここまでのサイコパスはあんまいないし、「物」が対象だけにここまで生々しくはならない気がするが。 全部の伏線にちゃんと意味があり、モラルハザードや性善説vs性悪説、いじめや親子の愛情の問題等複数の重いテーマに触れていて、しかもストーリーが破綻しない構成力の凄さ。。。 ただ怖いだけでなく文学作品としても一級品だと思った。正直角川ホラーにしては方向性がちょっと違う気がする。 いやしかしこれは久々にマスターピース読んだわ〜。拍手喝采です。 | ||||
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映画化されたものですが、原作のよさがまったく出し切れておらずこ れから映画を見る。または映画しか見ていない方にはぜひ読んで頂きたい。 真綿で首を絞められるように、読み手に焦りと恐怖を与えてくれます。 映画でいえば、洋画のような視覚的恐怖よりも精神的にせめられる。 日本人独特の感性が光るホラーの傑作だと思います。 衝撃的なシーンもありますが、フィクションではなく実際ありえるかも しれないと思ってしまうほど人間の心の闇を描写していて、自然に物語 の中に引き込まれ最後まで飽きることのない展開。ラストも大満足で本 当に素晴らしいですね。 | ||||
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序盤では主人公のトラウマや、保険金犯罪について語られます。 特に面白い部分ではないのですが、この小説では非常に重要な部分だと感じます。 全体的に無駄がなくスピード感のある展開も魅力的ですが、登場人物の個性もまた魅力的です。 中でも恵と金石による意見対立も見所かと。 日本では一度映画化されたものの、2007年に韓国でリメイクされ、また日本で公開されるので興味がある方はそちらを見るのもいいかもしれません。 | ||||
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僕の感想では度々に怖いシーンがありますが、しかし皆さんは怖いと言っておりますが、どちらかと言うとどきどきして時々怖いだと思います。確かに僕は怖がりで同じ文庫の殺人鬼1、2や異常快楽殺人も最初は怖いですがだんだん面白くなります。そしてこの本もここのレビューと表紙のせいでずっと封印してました。ですが、読むとすごくどきどきして読み続けて2日で読んでしまいました。(笑)僕の中では、1、2を獲る位すばらしい出来だと思います。だから僕みたいな怖がりなひとはまず3ページ読んでみましょう止まらなくなりますから<笑>。 | ||||
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映画にもなったそうですね。 今では、新聞の三面記事に出てきそうな話ですが、新聞記事では、登場人物?の詳細な心理までは描いてくれませんから。 | ||||
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今まで読んだホラー小説の中では圧倒的に面白いと思う。 パラサイトイヴなんか目じゃない。 奇想天外な設定なんかどこにもないのに、とにかく怖い。 ページをめくる手が止まらないのは久しぶりだった。 唯一欠点を挙げるなら、知識部分の記述がくどい点だろうか。 だが、それは私が仕事上保険について知っていたから感じただけかもしれない。 | ||||
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人間の心理やサイコパスというものの存在について考えさせられる。登場人物それぞれに様々な過去やそれによって形作られた性格というものがあり、このような事があったからこの人物はこういった考えをもっているんだなと感じた。自分の身の回りにもサイコパス(と呼んでいいのかも分からないが)が存在しうるのだろうかと思った。 | ||||
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保険金がらみのサスペンスです 今まで読んだ中で一番怖いです 数年前に読んで以来再読不可能でしたが、 またチャレンジしました 再読して気づいたことは、怖いと言うより恐ろしい… と言うことです | ||||
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第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。 ホラー作品と言っても、この作品に登場するのは、超人的能力を もった人物や、異様な外見の人物などではない。 あくまでも普通の人間である。 そこがこの作品の最大の長所であると思う。 登場人物がどこか作り物めいた印象を受けるような超人や 幽霊では無く、どこにでもいるような普通の人間である事に より、明日は自分の身に降りかかってくるのではないかという 恐怖感が増す。 | ||||
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生命保険はいわば人の身体をお金に換えるものである。 そしてお金の為に、人としての心を失う人がいるので「保険金殺人」が起こる 主人公は幼い頃兄を自殺に追い込んだのではないかと、心に闇をかかえた保険会社の社員である。 家族が不審な死を遂げた客の身辺を探っているうちにとてつもない恐怖が彼におそいかかる。 ホラー小説ではあるが、超常現象や幽霊などがでてくるものではない。しかし、「げに恐ろしきは人のこころなり」というように人の心の闇が妖怪以上に恐ろしい魔物となる。 そしてやってくる恐怖にこちらの背筋まで凍ってくる。 作者が元保険会社社員だったという事で非常に詳しく内部事情まで描かれ、また生物学的見地からみた保険金殺人の要因まで興味深かった。 まさに作者の真骨頂ともいえる作品である! | ||||
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普段は絶対に手に取らないであろう種類の本です 一回くらいは読んで置こうかなと探して見つけた本でした。 保険の中の人の気持ちがわかって違う意味で読み始めてよかったなと 思いました。詳しく書いてあります。 展開の方は、もうね、どきどき。 こわいですよー。 いや〜なもんです。 でもそれほど、ありえないほどではないので 星4つにしました。 一回こっきりで 再び手に取ることはないと思いますが…。 あまりこの手の本は読まない人にとって この本はそんな本になるでしょおお あとで塩まいてでもすてたいところ。。。 | ||||
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この作品の恐ろしさは、ホラーの世界を、完全に日常と一体化させている所だろう。 主人公をとりまく人々がいくら死んでも、彼の日常業務が覆されることはなく続いてゆくという、そういう意味での「ありえなさ」が、恐怖をさらに押し深めているような気がする。 うん面白い。知識にもなる。但し「自閉症」を誤用しているのが、精神分析や心理学の専門者や専門用語が出てくる小説とあって、少しばかり気にはなった。 | ||||
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幽霊・超常現象一切なし 現実世界一本勝負 「迫る殺人鬼」という単純でリアルな恐怖を徹底的に練り上げる作者の技量に脱帽。 数々のホラーを読みましたがこれを超える作品はありません。多分これからも。 まさにキングオブホラー小説と呼ぶにふさわしい名作です。 読後眠ったら生まれて初めて悪夢を見ました。 | ||||
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貴志祐介の代表作であるこの「黒い家」 内容に関してはかなりレビューされているので今更ここで僕が語るまででもないようですね この作品は1997年に第4回日本ホラー小説大賞受賞作ですが、この年はこの賞の歴史上最もレベルの高いものだったと個人的には思っています 近代ホラーの名手中井拓志の「レフトハンド」、高橋克彦氏が絶賛した沙藤一樹の「D-ブリッジ・テープ」と秀作揃いでした しかしこの作品はそれらの傑作群の中でも一際輝いています 是非読んでみてください | ||||
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文字を追っているのは確かに私だが、 何かに追い立てられているのも 確かに読み手である私だった。 生命保険会社の日常を描くことから始まる、保険金殺人と疑われる事件の解明は、 登場人物の知恵と思考に託される。 それを通して、生命保険というシステムを悪用する人間像と 人類が抱える問題さええぐり出そうとしている。 恐怖を垣間見ている主人公の映像が目の前に浮かび、 純粋に次のページが気になって仕方なくなる。 前半、主人公の思い込みの激しさがやや気になったが それは追い詰められた人が陥りやすい 短絡的な思考でもあるかと納得できなくはないし、 犯人が主人公に抱く憎悪の根拠がいまひとつわかりにくい点も そもそもこの犯人の性質上仕方ないことなのだと解釈できる。 とにかく、追われるように読んでしまった。 | ||||
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大竹しのぶが怪演を見せた映画の原作ですが、こちらの方が、はるかに不気味でおぞましいです。 保険金が絡んだ事件というのは、実際にいろいろ存在していますが、 保険会社の調査員って、もしかしたらこんな事件に直面したりしてるのかも。 とか考えると、『すぐそばにある狂気』みたいな凄みがあって、怖さが増します。 どうやらボクは、オバケとか宇宙人とかが出てくるような『超常的な恐怖』よりも、 生きている人間の中に潜む『いつ直面してもおかしくない恐怖』の方が、好みみたいです。 第4回日本ホラー小説大賞 大賞受賞作の肩書きは、ダテじゃありません。 | ||||
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傑作!!クライマックスは息を呑む展開です。 夜中にベッドの中で読んでいたら、恐すぎて思わず本をパタンと閉じて深呼吸してしまいました。 お金のために、自分の欲望のためにまさに化け物と化した犯人。恐ろしいの一言です。 思わず目を背きたくなるような光景が、緻密な情景描写によって目の前に浮かんできます。 こんなに続きが気になってドキドキする作品は稀少です。寝不足になってしまうでしょうから、休日前夜恐いの覚悟で夜中に読むことをお勧めします。 | ||||
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